パナソニックの育成・研修制度は?
2024/08/18

パナソニックの育成・研修制度は?

家電製品から住宅設備、自動車部品、航空機部品まで、幅広い事業を展開するパナソニック。「人材こそが最大の財産」という考えのもと、従業員の成長を支援するための充実した育成・研修制度を設けています。

 

ここでは弊社sincereedの転職ノウハウの一部から、パナソニックの育成・研修制度や、キャリア支援に関する制度について詳しく解説していきます。パナソニックへの転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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パナソニックの研修制度

パナソニックでは新入社員から中堅社員、管理職層から役員レベルまで、さまざまな研修を用意しています。主な研修内容は以下のとおりです。

 

若手・新人向け

・パワーアップ研修

・グローアップ研修

・新人フォロー研修

・新入社員研修

 

中堅社員(4年目以降)

・中堅社員研修

・主任任用研修

・キャリアアップ研修

 

中堅社員(主任級)

・主任研修

・企画実践力開発研修

 

管理職層(課長級)

・マネジメント研修

・戦略企画力開発研修

 

管理職層(部長級)

・経営幹部養成研修

 

全社員向けの研修としては、コンプライアンス・情報セキュリティのEラーニングを用意しています。また主任級より上の役職となる中堅社員からは、ミドルシニア・キャリアデザイン研修があり、キャリア開発に役立つ内容となっています。

 

他にも、職種別に以下の研修を用意しており、専門性を深めるための制度が整っているのが特徴です。

・サービス技術認定研修

・電話応対研修

・公的資格支援制度

 

パナソニックの人材育成体制

パナソニックの充実した研修制度は、人材育成の体制に秘密があります。ここでは、パナソニックの育成体制について深堀りしていきます。

 

教育訓練の基本体系

パナソニックの教育訓練体系は、グローバル共通のコア知識・スキル体系を基盤とし、社員の階層ごとに構築しているのが特徴です。世界中のあらゆる地域・階層の社員に対して、効果的な人材育成を提供しています。

 

また、時間や場所を選ばずに学習できる「eラーニング」や「オンライン学習」を充実させ、グローバルな学びの機会を創出。同時に、事業ニーズに合わせた研修も個別に開発し、社員一人ひとりのニーズに最適な研修を企画・運営しています。

 

2019年度からは、従業員と上司間の対話の質と量を高める「A Better Dialogue」を推進しながら、事業戦略を実現できる組織・風土と人材の育成を目指しています。

 

組織・人材開発センター

パナソニックでは、組織開発と人材開発を専門的に担う「組織・人材開発センター」を設置しています。ここでは新入社員教育をはじめ、IT・コミュニケーション・語学など、業務に必要なスキルを習得するためのビジネススキル研修を用意しています。

 

技術革新、モノづくり、営業などで必要な専門知識・技能を習得するための機能別研修も提供。選抜型の幹部開発研修、マネージャー層向けのマネジメントスキル研修、階層別研修なども実施し、多様な学習機会を提供しているのが特徴です。

 

2020年4月からは、社員の自律的な学習を促進するための研修コンテンツを、日本語・英語・中国語の3ヶ国語で無償提供しています。世界中の社員が場所を選ばず、手軽に学習できる環境を整え、自律的な人材開発をさらに加速させています。

 

グローバル人材の育成

国境を越えたビジネスを牽引し、連携の中心となるリーダー育成のため、パナソニックでは全世界の社員を対象とした異動制度「Panasonic Global Mobility Policy」を整備。海外社員の日本勤務や地域間の異動を、積極的に推進しています。

 

また、世界各国の人々との相互理解を深めるために、研修プログラムを各国・地域で強化・拡大しているのも特徴です。

 

例えばヨーロッパでは、15ヶ月の人材育成プログラム「Next Generation Talent Program(NGTP)」を実施。内容は経営基本方針や実際のビジネスプロジェクト、ダイバーシティに関するワークショップ、メンタリング・コーチングなどです。参加者はヨーロッパ内の他社の社員と協力しながら、総合的なビジネススキル向上が図れます。

 

加えて各地域では、日本で実施する幹部開発研修と連携した選抜型研修も運営。中途採用者向けの「グローバルオンボーディングプログラム」や、場所を選ばずに必要な知識・スキルを学べるeラーニングサービスなど、グローバル規模で人材育成を推進しています。 

パナソニックの人材育成に対する考え方

パナソニックは、「モノ」を作る前に「人」をつくるという基本理念のもと、人材育成こそが企業の成長の基盤であると考えています。以下からは、同社の人材育成に対する考え方を紹介します。

 

マネジメントシステム

「事業は人なり」という創業者の言葉を大切に、従業員の成長を企業の根幹と考えているパナソニック。性別、年齢、国籍などを超えて、多様な人材が最大限の能力を発揮できる「最も働きがいのある会社」を目指しています。

このビジョンを実現するため、人事部門が中心となり、様々な人材育成の制度や仕組みを構築。各組織のマネージャーは研修制度を活用し、従業員の成長を積極的に支援しています。また、目標管理システムや意識調査などを通じて、従業員のスキルやモチベーションを把握し、継続的な改善に繋げています。

グループ全体の目標や重要施策については、各事業会社の社長が集まる会議で議論し、進捗を管理。グループ全体で人材育成に取り組み、ビジョンの実現を目指しています。

 

経営方針

パナソニックの存在意義は「物と心が共に豊かな理想の社会」を実現することです。多様化する社会の中で、社員一人ひとりの個性が最大限に活かされる企業こそが、社会に貢献し続けられると考えています。

「社員一人ひとりが活き活きと働く」とは、自由に意見を交わして多様な視点を尊重し、質の高い意思決定で、より大きな価値を生み出すことです。そのためには、社員一人ひとりが「社員稼業」を実践し、各社員の個性が発揮できる職場環境づくりが重要となります。

このような考えから、パナソニックは人材育成と多様性、公平性、包容性(DEI)を重視。挑戦する意欲のある多様な人材に活躍の場を提供し、働きがいのある環境づくりに積極的に取り組んでいます。

 

人材登用

パナソニックでは、年齢・性別・国籍などに関係なく最適な人材を発掘し、計画的なキャリア開発と登用を推進。幹部人材の選考基準、プロセス、ITプラットフォームをグローバルで統一しています。

経営者候補に対しては、育成方針と選考基準を明確化し、多様な経験を通じたキャリア開発を推進しています。外部機関によるアセスメントの活用により、候補者の適性や能力を客観的に把握し、自律的な成長を後押ししているのも特徴です。

 

パナソニックのキャリア形成支援

パナソニックでは、各社員のキャリア形成を支援する制度を用意しています。

 

グループ内公募制度

社員自らが手を挙げてチャレンジする文化を育むため、パナソニックはグループ内公募制度を導入しています。詳細は以下のとおりです。

・eチャレンジ
 人材を必要とする部署が求める人材像を明確に提示し、グループ全体で募集を行う

・eアピールチャレンジ
 社員自らが自身の強みを活かしたい部署に直接アピールし、新たな仕事に挑戦できる

また、社外留職(社外のベンチャー企業などへの出向)や、社内複業(他部署の業務を兼務)といった制度もあり、自発的にキャリア形成できる環境が整っています。

 

キャリア&ライフデザインセミナー

社員が将来にわたって活躍できる能力を高められるよう、パナソニックでは対象年齢の全社員に向けて「キャリア&ライフデザインセミナー」を実施。過去のキャリアを振り返り、自身の価値観やスキルを見つめ直す機会を与えています。

キャリア形成の課題について考えることで、主体的なキャリア設計の重要性を理解し、5年後のキャリアビジョンに向けて具体的な行動を促すのが狙いです。経済的な計画や健康管理に関する知識も深め、充実した人生設計の実現をサポートしています。

 

仕事・役割等級制度

パナソニックグループの一部の国内関係会社では「仕事・役割等級制度」を導入。社員が現在担っている仕事や役割の大きさに基づいて、処遇のベースとなる等級を決定しています。

この制度では、パナソニックで働く多様な人材を、仕事内容や役割の大きさに応じて公正に評価し、処遇に対する透明性と納得感を高めるのが目的です。社員が新たな挑戦目標を明確に持ち、失敗を恐れずに積極的にチャレンジできるような、活気あふれる組織風土の構築を目指しています。

 

パナソニックへの転職で押さえておくべき企業情報

最後に、パナソニックへの転職で必要な企業情報を紹介します。転職活動時の面接対策で役立つので、ぜひ参考にしてください。

会社概要

会社名 パナソニック株式会社
代表取締役

社長執行役員 CEO

品田正弘
事業内容 家電・空質空調・食品流通・電気設備・デバイス等の開発・製造・販売
本社所在地 〒105-8301

東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル

拠点数 166拠点
従業員数 約90,000人

(日本:約3.7万人 海外:約5.3万人)

売上高 3兆4,944億円

(2023年度)

経営理念

パナソニックの経営理念は、「綱領」「信条」「遵奉すべき精神」に集約されており、事業の目的と基本的な考え方を示しています。

 

綱領

「産業人たるの本分に徹し社会生活の改善と向上を図り

 世界文化の進展に寄与せんことを期す」

 

パナソニックでは、物資の生産や流通、サービスといった産業分野で新しい価値を創造し、人々の幸福に貢献することを使命としています。社員一人ひとりが与えられた役割を全うすることで、人々の生活を向上させ、社会の繁栄・世界平和・文化の発展への貢献を目指しています。

 

信条

「向上発展は各員の和親協力を得るに非(あら)ざれば得難し

 各員至誠(しせい)を旨とし一致団結社務に服すること」


社員一人ひとりの成長と会社のさらなる発展には、全員の協力と心の一致が不可欠です。社員一人ひとりが誠実さと熱意を持って日々の業務に取り組み、共通の目標に向かって一丸となることで、会社全体の成長を促すという考え方です。

パナソニックはこの信条を基盤に、社員間の連携を強化し、組織全体の力を最大限に引き出せるよう尽力しています。

 

【私たちの遵奉すべき精神】

・産業報国の精神 / Contribution to Society

社員一人ひとりの仕事が、国や社会の発展に加え、世界平和と繁栄に繋がっているという考え方です。社員の働く意義や生きがいを見出す源泉となっています。

 

・公明正大の精神 / Fairness and Honesty

偏見や私情を挟まず、常に公正な判断と行動を心掛けることを意味します。

パナソニックでは公明正大の精神を持つ人を、誠実で信頼できる人物として高く評価。社会からの信頼を得るためにも不可欠なものであり、企業としての持続的な成長に繋がると考えています。

 

・和親一致の精神 / Cooperation and Team Spirit

社員同士の協力と結束を重視する価値観です。社員一人ひとりがそれぞれの能力や個性を活かしながら、互いに協力し合うことで、組織全体の力を最大限に引き出せると考えています。パナソニックはこの精神を大切にすることで、より良い社会の実現に貢献できると信じています。

 

・力闘向上の精神 / Untiring Effort for Improvement

困難な状況にもひるまず、たゆまぬ努力を重ねて乗り越え、自己成長を追求する姿勢を表しています。パナソニックの社員が持つべき重要な価値観の一つであり、事業の成功や目標達成に欠かせない原動力とされています。

 

・礼節謙譲の精神 / Courtesy and Humility

相手への敬意と謙虚さを大切にする価値観です。パナソニックでは礼節謙譲の精神を、社会の一員としての責任を果たす上で重要だと考えています。社員一人ひとりが礼節謙譲の精神を忘れずに、謙虚な姿勢で社会と向き合うことで、社会からの信頼を得られると信じています。

 

・順応同化の精神 / Adaptability

社会の変化を的確に捉え、柔軟に対応していくことを重視する考え方です。自然の摂理や社会の動向に沿って、自らの考え方や行動を調整し、時代の流れへの適応を目指します。

この精神は、変化を恐れずに新たな挑戦を続ける、企業としての成長を促す原動力となっています。

 

・感謝報恩の精神 / Gratitude

社会からの支援や顧客からの支持に対して、常に感謝の気持ちを忘れず、その恩に報いることを大切にする価値観です。パナソニックの事業活動の根底にある価値観でもあります。社員一人ひとりが日々の業務の中で意識することで、社会貢献と企業成長の両立を目指しています。

 

パナソニックへの転職をお考えの方へ

パナソニックへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

パナソニックへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

 

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