日本たばこ産業(JT)のDX事例は?
2024/10/26

日本たばこ産業(JT)のDX事例は?

日本たばこ産業(JT)は、国内のみならずグローバルに事業を展開する、たばこ業界のリーディングカンパニーです。紙巻たばこや加熱式たばこなど、多様な製品を提供するだけでなく、医薬品や加工食品事業も手がけています。

近年では社会の変化に対応するため、DX推進にも力を入れているJT。今回は、日本たばこ産業(JT)の採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、同社のDX戦略について詳しく解説します。

 

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日本たばこ産業(JT)のDX推進の背景

日本たばこ産業(JT)は、なぜDX推進に力を入れているのでしょうか?ここでは、たばこ業界を取り巻く現状と課題、JTがDXを推進する必要性について解説していきます。

業界の現状と課題

たばこ業界は近年、大きな変化の波に直面しています。健康志向の高まりや喫煙規制の強化に伴い、紙巻たばこの需要は減少傾向です。一方、加熱式たばこといった新たなカテゴリーの製品が登場し、市場は多様化しています。

 

また、たばこ業界はマーケティング活動においても、成人かつ喫煙者にしか原則として広告してはいけない、といった厳しい規制を受けています。そのためDXなどを活用し、効果的にターゲット層へアプローチしなければなりません。

JTにおけるDXの必要性

前述した業界全体の課題に加え、JTは独自の課題にも直面しています。

 

顧客の嗜好は多様化しており、それぞれのニーズに合わせた製品開発やマーケティング戦略が求められています。加熱式たばこ「Ploom X」の開発は、その一例です。顧客体験を向上させるには、DXを活用したパーソナライズされたコミュニケーションが不可欠です。

 

またJTは、グローバル企業として国内外で事業を展開しており、各地域の市場特性に合わせた柔軟な対応が求められています。DX推進によって、グローバルな情報共有や迅速な意思決定を実現させ、競争力強化に繋げています。

日本たばこ産業(JT)のDXビジョン

JTは「ひとつのときを、想う。JT」という企業理念のもと、顧客一人ひとりの大切な時間に寄り添うことを目指しています。この理念を実現するために、JTはDXを重要な戦略として位置づけています。

 

JTのDXビジョンは、デジタル技術の活用により、顧客体験の向上・業務効率化・新規事業の創出を推進し、持続的な成長を遂げることです。顧客との接点を強化しながら、パーソナライズされたサービスを提供し、顧客満足度の向上を目指しています。

 

また、AIやIoTなどの導入で業務プロセスを改善し、生産性向上も図っているJT。DXビジョンでは、社員の能力が最大限に発揮できる環境構築も視野に入れています。

日本たばこ産業(JT)のDX戦略

JTはDXビジョンを実現するために、以下の分野で具体的な取り組みを進めています。

 

・顧客接点の強化

・業務効率化

・新規事業の創出

顧客接点の強化

顧客接点の強化として、JTは加熱式たばこ「Ploom X」のマーケティング戦略において、DXを積極的に活用しています。

 

Ploom Xは従来の加熱式たばこよりも、さらに吸いごたえと使いやすさを追求した製品です。開発過程では顧客の声を収集・分析し、製品に反映させるために、AIによる機械学習を積極的に活用しています。

 

例えば、オンラインアンケートやSNSなどの活用により、顧客ニーズをリアルタイムで把握。試作品に対するフィードバックを迅速に収集するために、ロイヤリティプログラム「Ploom X CLUB」を開設しています。

 

Ploom Xの開発とマーケティングにおけるDX活用は、JTの顧客中心主義を体現する取り組みといえます。

AI導入による業務効率化

JTは業務効率化を推進するために、AIを積極的に導入しています。

 

製造現場では、AIによる品質検査システムを導入。従来の目視検査に比べて検査時間を大幅に短縮し、人為的ミスの削減を実現しています。AIは熟練の技術者にも匹敵する精度で、製品の欠陥を検出可能です。

 

人事部門ではAIの採用システムを導入し、応募者の書類選考を効率化しています。大量の応募書類から、必要な情報をAIが自動的に抽出・分析し、担当者の負担を軽減。選考プロセスの迅速化に加え、応募者の潜在能力を評価し、より適切な人材採用に繋げています。

 

その他、アンケートの分析や社内ヘルプデスクの問い合わせ対応など、様々な業務でAIを活用しているJT。AI導入による業務効率化は、JTの競争力強化に大きく貢献しています。

新規事業創出

JTは、DXを新規事業創出にも活用しています。

 

近年、健康志向の高まりを受けて、JTはヘルスケア分野への進出を強化しています。その中で、DXは重要な役割を担っています。

 

例えば、健康増進アプリの開発や、ウェアラブルデバイスを活用した健康データの収集・分析など、デジタル技術を活用した新たなサービスを展開しています。これらのサービスは、個人の健康状態に合わせたパーソナライズされたアドバイスを提供することで、利用者の健康増進をサポートしています。

 

また、JTは、農業分野にもDXを活用しています。IoTセンサーやドローンを活用した農作物の生育管理システムを開発し、生産性向上と品質向上に貢献しています。

 

これらの取り組みは、JTの事業領域を拡大し、新たな収益源を創出する可能性を秘めています。DXは、JTの未来を創造する原動力となっています。

日本たばこ産業(JT)のDX推進に関わる社内体制

JTでは、DX戦略を全社的な取り組みとして推進するために、以下の体制を整備しています。

 

・デジタライゼーション推進室の設立

・コーポレートサイトの刷新

 

デジタライゼーション推進室の設立

JTは2019年1月、「デジタライゼーション推進室」を設立。各部門のDX推進を支援し、全社的なDX戦略の策定と実行を担っています。具体的には、AIやIoTなどの最新技術の導入支援、社員のデジタルリテラシー向上のための研修プログラムの提供などを行っています。

 

推進室の設立背景には、デジタル技術による業務効率化や、社員一人ひとりのマインドセット変革の必要性がありました。推進室は社員からのアイデアを積極的に募り、実現をサポートすることで、常に課題感を持って業務に取り組む人材育成を目指しています。

 

コーポレートサイト刷新

JTは2020年7月にコーポレートサイトを全面刷新し、デジタルテクノロジーを活用したコミュニケーション強化を図りました。刷新の目的は、ユーザーエクスペリエンスの向上と、より魅力的なコンテンツ提供による企業イメージの向上です。

 

具体的には、Microsoft Azureを基盤としたクラウド環境に移行し、システムの安定性と柔軟性を向上。アクセス集中時にも安定したサイト閲覧が可能となり、コンテンツ更新も迅速に行えるようになりました。

 

また「Emotional」「Active」「One-to-One」という3つの方針に基づき、ユーザーに寄り添ったサイト設計も実施しています。

 

Emotional

人の心を動かすUI/UXデザインとコンテンツを採用

 

Active

動画やVR/ARなどの最新技術を活用し、インタラクティブなコンテンツを提供

 

One-to-One

ユーザーの行動履歴に基づき、パーソナライズされた情報提供を実現

 

サイト刷新は、JTのDX推進における重要な成功事例の一つであり、企業コミュニケーションのデジタル変革を象徴する取り組みといえます。

日本たばこ産業(JT)のDXにおける今後の展望

JTは2024年から2026年にかけての中期経営計画において、さらなる成長を目指し、DXを重要な戦略として位置づけています。

 

たばこ事業では、加熱式たばこを中心としたRRP(リスク低減製品)への注力を継続します。2026年末までに、RRPの売上収益を2023年比で約2.5倍に増加させる計画です。この目標達成に向け、新たなデバイスの投入や地理的拡大を推進し、グローバル市場での競争力を強化します。

 

同時に紙巻たばこ事業でも、GFB(グローバル・フラッグシップ・ブランド)の強化や価格戦略などを実施。医薬事業と加工食品事業では、収益基盤の強化と成長戦略を推進し、JTグループ全体の利益成長を支えていきます。

 

各事業において、DX推進を重要な戦略と位置づけ、データ分析の高度化やAI/IoTなどの最新技術の導入を強化。JTは、これらの戦略を着実に実行し、中長期にわたる持続的な利益成長と企業価値の向上を目指します。

日本たばこ産業(JT)のDX人材の採用情報

最後に、JTのDX人材に関わる採用情報を紹介します。

 

開発職(加熱式/電子たばこ(Ploom等)データマネジメント)

仕事内容

加熱式/電子たばこ(Ploom等)に関わるいずれかの業務

デバイス開発(墨田事業所-開発業務):

・RRPデバイスの部品表(設計BOM、生産BOM)の作成・改定・管理

・RRPデバイスの製品仕様書の作成・改定・管理

・電子部品・機構部品の取引先から納入される部品仕様書の管理

・設計データ管理(PDM:Product Data Management)システムの開発・導入・運用

・社内(調達、品質保証、海外事業所)ならびに社外(国内外の委託先)との各種調整

 

必須要件

・機械工学もしくは電気/電子工学系の高専・大学・大学院 卒業

・TOEIC:600点以上

・以下の業務経験が3年以上ある方

・電機業界における設計データの管理(部品表もしくは仕様書の作成・改定)

・設計部門での業務経験

 

募集要項

給与 ・月給 25万円 〜 40万円

・年収 560万円~900万円

※上記年収は、地域手当、賞与込(30時間/月超勤込)

【時間外労働】

時間外労働:有、休日労働:有、深夜労働:有

【諸手当】

通勤手当、所定時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、

地域手当(勤務地により基本給の0〜13%)等

勤務地 東京都墨田区横川1-17-7 墨田事業所

※本ポジションは初期配属とし、入社後に全国・海外含む転勤有

※テレワーク対象者については、テレワークを行う勤務場所も含む

【喫煙環境】

敷地内禁煙(屋内喫煙可能場所有り)

最終学歴 高専卒業以上
休日・休暇

就業時間

【休日・休暇】

土曜、日曜、祝日、創立記念日、夏季休日(5日)、年末年始休日(12/30〜1/4)、年次有給休暇(初年度10日、2年目以降20日)、慶弔休暇、

出産休暇 等

【就業時間】

9:00〜17:40(内、休憩時間12:00〜13:00)フレックスタイム制:有

※コアタイム無し、フレキシブルタイム5:00〜22:00

加入保険

福利厚生

【加入保険】

雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険

【福利厚生】

借上社宅制度、企業年金、持株会、財形貯蓄、カフェテリアプラン制度、育児・介護休職制度 等

日本たばこ産業(JT)への転職をお考えの方へ

日本たばこ産業(JT)への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

日本たばこ産業(JT)への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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