シマノの人材育成に対する考え方や研修制度は?
シマノ株式会社は、自転車部品や釣具の分野で世界トップクラスのシェアを誇るグローバル企業です。特に自転車コンポーネントや釣具では、その高い技術力と品質がユーザーから評価され、「こころ躍る製品」を提供することを理念としており、日本国内だけでなく、海外市場での売上も多く、グローバルに活躍したいという方にとっても魅力的な企業となっています。
ここでは、シマノへの転職をお考えの方に、シマノの人材に対する考え方や研修制度などをご紹介していきます。企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。
人材に対する価値観とは?
シマノは価値創造企業としてものづくりだけではなく、それを実現する人づくりに取り組んでいます。その中でも二つの価値観を大事にしています。
■チームシマノ
シマノは世界に広がる約50の拠点を構え、社員の9割が日本人以外のスタッフによって構成されています。1994年、世界中の全社員が一丸となって業務に邁進するために生まれたスローガンが「チームシマノ」です。「チームシマノ」は、人種・文化・考え方の違いを認め、理解しあい、行動する、コミュニケーションの基本ソフトです。
■和して厳しく
私達「チームシマノ」は、創業者の島野庄三郎が残した言葉「和して厳しく」 という言葉を実践しながら日々業務を行っています。「和して厳しく」には、単なる仲良しグループでなく、「常に相手のことを思いやり仲良くしながらも、決まり事は守り、仕事には責任を持ち、お互いに切磋琢磨を怠らない」という意味が込められています。
シマノはグローバル全体でみると、日本人以外のスタッフがほとんどです。そのため、多様な価値観や文化を受け入れ、和を大切にしています。しかしながら、ただの仲良しになるだけでなく、叱咤激励し合う仲となることを大事にしています。
研修制度
和を重んじつつも、それぞれの実力をつけていく、切磋琢磨していくという価値観を持ったシマノですが、人材育成のためにどのような研修制度が整備されているのでしょうか。
階層別研修
まずは、階層別研修というものがあります。これは新入社員研修と2年目フォローアップ研修・3年目研修、さらに新任班長研修、新任係長・主任研修、新任管理職研修と階層別に研修が用意されています。
管理職層 | 新任管理職研修 | 次世代リーダーの育成 | 海外出向 | 自己申告制度・ジョブローテーション語学研修(英語・中国語)
TOEIC 英会話力テスト 通信教育 社外公開セミナー |
係長層 | 新任係長・主任研修 | 係長・課長層強化育成研修 | ||
班長層 | 新任班長研修 | 海外派遣研修
(SLD) |
||
一般層 | 3年目研修
2年目研修フォローアップ研修 新入社員研修 |
海外出張 |
例えば新入社員研修は、同期入社同士のチームワークを高めるとともに、社会人としての基礎知識や各部門の役割理解と共に自社製品を使って会社への理解を深めます。4月の入社後は、基礎的なビジネススキルを含めた研修を実施。体験・体感することを通して、自転車や釣りの楽しみも経験します。また先輩の仕事内容を取材し、自ら発表することにより、仕事への理解を深め、意欲を高めていきます。その後は、開発、製造部門などで必要となるものづくりの基本や3D-CAD、業務で必要となる知識・スキルを身につけるための研修も行っていきます。
2年目のフォローアップ研修は、仕事に広がりと深さが出てくる頃、会社が期待する行動を改めて理解するとともに、これからの自己成長プランを考えます。また、研修を通じて、かけがえのない同期とのつながりをさらに深めます。
その後は、階層に合わせ、専門分野でより活躍できるよう専門性を突き詰めていくような研修や、後輩や部下の育成を経験していくような人材育成面に対する研修を受講することができます。
また、これらの階層別の研修とともに、階層関係なく受講できる研修もあります。
語学研修
チームシマノ約13,000人のうち、日本人は1割。コミュニケーションする上で、外国語を必要とする場面が多いシマノでは、講師を社内に招き、英語・中国語等の語学研修を受講することができます。また、WEBを利用したオンライン研修も用意しています。相手に伝わるコミュニケーション実践のために、対話力や論理力を実践的に学んでいきます。
海外派遣研修
SLD(Shimano Leadership Development)
「好奇心」を持ち「広い経験」を積み上げる。これはチームシマノメンバーに期待する行動です。この派遣活動は若手社員を対象に世界各地の自転車/釣具販売店様のご協力を得て、海外に3ヶ月間派遣するプログラムです。製品販売の現場や製品が使われる現場を体験し、現地の文化や言語も含めて習得・体感したことを帰国後の仕事に活かします。
自己啓発支援
通信教育や社外セミナーを受講することができます(費用は会社負担)。業務に係わる専門スキル・知識をご自身の都合に合わせて学習できます。また、会社が指定する公的資格取得に必要な研修費や受験料を会社が負担します。シマノでは一人一人がプロ集団であるという自覚を持って業務に取り組んでもらえるよう、自己啓発を奨励しています。
このように階層別の研修と、それぞれの専門性や具体的に必要なスキルを自身で考え受講・学習できる制度が整えられています。仕事を通して、自分を成長させていきたいという方にとっては最適な環境が準備されていると考えられるでしょう。
シマノ 会社概要
社名 | 株式会社シマノ |
本社所在地 | 堺市堺区老松町3丁77番地 |
代表者 | 島野 容三:代表取締役会長兼CEO、島野 泰三:代表取締役社長 |
設立 | 創業 1921年2月(大正10年) 設立 1940年1月(昭和15年) |
資本金 | 356億円 |
従業員数 | シマノ本社:1,651人 連結:9,703人 |
経営理念
シマノの企業理念は、「人と自然のふれあいの中で、新しい価値を創造し、健康と喜びに貢献する」ことです。
この理念は、単にアウトドア製品を提供するだけでなく、人々の心に響く製品を作り出すことを目指しています。同社は「こころ躍る製品」というコンセプトのもと、ユーザーが製品を手に取るだけで感動を覚えるようなものづくりを追求しています。
また、既存の技術や概念にとらわれず、新しい発想で挑戦を続けることが求められ、社員一人ひとりが自然との調和を感じながら、高い目標に向かって挑戦する企業文化を大切にしています。
シマノの事業内容
シマノ株式会社の事業内容は、自転車部品や釣具など、主にアウトドア製品の製造・販売に特化しています。具体的には、以下の3つの主要事業があります。
自転車部品事業
事業の柱:シマノの売上の大部分を支える、世界トップシェアの自転車部品の製造・販売が中心です。
主な製品:変速機(ディレイラー)、ブレーキ、チェーン、クランクセットなどの駆動系部品が代表的です。
顧客層:一般のサイクリストからプロのレーサーまで幅広く、ロードバイクやマウンテンバイクのメーカーとも強固なパートナーシップを築いています。
この分野では、シマノの技術革新が製品の高品質を支え、変速システムの「Di2」などの電子制御技術が注目されています。
釣具事業
製品の多様性:釣竿、リール、ライン、ルアーといった多種多様な釣具を取り扱っています。初心者からベテランまで、さまざまな釣りスタイルに対応した製品を展開しています。
国内外での展開:日本国内だけでなく、欧米やアジアでも人気があり、特にスポーツフィッシング市場での地位が確立されています。
ロウイング用品
スポーツ競技用機器:カヌーやボート競技向けの部品も手掛けています。この事業は他の2つに比べると規模は小さいですが、ニッチな市場に向けた専門的な製品を提供しています。
シマノへの転職をお考えの方へ
シマノへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
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