freeeの評判・口コミを徹底解説
近年、働き方改革が叫ばれる中、企業選びの基準は多様化しています。特に注目されているのが、企業文化や働きやすさです。今回は、そんな働き方に関心を持つあなたに向けて、「freee株式会社」の評判と口コミを徹底的に調査し、その魅力と課題を浮き彫りにします。
freee株式会社は、単なる業務ソフトを超えて、スモールビジネスが自由に経営できる世界を実現するための統合型経営プラットフォームとして知られています。2012年に設立され、約1,300名(子会社含む)を擁する企業です。優秀な人材が多く、本質的な価値を追求するカルチャーと、その価値に投資するための高い資本力があるなど、多くの魅力的な側面を持っています。
しかし、実際に働いてみると、企業説明会や求人情報だけでは分からない現実があることも事実です。そこで、本記事では、転職サイトの口コミを参考に、以下の点に焦点を当てて解説していきます。
企業文化
まずは企業文化についてです。
”基本的にすごくいい会社だと思っています。風通しも良いですし、社員同士の仲も良い方ではないでしょうか。基本的に成果を出せば、やり方を任せてもらえるようなマネジメントをするマネージャーが多い印象で、細かくマイクロマネジメントをされたことはありません。考えて行動できる方に関しては仕事がしやすいと思います。一方で、自分が考えずに、指示待ちの人がいた時には周りから置いていかれる印象です。”
(CS/中途入社3年未満/男性)
”カルチャーを重要視する文化です。面接でもカルチャーフィットを強く重視しています。採用サイトに載っているミッション/ビジョンやカルチャーに共感したという話だけでは、面接が通らないと思った方が良いです。面接では志望理由は人によって聞いたり聞かなかったりしますが、個人のエピソードの深掘りを行います。その中で、エピソードの中でカルチャーにフィットする要素があるかを面接官が見極めています。”
(企画/中途入社5-10年/女性)
”フラットかつフランクな雰囲気で風通しはかなり良い。経営者と一般社員がほぼ同じ比重で意見を出すことができるのは入社してからかなり驚いた。社長は自責もなく社内のあらゆるところに出没する。毎週の前者イベントでは社内の重要事項について社長や役員から直接説明が行われ、社員の経営に対する納得感は高い。会社の組織は変革期にあり、ユーザーセグメントや戦略などが流動的。エモーショナルな説明はされるものの、深い洞察から来ると思われるクリティカルな説明はあまりされていない。”
(PM/中途入社3年未満/男性)
freee株式会社の企業文化は、社員の口コミから、フラットで風通しの良い、自由な働き方を推奨する一方で、成果を重視し、自ら考え行動できる人材を求めていることが伺えます。
特に、カルチャーフィットを重視しており、面接では個人のエピソードを深く掘り下げ、企業のミッションやビジョンとの共感を重視している点が特徴的です。社員同士の仲も良く、風通しの良い社風であるため、新しいアイデアを出しやすい環境と言えるでしょう。
一方で、社員一人ひとりが自ら考え、行動することが求められます。そのため、指示待ちのタイプの人にとっては、やや厳しい環境かもしれません。また、経営層の意思決定が迅速に行われる一方で、社員への十分な説明がなされないケースもあるようです。組織が変革期にあるため、これからに期待するとともに、社内のことも自身で情報をキャッチアップできる方がfreee株式会社にはカルチャーフィットすると言って良いでしょう。
入社後のギャップ
次に入社後のギャップについてです。
”ビジョンと行動指針をすごく大事にしているし、その点については多くの人と共感できている。一方で、カルチャーと称する非言語的なものが、社会一般と外れていたり、散らかすだけでまとめない人が多く、大前提の社会人マナーに疑問。そこを気にしない人であればかなり自由度が高く、必ず誰かが話を聞いてくれるので相談しやすいとは思います。急成長しているだけに問題も山積みです。”
(バックオフィス/中途入社3-5年/男性)
”部署によって違う会社のように、雰囲気や待遇、大変さが大きく異なるので、入社する前に部署の特徴をOB/OGもしくは在籍中のメンバーにしっかり聞くべきだと思う。入ってからの移動はよっぽど成績が悪くて左遷か長年成果を出し続けての栄転のみの印象で、かなり難しい。”
(CS/中途入社3年未満/女性)
“現在も創業社長のため、カルチャーやスピード感、挑戦するマインドなどのベースが高い水準にあると思う。一方で、IPOし、金融事業なども行っているので、法令対応でスピード感が下がってはきている。また、人数が多いので部署を跨ぐ挑戦をする際は、非常に負荷が大きく、高い推進力と巻き込み力がないと突破できない。”
(営業/中途入社5-10年/男性)
freee株式会社は、自由な働き方を推奨し、社員の成長を促す企業文化が魅力です。ビジョンや行動指針への共感、フラットな組織による相談のしやすさなどが挙げられます。自由な働き方ができ、自分の考えを積極的に発信できる環境は、多くの社員にとって魅力的です。
しかし、急成長に伴い、組織に未熟な部分も存在します。具体的には、社会人としての基本的なマナーに関する認識の違いや、部署間の情報共有不足などが挙げられます。現在は企業規模が大きくなっている変革期にあるため、意思決定のスピードが遅くなるケースもあるようです。そのため、個人の裁量で物事を進めることが求められます。今後のより良い成長に期待しましょう。
働きがい
次に働きがいに関する口コミを見ていきましょう。
”一定のリソースや社会的信用がある上で、業界やプロダクト的な伸びしろはまだあり、安定した基盤の上でチャレンジができる。大手企業とベンチャーのいいとこ取りをしたメガベンチャーフェーズと捉えている”
(CS/中途入社3年未満/男性)
”改善を促すためのフィードバックを積極的に行っている。自身の能力を高める制度もあり、「書籍費freee」といった業務に関わる書籍の購入費用を会社が負担してくれる制度もある。新しいツールを積極的に使い、業務を徹底的に効率化できるように皆で知恵を出し合っている”
(Biz/中途入社3年未満/男性)
”技術的にも挑戦できる機会があった。また、作っているプロダクトを通じて社会に貢献しているという価値も感じることができた。新卒で入社したメンバーに積極的に挑戦の機会を与えようとする姿勢があった。実際に、複数チームに移ることもでき、さまざまなプロダクト開発に携わることができたため、自身のキャリアのために成長することができた。ただ、自発的に機会を見つけ、自分がどうなりたいかを言語化し、協力を求める積極性が必要になると思う”
(ソフトウェアエンジニア/新卒入社5-10年/男性)
freee株式会社の働きがいは、成長できる環境と社会貢献という2つの大きな柱で支えられています。同社は、社員のスキルアップを支援する制度が充実しており、自己成長意欲の高い人にとっては、非常に魅力的な環境と言えるでしょう。また、自身の仕事が社会に役立っていることを実感できる点も大きなやりがいにつながっています。
一方で、自発的な行動が求められるため、指示待ちのタイプの人にとっては、やや厳しい環境かもしれません。
女性の働きやすさ
次に女性の働きやすさについて、口コミを見ていきます。
”女性男性問わない雰囲気が醸成されているため、女性でも働きやすいです。女性のマネージャー登用率は1割程度と大変低いですが、社内の男女比率で圧倒的に男性が多いので仕方ないかと思います。男性でも家事育児を担うことが当たり前の文化があり(特にエンジニア、女性でも男性でも子どもの送迎抜け、家事抜け、病院抜けは当たり前に受け入れられています”
(企画/中途入社5-10年(退職済)/女性)
”女性は非常に働きやすいと思われる。ジェンダーレスやダイバーシティへの取り組みは研修や制度面でも先進的であり、性別年齢関係なく皆が等しくミッションに向かって働けている”
(CS/中途入社3年未満/男性)
”2023年以降、本格的に経営課題としておくようになり、管理職の男女比の低減やアンコンシャスバイアスの認知など、多角的に改善活動を始めている。具体的な成果はこれからの部分が多いが、性別に関係のない活躍の機会を担保できるよう、積極的な社員への発信や働きかけをChief Culture Officerを中心に行なっている ”
(エンジニア/新卒入社3-5年/男性)
“ここの事情に寄り添って柔軟な働き方をさせてくれる。フレックスなので子育てをしている人も働きやすいと思う。長めの育休を取得する男性も多い。ただ、その皺寄せが他の社員にいってしまい、働き詰めの人もいるので、柔軟な働き方を許すのであれば会社としてももう少し何か手を打たないと崩壊するのではないかと思う”
(事務/中途入社3年未満/女性)
freee株式会社は、女性が働きやすい環境づくりに力を入れている企業です。ジェンダーレスやダイバーシティへの取り組みが進んでおり、女性も男性も平等に活躍できる機会が与えられています。特に、育児中の社員に対するサポート体制が充実しており、フレックス制や育休取得の促進など、柔軟な働き方が認められています。
しかし、管理職の女性比率が低いことや、状況によって一部の社員に仕事が集中してしまうことなどが課題として挙げられます。また、急成長中の企業であるため、制度が整いきっていない部分もあり、今後の改善が期待されます。女性が活躍できる環境を求めている方は、一度検討してみる価値があるでしょう。
ワークライフバランス
次にワークライフバランスに関する口コミを見ていきましょう。
”有給や長期の育休など非常に取りやすい。経営陣やエース人材が積極的に取得しているため。出社を一部義務付けてはいるが、リモートワークの理解がある。各マネージャーが柔軟な考え方を持っているので、休暇などは気兼ねなく取れる”
(営業/中途入社5-10年/男性)
”これほどの会社もそうであるように、部署によりワーク・ライフ・バランスの取りやすさは異なる印象。全社的な面では休みは取りやすく、フレックス制度もあるため、働くタイミングや時間は比較的自由であると思う。原則週5日出社がベースになったことは事実としてあるが、個人や家庭の都合が加味され、リモートやフレックスを月に数回併用している人も見かけるため,従業員への理解があり働きやすい環境であると感じている”
(CS/中途入社3年未満/男性)
”有給を取るのに理由を言うことや、止められることなどは全くありません。コアタイムはありますが、フレックスタイム制なので、開始時間と就業時間をある程度自由に動かせるのが大変ありがたかったです”
(CS/新卒入社3-5年(退職済)/女性)
ワークライフバランスを重視しており、柔軟な働き方を求める人にとっては魅力的な職場です。有給休暇や育休取得が非常にしやすいこと、フレックス制度が導入されていることなどが、その特徴です。
しかし、部署によって働き方が異なることや、週5日出社が原則となっていることなどは、事前に確認しておく必要があります。もし、転職を希望する場合は、自分の働き方と照らし合わせて検討することが重要です。
freee株式会社の強み
次にfreee株式会社の強みを見ていきます。
”人材のレベル。マッキンゼーやBCGから、楽天やリクルートなど、あらゆるコンサル/事業会社から人が集まってきているのが強み”
(マーケティング/新卒入社3-5年/男性)
”本質的な価値を追求するカルチャーが浸透した組織。これまでの採用活動により優秀な人材が集まっている。これらによってもたらされる技術力と推進力が強み”
(マーケティング/中途入社3年未満/男性)
“この規模の会社にしては業界全体を見ても圧倒的な資本力があり投資に積極的な事。またそれを吸う役員陣も外資のテック系や人材も多く隙がない。かといって、トップダウンというわけではなく、優秀な営業プレイヤーやエンジニアがボトムアップで会社のカルチャーを良い方向に導いている”
(営業/中途入社3年未満/男性)
freee株式会社の強みは、大きく3つの側面から見て取れます。
1つ目は、優秀な人材の集積です。同社は、マッキンゼーやBCGといったトップコンサルティングファーム出身者や、大手IT企業出身者など、多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材が集まっています。
2つ目は、本質的な価値を追求するカルチャーです。同社は、単なる利益追求ではなく、社会に貢献する価値あるサービスを提供することを目指しています。このカルチャーが、社員のモチベーションを高め、イノベーションを促進しています。
3つ目は、高い資本力と投資力です。同社は、高い成長性が見込まれる分野に積極的に投資しており、事業拡大を加速させています。
これらの強みを生かし、同社は今後もさらなる成長が期待されます。
freee株式会社の弱み
”急成長したが故にデータ分析の基盤などが未整備な点。特にビジネス周り。プロダクト側は整理されているが、マーケティングからセールス周りのデータには課題がある。これによりいくらか機会損失をしていると思う。とはいえその課題は認識されているので、解決に向かって動いていると思う”
(マーケティング/中途入社3年未満/男性)
”誰かが意気に物事を決めることがない。何事もロジックが必要で、理屈を作るために時間がかかる。特にトップダウンで進める力は弱く、何かを決めるための機動力が弱い社長と直接やりとりする機会は現場だと少ない”
(企画/中途入社3-5年/男性)
”ターゲット顧客が中小企業なので、顧客単価を上げるのが難しい。そのため、数で勝負するしかなく、顧客を得る方法がインターンやアルバイトを使っての電話営業くらいしかない。エンプラ層は切り捨てているが、freee自体がエンプラレベルになっているのでドッグフーディングがやりにくい”
(プログラマ/中途入社3-5年/男性)
freee株式会社は急成長を遂げていますが、その一方でいくつかの課題も抱えています。
まず、データ分析基盤の未整備が挙げられます。特に、マーケティングやセールス領域におけるデータ分析は、改善の余地があるようです。これにより、ビジネス機会の損失につながっている可能性も指摘されています。
次に、意思決定のスピードが課題として挙げられます。ロジックに基づいた意思決定を重視する一方で、スピード感が求められる場面では、意思決定が遅れてしまうことがあります。
最後に、顧客単価の低さが課題として挙げられます。中小企業をターゲットとしているため、顧客単価を上げるのが難しく、数で勝負せざるを得ない状況です。
これらの課題は、今後の成長を阻害する可能性も孕んでいますが、一方で、これらの課題解決に貢献したいという意欲のある方にとっては、大きな成長機会となるかもしれません。
freee株式会社への転職で押さえておくべき会社情報
最後に、freee株式会社への転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要と企業理念を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。
会社概要
会社名 | フリー株式会社 |
CEO | 佐々木 大輔 |
事業内容 | freee はクラウド会計ソフトシェアトップクラスの「クラウド会計ソフト freee会計」と「freee人事労務」を提供し、個人事業主の確定申告・法人の経理・給与事務・請求事務を中心に「自動化」と「バックオフィス最適化」を推進 |
本社所在地 | 〒141-0032
東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 21階 |
拠点数 | 東京本社、札幌支社、新潟支社、中部支社、関西支社、九州支社、沖縄支社 |
従業員数 | 1,299名
(※2023年6月末時点、連結会社の総数) |
売上高 | 18,210百万円 (第11期、当社の財産及び損益の状況) |
経営理念
ここではfreee株式会社の基本的な考えとなるミッション・ビジョンを紹介していきます。
ミッション
freee株式会社は「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションとして掲げています。中小企業や個人事業主といったスモールビジネスこそが、社会に新しい価値を生み出す力を持っていると考えています。
・多様な価値観や生き方: スモールビジネスは、大企業にはない柔軟性とスピード感で、アイデアを形にし、社会に多様な価値を提供できます。
・イノベーションの源泉: スモールビジネスは、社会のニーズにいち早く気づき、新しいサービスや製品を生み出すことで、社会全体のイノベーションを加速させます。
・社会全体の活性化: スモールビジネスが活発になれば、スモールビジネスが大企業を刺激し、社会をさらに面白く、世の中全体をより良くする流れを後押ししていきます。
freee株式会社は、スモールビジネスが抱える課題を解決し、その可能性を最大限に引き出すことで、より良い社会の実現を目指しています。
ビジョン
freeeは、単なる業務ソフトではなく、スモールビジネスが自由に経営できる世界を実現するための統合型経営プラットフォームを目指しています。
従来の業務ソフトは、会計、人事、販売管理など、それぞれの業務ごとに最適化されたものが主流でした。しかし、これらのソフトを連携させることは難しく、スモールビジネスにとっては、さまざまなシステムを使いこなすための専門知識や時間が必要でした。
freeeの統合型プラットフォームは、これらの課題を解決するために生まれました。会計、人事、経費精算など、経営に必要なすべてのデータを一元管理することで、以下のメリットをもたらします。
- 面倒な作業の削減: 異なるシステム間でデータをやり取りする必要がなくなり、作業効率が大幅に向上します。
- 経営状況の可視化: リアルタイムで経営状況を把握できるため、迅速な意思決定が可能になります。
- 自由な経営: 複雑な操作や専門知識が不要になり、誰でも気軽に経営に携わることができます。
freeeは、単なる会社を超えて、社会課題を解決するためのプラットフォームでありたいと考えています。
freee株式会社への転職をお考えの方へ
freee株式会社への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
freee株式会社への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。