IHIの強み・特徴を徹底解説|成長機会と安定性の両立
2025/02/08

IHIの強み・特徴を徹底解説|成長機会と安定性の両立

IHI

IHIは1853年に石川島造船所として創業し、日本の近代化とともに成長してきた総合重工業メーカーです。

造船業からスタートし、現在では航空宇宙、防衛、エネルギー、社会インフラなど多岐にわたる分野で技術革新を続けています。

本記事では、IHIの特徴をその歴史的な歩みから読み解きます。

 

※本記事は2025年2月に掲載されました。

※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。

※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。

 

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歴史から考える:IHIの特徴とは

1. 幕末から明治:日本の近代化を支えた造船技術

1853年 石川島造船所創業

ペリー来航により欧米列強への対抗が求められる中、幕府の指示で水戸藩が設立。ここからIHIの歴史が始まりました。

1866年 日本初の蒸気軍艦「千代田形」完成

日本で初めて製造された蒸気軍艦であり、日本の海軍発展の礎となりました。

1876年 石川島平野造船所設立

日本初の民間造船所として設立され、渋沢栄一が資金調達や組織化に貢献。

2. 戦前・戦後の発展:技術革新と事業の多角化

1911年 東京駅の鉄骨工事を実施

当時の建築常識を覆し、移動クレーンを活用した革新的な工法で東京中央停車場(現東京駅)の鉄骨工事を手掛けました。

1945年 日本初の国産ジェットエンジン「ネ20」完成

日本初のジェット機エンジンを開発し、航空産業の発展に貢献。

1959年 石川島ブラジル造船所(イシブラス)設立

日本企業として初の海外造船所を設立し、グローバル展開の先駆けとなりました。

1960年 石川島播磨重工業株式会社(IHI)誕生

陸上機械に強い石川島重工業と、大型船舶に強い播磨造船所が合併し、現在のIHIの基盤が確立。

3. グローバル化と技術革新の加速

1978年 ブラジル向け世界初のパルプ製造船上プラント完成

船上に製造プラントを設置し、そのままブラジルへ曳航するという世界初の試みを成功させました。

1997年 東京湾アクアラインを掘削した大口径シールド

直径14mを超えるシールドマシンで東京湾の海底を掘削し、交通インフラの発展に寄与。

2002年 日本初の600MWタワー型ボイラ運転開始

世界最高の蒸気条件を記録し、エネルギー効率の向上に貢献。

2007年 石川島播磨重工業(株)から(株)IHIに社名変更

よりグローバルなブランドとして発展を目指し、社名を変更。

4. 近年の挑戦と未来への展望

2011年 最新型ジェットエンジン「GEnx」開発に参画

燃料消費量を大幅に削減した次世代ジェットエンジン開発に貢献。

2013年 イプシロンロケット打ち上げ成功

高性能と低コストを両立した新型固体燃料ロケットを開発。

2015年 ターボチャージャ生産累計5,000万台達成

高い信頼性を誇るターボチャージャの生産台数が世界規模で拡大。

2016年 トルコ最長の吊橋「オスマン・ガーズィー橋」開通

中央径間1,550mの世界第4位の長大吊橋を建設し、インフラ技術力を世界に証明。

IHIは、造船からスタートし、航空・宇宙、エネルギー、インフラなどへと事業を多角化しながら、日本と世界の発展に貢献してきた企業です。その特徴は以下の3つに集約されます。

  1. 技術革新のDNA:日本初・世界初の技術を多数生み出し、産業の発展を支えてきた。
  2. グローバル展開:早くから海外市場に進出し、世界中で価値を提供。
  3. 変化対応力:時代のニーズに適応し、新たな事業領域を開拓し続けている。

このように、IHIは長い歴史を持ちながらも常に変化を続ける企業であり、転職希望者にとっても安定性と成長の機会を兼ね備えた魅力的な選択肢となるでしょう。

 

数字・グループから読み解く:IHIの強み

IHIは、1853年に「石川島造船所」として創設され、長年にわたり日本の産業と社会の発展を支えてきた総合重工業グループです。現在では、航空・宇宙・防衛、資源・エネルギー・環境、社会基盤、産業システム・汎用機械の4つの事業領域を中心に、グローバルに展開しています。本記事では、IHIの強みを具体的な数字をもとに解説していきます。

出典:https://www.ihi.co.jp/recruit/group/about/(2025年1月時点)

 

1. IHIグループの規模と影響力

IHIグループは、その規模と売上の多様性により、安定した事業運営を実現しています。

  • 従業員数:28,237人
  • 関係会社数:195社
  • 売上収益:13,225億円(2023年度)

このように、国内外に広がるグループ企業と多様な事業展開により、IHIは特定の業界や市場環境に依存せず、持続可能な成長を遂げています。

2. グローバル展開による収益の安定性

IHIは、日本国内だけでなく、北米・アジア・ヨーロッパを中心にグローバル展開を進めています。地域ごとの売上収益は以下の通りです.

  • 日本:7,259億円
  • アジア:3,558億円
  • 北米:1,286億円
  • ヨーロッパ:876億円
  • 中南米:156億円
  • その他:88億円

特に、アジア市場での存在感が大きく、売上の約27%を占めていることが分かります。これにより、日本市場に依存せず、国際市場での競争力を強化しています。

3. IHIの強みを支える3つの要素

IHIの競争力は、以下の3つの強みによって支えられています。

① 世界トップレベルの技術力

IHIは、造船技術を基盤に発展し、現在では航空エンジン、橋梁、エネルギー関連機器などの分野で世界をリードする技術を持っています。特に航空エンジンでは、GEやロールス・ロイスとの共同開発を行い、国際市場でのプレゼンスを確立しています。

② 変化対応力

長年の歴史の中で、IHIは社会のニーズや市場環境の変化に適応しながら事業を拡大してきました。現在は、脱CO₂・循環型社会の実現に向けたカーボンニュートラル技術や、次世代エネルギー開発(アンモニア燃焼技術、メタネーション技術)に注力しています。

③ 変わらぬDNA

IHIは、「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大かつ唯一の財産である」という経営理念を掲げており、長期的な視点での事業成長を重視しています。これにより、社員の成長機会を確保し、安定した雇用環境を提供しています。

4. 世界をリードするIHIの主力製品

IHIは、世界トップレベルの技術を活かし、以下の分野で最先端の製品を提供しています。

  • 航空・宇宙・防衛:ジェットエンジン、ロケットエンジン、防衛機器
  • 資源・エネルギー・環境:CO₂回収装置、ガスタービン、ボイラー
  • 社会基盤:橋梁、トンネル、シールド掘進機
  • 産業システム・汎用機械:物流システム、パーキングシステム、過給機

特に、IHIの提供する技術・製品には「世界初」の実績が多くあり、業界をリードする立場を確立しています。

IHIの強みを数字から分析すると、以下のポイントが明確になります。

  • 28,237人の従業員と195社の関係会社を持つグローバル企業
  • 日本・アジア・北米・ヨーロッパを中心に売上収益13,225億円を記録
  • 航空エンジン・インフラ・エネルギー技術など、世界トップレベルの技術を誇る
  • 脱CO₂技術や次世代エネルギー事業にも積極的に投資し、持続可能な成長を追求

このように、IHIは成長機会と安定性を兼ね備えた企業であり、長期的なキャリアを築きたい転職希望者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

 

社員口コミから考える:本当のIHIの強みとは?

これまでに企業がホームページに記載している株式会社IHIの特徴を中心に解説してきました。では、実際に働いている社員の方はどのような強みを感じているのでしょうか?口コミサイトを参考に共有していきます。

 

”複数の事業を展開しており、売上の偏りはないと思う。また技術力、品質体制もしっかりとしているため、かなり強みだと思う”
(企画/中途3-5年/男性)

 

”生き残り戦略に長けており、各分野での技術力も確かである”
(技術職/中途5-10年/男性)

 

”国策事業または航空エンジン事業などの参入障壁の高い事業を複数持っているので、業績の落ち込みが長期的にわたる可能性は低い”
(生産技術/新卒3-5年/男性)

 

”政府関係の仕事が多い。安定性がいい。長年歴史があり、社会的に評価されている”
(戦略/中途5-10年/男性)

 

IHIの強みを社員の口コミから分析すると、以下のポイントが浮かび上がります。

  1. 多様な事業展開により、特定分野への依存が少なく、経営が安定している。
  2. 航空エンジンや国策事業など、参入障壁が高い分野で強みを発揮している。
  3. 長い歴史と企業の信頼性があり、働きやすい環境が整っている。

IHIは、技術者として挑戦できる場を提供しながら、安定した経営基盤を持つ企業として、多くの社員から高く評価されています。

 

株式会社IHIへの転職で押さえておくべき会社情報

最後に株式会社IHIへの転職において、押さえておくべき会社情報として、会社概要と企業理念を紹介します。

 

会社概要

会社名 株式会社IHI / IHI Corporation
代表者 代表取締役社長 井手 博
事業内容 「資源・エネルギー・環境」「社会基盤・海洋」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの事業を展開
本社所在地 〒135-8710

東京都江東区豊洲三丁目1-1 豊洲IHIビル

拠点 国内29拠点、海外事業開発拠点23拠点
従業員数 28,237名(2024年3月末)
売上高 13,225億円(2024年3月期)

出典:https://www.ihi.co.jp/company/outline/(2025/01時点)

 

グループビジョン

 

1. IHIグループの目指す姿

 

21世紀の環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる。

 

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IHIへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

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