
関西電力が求める人材像とは?
関西電力は、エネルギー業界において日本を代表する企業であり、関西を中心に事業を展開しています。国内における電力事業の他にも地域活性化・まちづくりや、海外でのインフラ整備等のコンサルティングなどその事業内容は多岐に亘っています。
安定した経営や、知名度、そして平均給与の高さなどから就職・転職において人気は高い企業といえるでしょう。そんな関西電力ですが、中途採用において求められるスキルは高く、その転職難易度も高いと言えるでしょう。
そんな同社が求めている人材像とは一体どのようなものなのでしょうか。本記事では関西電力が採用において大事にしている観点を紐解いていきます。転職活動をするにあたってぜひお役立てください。
※本記事は2025年5月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
関西電力の人材に対する価値観とは?
そもそも、関西電力は企業として、人材に対して、どのような価値観を持っている組織なのでしょうか。中期経営計画に載っている「人財戦略」から紐解いてみましょう。
「人財基盤の強化」の全体像
中期経営計画を達成するためには、人財基盤の強化が必要と考えている関西電力。そのためにも、働き方改革や個人や組織の成長を見据えたそれぞれのキャリアに対しての支援などを掲げています。中期経営計画から一部抜粋します。
「人財基盤の強化」の全体像 ~人的資本経営の実践に向けて~
- 当社グループは、「働き方」改革・健康経営による労働環境の整備を土台として、「人財力」改革とD&I推進※に取り組むことで、経営理念の大切な価値観である「公正・誠実・共感・挑戦」を体現しながら、 個人と組織が共に成長する好循環を生み出していきます。※「D&1」=「ダイバーシティ&インクルージョン」
- これら人財戦略を経営戦略と連動させることで、中期経営計画の達成に貢献し、持続的な企業価値の向上、経営理念の企業文化への浸透を図っていきます。
■「人財力」改革
関西電力グループ中期経営計画で取組みの柱として掲げている、EX・VX・BXを遂行するため、従業員の自律性を高めながら社内における目指すキャリアへの挑戦を促進し、専門性の伸長に資する教育を実施することで、多様な経験の獲得・専門性の実践機会を提供します。また、キャリア採用の拡大に加えて、副業・兼業人財の公募を開始するなど、労働市場から積極的に人財を獲得し、人財の多様性・専門性をさらに充実、向上させることで、経営戦略に連動した人財を育成・確保していきます。
■D&I推進
一人ひとりの「ちがい」を強みとし、物事の捉え方や発想の多様性を組織の「ちから」に変換することで、組織全体の創造性・柔軟性を向上させるとともに、このような組織が自律性・専門性を備えた多様な個人を惹きつけることで、共感を通じて個人と組織が共に成長する関係を構築します。
■「働き方」改革・健康経営
デジタル技術活用による業務の高付加価値化や、多様な働き方を実現するための職場整備、職場一体となった健康活動の継続的な展開等に取り組んでいます。より良い就労環境を追求することで、「従業員一人ひとりが活き活きと輝き、豊かな人生を歩む」ことをめざします。
関西電力で活躍する優秀な人材を育成するために、多角的な視点を持って制度の構築や風土の醸成などに努めていることが推察されます。
「人財力」改革
■関西電力グループアカデミーについて
当社グループは2018年に、「人を大切にする経営」という理念とともに、「厳しい競争環境で勝ち抜く人財の育成が不可欠である」という会社の思いを具現化するものとして、「関西電力グループアカデミー」を設立し、研修や育成制度を体系化しました。
■育成方針について
関西電力グループアカデミーでは、新たな「働き方」を通じて従業員一人ひとりが成長意欲や挑戦意欲をもって活き活きと活躍し、ひいては「Kanden Transformation」の実現につながるような能力伸長施策を展開するとともに、従業員の「自律的なキャリア形成」を支援していきます。具体的には、経営理念を体現するための意識・行動面の変革につながる育成施策を実施します。また、今後の事業環境・「働き方」の変化を先取りすべく、若年層からベテラン層まで、リスキリングを含めた新たな育成施策を実施します。さらには、個々人の強みの伸長や啓発点の改善・克服を図るための育成施策、専門技術の確実な継承やデジタル技術を活用し、生産性向上・付加価値創出に向けて行動するための育成施策を実施していきます。
■「人財力」改革に向けた育成施策
関西電力グループ中期経営計画の取組みを進める力の源泉は、一人ひとりの従業員であるという認識のもと、従業員一人ひとりが、その多様な属性を活かしながら、成長意欲や挑戦意欲をもって活き活きと活躍し、その成長や成果が、会社組織の収益力向上や持続的な成長につながるという好循環を生み出すことを目指しています。具体的には、人財の発掘や研修、異動、評価といった一連のプロセスを通じて、全従業員がさまざまなフィールドで最大限に活躍できるよう取り組んでいます。
人を生み出す、育てるための施策や研修などを豊富に用意しており、いかに人財の活躍を重視しているかが読み取れます。
参考:https://www.kepco.co.jp/share_corporate/pdf/2023/report2023_19.pdf
具体的に求める人材像とは?
人財をそれほど大切にしている関西電力ですが、社員に求められる人財像はあるのでしょうか。関西電力グループの新卒採用サイトに記載されている求める人物像を紐解いてみましょう。
(一部抜粋)
“関西電力グループでは、「Speciality」と「Diversity」を深化させていくことを通じて、専門性を極め、独自の個性を発揮して、しなやかに、逞しく活躍できる人材を求めています。”
今後のエネルギー新時代において、関西電力グループが成長し、勝ち続けるためには、社員全員が一丸となって、変革と挑戦を加速していく必要があります。”
この変革と挑戦を加速するためには、「Speciality(専門性)」と「Diversity(多様性)」という2つのキーワードが重要であると考えています。
■専門性
社員一人ひとりの持つ強みや技術・スキルを深め、伸ばすとともに、それぞれの業務において、競争力の先鋭化に繋げていく取組みを大胆にじっこうしていくこと
■多様性
社員一人ひとりの「違い」を踏まえた上で、それぞれの“良さ”を最も効果的に引き出し、パフォーマンスを最大化していくこと
具体的には、「創造力」「チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」「使命感」等を兼ね備え、自ら積極的に行動を起こせる人材にご活躍いただきたいと思っています。
関西電力グループは、「Speciality」と「Diversity」を両輪として、 社員一人ひとりの個の強みを全体の競争力に繋げ、「不屈の精神」と「固い結束力」で、エネルギー新時代に挑み続けていきます。
参考:https://www.kepco.co.jp/firstcareer/information/personality/
以上は、新卒採用サイトからの抜粋ですが、中途採用であってもこういった内容が採用する際の根底にあると考えられます。
まず、専門性に関しては、これまでの仕事の経験の中で、専門性を突き詰めた内容や経験、それをどう関西電力で活かすことができるのかを整理しておきましょう。それぞれの求人内容とご自身の職務経歴書にどれだけの接点があるのか、それを伝えられるのかがポイントとなります。
次に、多様性に関してです。歴史のあるエネルギー会社なので、保守的に感じられるかもしれませんが、関西電力が求めているのは、「創造力」や「チャレンジ精神」などの推進力です。“仕事を待っている”人ではなく、自ら行動を起こし、仕事を創り出すような人材を求めていると推察できます。これまでのご自身の経験のなかで、マッチする経験があれば具体的な内容を準備しておきましょう。
関西電力への転職をお考えの方へ
関西電力が求める人材像を見てきましたが、会社としての理念や社風とも直結してくる話なので、そちらも合わせて探ってみるとより理解が深まるでしょう。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートも可能となっております。
関西電力への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。