キーエンスはどんな会社?キーエンスの会社概要
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日本を代表するメーカーとしてファイバセンサや光電センサのような各種センサをはじめ、測定器、画像処理装置、寸法測定器など、ファクトリー・オートメーションに関わるソリューションを提供するキーエンス。55.4%という非常に高い営業利益率、そして平均年収も高いことから人気度、知名度も高い企業となっております。
代理店を介さないダイレクトセールスによってお客様の抱えている課題を深く理解し、お客様自身も気づいていない潜在ニーズを満たす付加価値の高い商品で、真の課題解決策を提案。販売拠点は46ヵ国240拠点を超え、世界で30万社以上との取引を展開しています。
職種によって異なりますが、中途採用の場合には求められるスキルや経験は高く転職難易度も高いと言えるでしょう。
ここではキーエンスへの転職をお考えの方に、キーエンスの全体像をご紹介していきます。企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。
会社概要
付加価値の創造こそが企業の存在意義であり、また、そのことによって社会へ貢献するという考えを大事にするキーエンス。まずは会社概要を紹介します。
会社名 | 株式会社キーエンス |
所在地 | 〒533-8555 大阪市東淀川区東中島1-3-14 |
設立 | 1974年5月27日 |
資本金 | 306億3,754万円 |
従業員数 | 10,580名(2023年3月現在) |
事業内容 | センサ、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用 解析機器、ビジネス情報機器 |
関係会社
キーエンスの関係会社は、連結子会社28社、関連会社1社(2023年3月20日現在)により構成され、その主な事業内容は、電子応用機器の製造及び販売です。
キーエンス社が商品の開発、製造及び販売を行っているほか、キーエンスソフトウェア株式会社は商品のソフトウェア開発、キーエンスエンジニアリング株式会社は商品の製造を行っています。
さらに北米・中南米ではKEYENCE CORPORATION OF AMERICAほか3社、欧州ではKEYENCE DEUTS CHLAND GmbHほか4社、アジアではKEYENCE (CHINA)CO.,LTD.ほか11社の子会社等を通じて販売を行っています。
その他の事業では、株式会社エスコが不動産業を、株式会社イプロスが広告・マーケティング業を営んでいます。
海外・グローバル展開
キーエンスは国内だけでなく、海外・グローバル展開も積極的に行っており、以下拠点で展開しています。
北米・南米
キーエンスは北米・南米エリア全域に30ヶ所以上もの拠点を開設しています。現地物流センターから、日本と同様の「当日出荷」を行なっています。 シカゴにあるアメリカ本社をはじめ、北米・南米の主要拠点にネットワークを確立。さらには、カナダおよびメキシコ、ブラジルにも現地法人を設置し、自動車産業をはじめとする製造業のお客様にサービスを提供しています。
ヨーロッパ・アフリカ
ヨーロッパ・アフリカ圏では主要各国に展開しています。 市場統合を背景に経済成長が著しいEU各国。加えて、東欧諸国の工業化も顕著で、ヨーロッパへ日本企業が相次いで進出しています。キーエンスではEU各国はもちろんのこと、東欧諸国にも拠点を設置し、製造業のお客様にサービスを提供しています。
中国
キーエンスでは、「世界の工場」として飛躍する中国市場に多数の拠点を展開し、ファクトリー・オートメーション化が急速に進む製造業を強力にバックアップしています。 国内マーケットの拡大など新たな成長段階を迎えている中国では、製造業の生産性や品質の向上への取り組みが強まっています。そのため、ラインの自動化など ファクトリー・オートメーションに対するニーズが急速に高まっています。
アジア・中東・オセアニア
ハイテク化、高付加価値化が進むアジア各国の製造業。 その技術革新を各国拠点が支えています。 「アジアのデトロイト」と呼ばれるタイをはじめとして、半導体や自動車、機械製品などの一大製造拠点として発展を続けるアジア各国。そこでは技術革新によるハイテク化、高付加価値が進んでいます。キーエンスでは主要各国に拠点を設置し、先進のモノづくりをバックアップしています。
事業内容
1974年に設立したキーエンスは、FA(ファクトリー・オートメーション)用センサをはじめとする「高付加価値」商品を通じて、世界中の「モノづくり」を支えています。
世界中のあらゆる業種のモノづくりがキーエンスのフィールドです。研究開発・設計、製造から加工・組立、検査、流通に至るまで、幅広い領域の課題解決を行っています。
自動車や半導体、電子・電気機器、通信、機械、科学、薬品、食品など業界に捉われることなく事業を展開し、現在の取引先は全世界で30万社以上にもなり、生産性や品質の向上につながるソリューションを提供しています。
キーエンスが扱う課題
キーエンスは「生産性の向上」「工程改善」「安全性向上」「環境対策・省エネ」などから「ものづくり」の現場が抱える課題の解決に取り組んでいます。ここでは事例を紹介していきます。
・生産性の向上
例)半導体・液晶業界
ウエハのノッチ位置検出を自動化。高精度なセンサを活用することで、正確性と生産性の向上を実現。
・工程改善
例)自動車業界
自動車のドア・フード組み付け後の溝幅測定を自動化。手作業で行っていたものの工程改善を実現。
・自動化
例)電機・電子業界
基板のバーコード読み取りおよび検査にセンサを導入。シリアル番号の読み取りから管理、検査の自動化を実現。
・品質向上
例)食品・薬品業界
センサを用いて、パッケージに印字された賞味期限、印字ズレや破れなどの検査を自動化。賞味期限切れや不良を確実に判別し、品質向上を実現。
・安全性向上
例)金属・鉄鋼業界
生産現場にセーフティスキャナを設置し、作業者の事故防止を実施。作業中の監視を強化し、安全性が向上。
・環境対策・省エネ
例)科学・プラント業界
データロガーを用いて工場内のエネルギー使用量を記録。エネルギー使用量をリアルタイムで把握でき、省エネ対策に効果を発揮。
商品ラインナップ
上記は、キーエンスの課題解決のごく一部です。そのほか店舗や倉庫での商品管理・売上管理に使われている「ハンディターミナル」、試作の手間と時間を削減して開発の速度と精度を高める「3Dプリンタ」、部品や商品に刻印を施して管理精度を高める「レーザマーカ」など、キーエンスのソリューションは多岐にわたります。ここでは商品ラインナップの一部を紹介します。
・センサ
・判別変位センサ
・変位計 / 寸法測定器
・マイクロスコープ
・投影機 / 画像寸法測定器
・PLC / モータ / タッチパネル
・画像処理システム / 画像センサ
・安全機器
・粗さ計 / 形状測定機
・三次元測定機
・ハンディターミナル
・バーコードリーダ
・レーザマーカ / 産業用インクジェット
・3Dスキャナ
・レーザトラッカー
・データロガー / 記録計
・流量センサ / 圧力センサ / レベルセンサ
・イオナイザ / 静電気対策機器
・レーザ顕微鏡
・CNC画像測定機 / 測定顕微鏡
・産業用ワイヤレスシステム
・3Dプリンタ
・元素分析
・蛍光顕微鏡
・コロニーカウンタ
・RPA / 業務自動化ソフトウェア
・データアナリティクス プラットフォーム
キーエンスの特徴・強み
キーエンスがグローバルカンパニーとしての地位を確立している理由には、様々な特徴・強みがあります。ただ商品を販売するのではなく、実際に生産現場と対話し、課題を発見し、解決に導くソリューションを提案してきたからです。ここではキーエンスの特徴・強みを紹介していきます。
・新たに生み出す商品の約7割が「世界初」「業界初」
キーエンスでは新商品の約7割が「世界初」または「業界初」となっています。これは潜在的ニーズを捉え、革新的な商品を生み出している結果です。ものづくりの現場では技術革新によりさまざまなイノベーションが起きています。自動車業界における電動化をはじめ、スマートフォンの高機能化、デジタル技術を駆使した生産現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)など、ものづくりは常に進化しています。
・ダイレクトセールス
世界初・業界初となる特徴的な商品をお客様に提案するためには、商品やアプリケーションを深く理解している営業担当者が不可欠です。代理店を介さない直販体制により、お客様が抱えている課題やニーズを直接把握し、商品を通じて的確かつ迅速な課題解決策を提案します。また、お客様の潜在的なニーズまで把握できることが、次の革新的な商品の開発へとつながります。国境を越えた案件であっても、46か国240拠点にいる営業担当者と連携することで、お客様のものづくりをグローバルにサポートできる体制を構築しています。
・ファブレス生産体制
自社工場を持たず、生産は全国の協力工場に委託しています。これにより、設備投資を抑えた上で、商品の特性に合わせて最適な設備や技術を持つ工場を選定できます。当社の担当部署が商品の企画から開発、設計、生産に関わる部材を調達し、生産技術や生産企画、品質管理部門が生産に携わることで、生産における知識や技術を蓄積しながら、高品質な商品を量産する体制を構築しています。
・営業利益率55.4%
キーエンスの営業利益率は55.4%(2022年度)と、かなりの高水準にあります。販管費を下げる強みとして、卓越したバリューチェーンの構築が挙げられます。製品開発・製造・販売・アフターサービスの各チェーンにおいて圧倒的な強みを発揮するだけでなく、ダイレクトセールスによる顧客ニーズの早期発見に基づく企画力、そして製品開発・製造にスピーディに結びつける実行力といった、バリューチェーンが相互にプラスを与え合う仕組みを構築していると言えます。
・カルチャー
キーエンスでは「当たり前のことを当たり前に実践する」という考えが大切にされています。変化の激しい市場環境において、何が「今の当たり前」なのかを確信をもって判断できなければなりません。そのための軸となるのが「市場原理・経済原則」に基づいて合理的に検討することです。この判断のものさしを社員全員で共有できているため、個人による判断のぶれが生じにくくなります。
また、「その仕事は何のために行っているのか」「その仕事はどんな“価値”を生み出すのか」という目的が強く意識されています。この目的意識が、「目的に照らしてこのやり方が本当に適切か」という問題意識につながり、既存のやり方や常識にとらわれない新たなブレークスルーを生み出す原動力になっています。
・職場環境
「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」ということを大切にし、誰もが自分の意見を自由に発言できる環境があります。たとえば、上下関係を意識しないようにするため、役職名で呼ぶことはせず、社員全員がお互いの名前を「さん」付けで呼び合う、会議の席順は決めず、入った順番に座るなど、役職・年齢・キャリア・性別に関係なく、主体性を持って自由に発言できる風土を構築しています。
・育成環境
キーエンスでは「任せることで人は育つ」という考え方に基づき、若いうちから責任のある仕事・役割を経験します。「任せる」とはいっても、「すべてを一人で決断し、実行する」というわけではありません。一人ひとりの状況を理解しながら、持続的に成長を重ねていけるように、さまざまなサポートが用意されています。周囲の協力や会社の仕組みを活用しながら、早い段階から責任ある仕事を任され、自身の成長につなげていける環境です。
また、キーエンスの評価制度は、成果主義ではなく、成果と同様にプロセスも重視しています。成果とそのプロセスの因果関係を明確に示し、「良いプロセスによって、良い成果をあげた人」を高く評価する制度が導入されています。また、会社にとってプラスとなる「良いプロセスを全社に共有すること」も、この評価の基準に含まれているため、一人で成果をあげるだけではなく、会社全体で成果を最大化しようという意識につながっています。
キーエンスへのご転職をお考えの方へ
キーエンスへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
キーエンスへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。
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