

エムスリーへの転職理由、面接でどう答える?
医療従事者向けの情報ポータルサイト「m3.com」を運営しているエムスリー。国内33万人以上、世界でも650万人以上の医師が利用しているサービスで、2000年の創業以来、医療関係者へ有益な情報を提供し続けている企業です。
またエムスリーは東証プライム市場に上場しており、多くの社員が年収700万円を超えている人気企業で、キャリアアップを目指す転職希望者にも注目されています。
そんなエムスリーへの転職において、面接ではどのように転職理由を伝えると良いのか、そして実際の転職者から入社を決めた理由も合わせてご紹介していきます。転職活動時の企業研究にお役立ていただけると幸いです。
・本記事は2025年6月に掲載されました。
・記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
・組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
エムスリーの口コミから見る転職理由・入社理由
ここでは「本音」の部分を見ていきましょう。エムスリーへ転職された方々がなぜエムスリーへの転職を決めたのか、実際の口コミから見ていきます。
転職理由として挙げられているものが特に多かったのは、下記の3点でした。
①成長できる環境
②ビジネスモデルや医療分野など、事業内容への共感
③スピード感のある組織
それぞれ、具体的に見ていきましょう。
①成長できる環境のもとで働きたい
≪転職理由(実際の口コミ)≫
・自ら意思決定できる環境、成長機会 ・マッキンゼー出身者をはじめとした優秀層と仕事ができること ・コンサル出身者など優秀な人材が多く、事業会社での成長をするに最適だと思ったから ・20代の成長曲線を最大化するため ・優秀な社員が多いと聞き、切磋琢磨しながら成長できると思った |
エムスリーでは、少人数で効率的に成果を出す体制が整っており、メンバー一人ひとりに高い裁量と責任が与えられています。トップダウンで指示を待つのではなく、各自が自律的に考え、判断し、行動することが求められる環境です。また、役職や年次に関わらず、成果が評価されるフラットな文化も特徴で、自ら手を挙げれば大きな仕事を任されるチャンスが豊富にあります。
②ビジネスモデルや医療分野など、事業内容への共感
≪転職理由(実際の口コミ)≫
・医療という社会貢献性の高いフィールドで力を発揮したかったから ・医療業界全体をテコ入れするなど、ビジネスモデルの潜在能力に魅力を感じた ・医療系のプラットフォームで唯一無二のサービスを提供する会社だったから ・業界の今後の成長性 ・IT化が進んでいない医療業界で色々とできることがあるのではないかと思った |
エムスリーは、「インターネットを活用して、医療を根本から変革する」という強い社会的使命を掲げています。このミッションのもと、医師向けの情報プラットフォームだけでなく、製薬・治験・医療機関支援など、幅広い領域で革新的なサービスを次々と展開してきました。重要なのは、単なるIT企業やヘルスケア支援会社ではなく、「医療という社会インフラそのものの構造を変える」ことを目指している点です。技術を手段として、医療の非効率や課題に対して本質的な解決を志向する姿勢は、他の企業にはないユニークな特徴です。
③スピード感のある組織
≪転職理由(実際の口コミ)≫
・スピード感のある組織だから ・変革期にある企業のダイナミズムを感じたく、また事業拡大の波に乗って自分自身が様々な経験をして成長できると思ったため ・新規事業の立ち上げにも関与できたから ・勢いのあるベンチャー企業で働きたいと感じたから |
どれだけ事業規模が大きくなろうと、エムスリーは”柔軟でスピード感のある「ベンチャー企業」であり続ける”と宣言しています。上記の「成長できる環境」にもある通り、社員一人ひとりが大きな裁量権を持ち、自らが立てた戦略を自らの手で実践することを大切にしています。100%の完成度を求めてサービスローンチに1年かけるくらいなら60%の完成度でもいいから3か月で市場に出すこと、そして実際に市場に出して得たデータやフィードバックを元に素早く改善することで、最終的により良いものを作るというスタンスを持っています。時には事業撤退の判断を自ら下すそうです。
≪まとめ≫
エムスリーに実際に入社した方は上記の通り、「成長したい」「仕事や事業のスピード感がある中で働きたい」「社会貢献性の高い仕事がしたい」という考えのもと入社を決めている方が多いようです。逆に、今の環境において成長性やスピード感の観点で物足りなさを感じている方にとっては、エムスリーはマッチしている可能性が高いと言えそうです。
転職理由はどのように考えて作るべき?
エムスリーに限らず、転職の際にどの企業でも質問がある「転職理由」。
「なぜ転職しようと考えたのですか?」
面接官の意図としては、応募ポジションとの親和性があるのか、自社で活躍できる人なのか、また自社のことをしっかりと理解しているのか、そして今後実現したいことは何か、を探る質問でもあります。
ここでは、基本的な転職理由の作り方のポイントをご紹介していきます。
①ネガティブより「ポジティブな動機」を重視する
「人間関係が悪くて…」「残業が多すぎて…」という理由は本音でも、ネガティブに聞こえがちです。 代わりに、「もっと成長できる環境で挑戦したい」「新しいスキルを活かしたい」といった前向きな表現に言い換えましょう。
転職理由がネガティブすぎると、採用担当者にとっても、「この人はまた同じように不満を持って辞めるのでは?」「職場に馴染みにくいタイプなのでは?」といった不安が生じやすくなってしまいます。一方で、前向きな理由であれば「成長意欲がある」「目標がある」「柔軟に環境を選んでいる」と好印象に捉えてもらえる可能性が高いです。
≪ネガティブ→ポジティブな言い換え例≫
◆人間関係が悪い →要因が「パワハラ」等のハラスメントである場合 →コンプライアンス体制が整っている環境で働きたい ◆給与が低い →要因が「年功序列」や「評価制度が整っていない」である場合 →成果を正当に評価される環境でスキルを活かしたい ◆残業が多い →要因が「上司が帰らないと部下が帰れない雰囲気」である場合 →生産性高く働ける環境で働きたい |
上記のようにネガティブな感情や不満は事実としてあってOKですが、それをそのまま伝えるのではなく、「では何を求めているのか?」に言い換えることが大切です。次の職場でどうなりたいか、どう働きたいかを明確にすることが、ポジティブな転職理由になります。
②「現職で努力した上での判断」であることを伝える
すぐに辞めたという印象を避けるためにも、「まずは改善の努力をしたが限界を感じた」という姿勢を伝えましょう。
例:「社内でキャリアチェンジや部署異動の相談もしましたが、ポストが空き次第という状況のため、転職を考えました」
転職理由が「すぐ諦めた」「逃げた」ように聞こえると、採用担当者は不安になることも多いです。
「問題が起きたらすぐ辞めてしまうのでは?」
「我慢強さが足りないかも?」
「改善の努力をしていないのでは?」
だからこそ、「自分なりに努力や工夫をしたけれど限界があった」という姿勢を伝えることで、 責任感や行動力のある人だと評価してもらえる可能性が高まります。
≪伝え方のコツ≫
◆「○○を試みましたが、△△の理由で改善が難しかったため転職を決意しました」と、プロセス(経緯)を含めて伝える
≪例文≫ ×悪い例(努力が見えない): ◎良い例(努力が伝わる): |
以上のように、いきなり「辞めたい」と言うより、「改善しようとしたけれど難しかった」という流れを作れると良いです。採用担当者は、「この人は問題があっても逃げずに向き合えるか?」を見ています。
③「転職先で何を実現したいか」をセットで伝える
理由だけで終わるのではなく、「次の会社でどう活躍したいか」まで話すと、ぐっと信頼度がアップします。
例:「前職で培った○○を活かし、貴社で××に挑戦したいと考えています」
転職理由が「今の会社が嫌だから」だけだと受け身な印象になってしまいますが、「転職してどんなことを実現したいのか」まで話すことで、
・ 前向きでビジョンを持った人
・会社で成長・活躍してくれる人
という好印象を持ってもらえやすくなります。
≪伝え方のコツ≫
≪例文≫ ◆営業事務職からIT事務職へ転職したい場合 「前職では営業事務として業務効率化に取り組む中で、ITツールを使った仕組みづくりに興味を持ちました。貴社のクラウドサービス事業に魅力を感じており、今後はITの知識を深めながら、業務改善の提案などで貢献していきたいと考えています。」 ◆販売職から企画職に挑戦したい場合 「店舗での接客経験を通じて、顧客ニーズを深く理解する力が身につきました。今後はその経験を活かし、商品企画やマーケティングの分野で“売れる仕組みづくり”に挑戦したいと考え、貴社の○○プロジェクトに強く共感し応募いたしました。」 |
以上のように、「転職はゴールではなくスタート」という視点が大切です。「なぜその会社で実現したいのか?」という志望動機との一貫性も意識したり、自分の過去・現在・未来が自然につながるように話せると、更に説得力が増すでしょう。
④まとめ
以上のように、転職理由を作る際には
①ネガティブより「ポジティブな動機」を重視する
②「現職で努力した上での判断」であることを伝える
③「転職先で何を実現したいか」をセットで伝える
といったポイントを意識しながら作成しましょう。
しかし実際に転職理由を考えてみても、「面接で話す時のボリュームは?」「客観的に見て、違和感がないかどうか?」など、迷うことも多いと思います。弊社sincereedは日本を代表するグローバルカンパニーの採用支援に特化しており、コンサルタントが転職実現に徹底的に寄り添います。転職理由の作り方も含めた転職サポートを行っておりますので、エムスリーへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。
エムスリーの会社概要
インターネットの活用で、健康を維持しながら長生きできる人を増やし、不要な医療費を1円でも減らすことを事業目的に掲げているエムスリー。会社概要を紹介します。
社名 | エムスリー株式会社 (英文表記 M3, Inc.) |
設立 | 2000年9月 |
資本金 | 293億17百万円(2024年3月31日現在) |
上場取引所 | 東京証券取引所 プライム市場 (証券コード 2413) |
従業員数 | 649名(2024年3月31日現在) |
連結従業員数 | 12,100名(2024年3月31日現在) |
所在地 | 〒107-0052
東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階 |
事業内容 | インターネットを利用した医療関連サービスの提供 |
エムスリーの関連会社
エムスリーは国内外に多くの関連会社を展開しており、それぞれの専門性を活かして医療業界の発展に貢献しています。エムスリーが保有している主な連結子会社・関連会社は以下のとおりです。
【連結子会社】
株式会社インサイト・アイ
株式会社インフロント
エダンズ株式会社
エムスリーエデュケーション株式会社
エムスリーキャリア株式会社
エムスリーソリューションズ株式会社
エムスリーデジカル株式会社
エムスリーデジタルコミュニケーションズ株式会社
エムスリーヘルスデザイン株式会社
エムスリーマーケティング株式会社
株式会社エムプラス
株式会社QLife
コスモテック株式会社
株式会社シーユーシー
株式会社シーユーシー・ホスピス
株式会社ジャメックス
ソフィアメディ株式会社
株式会社日本アルトマーク
ノイエス株式会社
株式会社メディサイエンスプラニング
メビックス株式会社
リノ・メディカル株式会社
株式会社ロジック
3Hメディソリューション株式会社
東和産業株式会社
株式会社ネイチャー
株式会社ゆう
株式会社シーユーシー・フーズ
株式会社ネイチャー
(上記は全て国内)
M Panels Research Services Private Limited (インド)
M3 (EU) Limited (英国)
M3 Medical Holdings LTD (英国)
M3 USA Corporation (アメリカ合衆国)
M3 Wake Research, Inc. (アメリカ合衆国)
Michael Allen Company, LLC(アメリカ合衆国)
PERQ/HCI, LLC(アメリカ合衆国)
Scribendi Inc.(カナダ)
Medi C&C Co.,Ltd. (韓国)
Vidal MMI Germany GmbH (ドイツ)
NAS Recruitment Innovation, Inc.(米国)
Neuroglia Health Private Limited (インド)
One Health Communications Holdings Ltd (英国)
PracticeMatch Corporation(米国)
Qualitative and Quantitative Fieldwork Service AB(スウェーデン)
The Medicus Firm, Inc.(米国)
VIDAL France S.A. (フランス)
VIDAL Holding Germany GmbH(ドイツ)
Weda SAS (フランス)
【持分法適用関連会社】
Medlive Technology Co., Ltd.(中国)
PSP株式会社(日本)
HYUGA PRIMARY CARE株式会社(日本)
エムスリーの事業内容
エムスリーでは、各関連会社が医療業界の改善につながるサービスを創出しています。以下に各種サービスの一例をご紹介します。
・m3.com
日本最大規模の医療従事者向けプラットフォーム「m3.com」は、医療関連のニュースや海外の論文、日常生活やキャリアに関する最新情報を発信。会員制サイトとして、それぞれの情報に関する意見交換の場を提供しています。
また転職や開業・継承など、医療従事者に役立つ多様な情報やツール、サービスも提供しています。Webサイトだけでなく、iOS/Androidアプリでも展開中です。
・MR君
「MR君」サービスでは、製薬企業のMRが毎日の診療に役立つ最新の医療情報を提供。「m3.com」の特性を生かし、製薬企業の薬剤プロモーションやマーケティングを包括的にサポートしています。
このサービスは、医師の92%が「疾患認識を深めた」、94%が「内容に満足している」と高い評価を受けています。
・Web講演会
医薬品・医療機器メーカーが提供するWebセミナー(Web講演会)を、PCや専用アプリからリアルタイムで視聴できるサービスです。講演内容は多岐にわたり、全医師を対象としたmegaWeb講演会や、地域や診療科を限定した専門的な講演会などがあります。エムスリー独自企画の講演会も提供しており、日本最大級の医療従事者向けWebセミナープラットフォームです。
・QOL君
「QOL君」は、多忙な医師の生活に役立つ厳選された情報を提供するマーケティング支援サービスです。継続的かつ反復的なメッセージ配信によって、商品やサービスへの理解を深め、質問やフィードバックへとつながる双方向コミュニケーションを通じて、顧客との強固な関係構築を促進します。
・m3.com CAREER
m3.com CAREERは、m3.com内で展開する日本最大級の医師求人・転職支援サイトです。求人情報は、10万人以上の医師に向けて毎週配信される専門のメールマガジンにも掲載されており、常勤医から非常勤医まで、医師の多様な求人ニーズに対応しています。
エムスリーの企業文化
新規事業の立ち上げを推奨する「新規ビジネス提案制度」や、新しい環境へのチャレンジを後押しする「社内公募制度」などの社内制度を構築しているエムスリー。
社員の成長を大事にする企業文化が根付いており、キャリアアップを目指す方に最適な企業といえます。
このような企業文化は、下記の考え方がベースとなっています。
・ベンチャーであり続けること
・社長意識
・価値を生み出して報酬を得る
ベンチャーであり続けること
エムスリーの社員数は事業の拡大とともに増加し、創業時の25人から、2024年3月末時点で1万人以上の規模に達しています。
ただエムスリーは、規模が大きくなっても常に変化を先取りし、柔軟性とスピード感あるベンチャー企業であり続けることをやめない企業です。
全社員が共有しているビジョンは、他にはないユニークな新サービスや価値を想像し、社会に貢献すること。誰もが新規事業の提案ができ、成果も出せる環境づくりとして「正しい理論が通るフラットな組織」をエムスリーでは意識しています。
社長意識
エムスリーの業績は創業以来、常に前年度を上回る増益を達成しています。これは社員一人ひとりが「社長意識」を持ち、課題解決に取り組み、事業推進に主体的に取り組んできたのが大きな要因です。
役職やリーダーなどのポジションはあるものの、それはあくまで役割に過ぎない、というのがエムスリーの考え方。ポジションによる制約条件は、課題解決のプロセスに影響を与えるべきではない、と捉えています。
社員各自がオーナーシップを持ち、互いを尊重し合うことで、新たなビジネスモデルを生み出せると考えています。
価値を生み出して報酬を得る
エムスリーの社員は「価値を生み出して報酬を得る」意識が強く、一般的な「お金を貰って仕事をする」という考え方がありません。
価値ある仕事には、それに見合った報酬がある、というのが根底の考え方。
エムスリーの仕事は、数億円規模の新規事業の企画立案や、数十億円規模に事業拡大させるプロジェクトなど多岐にわたります。
一方で事業を成功させるには、戦略的思考はもちろん、周りを巻き込む強い推進力も欠かせません。そのような厳しい環境の中、新たなアプローチを模索し自ら価値創造できる社員には、高い報酬を惜しまない、というのがエムスリーの基本方針です。
結果として医療業界が良い方向に向かい、社員個人と会社も成長する。それが実現できる仕組みづくりにも、エムスリーは注力しています。
エムスリーへの転職をお考えの方へ
エムスリーへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
エムスリーへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。