エムスリーの育成・研修制度は?
医療×ITの領域で圧倒的なポジションを築いているエムスリー。新規事業を次々と生み出している背景には、どのような人材育成・研修制度があるのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。
一方で、そのような情報は実際に働いてみないと把握できない部分が多く、情報収集に苦労している転職希望者が多いのも事実です。
そこで本記事では、エムスリーでの人材育成の考え方について解説しながら、実際に導入している研修制度をご紹介します。転職活動で役立つ会社情報も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
エムスリーの人材育成に対する考え方
エムスリーの人材育成は、下記の3つの行動指針に根ざしています。
1.クライアント、良い仕事に対する執着心を持つ
2.社長意識で仕事に取り組む
3.みんなをプロフェッショナルとして尊重する
これらの行動指針は、それぞれの頭文字から「くしゃみ」と名付けられており、社員にリーダーシップと社長意識を育ませる役割を担っています。
クライアント、良い仕事に対する執着心を持つ
エムスリーの社員は、120%の成果を目指す姿勢で仕事に取り組んでいます。クライアントの期待値を上回るべく、常に新しい視点から課題に取り組み、最適な解決策を模索するのが基本的な行動指針です。
ちなみにクライアントとは外部の顧客だけでなく、エムスリーのサービスを利用している医療従事者、社内メンバーも含みます。
社長意識で仕事に取り組む
社長意識とは、当事者意識を持って全体の最適化を考えることです。特にエムスリーの社員は、役職や社歴にとらわれず、成果を上げるための迅速な行動が常に求められます。
このようなフラットな組織構造は意思決定を加速させ、変化に素早く対応できる組織が実現します。
みんなをプロフェッショナルとして尊重する
エムスリーでは、厳しくも温かい相互成長の文化が根づいています。特にお互いの時間に対する意識が高く、日ごろのミーティングは基本的に30分。その時間の生産性・付加価値を少しでも高めよう、という意識のもと議論が行われています。
このような育成方針は、エムスリーの成長とイノベーションの原動力となっており、社員が主体性・責任感・実践力を持って働くことを可能にしています。
エムスリーの育成・研修制度
エムスリーでは業界未経験でも、多くの社員が早期に成果を上げています。それを可能にしているのは、人材育成の制度・仕組みが充実しているためです。
以下ではその一部を紹介します。
オンボーディング
オンボーディングとは、企業が新たに採用した人材を職場に配置し、組織の一員として定着・戦力化させるまでの一連の受け入れプロセスを意味します。
エムスリーでは人事との定期面談やアンケートをもとに、マネージャーのみならず人事グループでも中途入社者の状況を把握。個々の状況にあわせてフォローを行います。
一例として、エムスリーの子会社であるエムスリーキャリアでは「1st 90days プログラム」と呼ばれるオンボーディング制度を取り入れています。
このプログラムは、入社前からの30日間と入社後の90日間の合計120日間で構成されており、以下の2つのフェーズに分けられています。
入社前30日間:自己整理のための期間
エムスリーでの仕事を軌道に乗せるための準備期間です。
入社後90日間:職場環境に馴染むための土台作り
周囲から協力してもらう環境や、成果を出すための土台作りとしての期間です。このフェーズでは、自分を知ってもらう・理解してもらう機会や、会社の価値観・カルチャーを知る研修があります。
入社後に上手く進んでいる内容や足りていない部分を整理したり、周りからの評価や期待を理解したりする期間でもあります。
1st 90days Programは、新入社員がどのような状況のグループへ配属されたとしても、滞りなく組織に馴染み、成果を出して活躍してもらうことを目指した仕組みです。
入社後90日間で周りから協力してもらえる人間関係を構築するために、自己理解と相手(会社・組織・チーム)の理解を重点的に行います。
目標面談制度
エムスリーの目標面談制度は、社員一人ひとりの成長と活躍を支援するための制度です。
面談ではWILL(なりたい自分)・CAN(できること)・MUST (達成すべきこと)の3つの軸に基づいて年間目標を設定し、マネージャーと具体的な行動計画を立てます。
会社や上司の期待にとらわれず、自分の意思に基づいてキャリアビジョンを明確にすることで、社員一人ひとりが目標達成に向けて意欲的に取り組めるようになります。
メンター制度
エムスリーでは、中途入社の社員が短期間で会社に馴染めるようメンター制度を導入しています。クライアントへの提案の作り方から商談まで、先輩社員がマンツーマンで業務をサポート。社員の不安を取り除きながら、仕事への成果を促すのが目的です。
参考までに、エムスリーの関連会社であるエムスリーマーケティングへ中途入社した方の声をご紹介します。
“新人には6ヶ月間メンターが1人つきます。毎週約30分間、メンターと新人で1対1のミーティングを設定するなど、新人がメンターの方に、日々のささいな疑問や悩み事などを相談できるようになっています。
入社当初は、右も左もわからないままプロジェクトにアサインされたため、効率的に業務をこなせない悩みがありました。その際、メンターの方に『どうやったらもっと効率よく進められるか』について、たくさんアドバイスをいただきました。そのときのアドバイスは現在の活動にも活かされ、大きな財産になっています。”
(2022年入社/男性/メディカルマーケター)
エムスリーへの転職で押さえておくべき企業情報
これまでご紹介した内容をもとに、エムスリーへの転職をお考えになった方へ、転職活動で押さえておくべき会社情報をまとめて紹介していきます。
エムスリーの会社概要
社名 | エムスリー株式会社 (英文表記 M3, Inc.) |
設立 | 2000年9月 |
資本金 | 291億92百万円(2023年3月31日現在) |
上場取引所 | 東京証券取引所 プライム市場 (証券コード 2413) |
従業員数 | 588名(2023年3月31日現在) |
連結従業員数 | 10,533名(2023年3月31日現在) |
所在地 | 〒107-0052
東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階 |
事業内容 | インターネットを利用した医療関連サービスの提供 |
エムスリーの企業文化
エムスリーでは、社員が成長・活躍し続けるための環境づくりを大切にしています。そのような考え方は、下記の企業文化がベースとなっています。
・ベンチャーであり続けること
・社長意識
・価値を生み出して報酬を得る
ベンチャーであり続けること
2000年に創業したエムスリー。2004年の東証マザーズ上場時の社員数は25名でしたが、事業の拡大と成長に伴い、2020年3月末時点では連結ベースで7,100名を超える大規模な企業に成長しています。
しかしながらエムスリーは「大企業病」に陥ることなく、変化を先取りし、柔軟性とスピード感のあるベンチャー企業の特性を維持し続けています。全社員が共有する「これまでにないユニークで新しいサービスや価値を創造し続け、社会に大きく貢献する」という精神が、事業の成長を支えています。
社長意識
エムスリーは創業以来、常に前年度を上回る増益を続けています。その要因として、社員一人ひとりが「社長意識」を持ちながら、課題解決志向で様々なニーズに主体的に取り組み、事業を推進してきたことが挙げられます。
エムスリーの組織では、役員やリーダーといったポジションはあくまで役割に過ぎません。また、課題解決へのアウトプットの良し悪しに対して、ポジションによる制約条件は設けられていません。むしろ社員一人ひとりがオーナーシップを持ち、互いをプロフェッショナルとして尊重し合うことで、新たなビジネスモデルの創出につながっています。
「価値を生み出して報酬を得る」という考え方
エムスリーの社員には「お金をもらって仕事をする」という意識はありません。むしろ価値ある仕事には、それに見合った適切な報酬があると考えています。
エムスリーの社員が担当する業務は多岐にわたり、数億円規模の新規事業の企画・戦略立案から、新規事業を数十億円規模にグロースさせる業務までさまざまです。そのような価値創造に取り組む社員に対しては、エムスリーは報酬を惜しみません。
結果的に医療業界がより良い方向に向かい、個人も会社も成長する報酬体系・組織文化の構築にエムスリーは注力しています。
エムスリーへの転職をお考えの方へ
エムスリーへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
エムスリーへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。