
三井不動産、エキスパート職(IT系) ・DX本部の中途採用は?
三井不動産は、私たちの暮らしに関わるサービスや街づくりを行う企業です。単なる不動産の提供だけでなく、商業施設とECサービスを融合した新たなサービスの提供、豊かな環境で働くことを提案するためのポータルサイトの提供など、多角的なビジネスを展開し、長年にわたり安定した経営を続けています。
そんな三井不動産は転職市場でも非常に人気が高く、「憧れの企業」として多くの求職者が応募するため転職難易度は高めです。中でもIT職は、募集枠が少ないうえに、即戦力として活躍できる専門スキルを求められるため、しっかりとした対策が必要になります。
※本記事は2025年4月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
三井不動産DX本部について
三井不動産は、リアルとデジタルを融合させた新しい不動産ビジネスの創出に向け、2024年度に「DX VISION 2030」を掲げ、グループ全体でのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を本格化させています。その中心に位置するのがDX本部です。ここではDX VISION 2030」における詳細を共有していきます。
参照:https://www.dx-recruit.mitsuifudosan.co.jp/division-info/
DX VISION 2030
2024年度に策定した新グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」に基づき、2030年を見据えた新たなグループDX方針として「DX VISION 2030」を策定。
当社の強みであるリアルの場とデジタルを掛け合わせ、不動産ビジネスの変革・イノベーションを推進します。
&Customer:リアル×デジタルビジネス変革
・ リアル×デジタルの力
デジタルを活用し、リアルの”場”の価値を最大化
・デジタル・カスタマー・ジャーニー
顧客の解像度向上、データ活用の打ち手増
・共創型開発
共創により自社の枠を超えたサービスを展開
&Crew:AI /デジタル人材変革
・AI伴奏による仕事の変革
AI活用によるナレッジの集積化、人が得意な領域へのマンパワーシフト
・デジタル・インクルージョン
DXビジネス人材の育成/採用強化
&Platform:デジタル基盤変革
・システムの戦略刷新
計画的かつ安定したシステム開発
・インフラ・セキュリティのグループ標準化
グループ統一かへ向けた仕組みの標準化・高度化
これまで手掛けたサービス、システム
三井不動産のDX本部では、幅広い分野でデジタルを活用した取り組みを展開しています。ここでは、代表的なプロジェクトやシステム開発の事例を通じて、DX本部の多面的な役割をご紹介します。
参照:https://www.dx-recruit.mitsuifudosan.co.jp/portfolio/
https://www.mitsuifudosan.co.jp/dx/
DX白書
全ての事業で同時多発的にビジネス変革を推進しています。ここでは、三井不動産が携わったDXのこれまでの取り組みを紹介します。
柏の葉スマートシティ -事業変革(街づくり)-
三井不動産が注力する「柏の葉スマートシティ」では、「世界の未来像」を具現化する街づくりの一環として、住民の暮らしを支えるデジタル基盤の整備が進められています。その中核となるのが、住民向けのポータルサイト「スマートライフパス柏の葉」です。
このサービスでは、住民の同意のもとで各種サービス間のデータを連携させ、健康増進活動の提案や病気の重症化予防といった、個人最適化されたライフスタイル支援を実現。都市開発とデジタル技術を融合させた取り組みとして注目を集めています。
ワークスタイリング -事業変革(オフィスビル)-
法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」では、非接触型のQRコードによる入退館や、音環境に配慮したサウンドマスキング機能付きの1人用個室など、ICTを駆使した快適な就労環境が整備されています。
さらに、個室特化型の「ワークスタイリングSOLO」では、コンシェルジュによるオンラインサポートを導入。働く場所にとらわれない柔軟なワークスタイルを支えるためのデジタルサービスが次々と生み出されています。
決裁・会計システムの刷新 -働き方改革-
DX本部では、社内の業務効率化にも力を入れています。従来は独立していた決裁システムと会計システムを統合し、全面的なクラウド化を実施。ペーパーレス化やモバイル対応、脱ハンコといった改革により、年間約58,000時間(約35%)の業務削減を実現しました。
このプロジェクトでは、業務プロセスそのものを再構築するBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の考え方を徹底し、「IT賞(マネジメント領域)」も受賞するなど、高い評価を得ています。
顧客体験(CX)の向上に向けた取り組み
三井不動産は、商業施設、ホテル、住宅といった生活のあらゆる場面で、顧客接点のデジタル化を進めています。たとえば、ショッピングにおけるアプリやサイトでのサービス提供、ホテル予約の利便性向上、住宅購入時の情報提供など、利用者視点に立ったシステム開発を行っています。
また、多様なステークホルダーと連携したサービス共創や、顧客データの利活用にも積極的に取り組んでおり、常に新しい価値提供を模索しています。
基幹業務システム(EX)の高度化
グループ各社における基幹システムの開発・運用も、DX本部の重要な役割です。大規模なパッケージ導入から、RPAやローコードツールを活用した現場レベルの業務改善まで、業務効率化を多角的に支援しています。
システムの構想段階から導入・運用に至るまで一貫して推進する体制により、部門横断でのデジタル変革を実現しています。
DXを支える基盤:AI、セキュリティ、人材育成
全社横断的なDXを支えるため、AIの活用やサイバーセキュリティ対策、人材育成にも注力しています。AIについては、データ分析や予測技術の導入により、業務の高度化を図っています。また、デジタル人材の社内育成を目的とした研修や制度整備も進行中です。
サイバーセキュリティについては、あらゆる事業活動を支える基盤としての重要性を認識し、組織的なリスク対策を強化しています。
なぜIT/DXに力を入れているのか
本記事は、三井不動産DX本部 DX二部 DXグループ長の伊藤 太二郎氏と、DX支援を行う企業の担当者とのインタビュー内容をもとに再構成しています。
DX推進の背景:「Real Estate as a Service」の実現に向けて
三井不動産では、長期経営方針「VISION2025」の柱の一つとして、
「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーションする」 という目標を掲げています。 この中核にあるのが「Real Estate as a Service」の考え方です。この考え方において下記にような不動産業としての未来を考えています。
- 従来の不動産業:建物を建て、貸し、運営し、売却する
- 目指す未来:ユーザーの「働く」「住まう」「楽しむ」などのシーンに合わせて、アセットを”サービス”として提供
これを実現するためには、デジタル活用が不可欠であり、DX本部が中心となって推進しています。
DX本部の役割:「深化」と「探索」を両輪で進める
三井不動産のDX本部は、以下の2つを事業部門と協力しながら進めています。
- 既存事業の深化:既存ビジネスをテクノロジーで進化させる
- 新規事業の探索:新しいビジネスモデルをデジタルで開発する
ポイントは、DX本部だけで完結せず、事業部門との「両輪」で進める体制を取っている点です。
DX二部の取り組み:新規事業支援とデータ活用
DX本部には三つの部門があり、伊藤氏が率いるDX二部は、主に新規事業支援とデータ分析/活用を担当しています。
具体的には、「街づくり・オフィスビル・ロジスティクス・東京ドーム・新規事業」といった領域をカバーし、それぞれに担当グループを割り当てています。
多様なスキルを持つメンバー構成と課題への対応
DX推進には、さまざまなスキルが求められる一方で、
1つの案件に多数のメンバーを投入することは難しい現状があります。
これに対し、伊藤様のグループでは以下のような工夫をしています。
- 共通スキルの習得:メンバー全員が最低限共通して持つべきスキルを整理し、学習
- 専門スキルの強化:個々が得意分野を伸ばし、尖ったスキルを持つ
- 必要時の連携:案件に応じて専門性の高いメンバーがフォローに入る体制を構築
例えば、データ活用に特化したメンバーが在籍し、他メンバーも「どのタイミングでどのようにデータを活用すべきか」を理解することで、スムーズに連携できるようにしています。
どんなポジション、仕事内容か
三井不動産のDXに関わる業務はどのようなものがあるのでしょうか。実際に働いている方のインタビューを元に業務の一部をご紹介します。本記事は、DXコンサルタント所属の社員へのインタビュー内容を参考に構成しています。
参照:https://www.dx-recruit.mitsuifudosan.co.jp/careers/roles/
主な仕事内容
- DXビジネス人材の育成支援
各事業部門から選抜されたメンバーに対し、DXに関する知識・スキルを身につけさせ、課題解決に活かすための育成制度(DXトレーニー制度)を設計・運営します。- プログラムの企画・運営
- 参加者へのコーチング・フォローアップ
- 受講生同士・部門間の交流促進によるシナジー創出
- DX本部と事業部門の連携強化
デジタルと不動産ビジネスの異なる視点を融合し、新たな価値創出を目指します。これにより、組織全体としてDX推進力を高めることを目的としています。 - DX推進体制の基盤づくり
個人の成長を支援するだけでなく、将来的には社員一人ひとりが主体的にDXを推進できる組織づくりを目指します。自律的なDX文化を社内に定着させることがゴールです。
三井不動産で働く魅力
- 個人裁量の大きさ
入社直後からミッションドリブンなプロジェクトを担当できる文化があり、社員の自主性を尊重・後押しする環境です。 - 自己成長機会が豊富
DXを通じて他部門メンバーとの交流が活発に行われ、多様な視点やビジネス知識を取り入れながら、自己成長を促進できる環境です。
求人情報
DX推進エンジニア/PM・PL、インフラ、クラウド、コンサル
ポジション | DX推進エンジニア/PM・PL、インフラ、クラウド、コンサル |
仕事内容 | DX推進担当として多彩な領域のPM業務・システムコンサルティング・セキュリティ・インフラ構築等を担当 【具体的には】 <経営に直結する“DX本部”> システム企画とプロジェクトマネジメントに特化した業務を担当する、 少数精鋭の組織です。 システム設計・開発、インフラ構築、保守運用、データセンター、ヘルプデスク等の 実務は全て外部委託しており、全員がマネジメントを担当しています。 (システム子会社もありません) ◎具体的には以下の3つの領域でのシステムコンサルティング・PM業務・ システム開発・セキュリティ・インフラ構築などを担当。 これまでの経験・スキル・志向に応じて各領域での推進役となることを期待します。 (1)デジタル・トランスフォーメーション領域 商業施設でのオムニチャネル戦略、シェアリング事業、ロジスティクスでのロボット・ソリューション、住宅事業でのマーケティング・オートメーション、不動産流通事業でのビッグデータ・AI分析等。 (2)働き方改革/ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)領域 モバイルやクラウドを積極的に活用した全社的な働き方改革を推進中で、ビジネス・プロセス改革による生産性向上を目指しています。グループの多彩な事業領域でのシステム再構築ロードマップを策定し、会計システム、基幹業務システム~CRMまで、多数の大型プロジェクトが進行中です。 (3)アーキテクチャー先進化領域 クラウド・ファースト、モバイル・ファーストを掲げ、 次世代ネットワークの検討を開始。インフラ・セキュリティの強化を進めています。 |
応募要件 | 大卒以上/SIer・ITコンサル・情報システム部門等でのエンジニア・PM・PL経験がある方 【具体的には】 業界未経験の方歓迎 ※以下の経験・スキルをお持ちの方を歓迎 ○システム開発におけるプロジェクトマネジメント・リーダー経験(PM・PL) ○NW・セキュリティ系―NWとサイバー攻撃の理解・対策の比較評価、セキュリティガイドラインの更新と点検、SOC・WAF・CSIRT運用の企画等 ○インフラ系―クラウド(AWS・Azure)・モバイル、AD、VMware、セキュリティ、サーバー、ネットワーク、システム監視運用、基盤最適化ロードマップ/ガイドライン策定等 ○業務システム系―業務改革プロジェクト企画、システム最適化ロードマップ/ガイドラインの策定、アプリケーションアーキテクチャー等 ○デジタル系―デジタルマーケティングソリューション導入企画、顧客/事業データ分析企画、マーケティング戦略支援、デジタルマーケティング最適化ロードマップ/ガイドライン策定、IoT・AI・ロボット等活用企画 |
勤務地 | 本社(東京・日本橋) |
DX推進エンジニア/基幹システム、情報化戦略、PM・PL
ポジション | DX推進エンジニア/基幹システム、情報化戦略、PM・PL |
仕事内容 | DX推進担当として多彩な領域のPM業務、基幹システム・BPR推進、情報化戦略など。 【具体的には】 <経営に直結する“DX本部”> システム企画とプロジェクトマネジメントに特化した業務を担当する、 少数精鋭の組織です。 システム設計・開発、インフラ構築、保守運用、データセンター、ヘルプデスク等の 実務は全て外部委託しており、全員がマネジメントを担当しています。 (システム子会社もありません) ◎具体的には以下の領域でのシステムコンサルティング、PM業務、 システム開発、基幹システム・BPR推進、情報化戦略、PM・PLなどを担当。 これまでの経験・スキル・志向に応じて各領域での推進役となることを期待します。 <アーキテクチャー先進化領域> クラウド・ファースト、モバイル・ファーストを掲げ、 次世代ネットワークの検討を開始。インフラ・セキュリティの強化を進めています。 <働き方改革/ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)領域> モバイルやクラウドを積極的に活用した全社的な働き方改革を推進中で、ビジネス・プロセス改革による生産性向上を目指しています。グループの多彩な事業領域でのシステム再構築ロードマップを策定し、会計システム、基幹業務システム~CRMまで、多数の大型プロジェクトが進行中です。 <デジタル・トランスフォーメーション領域> 商業施設でのオムニチャネル戦略、シェアリング事業、ロジスティクスでのロボット・ソリューション、住宅事業でのマーケティング・オートメーション、不動産流通事業でのビッグデータ・AI分析等。 |
応募要件 | 大卒以上/SIer・ITコンサル・情報システム部門等でのエンジニア・PM・PL経験がある方 【具体的には】 業界未経験の方歓迎 ※以下の経験・スキルをお持ちの方を歓迎 ○システム開発におけるプロジェクトマネジメント・リーダー経験(PM・PL) ○業務システム系―業務改革プロジェクト企画、システム最適化ロードマップ/ガイドラインの策定、アプリケーションアーキテクチャー等 ○インフラ系―クラウド(AWS・Azure)・モバイル、AD、VMware、セキュリティ、サーバー等 |
勤務地 | 本社(東京・日本橋) |
会社概要:三井不動産
社名 | 三井不動産株式会社 |
英文社名 | Mitsui Fudosan Co., Ltd. |
設立 | 1941年7月15日 |
所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 |
資本金 | 341,800百万円(2024年7月26日現在) |
代表者 | 代表取締役会長 菰田 正信
代表取締役社長 植田 俊 |
従業員数 | 2,049名(2024年3月31日現在) |
参照:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/about_us/
事業内容:三井不動産
オフィスビル、商業施設、ホテル・リゾート、ロジスティクス、住宅など、ビジネスとくらしに関するソリューションとサービスの提供を行う三井不動産の各部門を紹介します。
ビルディング本部
WORKとLIFE、双方を支援する本部として、拠点型オフィスや法人向けシェアオフィスなどの働く場所の提供や、多様なソフトサービスで企業の経営課題の解決に寄り添うパートナーを目指します。
商業施設本部
ただ物を売る場所ではなく、豊かな時を過ごせる場所を提供するために、さまざまな商業施設を展開しています。
ホテル・リゾート本部
Creating New Destinations お客さま一人ひとりのニーズに寄り添った多彩なホテルを展開しています。
すまいとくらしの連携本部
三井不動産グループ各社がシームレスな連携を行うことで、すまいとくらしのあらゆるニーズに応えていきます。
ソリューションパートナー本部
変化する社会情勢や多様化したお客さまの課題・社会課題に対してソリューションを提供しています。
ロジスティクス本部
企業の課題解決パートナーとして先進的な物流施設を開発・提供しています。
海外事業本部
欧米・アジア・オセアニアにおいて、その地域にあった多様な事業を展開しています。
DX本部
テクノロジーを活用し不動産業そのものをイノベーションすべく社内各部⾨やグループ各社、パートナー企業と協業してDXを推進しています。
ベンチャー共創事業部
スタートアップ投資や大企業への事業開発支援を通じ、オープンイノベーションエコシステムを創出します。
ライフサイエンス・イノベーション推進部
コミュニティの構築・場の整備・資金の提供を通じてライフサイエンス領域におけるイノベーション創出を支援します。
ビジネスイノベーション推進部
不動産の枠を超えた新たなイノベーションを生み出すことを目指し、新規事業の事業検討・推進をおこなっています。
S&E総合研究所
三井不動産のシンクタンクとして、調査研究を通じ、情報発信やソリューションの提供を行い、三井不動産グループの新たな価値創造を支援しています。
三井不動産へのご転職をお考えの方へ
三井不動産への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
三井不動産への転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。