

マネーフォワードへの中途面接では何を聞かれる?面接準備の完全ガイド
マネーフォワードは、経理や人事労務を効率化する法人向けプロダクト「マネーフォワード クラウド」や個人向け家計簿プロダクト「マネーフォワード ME」を中心とし、数多くのプロダクト、サービスを提供しています。「社会にインパクトを与えるFintech企業で働きたい」「SaaS領域で急成長を続ける企業に身を置きたい」──そんな理由からマネーフォワードへの転職を考える方は多いのではないでしょうか。
一方で、こんな疑問を抱いていませんか?
- 面接では何を聞かれるのか?
- 自分の経験はマネーフォワードに通用するのか?
- どんな準備をすれば面接で好印象を与えられるのか?
この記事では、実際の選考傾向をもとに、面接でよくある質問例から、通過するために必要な準備のポイントまでを徹底解説します。
※本記事は2025年6月 に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
マネーフォワードの選考フローと面接の全体像
まず、マネーフォワードの選考プロセスを大まかに押さえておきましょう。ポジションや職種によって多少の差異はありますが、一般的には以下のような流れになります。
- 書類選考(履歴書・職務経歴書)
- 一次面接(現場リーダー/マネージャー)
- 二次面接(部門責任者やHRBP)
- 最終面接(CxOまたは人事責任者)
- 内定
面接回数は2〜3回が一般的ですが、場合によってはカジュアル面談や面接官追加などもあります。書類応募から内定までの期間は1ヶ月程度の場合が多いです。
面接でよく聞かれる質問10選
マネーフォワードでは、スキルや経験だけでなく「価値観」や「カルチャーフィット」も重視されます。以下は、実際に候補者から多く報告されている質問例です。
1. なぜマネーフォワードに興味を持ったのか?
→ 志望動機の核心部分。プロダクト愛、ミッションへの共感、自身のキャリアビジョンとの接点を語れるようにしましょう。
2. 当社のバリューの中で、共感するものとその理由を教えてください
→ マネーフォワードには以下のような行動指針があります。
- User Focus
- Tech & Design
- Fairness
- Respect
- One Team
→ 自分の体験と紐づけて、どれに最も共感するか、なぜそう思うかを論理的に説明できることが重要です。
3. 今までのキャリアで特に苦労したことと、その乗り越え方は?
→ 課題対応力・問題解決力を測る質問です。STAR(Situation, Task, Action, Result)フレームで整理しましょう。
4. チームで成果を出した経験は?
→ One Team のカルチャーを重視する同社では、個人プレーよりもチームでの働き方が重要視されます。
5. SaaSビジネスやFintech領域に対してどのような理解を持っていますか?
→ プロダクト・業界理解が浅いとマイナス評価につながります。
6. 当社のプロダクトについてどう思いましたか?
→ 実際に使用した感想や改善点を述べられると好印象です。自分の言葉で語りましょう。
7. どのような価値を当社に提供できますか?
→ 単なる職務経歴の羅列でなく、「どう貢献できるか」を具体的に話せると◎。
8. 入社後、どのような成長を遂げたいと考えていますか?
→ 自律的に成長を描ける人材かどうかを見ています。
9. リモートワークの中でのコミュニケーションで意識していることは?
→ 同社はフルリモート・ハイブリッド勤務もあり、オンラインでの協働能力が重視されます。
10. 逆質問
→ 「御社では○○のような取り組みをされていますが、実際の現場ではどのように運用されていますか?」など、事前リサーチに基づく質問が◎。
面接対策のステップ
1. 自己理解の深掘り
面接では「何をやってきたか」よりも「どう考え、どう乗り越えたか」が問われます。
- キャリアの中で得たスキル・価値観を整理
- 成果と失敗経験をSTARフレームで言語化
- 自分が何に動機づけられるかを明確にする
特にバリュー(User Focus, Fairness など)に結びつけられる体験を抽出しておきましょう。
2. マネーフォワードの「理解」を深める
企業研究として以下を行っておくと説得力が上がります。
- 採用ページやIR資料のチェック(ミッション・バリュー・成長戦略)
- 実際にサービスを使ってみる(Money Forward ME、クラウド会計など)
- プレスリリースや登壇記事を確認する(社長メッセージなど)
3. 志望動機を「個人目線+事業理解」で語れるようにする
「Fintech業界に興味がある」だけでは弱いです。
例:
「Money Forward MEを使い、自分自身の家計改善につながった体験がきっかけで、もっと多くの人に価値を届けたいと思った。その中で、SaaS事業を複数展開し、社会課題に挑む御社のスタンスに強く惹かれました」
→ “経験”と“事業理解”をかけ合わせること が大切です。
4. 実践練習をする
第三者との模擬面接でフィードバックをもらいましょう。特に、
- 質問への回答が論理的か
- 自分らしさが伝わっているか
- 話が長すぎないか
をチェックすると精度が上がります。
マネーフォワードが求める人物像とは?
マネーフォワードの選考を通じて強く感じられるのは、「スキル」や「経歴」といった表面的な情報よりも、人間としてどんな価値観を持ち、どのように働きたいと思っているのかといった「人となり」を重視する姿勢です。同社は企業として「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げており、その実現に向けて、個々人が自律的に動き、チームでより良い価値を届けることを大切にしています。
実際の面接でも、「これまでどんな価値観で働いてきたか」「チームの中でどんな役割を担っていたか」「どんなときにやりがいを感じるか」といった質問を通じて、その人のスタンスや考え方が丁寧に確認されます。成果や実績はもちろん大切ですが、それ以上に「どのようにその成果を出したのか」「その過程でどんな学びや工夫があったのか」といった背景に強い関心が払われているのが印象的です。
では、具体的にマネーフォワードがどのような人物を求めているのか、同社のバリューや社員のインタビュー、面接傾向をもとにまとめると、次のような特徴が挙げられます。
求められる人物像の例
- バリューを自分の言葉で語れる人
マネーフォワードでは、「User Focus」「Technology Driven」「Fairness」などのコアバリューが掲げられており、それに共感することが前提とされています。単に「共感しています」と言うだけでなく、自分の経験や考えと結びつけて語れるかが重視されます。 - チームで成果を出すことを喜びと感じられる人
同社の働き方は職種に関わらずチームベースが基本。個人プレーではなく、周囲との連携や助け合いを通じて成果を上げるスタンスが求められます。他者の意見に耳を傾け、柔軟に自分を変えていける姿勢が大切です。 - 不確実な環境でも前向きに動ける人
マネーフォワードは変化の激しいFinTech業界に身を置いており、日々の業務も「正解のない課題」に向き合う連続です。そんな環境でも自ら課題を見つけ、解決に向けて前向きに行動できることが重要です。 - 社会課題に向き合い、自分の仕事に誇りを持てる人
お金に関する課題を解決するという同社のビジネスは、多くの人の生活や事業にインパクトを与えます。ただの業務としてこなすのではなく、「自分の仕事が社会の役に立っている」という意識を持てるかが問われます。
裏を返せば、「成果だけで自分を語ろうとする人」「カルチャーやバリューを軽視する人」「協調性よりも自分のスタイルを優先させる人」は、マネーフォワードの文化とはマッチしにくい傾向にあります。どれだけハイスキルな人材であっても、「一緒に働きたいと思えるか」という観点でのフィット感が重視されるため、面接では「人としてのスタンス」が問われる場面が非常に多くなっています。
職種別の面接ポイント
マネーフォワードでは、職種によって求められるスキルや評価される観点が異なります。共通して「バリューへの共感」や「カルチャーフィット」が重視されますが、それに加えて各職種ならではのポイントを押さえておくことが、面接通過の鍵となります。
ビジネス職(営業・カスタマーサクセス・企画など)
ビジネス職では、「顧客視点」と「自走力」が問われます。営業職であれば「顧客の課題をどう特定し、どのように提案したか」、カスタマーサクセスであれば「オンボーディング後の定着・活用支援にどのように取り組んだか」など、顧客起点での思考力・行動力が求められます。また、自ら課題を見つけ、社内を巻き込んで動いた経験があると高評価につながります。
エンジニア・デザイナー職
開発・デザイン系の職種では、技術力やアウトプットの質に加え、「ユーザビリティへのこだわり」や「チーム開発への貢献姿勢」が評価されます。プロダクト開発の文脈で、自分の役割にとどまらず、課題提起や改善提案を行った経験があるかが見られます。また、マネーフォワードでは技術選定やプロセス改善を現場に任せているため、自律的に動けるかどうかも重要なポイントです。
コーポレート職(人事・経理・法務など)
バックオフィス系の職種では、「専門性」と「業務改善の視点」の両立が問われます。業務を正確に遂行する力に加え、「効率化」や「テクノロジー活用」にどう取り組んできたかを語れると説得力が増します。マネーフォワードはSaaS企業であるため、業務の仕組み化・ツール導入経験などがある場合は積極的にアピールしましょう。
いずれの職種でも、単なる経験の棚卸しではなく「どんな価値を提供してきたか」「どのような姿勢で仕事に向き合ってきたか」を、自分の言葉で語ることが求められます。
マネーフォワードへの転職をお考えの方へ
マネーフォワードは単なるFintech企業ではありません。テクノロジーとユーザー理解を武器に、社会全体の仕組みをより良くしていこうという強い意志を持つ組織です。面接で問われるのは、そのビジョンに「あなた自身の言葉」でどう共感し、どう貢献できるかです。
そのためにも、自己理解と企業理解、そして「その架け橋となる志望動機の構築」が何より大切です。
マネーフォワードへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
マネーフォワードへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただけますと幸いです。