大阪ガスの仕事内容は?大阪ガスで働く魅力とは?
大阪ガス株式会社は、従来のガス供給事業に加え、再生可能エネルギーを活用した電力事業にも積極的に取り組んでいます。エネルギーの多様化を図ることで、環境負荷を低減しつつ、持続可能な社会の実現に貢献しています。ここでは、仕事内容の理解を深めるために、大阪ガスの電力事業における主な取り組みを紹介します。
太陽光発電
太陽光発電は、太陽の光を電力に変えるクリーンエネルギーの一つです。近年、設置コストの低下と技術の進展により、国内外で急速に普及しています。Daigasグループも、国内で太陽光発電事業を展開し、大分県の「Daigas大分みらいソーラー株式会社」や酉島太陽光発電所などを運営しています。
また、大規模な開発用地の減少に対応するため、デベロッパーと協力し、中小型の事業用太陽光発電所の開発を進めるなど、多拠点での発電事業を推進しています。さらに、企業向けには、施設の屋根に太陽光発電設備を設置し、初期投資を抑えた形で電力供給を行うサービスも提供しています。
バイオマス発電
バイオマス発電は、木屑や植物由来の資源を燃料とし、クリーンエネルギーとして注目されています。Daigasグループは、松阪木質バイオマス発電所をはじめとしたバイオマス事業を展開し、地産地消型のエネルギー供給を実現しています。これにより、地元の国産材を活用しつつ、二酸化炭素排出量を抑える取り組みを進めています。
また、石炭とバイオマスを混合して発電する技術も導入し、名古屋発電所などでの実績を生かして複数のバイオマス専焼発電所の建設も進めています。
陸上風力発電
風力発電は、風の力を利用して電力を生み出す再生可能エネルギーです。Daigasグループは、2004年に葉山風力発電所への参画をきっかけに、日本各地で陸上風力発電事業を展開しています。風力発電は昼夜を問わず安定的に発電できるため、エネルギー供給の安定化に貢献しています。
さらに、近年は風車の大型化が進んでおり、より効率的な発電が可能になっています。Daigasグループは、国内の風況の良い地域で、再生可能エネルギー開発事業への出資を通じて、陸上風力発電のさらなる普及を目指しています。
洋上風力発電
洋上風力発電は、陸上よりも強く安定した風を利用でき、大規模な発電が可能な技術です。着床式と浮体式の2つの方式があり、Daigasグループは日本国内の複数の海域で洋上風力発電の事業化を検討しています。他企業とのコンソーシアムを組んで、洋上風力事業を推進し、エネルギーの供給源をさらに多様化させる取り組みを進めています。
大阪ガスの電力事業は、太陽光発電、バイオマス発電、陸上風力発電、そして洋上風力発電と、幅広い再生可能エネルギーを活用しています。これらの取り組みは、エネルギー供給の安定化と環境への配慮を両立させるものであり、今後もさらなる技術革新と事業拡大が期待されます。大阪ガスで働くことで、これらのエネルギー事業に携わる機会があり、キャリア転職者にとっては、新しい挑戦と成長の場となるでしょう。
主要プロジェクトとは?具体的な仕事内容を徹底解説
大阪ガスでは、エネルギー業界の枠を超えた多様なプロジェクトが進行中です。以下では、キャリア転職者向けに、同社が手掛ける主要プロジェクトをいくつか紹介します。
1. 未来の住まいを探る実験住宅「NEXT21」
「NEXT21」は1993年に大阪市に建設された実験集合住宅で、未来の暮らしを見据えた新しい住まい方を検証しています。エネルギー効率の向上、環境負荷の低減、そして住環境の快適性を両立させることを目指し、さまざまな技術の実証実験が行われています。この住宅には大阪ガスの社員が実際に住んでおり、日常生活を通じて新技術の評価や検証が可能です。
プロジェクトの詳細具体例:
- 水素供給燃料電池「エネファーム」
- 省エネ型家電の実験・開発(例: 自動洗浄機能付き浴槽)
2. 食に関する技術革新「フードサイエンスラボ」
大阪ガスの「フードサイエンスラボ」では、食品や調理に関する研究が進められています。特に酒米の吸水状態をデータ化する技術の開発により、日本酒造りに貢献。経験や勘に頼っていた伝統的な手法を、科学的に分析し、製造の効率化を進めています。
プロジェクトの詳細具体例:
- 酒米評価のデータ化
3. データ活用とイノベーションの推進「ビジネスアナリシスセンター」
1990年代後半に発足したデータ分析チームを基盤に、大阪ガスは業界を超えたデータ分析を行い、エネルギー消費量の予測から始まり、企業全体の業務改善に至るまで幅広い分野で分析力を発揮しています。これにより、大阪ガスは「IT総合賞」や「経済産業大臣賞」を受賞するなど、国内でトップクラスのデータ分析専門組織として評価されています。
4. 若手による新規事業創出「TORCHプロジェクト」
大阪ガスの「TORCH」は、若手社員による新しいビジネスアイデアを実現するプログラムです。特に、35歳以下の社員が主導する新規事業創出の取り組みとして注目され、2020年には、気分転換を提供するスマホアプリ「ラムネ」がこのプログラムから生まれました。これは若手社員の創造力を活かした新しいビジネスの形です。
グローバル展開と大阪ガスの海外事業:挑戦と成長の機会
1. グローバルなエネルギー事業の展開
Daigasグループは、北米やアジア、オセアニアなど、海外でも積極的に事業を展開しています。特にシェールガス開発や再生可能エネルギー事業を手掛けており、米国テキサス州におけるシェールガス開発プロジェクトや、東南アジアでのエネルギーインフラ整備が代表的です。
2. 米国シェールガス開発会社「サビン社」の買収
2019年、大阪ガスは米国テキサス州のシェールガス開発会社「サビン社」を買収し、エネルギー事業の海外展開を加速させました。この買収は、大阪ガスがエネルギー上流事業においてさらに戦略的な地位を確立するための大きな一歩となり、エネルギー供給の多様化と拡大に寄与しています。
大阪ガスのこれらのプロジェクトは、エネルギー事業を基盤にしながらも、データ分析や新規事業創出、そしてグローバル展開など、多岐にわたる業務を手掛けています。これにより、同社は次世代に向けた挑戦を続けており、キャリア転職者にとって魅力的なフィールドが広がっています。
3. 技術力を活かしたコンサルティング事業
大阪ガスの強みは、LNG基地建設やガス利用技術に関する豊富な経験と知識です。これらの技術を活用し、韓国、スペイン、台湾など、世界中でコンサルティング業務を展開しています。さらに、大阪ガスは阪神・淡路大震災の経験を基にした地震防災システムの技術移転を進めており、海外のインフラプロジェクトにも貢献しています。
主なコンサルティングプロジェクト:
- 韓国でのLNG基地建設(統営、光陽)
- スペインでのLNG基地建設(Sagunto)
- 台湾でのLNG基地建設(台中)
大阪ガスでの仕事は、国内外問わず幅広いフィールドで活躍できるため、挑戦心や成長意欲の高いキャリア転職者にとって魅力的な環境です。
国内初の大型球形ガスホルダー移設プロジェクト
大阪ガスは、谷山供給所において国内初となる大型球形ガスホルダーの移設に成功しました。このプロジェクトの目的は、敷地の有効活用と耐震性の向上です。ホルダーを約140m移設するという難度の高い作業を、以下のポイントに注力して行いました。
- 輸送架台の設計・製作: ホルダー本体に変形が生じないように特別な輸送架台を設計。
- 補強材の設計: 既設基礎からホルダーを切り離す際、脚柱が変位しないよう補強材を追加。
- 高精度な位置測定: 新設アンカーボルトの位置を、既設のものと同じ精度で設置。
- 特殊車両の活用: 短時間で安全に移動するため、特殊車両「ユニットドーリー」を使用。
この作業は、徹底した計画と技術力により、5か月間の工程で無事故で完遂されました。コスト削減や耐震補強の選択肢として「ホルダー移設」が今後も提案される可能性があります。
ガバナ遠隔監視制御システムの更新作業
大津市企業局でのガバナ遠隔監視制御システムの更新作業も、大阪ガスの技術力を示す重要な事例です。このシステムは、ガス供給の監視と制御を行い、特に大規模地震などの緊急時に適切な対応をするために不可欠です。
- 圧力チャートの電子決裁機能: 収集したデータを遠隔で承認できる機能を追加。
- 通信回線の二重化: デジタル専用線とFOMA網を使った二重の通信システムに対応。
- 警報発報先の自動切替機能: 特定の日時に警報発報先を自動的に切り替えることが可能に。
作業の大きな挑戦は、新旧システムを同時に運用しながら、停止時間を最小限に抑えたことです。交換作業は順調に進み、全ての工事が計画通りに完了しました。
宮崎ガスのマスターマップ導入プロジェクト
宮崎ガスは、導管の情報管理を効率化するために、大阪ガスのマッピングシステム「マスターマップ」を導入しました。このシステムは、ネットワークを活用して支店間のデータ共有を強化するものです。
- 電子ファイリングの実装: 紙図面や台帳をスキャンして電子化し、システム上で迅速にアクセスできるようにしました。
- データの一元管理: 地図データとリンクし、ガバナーや導管の位置情報にすぐアクセス可能。
このような技術は、ガス供給における安定性と安全性を確保するために、今後も活用されるでしょう。
大阪ガスは、これらのプロジェクトを通じて、技術力と安全性を徹底し、国内外のお客様に高い信頼を得ています。多様な技術プロジェクトに携わることは、キャリア転職者にとって新たな挑戦と成長の機会となるでしょう。
大阪ガス株式会社への転職で押さえておくべき会社情報
大阪ガス株式会社への転職において、押さえておくべき会社情報として、会社概要と企業理念を紹介します。企業研究の役に立てば幸いです。
会社概要
会社名 | 大阪ガス株式会社 |
代表取締役社長 | 藤原 正隆 |
Daigasグループの主要な事業内容 | ■国内エネルギー
都市ガスの製造・供給及び販売、ガス機器販売、ガス配管工事、LNG販売、LNG輸送、LPG販売、産業ガス販売、並びに発電及び電気の販売等 ■海外エネルギー 天然ガス等に関する開発・投資、エネルギー供給等 ■ライフ&ビジネスソリューション(LBS) 不動産の開発及び賃貸、情報処理サービス、ファイン材料及び炭素材製品の販売等 |
本社所在地 | 大阪市中央区平野町四丁目1番2号(〒541-0046) |
拠点 | 約200拠点(2024年3月時点) |
従業員数 | [ 単体 ] 1,137名(執行役員・理事・嘱託含む、出向者除く) [ 連結 ] 21,159名 |
売上高 | 2,083,050百万円(2023年度) |
グループ企業理念
大阪ガスグループ(Daigasグループ)は、「お客さま価値」の創造を第一に、これを「社会価値」「株主さま価値」「従業員価値」の創造につなげるとし、目指す姿と、グループの宣言を掲げています。
Daigasグループの目指す姿
暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループ
Daigasグループの宣言
・お客さま価値の創造:
様々なフィールドでお客さまの快適・便利・安心の向上に資するサービスを共に創り上げ、お客さまの期待に応え続けます。
・社会価値の創造:
事業活動においては公正と透明性の確保に努め、社会の持続的発展と地球環境の改善に貢献します。
・株主さま価値の創造:
健全な財務基盤のもと、長期的かつ安定的に成長し、企業価値の最大化を図ります。
・従業員価値の創造:
従業員の様々な個性を尊重し、やりがいを持って仕事に取り組み成長するためのサポートを行います。
大阪ガス株式会社への転職をお考えの方へ
大阪ガス株式会社への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
大阪ガス株式会社への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。
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