ソニーの研修・育成制度、キャリアパスは?
2024/12/22

ソニーの研修・育成制度、キャリアパスは?

ソニーは、エレクトロニクス、ゲーム、エンターテインメント、金融と多岐にわたる事業を展開する日本を代表するグローバル企業です。「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす」という企業理念のもと、世界中に革新的な製品やサービスを提供し続けています。

ソニーへの転職をお考えの方にとって、入社後にどのような研修や育成制度があるのか、またどんなキャリアパスを描けるのかと気になっている方も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、ソニーにはどのような研修・育成制度があるのかや、ソニーの人材に対しての考え方を詳しくご紹介していきます。

 

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ソニーの人材に対する考え方

 

ソニーは、会社であるソニーとその中で会社を動かす⼈がPurpose(企業の存在意義)を中⼼に、相互成⻑作⽤を起こしていくという考えを持っています。

これをSonyʼs People Philosophy – Special You, Diverse Sonyと定義しており、社員と会社が対等な関係であるとしています。

高い能力・熱意・成長意欲を持つ「個」の成長が、会社の成長に繋がる。会社と個人が真剣に向き合い、個」を受け入れる「場」であるソニーも成長していく、という成長の相互作用が生まれると考えています。

またソニーでは、人材理念に基づいたグループ共通の人事戦略のフレームワークを、多様な個を軸に「個を求む」、「個を伸ばす」、「個を活かす」と定義しています。

 

「個を求む」

挑戦心と成長意欲に満ちた人材を獲得・登用し、さまざまな挑戦や経験の機会提供を通じて魅了し続けます。

 

「個を伸ばす」

自主性のある、個性豊かな社員の意欲向上と継続的な成長を支援していきます。

 

「個を活かす」

社員エンゲージメントの向上とインクルーシブで働きやすい職場環境づくりを推進していきます。

 

ソニーの研修・能力開発支援

ソニーには、社員の「人間力」「仕事力」「キャリア」を高めるために、業務に不可欠な知識や能力を習得するための「業務研修」と、自発的な能力開発のための「自己啓発研修」が用意されています。

新人から管理職まで各々の役割に着眼した多くのプログラムがあり、必須研修に加え、学ぶ意欲のある社員が自らの意志で受講する選択研修も充実しています。

さらに、社内技術イベントやリーダー育成プログラム、顕彰などを通じても、社員の能力開発を支援しています。一部の具体的な制度と内容をご紹介していきます。

 

新入社員研修~階層別研修

⼊社後1~2年の期間、ビジネスパーソンとしての基本的な姿勢・スキル・知識を習得するための研修を⾏います。この研修は学習の機会であると同時に、同期のネットワークを構築する場ともなっています。入社3年目以降も、組織における役割の変化に対応した各研修や、日々の業務における研鑽を補完するe-learning等を用意しています。

チューター制度

⼊社後1年間、配属先の先輩社員がチューターとしてキャリアのスタートをサポートします。それぞれの領域における実務習得の機会に伴走しながら、ビジネスパーソンとしての基礎づくりを⽀えます。職場や仕事に慣れるためのアドバイスだけでなく、会社⽣活やキャリアについての相談にも応えます。

新人テーマ研修

配属後の一定期間、⾃ら設定したテーマ(実務上の問題解決や改善提案、新しい技術・製品・サービス・⼿法の提案など)に取り組み、ポスターセッション形式でその成果を発表します。グループ各社からの見学者や先輩社員、時にはトップマネジメントからフィードバックを受け、さらなる実践や構想の実現につなげていきます。

語学研修

個々のレベルやニーズに合わせて学習に取り組めるよう、各種e-Learning、社内英語クラス、TOEICコースなど、様々なタイプのプログラムがあります。

赴任者向け/グローバル研修

海外赴任先で必要となる語学力のみならず、異文化への理解、国際ビジネスコミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどを身につけるための研修も用意されています。

基幹技術研修

各分野の第一線で活躍する約300名のエンジニアが社内講師として講義します。12の技術領域において約300科目の最新技術とノウハウを学べ、エンジニアとしての成長を力強くサポートしています。

 

また、世界で活躍できる基幹人材を育成するために、以下のようなプログラムも整備されています。

Sony Technology Exchange Fair (STEF)

ソニーのエンジニアが、日ごろの研究開発テーマを社内に向けて発信し、多くの社員と意見交換を行うことで新たな価値創造を目指すソニーグループ全体の技術交換会です。1973年から毎年開催されており、この場をきっかけに生まれた事業は数多くあります。ソニーの幅広い事業において製品やサービスなど組織の枠を超えた社員同士の交流によるイノベーションの実現を目指しています。

Sony University

ソニーのビジネスを牽引するグローバルリーダーを、国・地域・組織を越えて育成する場として、約半年間のプログラムを実施しています。経営陣とのディスカッションや社内外の有識者との交流を通じて、グローバル企業の経営者に求められる広い視座やリーダーシップ、人間力を身につけていきます。

Sony outstanding engineer award

高度な技術的課題に果敢にチャレンジし、新しい顧客価値を創造するイノベーションを起こした個人を顕彰する制度です。要素技術開発や、独創的な技術の融合、複雑なシステムの最適化など、チャレンジングな課題に積極的に取り組み、より大きな価値創造を目指す風土の醸成と、技術者のモチベーション向上を図っています。

Corporate Distinguished Engineer (DE) 制度

高度な専門性と技術的見識を有し、会社や組織に対して大きな貢献を果たしている技術者を称え、「Distinguished Engineer(DE)」として認定しています。DEは、ソニーにおける次世代の技術者育成を重要なミッションのひとつとしており、後進のエンジニアに対して成長の機会を与え、技術力と人間力を獲得してもらうための支援活動を行います。

 

ソニーのキャリア構築は?

働き方を考える上で、キャリアは同時に考えなくてはならない重要なポイントです。ソニーには「自分のキャリアは自分で築く」という考え方が根付いており、幅広いフィールドの中で社員が主体的なキャリア形成を実現できるよう様々な制度が整備されています。

また、ソニーでは全社員が年に一度、上司とじっくり話し合う「キャリア面談」が行われています。この面談では、今の職場で実績を出した後の次のチャレンジやジョブアサイン、異動などについて上司にアドバイスをもらい、キャリアの方向づけをしていきます。

 

それではソニーの挑戦を後押しする制度を見ていきましょう。

 

社内募集制度

新しい挑戦をしたいという個人の意志により自ら手を挙げ、希望する部署やポストに応募できる制度です。所属部署に2年以上在籍している社員であれば、上司の許可なく自由に応募することが可能であり、社内で転職するようなイメージで自分のやりたいことにチャレンジができる、ソニーにとって主体的なキャリア形成の上で欠かすことができない制度です。

制度が生まれて57年の歴史があり、これまで利用し移動した人の合計は8,000名以上にもなります。

 

社内フリーエージェント(FA)制度

仕事を通じて高評価を獲得した社員に対して、プロ野球のFA権のようにフリーエージェント(FA)権が与えられるユニークな制度です。寄せられたポストや職種へのオファーに対して、FA権を行使することによって新しい職場へ異動することができます。2015年に制度開始し、制度開始以来FA権を付与された人数は3,500名以上になりました。

 

キャリアプラス制度

本来の担当業務を続けながら、業務時間の⼀部(20%)を別の仕事に充てることができる新しいキャリア開発・成⻑⽀援制度です。所属する部署から異動することなく新たな仕事やプロジェクトを経験し、キャリア展開の選択肢を広げたり、他部門で自分の専門性を活かすことが可能です。

 

Sony CAREER LINK

ソニーグループ内で新たな業務へのチャレンジを希望する社員と、⼈材を求めている部署をマッチングする制度です。上⻑と相談のうえ「Sony CAREER LINK」に登録すると、マッチングの可能性がある部署から⾯談の依頼が入り、その結果によって異動が決まります。

 

公募留学制度

ソニーでは早くから海外留学⽣派遣を始めています。年に⼀度、社費留学する社員を公募し、希望者は留学先・研究テーマ・留学後のプランを⾃ら考え、上司の推薦を得て⼿を挙げる仕組みです。選考に合格した社員は、海外⼤学の研究室を中⼼に1年間、最先端技術・知識に触れて⾼い専⾨性と⼈間⼒に磨きをかけます。これまで500名以上がこの制度を利用しています。

 

ソニーの評価制度は?

ソニーでは、目標達成に向けた取り組みを通じて、社員の活躍と成長を実現することを目的とし、これを通じて「ソニーの進化」を目指しています。

目標の高さとその達成度を測る「実績評価」と、ソニー社員に求める行動の実践度を測る「行動評価」の2軸で評価を実施します。「実績評価」と「行動評価」を合わせて「役割遂行度評価」とし、ジョブグレード改定の参考指標としても用います。

ジョブグレードとは、年次に依らず、「現在の役割(ジョブ)」に応じて等級が定義される制度で、2015年から導入されています。ジョブグレード制度における等級制度は、“ 人” ではなく“ 現在の役割” に格付けするという考え方をとっています。

 等級は、基本の等級群にあたる「インディビジュアルコントリビューター等級群(I)」と「マネジメント等級群(M)」に分かれています。I等級群は1から9まで設定されており、グレードは数字が大きいほど上位になります。

年次に依らずジョブグレードが設定されるため、新入社員であっても一律ではなく、役割の大きさに応じてジョブグレードが変わる可能性もあります。

 

ソニーの研修育成、実際の声は?

ここまで人材への考え方や、研修・能力開発支援を見てきましたが、ソニーには自ら行動し、成長をするため環境が多く用意されていることがわかりました。

しかし研修や育成制度について、社員の方が実際にはどう感じているのかは気になるポイントだと思います。ここでは実際に入社した方の声を、「エンゲージ 会社の評判」からご紹介します。

 

・自分のキャリアは自分でつくるという考えのため、受け身では同じ業務を続けることになると思います。逆に社内異動などを積極的に活用し、自分でキャリアを開発することは推奨される雰囲気です。

(男性/ビジネスプロデューサー/新卒入社/在箱6~10年)

 

・支援制度はふんだんにある。また日常業務で勉強する環境もあり、キャリア向上に向けて努力する環境は整備されています。

(男性/CSお客様サポート領域/中途入社/在箱16~20年)

 

・研修は積極的にアプライすれば色々な機会があります。キャリアは自分で考えないと会社が何か考えてくれるものではありません。

(男性/マーケティング/中途入社/在箱16~20年)

 

・会社が強制する研修、資格取得などは特にないので、自身で考えてキャリア開発を行う必要があります。基本的に全て自分次第なので、人によって向き不向きがあり成長速度に違いがあると思います。

(男性/エンジニア/新卒入社/在箱21年以上)

 

ソニーでは、「主体性を重視したキャリア開発」が特徴であり、個人が自らのキャリア形成に積極的に取り組むことを求める環境です。社内異動や研修の機会は豊富に整備されているものの、それらを活用するには社員自身の行動力が必要で、受け身の姿勢ではキャリアの進展が難しいという声が多く聞かれました。一方で、努力次第でキャリアアップの道が開けるため、成長意欲の高い人にとっては大きなチャンスの場になるようです。

 

また、強制的な研修や資格取得制度はなく、すべての選択が個人の裁量に委ねられるため、自己管理能力が求められます。この環境は、自律的に行動できる人には適していますが、受動的な人にはやや厳しいかもしれません。また、努力する人にとっては整った支援制度が成長を後押しする一方で、人によって成長速度に差が出やすいとも言えます。主体性と自己責任を伴う環境で、挑戦を楽しむ人に向いている環境と言えるでしょう。

 

ソニーへのご転職をお考えの方へ

ソニーへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

ソニーへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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