
東芝の働き方は?ワークライフバランスが実現できる各種制度を紹介
東芝は、エネルギーや社会インフラなど、人々の生活に欠かせない製品やサービスを提供する大企業です。家電製品だけでなく、交通システムの運営や発電システム事業など、多角的なビジネスを展開し、長年にわたり安定した経営を続けています。
充実した研修制度が整っている企業としても名高く、転職希望者からの人気を集めています。同時に、東芝の社員がどのように働いているのか、実態が気になっている転職希望者も多く、自力で知り得るのが困難なのも事実です。
そこで本記事では、大手メーカーへの高い採用実績を持つ弊社sincereedが、東芝での働き方を解説していきます。同社への転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は2025年4月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
東芝での多様な働き方を可能にする各種制度
東芝では、社会の更なる発展を目的として、2019年4月から働き方改革を推進。柔軟な働き方の推進や業務改革、健康経営の推進によって、長時間労働の是正と付加価値の高い業務遂行につなげ、従業員が安全・健康かつ生き生きと働けるよう取り組んでいます。
労働時間の削減・勤務時間への配慮
長時間労働の是正につなげていくために、東芝では以下の制度・施策を実施しています。
柔軟な勤務制度
・フレックスタイム制
・裁量労働制
・在宅勤務制度
長期休暇制度
明確な目的意識のもとで社員が個人別に積み立てた年休(最大20日)を活用できる。
【主な目的】
・自己啓発
・社会貢献活動
・私傷病(不妊症を含む)
・育児
・介護
・看護
など
PCシャットダウンシステムの導入
指定時刻にPCを自動シャットダウンするシステムの導入
年次有給休暇の取得促進
計画的な年次有給休暇の取得を促進
(2023年度実績:年次有給休暇取得率75.6%)
勤務時間を「見える化」するシステム
・「在社時間表示システム」を導入(2009年度)
・「勤務実績配信システム」と「勤務実績状況表示システム」を運用(2010年度開始)
・月単位での管理だけではなく、月をまたいだ時間外労働についても可視化できるよう勤怠システムを改修(2021年6月運用開始)
働き方改革に関するその他施策
・移動時間の効率化(リモート会議やサテライトオフィス活用)
・目標退社時間の設定
・メール送信ルールの策定
・会議の見直し(時間短縮・資料の事前送付、参加者の厳選)
など
参照元:働き方改革とワーク・ライフバランス | 労働時間の削減・勤務時間への配慮 | 東芝
新しい働き方への取り組み
新型コロナウイルス感染症拡大以降、急速に普及したリモートワークについては、感染拡大防止の観点から、在宅勤務が可能な従業員については在宅勤務を徹底。会議についてもオンライン会議を推進してきました。
また東芝では、リモートワークにおけるコミュニケーションのあり方・工夫に関する動画配信や、オンラインでのITスキルアップ教育も展開。新型コロナウイルス感染症の収束後は、出社とリモートワークを組み合わせた「ハイブリッド勤務」を推奨しています。
在宅勤務やサテライトオフィスの利用による移動時間の有効活用によって、同社では仕事以外の有意義な時間を創出し、更なるワーク・ライフ・バランスの実現を目指しています。
参照元:働き方改革とワーク・ライフバランス | 新しい働き方への取り組み | 東芝
仕事と育児・介護の両立支援
東芝では、1990年代から仕事と家庭の両立支援に取り組んでいます。2005年には「次世代育成支援対策推進法」に基づいた諸施策を実行し、法定水準を上回る制度を整備しました。
2014年度には「時間単位年休制度」を修正。1時間を超えて年休を取得する場合、従来の1時間単位ではなく15分単位で取得できるようにしています。
また、2022年の「育児・介護休業法」の改正を受けて、2022年4月から育児休職取得促進のための本人への取得意向確認・相談窓口設置などの環境整備を実施。2022年10月には育児休職制度の分割取得回数の見直しや、出生時育児休職の創設を行っています。
出産・育児に関する制度
・育児休職制度
・出生時育児休職制度
・ライフサポート休暇制度
・短時間勤務制度
・時間単位年休制度
介護に関する制度
・介護休職制度
・短時間勤務制度
・時間単位年休制度
職場復帰に関する制度
・次世代育成手当
・選択型福祉制度「Teatime」
・仕事と育児・介護の両立支援プログラム
・再雇用の仕組み(キャリアリターン制度)
(1)配偶者転勤に同伴するための退職(5年以内)
(2)被介護者を介護するための退職(5年以内)
(3)出産、育児・養育のための退職(5年以内)
参照元:働き方改革とワーク・ライフバランス | 仕事と育児・介護の両立支援 | 東芝
福利厚生
これまで挙げてきた制度以外にも、東芝には充実した福利厚生が整っています。
企業年金制度
正規従業員を対象に、厚生年金保険の老齢厚生年金に加え、東芝企業年金制度(確定給付企業年金)及び確定拠出年金を導入しています。
健康保険組合
東芝独自の健康保険組合として「東芝健康保険組合」を整備。グループ従業員やその家族の病気・けが・出産などの際の医療費負担や、給付金の支給とともに、グループ従業員の病気予防や健康・体力づくりに努めています。
選択型福祉制度「Teatime」
東芝及び主要グループ会社を中心とした正規従業員を対象に、多彩なメニューから自らのニーズに合わせて自由に選択できる福祉制度「Teatime」を設けています。
いわゆるカフェテリアプランで、自己啓発費用補助や健康支援費用補助に加えて、保育所費用補助、育児・教育費用補助、介護費用補助など育児や介護に関連するものなども用意。従業員の多様なニーズに対して、幅広くサポートしています。
その他福利厚生
・東芝保険制度
・財形貯蓄制度
・東芝グループ積立年金
など
参照元:働き方改革とワーク・ライフバランス | 福利厚生 | 東芝
東芝の働き方に対する考え方
東芝での多様な働き方を実現する、充実した各種制度は、以下に紹介する考え方に基づいて整備しています。
働き方改革とワーク・ライフ・バランスにかかわる方針
東芝では、従業員が能力を最大限に発揮できるよう、「東芝グループ行動基準」において職場環境の整備を定めています。
東芝グループ行動基準 第16条 職場環境の整備
1.東芝グループの基本方針
(1)創造的、効率的に業務を遂行できる環境を整え、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現を支援します。
(2)安全で快適な職場環境を実現するよう努めます。
2.東芝グループ役員・従業員の行動基準
(1)自らの成果領域と責任権限に基づき業務を遂行します。また、能力向上のために自己研鑽に努めます。
(2)多様な働き方によりワーク・ライフ・バランスを実現し、能力を最大限に発揮できるよう努めます。
(3)闊達で秩序ある職場風土の実現に努めます。
(4)安全で清潔な職場環境を維持し、労働災害の防止に努めます。また、自らの健康づくりに努めます。
引用元:東芝グループ行動基準 | サステナビリティ | 東芝
意識啓発
東芝では、働き方改革の意識浸透と実践に向けて、研修や冊子配付などの啓発策を講じています。
働き方改革や多様な働き方に関する主な意識啓発施策
・タイムマネジメント研修
・介護セミナー
・がん治療セミナー
両立支援制度に関する情報提供ツール
・「ひとめでわかる!介護の手続き」(2010年度~)
・「ひとめでわかる!子育て手続き」(2008年度~)
社内ウェブサイトでの情報提供
・こころとからだの相談(介護の疑問・不安をお持ちの方へ無料電話相談のご案内)
・外部サイトの紹介(厚生労働省・東芝健康保険組合Webサイト)
参照元:働き方改革とワーク・ライフバランス | 意識啓発 | 東芝
東芝の会社情報
最後に、東芝の会社情報を紹介します。転職活動時の企業研究にぜひお役立てください。
会社概要
商号 | 株式会社 東芝 (TOSHIBA CORPORATION) |
本店所在地 | 東京都港区芝浦1-1-1 |
創業 | 1875年(明治8年)7月 |
社員執行役員CEO | 島田 太郎(しまだ たろう) |
資本金 | 2,014億4,900万円 |
年間売上(連結) | 3兆2,858億円 |
従業員数(連結) | 105,331名 |
参照元:基本データ | 会社概要 | 東芝(2024年3月31日現在)
経営理念
東芝グループ経営理念
「人と、地球の、明日のために。」
東芝グループは、
人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、
世界の人々の生活・文化に
貢献する企業集団をめざします。
私たちの存在意義
世界をよりよい場所にしたい。
それが私たちの変わらない想いです。
安全で、よりクリーンな世界を。
持続可能で、よりダイナミックな社会を。
快適で、よりワクワクする生活を。
誰も知らない未来の姿。
その可能性を発見し、結果を描き、たどり着くための解を導き出す。
昨日まで想像もできなかった未来を現実のものにする。
私たち東芝グループは、培ってきた発想力と技術力を結集し、
あらゆる今と、その先にあるすべての未来に立ち向かい、
自分自身を、そしてお客様をも奮い立たせます。
「新しい未来を始動させる。」
それが私たちの存在意義です。
私たちの価値観
「誠実であり続ける」
日々の活動において、
人や地球に対する責任を自覚し、
つねに誠実な心で行動する。
「変革への情熱を抱く」
世界をよりよく変えていく熱い情熱を持ち、
そのために必要な変化を
自ら起こす。
「未来を思い描く」
社会に与える価値や意義を考え、
次の、さらにその先の世代の
ことまで見据える。
「ともに生み出す」
互いに協力し合い、
信頼されるパートナーとして
ともに成長し、新しい未来を創る。