
ベネッセの適性検査とは?Webテストの内容や選考での位置づけを解説
監修者 sincereed株式会社 井伊 美代子
株式会社マイナビに入社し、求人広告の法人営業を経験。その後株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社。関西エリア、首都圏エリア大手企業の法人営業に従事。
大手企業からスタートアップ・ベンチャーまで幅広い業界・成長フェーズの企業様を担当。
ベネッセの選考フローでは、Webテスト形式の適性検査が実施されています。ただし、使用されているテストの詳細な種類は公表されておらず、SPIや玉手箱のような形式に近いと推測されるものの、正確な情報は明かされていません。そのため、一般的なWebテスト対策が重要となります。ここでは、ベネッセへの転職における適性検査の位置づけや、対策のポイントについてご紹介します。
※本記事は2025年5月 に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
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ベネッセの適性検査の位置づけ
ベネッセの適性検査は、応募者の論理的思考力や基礎学力、性格的な傾向を把握するためのツールとして位置づけられています。これにより、ベネッセの求める人物像にどれだけマッチしているかを多角的に判断する材料としています。
ただし、適性検査の結果だけで合否が決定するわけではありません。あくまで選考の一部であり、職務経歴書や面接での評価が合否を大きく左右します。適性検査で高得点を取ることは重要ですが、それだけでは選考を突破するのは難しいといえるでしょう。
一般的なWebテストの対策方法
ベネッセのWebテストに関しては、具体的な出題形式や内容が非公開であるため、特定のテストに絞った対策が難しいのが実情です。しかし、近年の選考においてはSPI、玉手箱、TG-WEBなど、幅広く使われているWebテスト形式のいずれかを活用しているケースが多く、これらの対策を事前に行っておくことは非常に有効です。本記事では、これら一般的なWebテストに共通する対策方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
1. 問題形式に慣れる
まず大切なのは、Webテストの問題形式に慣れることです。SPIや玉手箱、TG-WEBなどの問題は、それぞれ形式や時間設定、問題の難易度が異なります。初見で解くと混乱しやすいため、まずは市販の問題集やオンラインの模擬テストを活用し、自分がどの形式に対して強み・弱みがあるのかを把握することから始めましょう。
特に、言語問題や計数問題はスピードと正確性の両立が求められる分野です。例題を繰り返し解く中で、自分なりのペース配分やミスの傾向をつかむことで、本番でも落ち着いて対応できるようになります。Webテストは事前準備の差が出やすいため、早めの着手が鍵となります。
2. 言語分野の対策
言語問題では、文章読解力や論理的な思考力が問われます。単に文章を読む力だけでなく、設問の意図を正確にくみ取り、根拠を持って選択肢を選べるかが重要です。そのため、普段からニュース記事を読んで要点をまとめる習慣をつけたり、要約トレーニングを行ったりすることが効果的です。
また、ロジカルシンキングの書籍(例:照屋華子・岡田恵子著『ロジカル・シンキング』など)を活用するのもおすすめです。特にビジネス文書やデータ解釈が絡む問題では、情報の整理能力や思考の筋道を立てる力が試されます。これらの書籍を通じて日頃から思考トレーニングを積んでおくことで、自然と言語問題への対応力が養われていきます。
3. 計数分野の対策
計数分野では、割合や比率、表やグラフの読み取りといった基礎的な数的処理能力が問われます。とりわけSPIでは、単純な四則計算だけでなく、業務を想定した数値判断が必要になる問題が出題される傾向があります。
この分野では、とにかく「慣れ」がものを言います。市販のSPI対策本や、Web上の問題集などを活用して、日々数値に触れる機会を増やしましょう。特に、制限時間内で正確に回答する練習を繰り返すことで、実務でも役立つ「数的処理の瞬発力」を身につけることができます。
4. 時間配分の練習
Webテストは多くの場合、制限時間が厳しく設定されています。1問あたりにかけられる時間が短いため、問題をじっくり考える余裕はあまりありません。そのため、試験本番を想定し、タイマーを使って解く練習をすることが重要です。
練習の際は、最初からすべての問題を完璧に解こうとするのではなく、「取りやすい問題から確実に得点する」意識を持つことがカギになります。難問にこだわって時間を消費してしまうと、簡単な問題に時間を割けず、全体の得点が下がる可能性があるからです。取捨選択の感覚を磨くことで、より戦略的に試験に臨むことができるようになります。
ベネッセが求める人材像は?
上記でご紹介したWebテスト対策は、選考を突破するうえで確かに重要なステップです。しかし、最終的には「ベネッセがどのような人材を求めているのか」、そして「自分がその人物像にどれだけマッチしているか」が合否を大きく左右します。
ベネッセコーポレーションが大切にしている人材像については、社員インタビューや採用情報などから、いくつかの共通点を見出すことができます。以下では、その特徴を分かりやすく整理してご紹介します。
1.ベネッセの理念・価値観に共感できる
2.事業に対して情熱を持っている
3.事業を通して世の中の役に立ちたいと考える
4.論理的思考力と粘り強さがある
5.新しいことに対して好奇心を持ち、挑戦を恐れない
これらの点について、以下で詳しく解説します。
ベネッセの理念・価値観へ共感できる
企業が掲げる大方針であるミッション・ビジョン・パーパスに共感できるかはとても重要です。ベネッセコーポレーションのほとんどの求人に要件としても記載があります。
- ベネッセの企業理念「よく生きる」に共感できる方
ベネッセコーポレーションが所属するベネッセグループは、グループの不変の企業哲学である「Benesse =よく生きる」を掲げています。
また、グループ従業員一人ひとりが事業を通じて企業理念を具現化していくための共通価値として、2023年にグループパーパス「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。ベネッセは目指し続けます。」も新たに掲げています。
このような理念や価値観に共感し、自ら解釈しながら、思いをビジネスに反映できる人物が求められています。
事業に対して情熱を持っている
- サービスを通して世の中の役に立つ/社会に貢献する想いを持ち、熱意をもって取り組んでいただける方
ベネッセコーポレーションは教育事業において国内トップの売上を誇っています。このポジションを維持し、また信頼性が求められる教育や情報という無形商材を提供するためには、高い品質が求められますが、そのためには相応の熱意が必要不可欠です。
ベネッセの事業は、妊娠中の方から高齢者まで幅広いライフステージに対応しており、「人生100年時代」を踏まえた社会貢献の重要性を理解し、事業に情熱を注げる人物が求められます。
事業を通して役に立ちたいと考える
「真面目な社員が多く、本当に子供や家族の未来に役立ちたいという純粋な思いで仕事をしている人の集合体です。その雰囲気に馴染めるかどうかが肝と言えそうです。」
(IT系/女性/新卒入社20年以上)
このような社員の口コミも寄せられています。
ベネッセコーポレーションの従業員は、子供や家族の未来に貢献したいという純粋な動機を持つ方が多いようです。
たくさんのエンドユーザーを抱える社会的意義の高い仕事に対して、同じ価値観を共有できると気持ちよく仕事ができそうです。
「せっかく仕事をするなら、人や世の中の役に立つことを突き詰めたい」という志向性の方にはぴったりです。
論理的思考力と粘り強さがある
ベネッセコーポレーションの多くの求人に以下の要件の記載があります。
- 論理的思考力を持ち、市場・顧客変化を予測しながら顧客ニーズ変化に粘り強く対応し、主体的に戦略立案から実行まで取り組んでいただける方
- 主体的に関係部門のメンバーを巻き込み、困難な状況も粘り強く当事者意識をもってやり抜いていただける方
主要とする教育ビジネスは学校や公的機関との連携が必要で、時には年単位の長期的な計画と論理的思考が求められます。
また、企業の規模が大きく創業からの歴史も長いため、部門間の調整が難しい場合もあることが予想されるでしょう。困難な状況に直面しても、粘り強く問題解決に取り組む姿勢が重要です。
新しいことに対して好奇心を持ち、挑戦を恐れない
- DXに関する様々な業務に関心を持ち、前向きに業務推進いただける方
ベネッセコーポレーションの主要とする教育ビジネスにおいて、急速な市場変化が起きています。環境が変わり続ける中で企業として成長していくためには、未来からのバックキャストで教育事業を変革していくことはもちろん、新領域での事業創出も欠かせません。
この未来に向けた想いを変革事業計画としてまとめ、2023年5月に新たな挑戦を宣言するなど、ベネッセコーポレーションは今が大きな変革期なのです。
「新しいテクノロジーにチャレンジする機会や気風もあり、若手社員の成長機会もたくさんあるように感じる。」
(IT系/男性/中途入社10年以上)
実際にこのような社員の口コミも寄せられています。
これからの環境変化を未来思考で捉え、一人ひとりが「よく生きる」を実現するために必要な、自分の身の回りの人にとってよいと思えるような、事業・サービスを作り続けたいーーそのような思いを持てる方には最高の環境だと言えます。
ベネッセコーポレーションへ転職するために押さえておきたい基礎情報
ベネッセコーポレーションの会社概要は?
ベネッセコーポレーションが所属するベネッセグループは、グループの不変の企業哲学である「Benesse =よく生きる」を掲げています。
また、グループ従業員一人ひとりが事業を通じて企業理念を具現化していくための共通価値として、2023年にグループパーパス「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。ベネッセは目指し続けます。」も新たに掲げています。
会社名 | 株式会社ベネッセホールディングス |
代表 | 代表取締役社長CEO 小林 仁 |
所在地 | 〒700-0807
岡山県岡山市北区南方3-7-17 |
創業 | 1955年(昭和30年)1月28日
2009年10月1日持株会社化に伴い、「株式会社ベネッセコーポレーション」より商号変更 |
従業員数 | 連結 17,082人(2024年3月31日現在) |
ベネッセへのご転職をお考えの方へ
今回ご紹介した内容は、2025年5月時点での情報です。企業の選考フローや使用される適性検査の種類は変更されることもあるため、最新の情報については就職エージェントなどに相談するのがおすすめです。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
ベネッセへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。