NTTデータと野村総研はどっちがいい?年収・将来性・働き方を徹底比較
IT・コンサル業界の転職市場において、常に双璧を成す存在である「NTTデータ」と「野村総合研究所(NRI)」。
どちらも国内最高峰のSIer・コンサルティングファームであり、年収や安定性、キャリアパスの観点から「どちらに応募すべきか」「どちらの内定を承諾すべきか」と頭を悩ませる転職希望者は後を絶ちません。
そこで本記事では、最新の公式データと中途採用のトレンドに基づき、両社の違いを徹底比較します。
※本記事は2026年2月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
NTTデータと野村総合研究所はどんな会社?
どちらも「IT」を武器にした国内トップクラスの企業ですが、その成り立ちや規模感には明確な違いがあります。
企業概要
<NTTデータ>
NTTグループの中核を担う、日本最大手のITサービス企業。
1988年にNTTから独立し、現在は世界50カ国以上で事業を展開するグローバル企業へと成長しています。
顧客基盤は官公庁・金融・製造業など幅広く、売上高・従業員数ともに国内トップクラスの規模を誇ります。
<野村総合研究所>
コンサルティングとITソリューションを融合した独自のビジネスモデルを持つ企業です。
野村グループを起源に持ちながらも、現在は独立した上場企業として金融・産業分野に強い影響力を持っています。
事業領域・顧客層
<NTTデータ>
NTTデータは官公庁、地方自治体、メガバンク、製造業など「公共性・安定性の高い顧客」が中心です。
社会インフラに関わる大規模なシステム構築に強みを持ち、システム開発、運用保守、クラウド、DX支援などITサービス全般をカバーしています。
特に税務署や気象庁、全国の銀行をつなぐ決済ネットワークなど、日本の根幹を支えるプロジェクトを多数抱えています。
<野村総研>
証券・銀行・保険といった「金融分野」と、流通・製造などの「産業分野」を中心に、経営コンサルティング、業務改革、ITソリューション、金融ITプラットフォームなどを展開しています。
上流工程からシステム実装・運用まで一気通貫で関われる点が特徴です。
特に金融分野では、野村證券をはじめとする証券各社の基幹システムを共同利用型サービスとして提供しており、圧倒的な市場シェアを誇ります。
企業規模・立ち位置
<NTTデータ>
連結売上高4兆円規模(*1)・従業員数10万人超(*2)の巨大企業です。
「SIer色が強いIT企業」で、巨大プロジェクトを安定的に回す役割を担います。
<野村総研>
売上高7,000億円規模・従業員数約7,000名(*3)と、規模ではNTTデータが圧倒的ですが、1人当たりの付加価値はNRIが高い傾向にあります。
1人あたりの営業利益は主要SIerの中で断トツ1位を誇ります。(*4)
「コンサル×IT」のハイブリッド型で、上流工程から経営課題に踏み込むスタイルが特徴です。
(*1)参照元:業績・財務ハイライト|NTTデータ(2026年2月時点)
(*2)参照有価証券報告書|NTTデータ(2026年2月時点)
(*3)参照元:会社概要|野村総研(2026年2月時点)
(*4)参照元:1人あたり営業利益ランキング|ITビジネス研究会(2026年2月時点)
NTTデータとNRIの事業内容・強みの違い
SIerとコンサルティングファーム、両社はこの2つの顔を併せ持っていますが、ビジネスモデルの重心が異なります。
主力事業
<NTTデータ>
官公庁向けシステム、金融機関の基幹系、社会インフラ系システムなど、ミッションクリティカルな案件が中心です。
失敗が許されない大規模PJを長期にわたり運用する力が強みです。
<野村総研>
金融機関向けITソリューション、経営コンサル、DX推進支援が主力です。
特に金融IT分野では国内トップクラスのシェアを誇り、高難度案件に関われます。
SIerとコンサルの違い
<SIer>
「決められた要件を安定して実装する」役割が中心。
NTTデータは、顧客の要望に応じてシステムを構築し、保守・運用まで責任を持つ「SIビジネス」の絶対王者です。
近年は「デジタル・戦略コンサル」へのシフトを急いでいますが、本領は社会を動かす巨大なシステムを「完遂させる力」にあります。
<コンサル>
「何を作るべきか」から設計する役割。
野村総研は、経営戦略の策定からシステムの実装までを一貫して行う「コンサル・ITソリューション」モデルが強みです。
野村総研はコンサル視点での提案力が強く、上流工程に関わる機会が多い点がNTTデータとの大きな違いです。
上流工程のコンサルティングがシステム受注につながり、そのシステムがさらに次のコンサルを生むという好循環を構築しています。
プロジェクトの進め方と付加価値
<NTTデータ>
数千人規模が関わる巨大プロジェクトを長期的に運用しマネジメントする「PM(プロジェクトマネジメント)力」が最大の付加価値です。
<野村総研>
「顧客のビジネスそのものを創る」提案力が重視されます。
標準化されたパッケージを売るのではなく、顧客独自の競争優位性を生むためのオーダーメイドなソリューションにこだわります。
少数精鋭でスピード感のあるプロジェクトが多く、個人の裁量が大きくなりやすい傾向があります。
NTTデータと野村総研の年収・報酬制度の比較
「野村総研の方がベース年収は高いが、NTTデータも手厚い福利厚生を含めると非常に高い」と言えます。
平均年収の推移
有価証券報告書(2025年3月期)に基づくデータは以下の通りです。(*5)
| 項目 | NTTデータ | 野村総研 |
| 平均年収 | 約923万円 | 約1,322万円 |
| 平均年齢 | 39.7歳 | 39.9歳 |
年齢別・役職別年収イメージ
野村総研は30歳前後で年収1,000万円の大台に乗ることが一般的です。
一方、NTTデータは課長代理クラス(30代前半〜)で800万〜1,000万円、課長クラス(40代前後)で1,000万円を超えるペースとなります。
- NRI:
- 20代後半(シニアアソシエイト):800万〜1,200万円
- 30代(マネージャー・エキスパート):1,400万〜2,000万円
- NTTデータ:
- 30代前半(課長代理):800万〜1,000万円
- 40代(課長):1,100万〜1,300万円
賞与・昇給・年収カーブの違い
項目 |
NTTデータ |
野村総研 |
賞与・インセンティブ |
安定的な賞与設計で年功的要素が強め |
成果連動の要素が強く、評価次第で年収が大きく伸びる |
昇給スピード |
緩やかで安定 |
成果次第で昇給スピードが速い傾向がある |
年収カーブの違い |
なだらかに上がる |
序盤から高く、伸び幅も大きい |
(*5)参照元:
有価証券報告書|NTTデータ(2026年2月時点)
有価証券報告書|野村総研(2026年2月時点)
NTTデータと野村総研の働き方・労働環境の違い
かつては両社とも「激務」の代名詞でしたが、近年の働き方改革により状況は激変しています。
残業時間とリモートワーク・WLB
<NTTデータ>
残業時間は月平均20〜30時間程度に抑制されており、全社的に「健康経営」を推進しています。
リモートワークも定着しており、ワークライフバランスは非常に高い水準です。
<野村総研>
依然としてハードワークな側面はありますが、裁量労働制の導入により個人の裁量が大きいです。
平均残業時間は30〜40時間程度ですが、プロジェクトの佳境(繁忙期)には一時的に急増する「メリハリのある激務」が特徴です。
繁忙期と激務度合いの捉え方
<NTTデータ>
リリース前・年度末に忙しい傾向がありますが、ワークライフバランスの良さを踏まえると、「着実に、安定して長く働く」文化が強くあります。
<野村総研>
プロジェクトの山場で一時的に激務化しやすい傾向があります。
「短期間で密度濃く働き、高い成果を出す」ことが求められる文化です。
キャリアパスと将来性
両社はIT・コンサル業界の頂点に位置しており、得られるスキルや市場価値の方向性に違いがあります。
社内でのキャリアの広がり
<NTTデータ>
事業領域・部署が非常に幅広く、官公庁、金融、製造、DX推進など多様な分野を経験できます。社内異動や公募制度も活用しやすく、エンジニアからPM、企画職などへキャリアを広げやすい点が魅力です。
<野村総研>
コンサルとITの両軸でキャリアを築ける環境が整っています。金融・産業など特定業界に深く関わりながら専門性を高めやすく、プロジェクトマネージャーやアーキテクトへの成長も可能。社内ローテーションは限定的ですが、高付加価値人材としてのキャリアを描きやすい特徴があります。
市場価値の高まり方
<NTTデータ>
大規模PMの経験は、他の事業会社や大手SIerへの転職において非常に高く評価されます。また、近年はグローバル案件が増えており、海外でのキャリア構築も可能です。
<野村総研>
「NRI出身」というだけで、戦略コンサルや大手企業のDX担当幹部として引く手あまたです。
圧倒的な論理的思考力と完遂力が身につくため、起業する人も少なくありません。
転職後の選択肢
- NTTデータ:
NTTデータ出身者はSIer上位企業や事業会社のIT企画・情シスなど、安定志向の転職先を選びやすい傾向があります。
- 野村総研:
野村総研で培った戦略思考や業界知見を活かして戦略コンサルや外資IT、PEファンドなど高年収ポジションへの転職につながりやすい傾向です。
専門性の身につき方
<NTTデータ>
NTTデータは官公庁・金融・製造など幅広い分野のシステム開発に携われ、IT基盤やアーキテクチャ、PMスキルなど汎用性の高い知識を幅広く習得できます。
<野村総研>
野村総研では、金融・流通・製造など特定業界に深く入り込み、業界構造や業務プロセス、経営課題まで踏み込んだ専門性を磨きやすいです。
上流工程から関与するため、課題設定力や提案力も身につきます。
長期的な将来性
DXやIT投資の拡大を背景に、NTTデータ・野村総研のいずれも中長期的な成長余地は大きくあります。
社会インフラを支える大規模案件を担うNTTデータは、安定した需要を背景に堅実な成長が見込まれるでしょう。
一方、野村総研はコンサルとITを融合した高付加価値モデルにより、単価の高い案件を継続的に獲得しやすく、収益性の面でより安定した成長が期待できます。
評価制度・昇進の違い
評価基準と成果主義
<NTTデータ>
伝統的に年功序列の側面もありましたが、近年は「ジョブ型」の人事制度を導入し、若手の抜擢も増えています。
ただし、依然として「周囲との協調」や「プロセス」も重視される傾向にあります。
<野村総研>
徹底した実力主義・成果主義です。半期ごとの評価が賞与に直結し、成果を出せば若くして年収2,000万円を狙えます。評価の透明性は高く、納得感があるという声が多いです。
年功序列の有無と評価の透明性
- NTTデータ:
年功要素が残り、上司評価の影響がやや大きい傾向があります。
- 野村総研:
実力主義寄りであり、評価基準も明確です。OpenWorkのスコアとしても、20代成長環境が4.6(NTTデータ3.7)、人事評価の適正感が3.8(NTTデータ3.3)と、比較的高い数値として表れています。(*6)
(*6)参照元:野村総研とNTTデータの比較|OpenWork
転職難易度・採用傾向
両社とも転職難易度は「最難関」レベルです。
求められるスキルと面接で重視されるポイント
<NTTデータ>
特定の技術領域(AI, クラウド, セキュリティ等)の深い専門性や、大規模開発のリーダー経験が重視されます。
エンジニア、PM、運用企画など幅広い職種で募集があり、実務経験やプロジェクト推進力が評価されやすい傾向です。
<野村総研>
何よりも「論理的思考力」と「タフさ」が問われます。
コンサルタントやITアーキテクトなど上流工程を担う職種の採用が中心で、ケース面接やフェルミ推定に近い質問、構造化された志望動機の説明が必須となります。
業界知見や論理思考力が重視される傾向です。
転職成功者の特徴
<NTTデータ>
大規模プロジェクトの推進経験や関係者調整力に強みがあり、安定志向で長期的にキャリアを築きたい志向を持つ傾向があります。
<野村総研>
論理的思考力や課題設定力が高く、担当領域で明確な成果を出してきた実績を持つ人が多いです。
業界知見や上流工程の経験が評価されやすい傾向にあります。
どんな人にNTTデータ/野村総研が向いているか
<NTTデータ向きの人>
- 社会インフラを支える巨大なプロジェクトに関わりたい
- ワークライフバランスを重視し、安定した環境で長く活躍したい
- 日本最大手の安心感と、手厚い福利厚生を享受したい
<野村総研向きの人>
- とにかく若いうちから圧倒的に稼ぎたい(年収重視)
- 戦略から実行まで、ビジネスの最上流から深く関わりたい
- 優秀な層に囲まれ、プレッシャーの中で自己成長を最大化したい
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NTTデータと野村総研に関するFAQ
Q:NRIとNTTデータの年収、実際どっちが高い?
A:ベース給与はNRIが圧倒的に高く、30代の平均で300万〜500万円程度の開きが出るケースが多いです。ただし、NTTデータは家賃補助などの福利厚生が非常に手厚いため、可処分所得で見ると差は少し縮まります。
Q:NRIとNTTデータのどっちが激務?
A:平均するとNRIの方が業務負荷は高い傾向にあります。 NTTデータは全社的に労働時間管理が徹底されていますが、NRIはプロジェクトの成果に対するコミットメントがより強く求められるためです。
Q:コンサル未経験でも野村総研に転職できる?
A:可能です。 ただし、論理性や地頭の良さを証明する必要があります。ITエンジニアとしての実績があれば、ITコンサルタント枠での採用確度は高まります。
Q:NTTデータから野村総研への転職は可能?
A:可能です。IT×業務経験があれば十分に狙えます。
Q:将来性が高いのはNTTデータと野村総研のどっち?
A:どちらも高いですが、より高付加価値路線なのは野村総研です。
まとめ|NTTデータと野村総研はどっちを選ぶべきか
転職先としてどちらを選ぶべきかは、「何を一番のプライオリティにするか」で決まります。
- 「生活の質」と「社会的意義」の両立を求めるなら、NTTデータです。
- 「報酬」と「個人の市場価値」の最大化を求めるなら、野村総研です。
どちらも日本を代表する超優良企業であることに変わりはありませんので、まずは自身のこれまでのキャリアを棚卸しし、どちらのカルチャーが自分にフィットするか、エージェント等を活用して見極めることをおすすめします。
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