KPMG FASへの転職は難しい?難易度・年収・選考対策を徹底解説【未経験からの突破法も紹介】
2026/05/21

KPMG FASへの転職は難しい?難易度・年収・選考対策を徹底解説【未経験からの突破法も紹介】

BIG4の一角であるKPMG FASは、圧倒的なグローバルネットワークを武器に数百億円規模の案件を牽引しているコンサルファームです。複雑な事業再生ディールも手掛けており、転職市場で人気を集めている存在です。

 

本記事では、同社への転職を目指すコンサル志望者や金融業界出身者、未経験からBIG4へのキャリアアップを狙う20代〜30代に向けた情報を網羅しました。詳細な事業内容や職位別の年収データ、リアルな口コミ、過酷な選考を突破する具体策を徹底解説します。

 

※本記事は2026年5月に掲載されました。
※記事中の情報は執筆時点での公開情報および市場動向を元に編集・掲載したものであり、各企業の公式見解ではありません。
※採用状況や選考基準は変動する可能性があります。最新の公式情報をご確認ください。

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KPMG FASとは?事業内容と特徴

KPMG FASは、財務・ビジネス両面から企業の意思決定を支援しており、数字に基づく客観的助言を主戦場としています。主にM&Aを専門とし、企業のM&Aや事業再生、経営戦略策定などを一気通貫で提供します。

 

グループ経営・ガバナンス体制構築、フォレンジック(企業内不正・不祥事調査・防止)も手掛け、対応の漏れを生じさせません(*1)。

提供サービス(M&A、事業再生、バリュエーションなど)

企業のあらゆる経営課題に対応するため、専門性の高い多角的な支援体制を整えています。主な提供サービスは下記の通りです(*2)。

経営戦略
事業計画や新規事業、グループ体制の構築など、経営の根幹に関わる方針を立案

M&A/PMI
同社が最も得意とする領域。M&Aプロセス全体をワンストップで支えます。

事業再生・事業変革
不振事業の再編や撤退、財務の最適化を通じ、企業再生への道筋を提示

フォレンジック
社内不正の事実解明に加え、再発防止に向けた強固なガバナンス構築を支援

BIG4の中での立ち位置と強み

世界約150ヵ国で事業展開しており、クロスボーダー案件において優位性を誇ります。

 

最大の強みは、商慣習や規制動向を理解する「インダストリアル・グループ体制」です。自動車、金融サービス、ヘルスケア・ライフサイエンスなど12の主要業種でチームを編成しており、競合他社には模倣できない解像度の高い助言を提供し続けています。

 

(*1)参照元:KPMG FASの特長|KPMG FAS 採用サイト (2026年5月時点)
(*2)参照元:KPMG FASの事業分野 | KPMG FAS 採用サイト (2026年5月時点)

KPMG FASの年収・待遇

KPMG FASの平均年収は、国内でもトップクラスに位置しています。転職者の口コミサイト「OpenWork」によると、同社の平均年収は1,194万円に達し、コンサル業界内でも12位の高水準を記録しています(*3)。

※データ出典:OpenWork(2026年5月時点)

KPMG FASの平均年収(職種別)

役職 推定年収 推定範囲
コンサルタント 1,228万円 700万円 〜 3,000万円
アソシエイト 1,193万円 750万円 〜 1,500万円
アドバイザリー 1,478万円 800万円 〜 3,200万円
プロフェッショナル 1,329万円 850万円 〜 2,060万円

※データ出典:OpenWork(2026年5月時点)

ボーナス・評価制度の特徴

年収内訳は基本給約62%、賞与約29%、残業代約8%で構成されます。賞与は評価・業績・職位によって変動し、口コミ上では賞与比率が高いという声も見られます。

 

評価制度の仕組みは厳格に体系化されています。35時間以上関与したプロジェクトごとにマネージャーが絶対評価を実施し、年一回の評価会議でマネージャー以上が相対評価と賞与査定を決定します。

他FAS(デロイト・PwC・EY)との比較

デロイトPwCEYといった他のBIG4と比較しても、同社はアグレッシブな報酬設計を実現しています。他社がベース給の比率を高く保つ傾向にあるのに対し、KPMG FASは個人の実力をダイレクトに賞与へ反映させるのが特徴です。

 

実力次第で高いリターンを得られるため、野心的な人材にとっては魅力的な環境として機能しています。

 

(*3)参照元:KPMG FAS 「年収・給与制度」OpenWork (2026年5月時点)

KPMG FASの評判・口コミ

良い評判

市場価値を圧倒的スピードで引き上げる成長環境が高く評価されています。

 

著名な大手クライアントの新規事業やM&A、トップニュースに出てくるような案件にも直接関与できるため、働きがいを感じられる環境です。CXO層や外資系投資銀行と協働する機会も、若手のうちから豊富に用意されています(*4)。

 

一流のプロフェッショナルと肩を並べる経験は視座を引き上げ、結果として事業会社や外資系企業など幅広いキャリアパスを描くことが可能です。

悪い評判

華やかな案件の裏には、過酷な労働環境が存在します。常に人手不足の傾向があり、優秀な人材ほどプロジェクトの合間がなく、長期休暇の取得が困難な場合がある。

 

有給消化率は63.3%、平均残業時間は59.6時間という口コミデータからも、ハードワークな環境なのが伺えます。縦割りの組織体制や属人的なナレッジ共有、アナログなシステムへの不満も少なくありません(*4)。

向いている人・向いていない人

向いているのは、知的好奇心が旺盛で、自身の成長や圧倒的な報酬のためなら過酷な環境をも研鑽の場として楽しめるタフな精神構造を持つ人物です。フラットな組織の中で自ら情報を掴み、主体的に意見を発信できる人材は早々に頭角を現します。

 

一方、安定したワークライフバランスや、手厚い教育体制を求める人物には適しません。属人的な環境で自律的に動けない場合、組織内で孤立するリスクが高まる構造です。深夜や休日の稼働に対する耐性が低いと、入社直後から激しいギャップに苦しむ結果を招きます。

(*4)参照元:KPMG FASの「社員クチコミ」OpenWork (2026年5月時点)

KPMG FASへの転職難易度

採用難易度が最難関クラスである理由

中途採用の難易度は、国内の転職市場を見渡しても最難関クラスに位置づけられます。

 

同社が提供するM&A等のアドバイザリー業務は、企業の存亡を左右する高度な知的生産活動です。数億円から数千億円という巨額の資本が動くディールを扱うため、わずかな論理の飛躍やミスが致命傷になり得ます。

 

そのため採用段階から、候補者の論理的思考力やストレス耐性に対して厳格な選考が実施される仕組みです。既に市場で高い実績を出している優秀なプロフェッショナルの中から、さらに一握りを選抜する相対評価の構造が、難易度を押し上げる最大の要因となっています。

職歴の傾向と未経験からの壁

公式の採用要件を見ても、投資銀行などの金融機関出身者や公認会計士、戦略系コンサルティング会社の経験者がメインターゲットとして明記されています(*8)。ビジネスの基礎体力が完成し、財務数値に対する強い感度を持つことが選考の前提条件です。

 

そのため、金融やコンサル未経験からの転職は極めて困難と言わざるを得ません。ただし、一般の事業会社において事業企画や経営企画、M&A担当として戦略立案に深く関与した実績があれば、ポテンシャル枠で採用されるチャンスは残されています(*6)。

 

若手層では過去の経験以上に地頭の良さやキャッチアップの速さが評価されるため、未経験者は簿記やUSCPA等の学習を通じ、本気度を客観的に証明する姿勢が不可欠です。

 

(*5)参照元:キャリア採用(中途採用) – KPMG International(2026年5月時点)
(*6)参照元:株式会社KPMG FAS の求人・中途採用情報|doda(2026年5月時点)

KPMG FASの中途採用の募集職種

中途採用は通年で実施されており、アソシエイトからシニアマネージャー層まで各部門で幅広く募集しています(*7)。事業の拡大やデータ技術の進化に合わせて、多角的な専門職ポジションが用意されているのが特徴です。

M&Aアドバイザリー(Corporate Finance部門等)

 

FASの根幹をなす花形ポジションです。オリジネーション(案件発掘)から実行支援、クロージングまでプロセス全体を統括します。投資銀行や法務・税務の専門家を束ねてディールを牽引するため、強力な推進力と高度な交渉能力が欠かせません。

 

事業再生(Turnaround & Restructuring部門)

業績不振企業に深く入り込み、財務と事業の両面から抜本的改革を断行します。資金繰りの安定化からスポンサー探索まで全プロセスに伴走。債権者など多様な利害関係者との複雑な調整を強いられるため、冷徹な分析力と泥臭い交渉力が求められます。

 

バリュエーション(Transaction Services部門等)

対象企業の価値算定や複雑な財務モデリング構築を専門に担います。将来キャッシュフローを精緻に予測する高度な会計知識が必須であり、公認会計士やモデリング経験者が即戦力として重宝される環境です。

 

その他専門職・次世代ポジション

企業内不正を調査・予防するForensic部門や、統合を支援するStrategy & Integration部門も中核を担います。データ分析を駆使するClient Value Analytics部門や、AI変革を牽引するCSS-AIX部門といった次世代型ポジションも新設されており、IT・データサイエンス人材への門戸も大きく開かれています。

 

(*7)参照元:キャリア採用 募集職種一覧|KPMG International (2026年5月時点)

KPMG FASが求める人物像

KPMG FASでは、企業の最重要課題を解決するため、高い専門性と人間力を兼ね備えたプロフェッショナルが求められます。選考において特に重視されるのは以下の要素です。

  • 論理的思考力・問題解決能力
  • 財務・会計スキル
  • コミュニケーション能力
  • ビジネスを推進する実践的な英語力

論理的思考力と問題解決能力

M&Aや事業再生の現場では、未知の課題に対して短期間で仮説検証を繰り返す力が欠かせません。面接で前職や学生時代の経験が深く問われるのは、行動の裏にある思考プロセスを見極めるためです。

 

知識の暗記に頼らず、ゼロベースで論理を構築して筋道の立った解を導き出せる「真の地頭の良さ」が厳格に測定されます。

財務・会計スキル

専門家として業務を遂行する以上、財務・会計のハードスキルは避けて通れない絶対条件です。財務3表の連動を正確に理解し、数値からビジネスモデルやリスクを即座に読み取る感度が求められます。

 

面接内で「一番難しいと思うExcel関数」や「減価償却費の計算方法」などを問われるケースもあり、資格の有無にかかわらず実務レベルの知識の証明が不可欠です(*8)。

コミュニケーション能力

専門知識と同等以上に重視されるのが、多様な関係者と信頼を築き上げる力です。

 

面接では、志望動機や自己PRに対して、回答の論理性を深く問われることがあります。人によっては圧迫と感じるかもしれませんが、面接官はなぜその回答をしたのか論理的に考えているのかを見えていますので冷静に対応しましょう。実際のプロジェクトで社内での議論や、クライアント企業に対して納得感の説明ができるのか、背景を深堀ったインタビューができるのかを見ています。

ビジネスを推進する実践的な英語力

クロスボーダー案件の多い同社において、英語力はキャリアを拡大する強力な武器です。公式の募集要項にも、目安としてTOEIC800点程度と記載されています(*9)。

 

また単なるスコア以上に、海外メンバーとの電話会議や契約書読解など「ビジネスツールとしての運用能力」が評価されます。

 

(*8)参照元:KPMG FAS株式会社の選考情報の口コミ|転職会議 (2026年5月時点)
(*9)参照元:KPMG FAS 採用情報 (2026年5月時点)

sincereedを使ってKPMG FASに転職

sincereedは、大企業への転職支援に特化したハイクラス転職エージェントです。

各業界に精通したコンサルタントが企業・求職者の両面を担当し、深い理解に基づくマッチングを実現。

企業との強固な信頼関係を活かし、非公開求人や選考対策など、質の高い情報提供で納得感のある転職を支援します。

 

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KPMG FASの選考フローと対策

選考フローと面接の雰囲気

一般的な中途採用は、Webテストを経て1次面接から最終面接(パートナー層)まで複数回実施されます。

面接の雰囲気は担当する面接官の役職やキャラクターによって大きく異なるのが特徴です。キャリアの棚卸しをサポートしてくれるような和やかな対話形式で行われることもあれば、回答の論理性を厳しく深掘りされるケースまで多岐にわたります(*11)。

 

面接官のスタンスに左右されず、常に自分のペースを保って臨むことが大切です。

ケース面接の傾向

候補者の前に立ちはだかる最大の壁がケース面接です。

 

「業務用空調機の市場規模(フェルミ推定)」や「売上を上げるにはどうするか」などが出題され、課題を構造化する思考プロセスが厳密に採点されます。また、特定ビジネスにおけるリスクの洗い出しや、バリュエーション(企業価値評価)手法の使い分けなど、より実務に直結したハードスキルが直接問われる可能性も否定できません。

志望動機と評価ポイント

選考を通じて「なぜ総合系コンサルや他のBIG4ではなくKPMG FASなのか」という明確な差別化の論理が深掘りされます。また「M&Aプロセスにおいてどの役割で価値を発揮したいか」といった実務の解像度も問われます。

 

厳しい追及や否定的な反応に対しても決して感情的にならず、一貫したストーリーを論理的かつ端的に説明できる堂々とした振る舞いが、合格への絶対条件です。

 

(*10)参照元:KPMG FASの中途採用の選考フロー|ワンキャリア転職(2026年5月時点)
(*11)参照元:KPMG FAS株式会社の選考情報の口コミ|転職会議 (2026年5月時点)

KPMG FASへ転職するための具体的な対策

必要なスキル・資格

未経験から選考の土俵に上がるには、不足するスキルを自ら補う姿勢が求められます。簿記学習は最低限の努力義務として、日経新聞などのニュースに触れながら思考実験を繰り返し、ケース面接に耐えうる訓練も欠かせません。

 

公認会計士(JCPA)や米国公認会計士(USCPA)などの資格は書類選考で有利に働きますが、現場で真に問われるのは過去の監査能力ではなく、未来のキャッシュフローを描くビジネス構想力です。

 

内定者に共通するのは、入念な事前準備に裏付けられた自信と思考の柔軟性です。高圧的な反論を受けても瞬時に思考を切り替え、議論を前進させる地頭の良さが不可欠となります。

難関選考を突破するためのエージェント活用

国内最高峰の難易度を誇る選考を独力で突破するのは極めて困難です。

 

特化型の転職エージェントを活用し、客観的な視点を取り入れる戦略が合格への近道となります。過去のケース面接の出題例や面接官の傾向といった内部データを使い、模擬面接を繰り返して論理の破綻を修正できるのがメリットです。

 

多岐にわたる専門部門の中から、自身の経歴が最も高く評価されるポジションを見極める精度もエージェントの手腕に依存します。同社の選考に精通したエージェントをパートナーに選ぶことが、内定を勝ち取るための鍵です。

 

(*12)参照元:転職エージェントを使うメリット|sincereed(2025年12月更新)

FAQ

Q.KPMG FASへの転職は難易度が高いですか?

国内最難関クラスです。業務には高度な専門性が求められ、面接では深い志望動機やケーススタディを通じた論理的思考力が厳格に測定されるためです。

Q.未経験からKPMG FASに転職できますか?

難関ですが事業会社の経営企画等の実績があれば可能です。論理的思考力と、財務・会計の自主学習など高いキャッチアップ力を面接で証明することが求められます。
1day選考会について

Q.KPMG FASの年収はどのくらいですか?

平均1,000万円以上で、若手層は600〜800万円が目安です。ボーナス比率が高く、成果次第で他社を大きく上回る報酬が得られる設計です。

Q.英語力はどの程度必要ですか?

TOEIC800点が目安です。スコア以上に、クロスボーダー案件で英語を用いてタフな交渉や合意形成を行う「実務での運用意欲」が高く評価されます。

Q.KPMG FASは激務ですか?

部門や案件のフェーズにより繁閑の差が激しく、大規模案件の佳境では深夜残業や土日稼働が発生する傾向です。

まとめ

KPMG FASは国内最高峰の採用難易度を誇る一方、高い報酬と圧倒的な成長環境が手に入る魅力的なファームです。巨額資本の取引を扱うため、選考では高度な論理的思考力や財務・会計スキル、タフなストレス耐性が厳格に評価されます。

 

難関選考を突破するには、自身の強みを企業のニーズに合わせて的確に翻訳する入念な事前準備が欠かせません。未経験から挑戦する場合も、自己研鑽によるスキル向上と、未来のビジネスを描く構想力をアピールする徹底した対策が必要です。

 

sincereedでは、KPMG FASをはじめとする難関ファームへの転職サポートを数多く手掛けています。業界に精通したコンサルタントが、個別のキャリアに応じた選考対策や非公開求人のご案内を行う無料相談を実施中です。

 

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