リクルート×営業 元リクルート営業が求められる人材や面接ポイントを解説
2022/11/14

リクルート×営業 元リクルート営業が求められる人材や面接ポイントを解説

監修者

sincereed株式会社南雲 亮

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてキャリアアドバイザー、マーケティング企画、事業企画/プロダクト/DX推進マネジャーを経験。
その後、新規事業開発に携わり、HRテクノロジーSaaS「リクナビHRTech」の新規事業開発/エージェントサービス企画部長を歴任。
中途採用の最終面接官としても数百名の候補者とも面接した経験を持つ。

リクルートの営業ポジションへの転職について、元リクルート社員が面接対策から、どんな人材が求められるのか、どんなポジションがあるのかなど徹底解説いたします。

また直近での弊社転職支援事例もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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リクルートが求める人材:営業ポジション

リクルートの営業は「顧客接点職」と呼ばれており、リクルートグループの事業成長のために最も重要な役割を担っていると考えられています。これまでリクルートが生み出してきたものはすべてこの顧客接点が起点となり、業界や社会に対する新たな価値創造を行ってきました。リクルートでは、“価値の源泉は人”という考えが浸透しており、営業職は単純に集客支援にとどまらず、クライアントのビジネスパートナーとして、本質的な課題解決をクライアントとともに伴走していく存在として期待されています。

さて、リクルートの営業職ではどんな人材が求められるのかというと、これまで営業という経験があり実績を出してきた方というだけでなく、全職種で共通して以下のようなポイントが求められます。

・一貫したキャリアに関する価値観を語れること

・構造的・論理的思考能力

・素直さ

・当事者意識

・行動力

この5つのポイントはリクルートのカルチャーが大きく反映されており「リクルート=圧倒的な当事者意識」を表すように自律した個人を尊重し、成長を支援するカルチャーが根付いている特徴的なポイントになります。

自らがビジネスを作っていくという気概と責任感、組織の中でどんな役割であっても一つの歯車ではなく、自分はどうしたいのか、何を実現したいのかという部分が重要になります。

リクルートのカルチャーを知る「個の尊重」

転職成功のためには求められる人材ポイントからわかるようにリクルートのカルチャーを理解する必要があるでしょう。すべてはこのカルチャーから成り立っているため、上辺部分の対策ではなく、リクルート自体を知ることが一番の転職の近道と言えるかもしれません。

どんなに面接対策をしても、この部分の理解不足から

  • リクルートが求めるポイントを押さえた回答が面接でできなかった
  • 一夜漬けな回答で突発的な質問に答えられなかった
  • 面接官から模範解答のようでオリジナリティに欠ける印象になってしまった

などの理由から不採用になってしまったケースもあります。

「個の尊重」この一言が、先ほどご紹介した「圧倒的な当事者意識」やリクルートが求める人材像の根底にあるものです。この「個」というものをいかに重要視しているかリクルート内での制度や人材育成から見ることができます。

Will Can Must

一人ひとりの個性を生かし、やりたい事を目標に結びつける「Will-Can-Mustシート」を用いて、半期に一度運用しています。本人が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、業務目標や能力開発につながるミッション(Must)の項目からなる目標管理です。それぞれの項目について、本人と直属の上長が対話をしながらすり合わせを行い、最終的には本人が主体的・自律的に取り組めるように設定します。

人材開発委員会

直属の上長だけでなく、他の組織長を交え、組織を挙げてひとりひとりの育成方針を検討する場です。個人の能力開発課題について中長期的な視点も交えて議論し、組織横断で任用や最適配置、ミッション設定を検討します。

1on1

直属の上司(リーダーまたはマネジャー)と定期的に時間を設け、目の前の業務はもちろん、ざっくばらんに1対1で会話できる場です。他愛のない話をすることもありますが、将来のキャリア像やチャレンジしてみたいこと、など自身のキャリア形成を考える場でもあります。

ヨミ会

個人およびチームの目標に対する進捗率の共有と、抱えている課題・打ち手に関するフラットな意見交換の場です。

表彰

半期やクォーターなどの節目に、所属組織単位で成績優秀者を選出。特に優れた人はMVPとして表彰されます。

TOPGUN

顧客接点を通じた課題解決から、新たなソリューションやプロダクト開発の兆しを対象に、全社から選び抜かれた最新のナレッジを共有する場です。

リクルートが募集する営業ポジション

リクルートではご存じの通り、非常に多角的にビジネス展開をしており、活躍のフィールドも様々です。ご自身のこれまでの経験やご志向から何が合うのか見て頂ければ幸いです。

新卒採用領域(リクナビ)

中途採用領域(リクナビNEXT)

HRエージェント領域(リクルートエージェント)

住宅領域(SUUMO)

結婚領域(ゼクシィ)

自動車領域進学(カーセンサー)

教育領域(スタディサプリ)

旅行領域(じゃらん)

飲食領域(ホットペッパーグルメ)

ビューティ領域(ホットペッパービューティー)

業務・経営支援領域(SaaS)

※上記以外の事業領域にも配属される可能性もあります。

また働き方としても正社員だけでなく「地域・職種限定正社員(SE)」「契約社員(KS)」「カウンター社員」など様々な雇用形態があります。

特徴的なポジションとしては「地域・職種限定正社員(SE)」でもちろん正社員と同等の待遇ですが、自身が好きな街(地元)で、地域に貢献しながらステップアップしていく。そんな働き方を実現できるポジションになります。

勤務地は全国を10の地域に分けた「エリア内勤務」となっており所属エリアを超えての異動はありません。

リクルート営業ポジションでの面接ポイントとその対策

冒頭でご紹介した「リクルートが求める人材」がそのまま面接ポイントになります。

それぞれ詳細にみていきましょう。

一貫したキャリアに関する価値観を語れること

リクルートのカルチャーで最も特徴的なのは、「ボトムアップ型」の組織であるということです。会社のいいなりではなく、個人として仕事で何を実現したいと考えているのか。そのためになぜリクルートである必要があるのか、ということが問われます。また、リクルートの人事評価制度は、Will・Can・Mustというフレームワークで運用されています。Will=仕事を通じて実現したいこと、ありたい姿、Can=持ち味・スキル・経験・武器・強み、Must=現部署でのミッションという考え方です。面接官は面接でもこのフレームワークに則って、あなたのキャリア観・転職軸を深堀りします。そのため、面接に向けてご自身のキャリアに関する価値観・転職軸を整理しましょう。

構造的・論理的思考能力

これは一番重要なポイントになります。構造的思考・論理的思考能力は面接を通して常に見られており、転職理由から志望動機、これまでの実績・エピソード、さらには逆質問など、背景や課題を筋道立てて整理され、一貫した内容になっているのか確認しています。もちろん伝える内容も簡潔でわかりやすく、納得感のあるものでなくてはいけません。

対策としては、事前にこれまでの経歴も含め棚卸しをしておく必要があるでしょう。なぜ転職するのか、なぜリクルートなのか、リクルートで活躍するために自身のどんな経験が役立つのか、さらに、どんな実績やエピソードがあればこれらの内容に納得感を持たせることができるのか、事前に自ら「なぜ?なぜ?」と深堀しながら考えて用意していくといいでしょう。

論理的思考能力は、もともとはコンサルタントのフレームワークとして知られていますが、構造化しながら順序立てて筋の通った内容にしていくことが求められています。

素直さ

素直に指摘や状況を受け止められる人材か、謙虚さを持ち合わせているかを確認しています。

中途採用の場合、入社後に年下の上司、年上の部下がいることも多いです。リクルートに限らず、こうした環境下の中でこれまでの経歴・実績のプライドからうまく意見を取り入れられないと、どの企業でも活躍していくことは難しいでしょう。指摘やアドバイスを真摯に受け止め、自身の成長、所属組織やチームの成長に繋げていくことを意識できる人をリクルートでは求めています。

対策としては、面接の回答内容で「環境や他社批判、現職批判となるような発言」は、当事者意識の観点でお見送りとなってしまう可能性がありますので避けた方がいいでしょう。ネガティブな転職理由は、できるだけポジティブな言い回しに変換することを心掛けましょう。またこれまでの業務内容から「素直さ」をアピールできるエピソードがあると良いかもしれません。

当事者意識

当事者意識はリクルートのカルチャーにフィットした人物かを確認するポイントです。自らがビジネスを作っていくという気概と責任感、組織の中でどんな役割であっても一つの歯車ではなく、自分はどうしたいのか、何を実現したいのかという部分が重要になってきます。

面接では、「一段上の視座で物事を見ているか(経営陣やマネジメント、事業、社会の視点)、事業において関わることを多面的に自分ごとと捉え、能動的に活動・発信しているか」という観点で見られています。

対策としては、これまでのご経験・実績エピソードの中で、「当事者意識を発揮して物事に取り組んできた」という点をを盛り込みながら話を進めるといいでしょう。

行動力

当事者意識と関係しますが、自身が考えたことを机上の空論で終わらせず、その仮説を確かめるための行動ができるかどうかがポイントです。面接では、これまでの経験の中で愚直に行動した経験や、現場を見に行き泥臭く実績を求められる人材かを確認しています。 対策としては、自ら情報を取りにいったエピソードや、現場の方々に納得・信頼を得るために自ら巻き込んで業務を進めていった、などの主体的に行動を具体的に伝えるといいでしょう。

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転職成功事例:リクルート営業ポジション

直近での弊社転職支援事例をご紹介致します。前職の業界や、どんな理由でリクルートへの転職を考えたのか、また決め手についてもそれぞれご紹介していきます。

 

ケース1:営業to営業、印刷業界界から人材業界への業界チェンジ転職

26歳(男性) 広告業界 営業職

新卒で広告業界に入り印刷物の営業に従事。残業も多く、車移動も多い環境で長期的に働けないことと、上司や周囲もそれを黙認している環境から転職を決意。WLBを拡充したうえで、ご自身の経験からより人が生き生き働ける職場つくりを支援したい思いから人材業界を志望されていました。

大手人材紹介会社複数社から内定を頂き、最終的にリクルートを選択。一緒に働くメンバーや雰囲気で決めたいという中で、ご本人が最も大事にしたかった、顧客満足が上位目的にあるか、という点も大きな魅力となりました。また、年収も前職から60万円UPいたしました。

 

ケース2:第二新卒、未経験からの営業転職

24歳(男性) 大手メディア企業 企画マーケティング職

大学卒業後、大手のメディア企業に就職。Webメディアや新聞、雑誌などの編集部に作成したクライアントのニュースリリースや自社でプランニングした企画紹介などに従事。業務自体に楽しさを感じていたものの、本来就職活動時には営業志望で現職に入社したが、部署異動は叶わず営業職でのポジションを探すため弊社にご相談にいらっしゃいました。

社会人2年目の5月からの転職活動スタートであった為、アピールする内容を何にしようかと悩まれていらっしゃいました。学生時代の討論大会のご経験や、趣味の筋トレの中で目標設定をしながら達成したお話などを、職務経歴書・面接でもアピールすることで転職成功されました。

 

リクルートへのご転職をお考えの方へ

リクルートが求める人材像では「当事者意識」「行動力」「成長意欲」を重要視しており、選考時だけでなくこれらを体現する企業風土となっています。

sincereedではリクルート出身者、最終面接官をはじめ、DX領域における転職支援経験や業務経験を有するエージェントです。リクルート出身だからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

リクルートでのキャリア、リクルートへの転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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