NTTドコモの会社概要は?
携帯電話のシェアで圧倒的なポジションを築いているNTTドコモ。新規事業を次々と生み出しており実際どのような事業を行っているのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
一方で、そのような情報は実際に働いてみないと把握できない部分が多く、情報収集に苦労している転職希望者が多いのも事実です。
今回は、そんなNTTドコモの会社概要や企業文化、事業内容について詳しく解説していきます。NTTドコモへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
NTTドコモの会社概要
まず、NTTドコモの会社概要を紹介します。
社名 | 株式会社NTTドコモ |
英文社名 | NTT DOCOMO, INC. |
営業開始日 | 1992年7月1日 |
資本金 | 949,679百万円(2024年3月31日現在) |
従業員 | 8,919名(当社グループ51,061名)
(2024年3月31日現在) |
代表者 | 前田 義晃 |
所在地 | 東京都千代田区永田町2丁目11番1号
山王パークタワー |
NTTドコモ株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、携帯電話などを中心とした通信事業を中心に運営している企業です。代表者は前田義晃氏が務めています。個人向け通信サービス(5G・LTE等携帯電話サービス、光ブロードバンドサービス、国際サービス)や金融決済サービス、コンテンツライフスタイルサービス(動画・音楽・電子書籍等配信サービス・ドコモでんきなど)など私たちの生活に身近な存在として知られています。
従業員数は約9000人程度在籍されており、グループ全体で約5万人以上の方が在籍されています。2023年度の営業利益は13兆3,746億円と、日本を代表する大企業の一つであり、その事業規模は世界でもトップクラスです。
NTTドコモは、日本国内に約10の支社を展開しており、各地で地域社会に貢献しています。主要拠点としては、東京都の溜池山王の本社を中心に全国各地に支社を配置しています。これらの拠点では、法人営業、ドコモショップの運営など様々な業務が行われています。
NTTドコモの企業文化
NTTドコモの企業文化は、創業以来受け継がれてきた「新しいつながりを生み出す」精神を基盤としています。ここでは、代表のメッセージと行動指針から、その特徴を探っていきます。
代表メッセージ
ドコモグループは創業以来、通信技術を進化させ、その進化に基づきさまざまな仕組みやサービスを生み出し、社会を豊かにすることをめざしてまいりました。人と人、人とモノ、人と社会、企業と社会など、新しいつながりを生み出し、そこで生まれた新しい価値を社会に溶け込ませていけるような会社でありたいと考え、日々、事業を展開しています。
そしてその取組みは多くの領域で成果を生みはじめています。
約1億のdポイント会員を軸に、お客さまの生活を支え、よりよくするために、パートナーのみなさまと、通信・金融・エンターテインメントなどのサービスを開発、展開してきました。さらに法人事業では統合ソリューションの提供を拡大しています。もちろん、すべてのサービスの土台になる通信技術についても、足下の通信サービス品質の改善に加え、世界に新しい社会価値を提供する基盤となるIOWN・6Gのような技術の研究開発もスピードをあげて行っています。
私たちドコモグループの存在意義は、社会を豊かにしていくことだと考えています。
そのために、社員一人ひとりが常にお客さまに寄り添い、考え、価値を生み出しつづけていきたい。
イノベーションをリードしつづけ、世界中のパートナーのみなさまに対するリスペクトを持ちながら、ともに新しい「明日のあたりまえ」を生み出していきたい。
そんな会社になるために、世の中がかつてないスピードで変化していくなかでも、社会を豊かにするさまざまな挑戦を続けてまいります。
代表取締役社長 前田 義晃
NTTドコモ株式会社の代表執社長である前田義晃氏は、これからの新しいドコモグループの挑戦は、4つの柱で実行し、その実現に向けて3つのバリューを大切にしていくという方針を打ち出しています。
「カスタマーファーストを追求しお客様の期待を上回る新たな価値を提供」、「事業運営のデジタル化とデータ活用を加速しCXの向上と事業構造改革を実現」、「国内で培ったサービス・ソリューション・テクノロジーを活用し、グローバルに事業を展開」、「事業運営とESGを一体的に推進しサステナブルな社会の創造に貢献」を4つの柱としています。
また、以下が3つを「後追いでなく、先を予測して進み、ポジティブ思考でチャレンジ」、「お客さまやパートナーの皆さまとともにイノベーションを起こす」、「有言実行と公正な取引によりお客様・パートナーの皆さまの信頼を得る」バリューとして打ち出しています。
これらの取り組みは、NTTドコモの企業文化の根幹を成しています。社員一人ひとりがお客様の明日をより良くすることを目指し、挑戦を続けるNTTドコモの姿勢は、前田氏のメッセージからも強く感じられます。
NTTドコモの企業理念
企業理念や価値観をご紹介していきます。企業理念を基に価値観やコミットメントが構成されています。
企業理念
私たちは「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」に向けて、
個人の能力を最大限に生かし、お客様に心から満足していただける、
よりパーソナルなコミュニケーションの確立をめざします。
ブランドビジョン
あなたと世界を変えていく。
私たちドコモは、すべてのお客さまにより便利で快適な生活をご提供するために作ってきた土台の上に、より新しい生活、社会を創り上げていきたいと考えています。
それはドコモだけでめざすのではなく、あらゆる「あなた」と共に考え、ドコモが培ってきたテクノロジーをオープンにし、挑戦したいという想いを新ブランドスローガン「あなたと世界を変えていく。」に込めています。
ブランドステートメント
ドコモがこれまでやってきたこと。
それは、世界を変えるための土台づくりでした。
日本中の人やモノや街や、あらゆるものが
高品質のネットワークでつながり合う。
私たちには、使う誰もが信じられる場を
つくりあげてきた、という自負があります。
いまこそ、この見えない土台の上に、
胸のときめく新しい生活や社会を、
つくりあげていくとき。
けれどそのすべてをドコモだけで
実現するのは、もちろん不可能です。
だから「あなた」と妄想したいのです。
企てたいのです。実現したいのです。
世界を驚かせるエンターテインメントを。
格差のない教育や医療のかたちを。
孤独という言葉がなくなる生活を。
0歳も100歳も、誰も取り残されることなく、
上機嫌で暮らせる街を。
テクノロジーをオープンに。
あなたと世界を変えていく。
それがドコモの新しい挑戦です。
NTTドコモの事業内容
NTTドコモは、携帯やネットワークなどの通信事業のイメージが強いですが、実は幅広い事業を展開しています。今回は、NTTドコモの事業内容、具体的な取り組み、そして未来を見据えた新規事業についてご紹介します。
事業内容
NTTドコモの事業内容を紹介していきます。
コンシューマ通信事業
個人向け通信サービス(5G・LTE等携帯電話サービス、光ブロードバンドサービス、国際サービス)、各サービスの端末機器販売など
スマートライフ事業
金融決済サービス、コンテンツライフスタイルサービス(動画・音楽・電子書籍等配信サービス・ドコモでんきなど)、マーケティングソリューション、あんしん系サポート(ケータイ補償サービスなど)など
その他の事業(法人通信など)
法人向け通信サービス(5G・LTE等携帯電話サービス、ユビキタスサービス、衛星電話サービス、光ブロードバンドサービス、国際サービス)、各サービスの端末機器販売、オフィスリンクなど
取り組みの具体例
NTTドコモが特に力を入れている分野として、下記の具体例が挙げられます。
・法人事業
・スマートライフ事業専門
・通信事業
・国際事業
NTTドコモは、NTTコミュニケーションズを中核に新ドコモグループとして法人事業を統合し、営業体制の強化と移動固定融合サービス・ソリューションの充実を図ります。そして、2025年度には法人事業を2兆円以上に拡大し、社会・産業DXのリーディングカンパニーをめざしています。また、会員基盤とデータ活用、サービスと多様な端末とのシームレスな連携により、パートナーとともに新たな生活価値・ライフスタイルを創出します。そのために、事業の柱である「金融・決済」や「映像・エンタメ」など既存領域のさらなる強化はもちろんのこと、「電力」「メディカル」「XR」などの新規領域の拡大にチャレンジします。そして、2025年度には新ドコモグループ収益の過半数をスマートライフと法人事業で創出します。
既存の通信事業については、5Gの早期拡大と、ドコモとコミュニケーションズのネットワーク機能統合により高品質で経済的なネットワークを実現し、低廉で使いやすい移動・固定サービスを提供します。そして、多様なニーズに応える料金・サービスと販売チャネルの変革をパートナーとともに実現し、期待を上回る顧客体験を創出します。これらの取組みにより、「顧客基盤の拡大」と「販売・ネットワークコストの最適化」の構造改革を実現し、通信事業の中期的な利益維持・成長軌道への転換を図ります。
加えて、ドコモとコミュニケーションズのケイパビリティの融合やNTTデータ・NTT Ltd.との連携により、これまで培ってきたサービス・ソリューションや新しいテクノロジーを活用した成功モデルをグローバルに展開していきます。
新規事業
NTTドコモグループ3社は、社員のアイデアを事業化する新規事業創出プログラム「docomo STARTUPTM」を開始しています。ドコモグループ内での事業アイデア初期検証後に、社内外の資本・メンバーの協力を得たスピンオフ、スピンアウトによってスタートアップ輩出をめざします。
「docomo STARTUP」は、「COLLEGE」「CHALLENGE」「GROWTH」の3つのプログラムで構成されます。新規事業創出に係るスキルやマインドを身に着ける「COLLEGE」、自ら考えたアイデアを応募し、厳選された事業アイデアについては伴走支援によりブラッシュアップする事業アイデアコンテスト「CHALLENGE」があります。
「CHALLENGE」で一定の事業性が確認できた事業アイデアは「GROWTH」に進み、検証予算やメンタリングなどの各種支援を通じて事業の検証・成長を加速します。このフェーズでは、事業アイデアやチームの描くビジョンに共感、ポテンシャルを感じていただける社外パートナーの皆さまと共創しながら、社会を変える事業を創りあげます。
また、「GROWTH」において成長の可能性のある事業アイデアは、ドコモグループからのスピンオフ、スピンアウトによって会社を設立します。従来から設けていたドコモグループの子会社としてスピンオフする仕組みに加え、ドコモグループがマイナー出資者となり、スピンアウトする「STARTUPコース」を新たに導入します。
これらの新規事業支援施策を通じて、NTTドコモは未来の暮らしを創造し、人々の生活をさらに豊かにすることを目指しています。
NTTドコモの関連会社
NTTドコモは、多岐にわたる事業を展開するため、多くの関連会社を有しています。一例を挙げると、下記のとおりです。
・NTTコミュニケーションズ(株)
・NTTコムウェア(株)
・(株)アイキャスト
・(株)e-Craft
・(株)NTTコノキュー
・(株)インテージホールディングス
・(株)NTTコノキューデバイス
・(株)NTT Sports X
・(株)NTT Digital
・(株)NTTドコモ・スタジオ&ライブ
・(株)NTTドコモ損害保険
・(株)NTTドコモ損害保険ホールディングス
・(株)NTTドコモ・ベンチャーズ
・エヌ・ティ・ティ レゾナント・テクノロジー(株)
・オリックス・クレジット(株)
・(株)オークローンマーケティング
・(株)クロスリスティング
・(株)ジーン
・タワーレコード(株)
・(株)DearOne
・(株)D2C
・(株)ドコモ・アニメストア
国内だけでも、株式会社NTTドコモを筆頭に、NTTコミュニケーションズやNTTコムウェアなど、様々な分野で事業を展開する企業が存在します。
これらの関連会社は、NTTドコモグループとして連携し、それぞれの専門性を活かしながら、より良い製品やサービスの提供を目指しています。例えば、NTTコミュニケーションズ株式会社は、ICTサービス・ソリューション事業、国際通信事業、およびそれに関する事業など事業を中心に、通信事業者ならではの高品質なインフラと技術を活かし、法人向けにネットワーク、クラウド、データセンター、アプリケーション、セキュリティ、AIなどの多岐にわたるICTサービスを展開しています。また、海外にも70以上の拠点があり、グローバルな事業展開を支えています。
これらの関連会社を通じて、NTTドコモは世界中のお客様に、より良い暮らしを提供するための製品やサービスを届け続けています。
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