アサヒビールの会社概要は?
アサヒビールは、ビールを中心とした酒類・飲料・食品などを幅広く展開するグローバル企業です。主力製品である「アサヒスーパードライ」をはじめ、「クリアアサヒ」「スタイルフリー」など、数々の人気ブランドを世に送り出しています
大企業としての知名度や安定性に惹かれる転職希望者は多く、アサヒビールへの転職を成功させるには、企業研究の深堀りが不可欠です。
今回は、アサヒビールの採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、同社の会社概要や事業内容などを紹介していきます。転職活動時の企業研究にお役立ていただけると幸いです。
アサヒビールの会社概要
まず、アサヒビールの会社概要について、下記の項目に沿って紹介していきます。
・企業概要
・グループ理念
・コーポレートステートメント
・中長期経営方針
企業概要
商号 | アサヒビールホールディングス株式会社
Asahi Group Holdings, Ltd. |
本社所在地 | 〒130-8602 東京都墨田区吾妻橋1-23-1 |
設立 | 1949年(昭和24年)9月1日
(吸収分割を行ったアサヒビール株式会社が、2011年7月1日商号変更を行い、純粋持株会社のアサヒビールホールディングス株式会社になりました) |
代表者 | 代表取締役社長 兼 Group CEO 勝木 敦志 |
資本金 | 220,216百万円(2023年12月31日現在) |
業務内容 | グループの経営戦略・経営管理 |
従業員数 | 28,724名(連結・2023年12月31日現在) |
連結売上収益 | 2兆7,691億円(2023年12月期連結業績) |
アサヒビールは1889年の創業以来、130年以上にわたり日本の食文化を支えてきた、歴史ある企業です。ビール事業で培ってきた発酵技術や品質管理のノウハウを活かし、飲料や食品事業においても高品質な商品を提供しています。
近年では健康志向の高まりを受け、ノンアルコールビールや機能性飲料など、時代のニーズに対応した商品開発にも力を入れています。
グループ理念
アサヒビールは、「Asahi Group Philosophy(AGP)」と呼ばれるグループ理念を掲げています。同社の事業活動の原点となるものであり、下記の4つの要素から構成されています。
・Our Mission
・Our Vision
・Our Values
・Our Principles
Our Mission
目標として「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」を掲げています。アサヒビールが社会においてどのような存在でありたいのか、その使命を明確に示したものです。
Our Vision
「高付加価値ブランドを核として成長する“グローカルな価値創造企業”を目指す」という目標を掲げています。グローカルとは、グローバルとローカルを融合させた造語です。世界で通用するブランドを展開しながらも、それぞれの地域に根ざした事業を展開していく、アサヒビールの姿勢を表しています。
Our Values
「挑戦と革新」「最高の品質」「感動の共有」という3つの価値観を掲げています。アサヒビールが事業活動を行う上で大切にしている行動指針であり、社員一人ひとりが日々の業務の中で実践していくべき価値観です。
Our Principles
目標として「すべてのステークホルダーとの共創による企業価値向上」を掲げているアサヒビール。顧客・社員・社会・取引先・株主といったすべてのステークホルダーとの良好な関係を築き、共に発展していくことを目指しています。
これらの要素を含めたAGPは、アサヒビールにおいて世界中の社員が共通の価値観を共有し、同じ方向を目指して進むための羅針盤として機能しています。
コーポレートステートメント
アサヒビールは、「Make the world shine “おいしさと楽しさ”で、世界に輝きを」というコーポレートステートメントを掲げています。この言葉は、アサヒビールが目指す世界観や社会への貢献を端的に表現したものです。
ステートメントには、商品やサービスを通じて人々を笑顔にし、世界をより輝かしいものにしていきたいという強い想いが込められています。「おいしさと楽しさ」を通して、人と人・自然・コミュニティ・社会とのつながりを生み出し、そのつながりで世界の今と明日を明るく輝かせることを約束しています。
アサヒビールは、この理念のもと、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいる企業です。環境問題への対応や社会貢献活動などを通じて、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、企業価値の向上を目指しています。
コーポレートステートメントは、アサヒビールの社員一人ひとりの行動指針となるものです。日々の業務や意思決定において、常にこのステートメントを意識しながら、社会への貢献と企業成長の両立を目指しています。
中長期経営方針
アサヒビールは、「おいしさと楽しさで“変化するWell-being”に応え、持続可能な社会の実現に貢献する」というコンセプトを掲げ、中長期的な成長を目指しています。
このコンセプトを実現するために、アサヒビールは、既存事業の持続的成長と新規領域の拡大を両輪とした事業ポートフォリオを構築。ビール事業で培ってきた強みを活かしながら、ノンアルコール飲料や健康食品などの新たな分野にも積極的に進出し、変化する消費者ニーズに対応しています。
また同社では、サステナビリティ・DX・R&Dをコア戦略として位置づけ、持続的な成長を促進しています。
サスティナビリティ
環境負荷の低減や社会貢献活動など、サステナビリティへの取り組みを強化し、企業としての責任を果たすとともに、新たな事業機会の創出にもつなげています。
DX
DXの推進により、業務効率の向上や顧客体験の向上を図り、競争力を強化しています。
R&D
R&Dへの投資を継続することで、革新的な商品やサービスを生み出し、顧客に新たな価値を提供し続けています。
上記の経営方針に加え、長期戦略を支えるための経営基盤の強化にも力を入れているアサヒビール。人材育成や多様性推進、財務基盤の強化などを通じて、持続的な成長を支える強固な基盤を構築しています。
アサヒビールの事業概要
アサヒビールは、日本だけでなく海外にも積極的に進出し、グローバルな事業展開を図っています。ここでは、アサヒビールが各地域で展開している事業について解説します。
日本事業
アサヒビールの日本事業は、アサヒビールジャパン株式会社が統括しています。展開している事業は以下のとおりです。
・酒類事業
・飲料事業
・食品事業
酒類事業
ビール・発泡酒・新ジャンル・ウイスキー・ワイン・焼酎など、様々な種類のアルコール飲料を提供。主力製品である「アサヒスーパードライ」をはじめ、「クリアアサヒ」「スタイルフリー」など、数々の人気ブランドを有しています。
飲料事業
清涼飲料水・コーヒー・紅茶・乳酸菌飲料など、幅広い種類の飲料を提供。「三ツ矢サイダー」「カルピス」「十六茶」など、長年愛され続けているブランドを多数保有しています。
食品事業
健康食品・ベビーフード・シリアル食品など、様々な種類の食品を提供。「アマノフーズ」のフリーズドライ食品や、「バランスアップ」の栄養調整食品など、健康志向の商品も充実しています。
近年では、健康志向の高まりやライフスタイルの変化に対応するため、ノンアルコールビールや機能性飲料、冷凍食品など、新たなカテゴリーの商品開発にも力を入れています。
欧州事業
アサヒビールの欧州事業は、Asahi Europe and International, Ltd.が統括。イギリス・チェコ・ポーランド・ルーマニアなど、ヨーロッパ各国に拠点を持ち、それぞれの地域に根ざした事業を展開しています。
酒類事業
「Peroni Nastro Azzurro」「Kozel」「Pilsner Urquell」など、世界的に有名なプレミアムビールブランドを多数保有。これらのグローバルブランドは、高品質で洗練された味わいが特徴で、世界中のビール愛好家から高い評価を得ています。
各国の食文化や嗜好に合わせたローカルブランドも展開しており、地域に密着した商品提供が強みです。それぞれの地域で長年愛されてきた伝統的なビールブランドを継承し、地域社会への貢献にも力を入れています。
近年では、ノンアルコールビールやクラフトビール、RTD(Ready to Drink)など、高付加価値商品の販売にも注力。健康志向の高まりや多様化するニーズに対応し、新たな顧客層の獲得を目指しています。
サスティナビリティ
欧州事業では、サステナビリティにも積極的に取り組んでいます。再生可能エネルギーの活用や循環型容器包装の導入など、環境負荷の低減に向けた様々な取り組みを推進。これらの取り組みは、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業としてのブランド価値向上にもつながっています。
オセアニア事業
アサヒビールのオセアニア事業は、Asahi Beverages Pty. Ltd.が統括。オーストラリアとニュージーランドを拠点に、多岐にわたる事業を展開しています。
酒類・飲料事業
オセアニアでは、ビール・RTD・サイダー・ノンアルコール飲料・水など、幅広いカテゴリーの飲料を提供。それぞれのカテゴリーにおいて、高品質でバラエティ豊かな商品を取り揃え、多様化する消費者ニーズに対応しています。
サスティナビリティ
オセアニア事業では、環境負荷の低減に向けた様々な取り組みを推進しています。その一環として2025年までに、使用するプラスチック包装の100%をリサイクル可能、または再利用可能な素材に切り替えることを目標に掲げています。
東南アジア事業
アサヒビールの東南アジア事業は、Asahi Holdings Southeast Asia Sdn. Bhd.が統括。マレーシア・シンガポール・インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナムなど、東南アジア各国に拠点を持ち、それぞれの地域特性に合わせた事業を展開しています。
酒類・飲料事業
東南アジアでは、人口増加と経済成長を背景にビール市場が拡大傾向です。アサヒビールはこの成長市場において、プレミアムビールからノンアルコールビールまで幅広い商品を展開し、多様化する消費者ニーズに対応しています。
また同社では、東南アジア特有の気候・文化に合わせた商品開発にも注力。暑い気候にぴったりの爽やかな味わいのビールや、地域で人気のフレーバーを取り入れた飲料などを開発し、地域住民に愛される商品を提供しています。
サスティナビリティ
ペットボトルのリサイクルや水資源の有効活用といった、環境負荷の低減にも取り組んでいます。地域社会への貢献活動にも力を入れており、教育支援や災害復興支援などを通じて、地域社会との共存共栄を目指しています。
アサヒビールへの転職をお考えの方へ
アサヒビールへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
アサヒビールへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。