NTTドコモは第二新卒でも転職できる?
まずは、NTTドコモが第二新卒を受け入れているのかどうかという基本的な疑問から解説します。
NTTドコモの採用ページでは、キャリア採用(経験者採用)について年齢制限を設けていないことが明記されており、社会人経験の浅い第二新卒層であっても応募自体は可能です(*1)。ただし、NTTドコモビジネスでは「第二新卒採用(メンバーシップ採用)」という専用の採用枠を設けている一方(*2)、NTTドコモ本体では第二新卒を対象とした独立採用枠は明示されておらず、通常のキャリア採用の枠組みの中で選考が行われる点には留意が必要です。
とはいえ、NTTドコモグループ全体で見ると、中途採用(経験者採用)に力を入れている姿勢は数値からも読み取れます。2024年度の経験者採用率は49%と、2025年度の目標として掲げていた30%を大きく上回る実績となっています(*3)。若手・第二新卒を含む中途人材の受け入れは、NTTドコモグループにとって重要な採用戦略の一つと考えられます。
(*1) 参照:キャリアよくある質問|NTTドコモ採用(2026年7月現在)
(*2) 参照:第二新卒採用とは|経験者採用|NTTドコモビジネス(2026年7月現在)
(*3) 参照:NTT DOCOMO Group Sustainability Report 2025|NTTドコモ(2026年7月現在)
NTTドコモが第二新卒採用を実施する理由
ここでは、NTTドコモが第二新卒を含む若手の中途採用に力を入れている背景を解説します。
第二新卒採用の背景
NTTドコモは、従来の通信事業に加えて、スマートライフ事業(映像・エンタメ、ヘルスケア・メディカル、決済・金融など)や法人事業など、事業の幅を広げています(*4)。経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査(*5)」によれば、国内のIT人材は2030年に最大で約79万人不足すると試算されており、通信・DX関連企業においても専門人材の確保が経営上の重要課題となっていると考えられます。
こうした背景から、新卒の育成だけでなく、社会人経験を持つ第二新卒層を機動的に受け入れる企業が増加する傾向にあります。
ポテンシャル採用について
一般的に、新卒採用ではポテンシャルを重視する一方、キャリア採用(経験者採用)では実務経験やスキルを踏まえて即戦力としての活躍が期待できるかが重視される傾向にあると考えられます。第二新卒の場合、実務経験こそ浅いものの、社会人としての基礎的なビジネススキルとポテンシャルの両方が評価される可能性があると考えられます。
新卒採用との違い
新卒採用ではエントリーシートや複数回の面接に加えて適性検査(Webテスト)が実施され、配属はコース別に決定される仕組みが取られています。
一方でNTTドコモのキャリア採用(第二新卒を含む)では、応募職種における人材像(経験・スキル)とのマッチングの観点から書類選考や面接が行われており(*6)、この点が新卒採用との大きな違いです。
(*4) 参照:会社案内|企業情報|NTTドコモ(2026年7月現在)
(*5) 参照:IT人材需給に関する調査|経済産業省(2026年7月現在)
(*6) 参照:キャリア採用|NTTドコモ採用(2026年7月現在)
第二新卒でも採用される可能性は十分ある
NTTドコモへの第二新卒転職の実現可能性について、採用データをもとに解説します。
採用実績
NTTドコモの2024年度における中途採用者数(ドコモ単体)は401名(男性307名、女性94名)となっており、前年度の280名から大きく増加しています(*3)。
またNTTドコモグループ全体で見ると、2024年度の中途採用者数は1,404名にのぼり、新卒採用者数1,467名に迫る規模です。若手層に限定した公式な採用人数の内訳は公表されていませんが、経験者採用率が年々上昇している傾向を踏まえると、第二新卒を含む若手中途層の採用にも一定の枠が確保されていると考えられます。
求められる経験
NTTドコモのキャリア採用では、募集ポストごとに定める必須スキルを満たしていれば、通信業界以外の出身者であっても応募が可能とされています(*1)。第二新卒の場合、前職での実務経験の年数こそ短いものの、営業・企画・エンジニアリングなど基礎的な業務経験や学習実績があれば、応募のチャンスは十分にあると言えるでしょう。
未経験から挑戦できる職種
一般的に、法人営業や販売企画などのビジネス系職種は業界未経験者でも挑戦しやすい傾向があります。
一方でネットワークエンジニアやシステム開発などの技術系職種では、一定水準の専門知識やプログラミング経験が求められるケースが多いと考えられます。第二新卒として応募する際は、自身の経験と職種の親和性を見極めることが重要です。
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NTTドコモの第二新卒採用で求められる人物像
ここでは、NTTドコモが第二新卒に期待する人物像について、4つの観点から解説します。
主体性を持って行動できる人
NTTドコモグループでは、社員が自らキャリアを描き挑戦できる環境づくりの一環として、公募人事制度(Job Board)を推進しており、2024年度の応募者数は725名、合格者数は354名と、いずれも過去最多を更新しています(*3)。このように主体的にキャリアや業務に働きかける姿勢を後押しする制度が整っていることから、選考においても、自ら課題を見つけて行動できる主体性は評価されるポイントの一つと考えられます。
変化に対応できる人
通信業界は5G・6Gの高度化やAI・DXの進展により、事業構造そのものが変化し続けている業界です。経済産業省の調査でもIT・デジタル人材の需給ギャップが今後さらに拡大すると試算されており(*5)、こうした環境変化に対応できる柔軟性や学習意欲は、第二新卒に限らず中途採用全般で重視される資質だと考えられます。
周囲と協力して成果を出せる人
NTTドコモは全社員を対象とした「社員エンゲージメント調査」を実施しており、2024年度の調査では、「貢献意欲」「達成感」「誇り」「知人推奨」の4項目の肯定的回答率の平均が65%となっています(*3)。組織的な協働やチームワークを重視する企業文化がうかがえることから、周囲と連携しながら成果を出す姿勢は、選考においても重視されるポイントと考えられます。
成長意欲が高い人
NTTドコモグループでは、社員一人当たり年間約45時間・10.1万円分の研修プログラムを提供しているほか(*3)、資格取得支援やキャリアデザイン研修など、自律的な学びを後押しする制度が数多く用意されています。こうした制度が整っていることからも、成長意欲を持ち自ら学び続けられる人材が求められていると考えられます。
NTTドコモの第二新卒採用の募集職種
ここでは、NTTドコモの募集職種一覧ページに掲載されている実際の職種を参考に、第二新卒・キャリア採用で募集されることが多い職種を紹介します(*7)。
営業職
募集職種一覧ページでは、アカウントセールス、新規開拓セールス、代理店営業、営業企画といった営業系のポジションが公開されています(*7)。通信サービスに限らず金融・DX領域を含む幅広い営業ポジションが用意されており、前職での営業経験や顧客折衝の経験は、第二新卒であってもアピール材料になりやすい分野です。
エンジニア職
同ページでは、ソリューションエンジニア、ITアーキテクト、セキュリティエンジニア、インフラエンジニア、アプリケーションエンジニア、データサイエンティストなど、技術系の募集職種も数多く掲載されています(*7)。経済産業省の調査では、2030年に向けてIT人材の不足が最大約79万人規模に拡大すると試算されており(*5)、専門人材の獲得競争は今後も続くと見られます。プログラミングやインフラ関連の実務経験・学習経験がある第二新卒層にとっては、有力な応募先となり得るでしょう。
コーポレート職
同ページでは、法務・知財、財務、人事・採用・育成、コンプライアンス・監査といったコーポレート機能を担う職種も掲載されています(*7)。コーポレート職は募集人数が営業・エンジニア職に比べて限定的な傾向があるため、倍率はより高くなりやすいと考えられます。
職種選びのポイント
職種を選ぶ際は、前職での経験との親和性に加えて、入社後に描けるキャリアパスや、その職種の将来性を踏まえて検討することが重要です。募集職種一覧ページでは、職種・事業領域・役職ごとに絞り込んで検索できるため、自身の経験と照らし合わせながら応募先を絞り込むとよいでしょう。
(*7) 参照:募集職種一覧|キャリア採用|NTTドコモ採用(2026年7月現在)
NTTドコモの第二新卒採用の選考フロー
ここでは、NTTドコモのキャリア採用における一般的な選考フローを解説します。
応募・書類選考
NTTドコモのキャリア採用は、ホームページからの直接応募を受け付けておらず、各エージェントサイト経由での応募が必要とされています(*1)。応募の際は職務経歴書やレジュメを提出し、募集ポストが求める人材像(経験・スキル)とのマッチングという観点から書類選考が行われます(*6)。
適性検査・Webテスト
一般的に、中途採用における適性検査は書類選考後から面接期間にかけて実施されるケースが多い傾向にあります。NTTドコモのキャリア採用でも、応募職種にてパーソナリティを十分に発揮できるかを確認する目的で適性検査が実施されます(*6)。
面接
NTTドコモのキャリア採用における面接は、2〜3回程度実施されるとされています(*6)。面接では、前職での実績や転職理由に加えて、志望動機やNTTドコモへの理解度も問われる傾向があります。
内定までのスケジュール
NTTドコモは通年で採用を行う方針としており、内定となったポストは順次募集を終了する運用が取られています(*1)。入社日は面接時の相談を経て決定され、内定から1カ月程度で入社するケースが多いとされています(*1)。
NTTドコモへ第二新卒で転職するメリット
ここでは、NTTドコモへ第二新卒で転職する場合の主なメリットを、公開データをもとに解説します。
大手企業ならではの教育制度
NTTドコモグループでは、2024年度に社員一人当たり平均約45時間・10.1万円分の研修を実施しており、研修費用は2021年度の6.9万円から着実に増加しています(*3)。
加えて、約5,700名に対する資格取得支援や、約930種類の資格挑戦支援制度も整備されており(*3)、経験の浅い第二新卒であっても実務に必要な知識を体系的に習得できる環境が用意されています。
福利厚生が充実している
NTTドコモの2024年度における有給休暇取得率は79.7%となっています(*3)。また男性の育児休職(企業独自の育児目的休暇を含む)取得率は133%と、目標である100%を上回る水準です。リモートワークを基本とする「リモートスタンダード制度」も導入されており、日本国内であれば居住地は自由で、遠隔地への異動でも転居(単身赴任)が不要になるなど、場所にとらわれない柔軟な働き方が可能な環境が整っています(*8)。
幅広いキャリアを描ける
NTTドコモグループでは、社内公募制度(Job Board)を通じて2024年度に1,602ポストが公開され、725名が応募、354名が異動を実現しています(*3)。またNTTドコモとNTTドコモビジネスの間では柔軟な人事異動が行われており(*6)、通信、DX、金融など多様な事業領域でキャリアを積める環境が整っています。
安定した待遇が期待できる
NTTドコモの2024年度における正社員の平均給与額は934.5万円(平均年齢39.5歳)となっています(*3)。また2025年4月時点の初任給は、大卒316,040円、修士了328,040円(いずれも住宅補助費を含む)と公表されています。第二新卒として入社する場合、前職の年収水準や経験・スキルを踏まえて処遇が決定される仕組みとなっているため、必ずしも新卒初任給と同水準になるとは限らない点は留意しておきたいところです。
(*8) 参照:多様な働き方|働き方・制度を知る|NTTドコモ採用(2026年7月現在)
NTTドコモへ第二新卒で転職する際の注意点
ここでは、NTTドコモへの第二新卒転職を検討する際に押さえておきたい注意点を解説します。
選考倍率は高い
NTTドコモは知名度・待遇の両面から転職市場での人気が高い企業の一つであり、第二新卒層からの応募も多いことが予想されます。一般的に、大手・人気企業の中途採用は応募者数に対して募集枠が限られる傾向があるため、選考倍率は高くなりやすいと考えられます。
企業研究が重要
通信事業にとどまらず、金融・スマートライフ・法人DXなど事業領域が多岐にわたるため、応募する職種や事業内容について事前に理解を深めておくことが重要です。特に、今後の中期戦略や注力領域については、公式サイトのIR情報やサステナビリティレポートなどの一次情報を確認しておくとよいでしょう。
志望動機の完成度が合否を左右する
中途採用の面接では、前職を辞めた理由や転職を志望する理由に一貫性があるかどうかが重視される傾向にあります。厚生労働省の調査(*9)によれば、2024年の転職入職者のうち、前職と比べて賃金が増加した割合は40.5%となっています。待遇面の向上だけでなく、NTTドコモで実現したいことや自身のキャリアビジョンとの一貫性を明確に説明できるよう準備しておくことが望ましいでしょう。
(*9) 参照:令和6年 雇用動向調査結果の概要|厚生労働省(2026年7月現在)
NTTドコモへの第二新卒転職を成功させるポイント
最後に、NTTドコモへの第二新卒転職を成功させるために押さえておきたいポイントを解説します。
自己分析を徹底する
転職理由や自身の強み、入社後に実現したい将来像を言語化しておくことは、書類選考・面接の両方で一貫性のあるアピールを行うために欠かせません。特に第二新卒の場合、実務経験が浅い分、ポテンシャルや今後の伸びしろを伝える自己分析が重要になります。
応募書類をブラッシュアップする
職務経歴書は、応募する企業や職種に合わせて内容を書き分けることが重要です。前職での実績は可能な限り具体的な数値で示すことで、採用担当者に成果をイメージしてもらいやすくなります。
面接対策を行う
想定される質問に対する回答をあらかじめ整理しておくことで、本番でも落ち着いて受け答えができるようになります。特に、転職理由・志望動機・前職での経験の3点は、一貫性を持たせて説明できるように準備しておくとよいでしょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用することで、公開されていない非公開求人の紹介や、選考対策・面接対策のサポートを受けられる場合があります。第二新卒向けの転職支援に強みを持つエージェントを選ぶことで、より自身の状況に合ったサポートを受けられる可能性が高まります。
よくある質問
ここでは、NTTドコモへの第二新卒転職に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q. NTTドコモは第二新卒でも入社できますか?
NTTドコモのキャリア採用では年齢制限が設けられていないため、第二新卒であっても応募自体は可能です(*1)。ただし専用の第二新卒採用枠があるわけではなく、通常のキャリア採用の枠組みで、募集ポストが求めるスキル・経験とのマッチングを通じて選考が行われます。
Q. NTTドコモの第二新卒採用に未経験でも応募できますか?
募集ポストが求める必須スキルを満たしていれば、他業界・他分野出身者でも応募可能とされています。特に法人営業などのビジネス系職種は未経験からでも挑戦しやすい傾向がありますが、技術系職種では一定の専門知識が求められる場合があります。
Q. NTTドコモの第二新卒採用の選考難易度は高いですか?
NTTドコモは転職市場での人気が高く、応募者数も多いと予想されるため、選考難易度は高い傾向にあると考えられます。2024年度の経験者採用率は49%(*3)と積極的な採用姿勢がうかがえる一方で、応募先の職種によって倍率は変動すると考えられます。
Q. NTTドコモの第二新卒採用ではどのような志望動機が評価されますか?
NTTドコモの事業内容や今後の戦略への理解を踏まえたうえで、自身のこれまでの経験や強みをどう活かせるか、また入社後にどのようなキャリアを実現したいかを一貫性を持って説明できる志望動機が評価されやすいと考えられます。
Q. 第二新卒でNTTドコモへ転職すると年収はどれくらいですか?
NTTドコモの2024年度における正社員の平均給与額は934.5万円となっています(*3)。第二新卒として入社する場合の年収は、前職での経験年数やスキル、応募する募集ポストによって個別に決定されるため、新卒初任給(大卒の場合316,040円/月、住宅補助込み)と同水準になるとは限りません。
まとめ
NTTドコモは、第二新卒専用の採用枠は設けていないものの、キャリア採用に年齢制限はなく、第二新卒でも応募が可能です。また、2024年度の経験者採用率は49%と、中途採用を積極的に進めていることから、第二新卒にも十分チャンスがある企業といえるでしょう。
一方で、NTTドコモは通信業界を代表する人気企業であり、募集ポストごとに求められる経験やスキルが明確に設定されているため、選考の難易度は決して低くありません。応募する職種の仕事内容や求められる人物像を理解したうえで、自身の経験や強みをどのように生かせるのかを具体的にアピールすることが重要です。
また、NTTドコモでは通信事業に加え、金融・スマートライフ・法人DXなど幅広い事業領域でキャリアを築けるほか、研修制度や社内公募制度、リモートワーク制度なども充実しています。成長意欲を持ち、自ら学びながら新しい分野へ挑戦したい第二新卒にとっては、魅力的な転職先の一つといえるでしょう。
転職活動を進める際は、企業研究や自己分析、応募書類・面接対策を十分に行うことに加え、転職エージェントを活用して選考対策や非公開求人の情報を得ることも有効です。事前準備を徹底し、自身の経験や強みを適切に伝えることで、NTTドコモへの転職成功に近づけるでしょう。