日立製作所の会社概要
| 商号 |
株式会社 日立製作所 Hitachi, Ltd. |
| 設立年月日 |
大正9年(1920年)4月1日 [創業 明治43年(1910年)] |
| 本店所在地 |
100-8280
東京都千代田区丸の内一丁目6番6号 |
| 代表者 |
取締役
代表執行役 執行役社長兼CEO 德永俊昭 |
(*1) 参照:会社要項|日立製作所(2026年6月現在)
日立製作所の中途採用状況
日立製作所がキャリア採用においてどのような方針を持ち、どの程度の規模で採用を行っているかを解説します。
日立製作所はキャリア採用を積極的に行っている
日立製作所は、国内大手企業の中でも特にキャリア採用(中途採用)に積極的な企業のひとつです。
同社の公式キャリア採用ページには「2026年度のキャリア採用計画は1,100名」と明記されており、日本の製造業・電機メーカーの中でも群を抜いた採用規模となっています (*2)。
この採用規模の背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速があります。
経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると試算されており (*3)、日立製作所はこうした市場環境を踏まえ、デジタル・IT・AI領域を中心に積極的な外部人材の獲得を進めています。
また、同社が展開する「社会イノベーション事業」では、鉄道・エネルギー・医療・金融・公共といった幅広い領域で高度な専門人材が必要とされており、特定のポジションに経験豊富な即戦力を充てる動きが活発化しています (*2)。
中途採用比率は年々高まっている
日立製作所の中途採用比率は、労働施策総合推進法に基づき公式サイトで公表されています。
2023年度が45%、2024年度が47%、2025年度が52%と、3年連続で上昇しており、2025年度には正規雇用労働者の過半数が中途採用者という水準に達しています (*2)。
採用計画人数の面でも拡大の傾向は顕著です。
2015年度には年間150名規模だったキャリア採用を、2023年度に600名、2025年度入社では930名、2026年度入社では1,100名へと段階的に拡大してきました (*2)。
この拡大速度は国内大手製造業の中でも突出しており、「中途採用を組織変革の主要な手段のひとつ」として捉えているとも読み取れます。
こうした積極採用の背景には、2021年に本格導入した「ジョブ型人事制度」への移行も関係しています。
職務の内容と責任を基準に報酬を決める同制度のもとでは、外部から即戦力を採用することが、新卒採用だけに頼るよりも制度的に馴染みやすいという側面があります (*4)。
募集職種はポジションごとに異なる
日立製作所のキャリア採用は、特定のポジションに対してオープンポジション形式で随時募集が行われており、職種・部門・ポジションごとに求められる経験・スキルの要件が異なります。
募集職種の一覧は公式求人ページに掲載されており、IT・デジタル・研究開発・設計開発・生産技術・品質保証・営業・コーポレートと多岐にわたります (*5)。
求人はビジネスユニット・セクター単位で設定されるため、同じ「システムエンジニア」でも、公共分野・金融分野・鉄道分野など担当する産業によって求められる経験や応募先が異なります。
転職を検討する際は、職種名だけでなく「どの部門のポジションか」「どのような業務を担当するか」を求人票で確認することが重要です。
(*2) 参照:キャリア採用|日立製作所(2026年6月現在)
(*3) 参照:IT人材需給に関する調査|経済産業省(2026年6月現在)
(*4) 参照:報酬・福利厚生制度|日立製作所(2026年6月現在)
(*5) 参照:募集職種一覧|日立製作所(2026年6月現在)
日立製作所の中途採用で募集される主な職種
日立製作所の中途採用において実際に募集されている主な職種のカテゴリーを紹介します。
システムエンジニア・IT関連職
日立製作所における中途採用で最も多くの求人が出ているカテゴリーのひとつがシステムエンジニアをはじめとするIT関連職です。
公共・金融・流通・製造といった各産業向けのシステム開発・導入・保守のほか、AIやクラウド、IoTを活用したソリューション開発など、幅広い領域でSEが求められています (*6)。
日立製作所が推進する「Lumada」は、データ・テクノロジー・ナレッジ・人財を掛け合わせてデジタルで価値を創出するソリューション・サービス・テクノロジーの体系であり、このLumada関連のシステム開発やデータ活用を担うエンジニアの採用ニーズは特に高まっています (*7)。
前述の通り、2030年には最大79万人のIT人材不足が見込まれる中で (*3)、IT人材の確保は日立製作所にとっても最重要課題のひとつとなっています。
研究開発・設計開発
日立製作所は自社研究所を持つ日本有数の研究開発型企業であり、中途採用においても研究開発・設計開発職のポジションが継続的に設定されています (*6)。
エネルギー、医療機器、鉄道、半導体製造装置など、各事業部門における先端技術の研究・開発から、製品の設計・仕様策定・試作評価まで幅広い業務が含まれます。
特に理系出身者・修士・博士号取得者が活躍しやすい領域であり、前職での研究テーマや技術領域が日立製作所の事業と親和性があれば採用される可能性があります。
生産技術・品質保証
製造業を根幹に持つ日立製作所では、生産技術と品質保証のポジションも継続的に募集されています (*6)。
工場における生産プロセスの改善・自動化・コスト削減に取り組む生産技術職と、製品・システムの品質基準の設定・管理・改善を担う品質保証職があります。
海外工場への展開や、サプライチェーン全体を通じた品質管理の高度化が進む中で、グローバルな視点を持つ経験者への需要が高まっています。
営業・営業技術
日立製作所の営業職は、製品・システム・ソリューションを顧客に提案・販売するポジションであり、公共・産業・金融・医療・鉄道などの産業別に担当領域が設定されています (*6)。
顧客の課題を把握し、最適なソリューションを提案する「ソリューション営業」の色合いが強く、技術的な知識と提案力の双方が求められます。
営業技術職は、技術的な観点からの提案や設計サポートを担うポジションで、エンジニアリング知識を持ちながら顧客折衝も担いたいという方に向いています。
コーポレート・企画系職種
経理財務・法務・人事総務・広報宣伝・事業企画・調達・知的財産マネジメントといったコーポレート機能や経営企画系の職種も中途採用の対象となっています (*6)。
グローバルな事業展開に対応するため、英語力や海外経験を持つ人材、またはM&A・投資・財務に精通した人材の採用ニーズも高まっています。
(*6) 参照:多様な職種と業務|日立製作所(2026年6月現在)
(*7) 参照:Lumada(ルマーダ)|日立製作所(2026年6月現在)
日立製作所の転職難易度
日立製作所は、日本を代表する総合電機メーカーとして高いブランド力を誇り、転職市場においても常に高い人気を集める企業です。そのため「転職難易度が高い企業」と言えます。
日立製作所の転職難易度がなぜ高いのか見ていきましょう。
安定性とブランド力がある
日立製作所は社会インフラやIT、エネルギーといった基盤領域を幅広く手がける企業です。
こうした事業特性から「長く安心して働ける大企業」というイメージが強く、転職先としての安定性を重視する層から高い支持を集めています。加えて国内外での知名度も高く、ブランド力があります。
また、仕事のスケールの大きさややりがいも見逃せません。
日立製作所では社会インフラやDXといった国家レベルのプロジェクトに関わる機会があり、社会を支えている実感を得られます。
福利厚生が充実している
福利厚生も大企業らしく充実しており、住宅手当は年間最大60万円の支給 (*8) があるほか、寮や社宅制度も用意されています。
さらに、年間約12万円相当のカフェテリアプラン (*8) や、育児や介護を支援する各種制度、リモートワーク、フレックスタイム制度、持株制度、退職金制度、企業年金制度など、長期的な生活を支える仕組みが整っています。
こうした制度面の充実は、転職先としての魅力を高める要因となっています。
年収水準が高い
日立製作所の転職難易度が高い理由の一つとして、年収水準の高さが挙げられます。
同社は大企業の中でも比較的高い報酬レンジを提示しており、それが応募者の増加につながっています。
キャリア採用公式サイト(*2)によると、ポジション別の理論年収としては、以下が目安です。
- 事業部長・本部長クラス:約1,700万円~4,100万円(+賞与業績反映分+諸手当)
- 部長クラス:約1,450万円~2,000万円(+賞与業績反映分+諸手当)
- 課長クラス:約1,150万円~1,500万円(+賞与業績反映分+諸手当)
- 主任クラス:約830万円~1,080万円(+賞与業績反映分+諸手当)
- 担当者クラス:約530万円~800万円(+賞与業績反映分+諸手当)
このように、非常に高い報酬水準となっています。
求められるレベルが高い
日立製作所はITや社会インフラ、エネルギー、ヘルスケアなど幅広い事業を展開しているため、ポジション自体は豊富に存在します。
しかしその分、各ポジションごとに求められる専門性や実務経験は明確であり、「どの領域で何ができる人材か」をシビアに見られる傾向があります。
中途採用では特に即戦力としての活躍が期待されるため、自身のスキルと業務内容の一致度が低い場合、選考通過は難しくなります。
離職率が低く、ポジションに空きが出にくい
日立製作所の転職難易度を押し上げている要因の一つが、離職率の低さです。
2023年度の離職率は約2.1% (*9) と低い水準にあります。
この数字が意味するのは、「そもそもポジションが空きにくい」という構造です。
社員の定着率が高いため、新たに採用される枠自体が限られやすく、結果として一つのポジションに対する競争が激しくなります。
特に日立製作所の場合、待遇や福利厚生が充実していることに加え、社会インフラを支える事業の安定性もあり、「辞める理由が少ない企業」として認識されています。
そのため、増員や新規ポジションでの採用が中心となり、採用枠が絞られやすい傾向があります。
こうした「低離職率×高人気」という構造は、応募者数の多さと相まって倍率をさらに押し上げる要因となっています。
(*8) 参照:募集要項|日立製作所(2026年6月現在)
(*9) 参照:人財|日立製作所(2026年6月現在)
日立製作所の年収・福利厚生
日立製作所の年収水準・ポジション別目安・福利厚生・働き方制度について紹介します。
日立製作所の年収水準
日立製作所の平均年収は、2025年3月期の有価証券報告書によると961万円(平均年齢42.6歳、平均勤続年数18.7年)です (*10)。
これは長年勤務した社員を含む全社員の平均であり、年齢・職位の構成が反映された数値です。
実際に転職者が入社後に受け取る年収感覚に近い数値として、OpenWorkに寄せられた正社員2,066人の口コミ年収データでは平均741万円(平均年齢33歳、年収範囲250万円〜1,800万円)が集計されており、総合電機・家電・AV機器業界の平均677万円と比べて64万円高い水準です (*12)。
国税庁「民間給与実態統計調査」(*11) より、日本の全産業平均年収が約460万円であることを踏まえると、入社直後の水準でも業界平均を大きく上回ることがわかります。
役職別・ポジション別の年収目安
日立製作所は、担当者クラスで約530万円〜800万円、主任クラスで約830万円〜1,080万円、課長クラスで約1,150万円〜1,500万円、部長クラスで約1,450万円〜2,000万円、事業部長・本部長クラスで約1,700万円〜4,100万円(いずれも賞与業績反映分・諸手当は別途)となっています (*2)。
なお、担当者クラスの上限に相当する800万円台は裁量労働勤務手当を含んだ水準です。
また事業部長・本部長クラスの上限は一部対象者に限り株式報酬を含む水準となっています。
同じポジションクラスの中でも職責の大きさに応じて年収幅があり、応募ポジションごとの求人票での確認が必要です。
年齢別の推定年収については、OpenWorkの年収データ (*12) が参考になります。
| 年齢 |
推定年収 |
推定範囲 |
| 25歳 |
519万円 |
407万円 ~ 662万円 |
| 30歳 |
655万円 |
513万円 ~ 835万円 |
| 35歳 |
776万円 |
608万円 ~ 989万円 |
| 40歳 |
882万円 |
692万円 ~ 1125万円 |
| 45歳 |
977万円 |
766万円 ~ 1246万円 |
| 50歳 |
1061万円 |
832万円 ~ 1353万円 |
| 55歳 |
1129万円 |
886万円 ~ 1440万円 |
25歳から30歳の5年間での伸びが最も大きく136万円の増加が見られており、入社後の早い段階で年収が大きく上昇することがわかります。
住宅手当・カフェテリアプランなどの福利厚生
日立製作所の福利厚生は、大手総合電機メーカーとして充実した内容が整備されています。
住宅手当は最大60万円/年、カフェテリアプランは12.2万円相当/年が付与されます。
このほか、子ども・介護等支援手当、持株制度、退職金制度、企業年金制度なども用意されています (*4)。
両立支援の面では、育児・介護との両立に関する各種制度(費用支援・相談窓口)が整備されており、配偶者出産休暇・家族看護休暇・不妊治療休暇・配偶者海外転勤休暇・ライフサポート休暇(仕事と家庭・キャリア開発・社会貢献との両立を目的とした休暇)なども設けられています (*4)。
年間休日は126日(2026年度)、年次有給休暇は24日付与されます (*2)。
OpenWorkに寄せられた社員口コミ (*12) では、「近年、ワークライフバランスの改善が積極的に進められており、在宅勤務やフレックスタイム制度など柔軟な働き方が導入されている。特に研究開発部門では、業務内容に応じてリモートワークを活用する方も多く、個人の裁量で働き方を調整しやすい環境が整備されている。また、有給休暇の取得推進や年休制度も整っており、長期休暇を取得する社員もいる」といった評価が見られます。
(*10) 参照:有価証券報告書等|日立製作所(2026年6月現在)
(*11) 参照:民間給与実態統計調査|国税庁(2026年6月現在)
(*12) 参照:株式会社日立製作所 社員クチコミ|OpenWork(2026年6月現在)
(*13) 参照:勤務制度・働き方|日立製作所(2026年6月現在)
リモートワーク・フレックスタイム制度
日立製作所は、フレックスタイム制度(1日の最低勤務時間なし)と裁量労働制度の両方を採用しており、担当職務の内容・職務遂行の態様に基づいて個別に適用されます (*13)。
在宅勤務・サテライトオフィス勤務・スポットリモートワーク制度(連休の狭間や隙間時間の有効活用のためベースオフィス以外での勤務を認める制度)なども導入されています (*13)。
OpenWorkの口コミでは「リモートワークの体制が整えられていて、職場の方も柔軟に対応していただけるため、非常に働きやすい環境だと思います。出社が週5日必須じゃないだけで通勤のストレスから解放され、プライベートの時間を確保しやすい。部署や職種によっても出社頻度は異なるとは思いますが、リモートが他社に比べて柔軟です。またフルフレックス上、最低勤務時間の設定がないため、うまく仕事や会議日程を調整すれば週4勤務にすることも可能です」という声も寄せられています (*12)。
ただし配属部門や職種によって制度の活用実態には差があり、客先常駐型のシステムエンジニア職では在宅勤務の比率が低くなる傾向も一部の口コミから読み取れます。
日立製作所の評判・口コミから見る働き方
日立製作所で実際に働く・働いた社員の声をもとに、職場環境と働き方の実態を紹介します。OpenWorkに寄せられた口コミを参照しています (*12)。
良い評判・口コミ
社会的な意義・やりがいに関する肯定的な声は非常に多く見られます。
「日常生活で使うシステムや設備に関わるので、社会を支えている実感が強い。有能な人に仕事が集まるので、若いうちに色々経験したい人には適している」、「公共、産業、ITなど幅広い分野で大規模案件に携われる点はいいと思う。特に、若手でも上流工程やプロジェクト統括に挑戦でき、ITや英語、対人調整力が伸びたという声を聞きます」といった声が挙がっています 。
組織・企業文化の面では「社会課題の解決を軸に、多様な時期や技術を組み合わせながら、価値を創出する点に特徴がある。特に研究開発部門では単なる技術開発ではなく、顧客や社会の課題に対してどのように貢献できるかを重視する文化が根付いている。また事業業務領域が非常に広いため、部署やグループを横断した連携が非常に広大で、若手にも一定の裁量が与えられ、自ら課題を見つけて提案する姿勢が求められる」という声もあります。
成長・育成に関しては「若手時代は、仕事を学べる、色々経験できる、上司や先輩からの指導を受けられる、スキルアップできる感覚で充実している。若手の独身時代は、給与も普通で文句なし。大企業の看板があるので、お付き合いのある顧客は出張先の会社、工場など、どれも名のある一流の大企業ばかりで、貴重な経験が積める」という声も見られます。
悪い評判・口コミ
一方でネガティブな声としては、組織の硬直性と意思決定の遅さを指摘するものが多く見られます。
「部署間の連携や意思決定に時間がかかり、社内での会議をずっとやっている。また、中間層が少ないあんなに新卒を雇っているのに、人手不足が顕著に伝わる」、「巨大企業であるがゆえに組織階層が多く、トップダウンの傾向が強いため、現場の意思決定や実行スピードが遅くなりがちです。
特に変化が激しく、アジャイルな対応が求められるIT領域においては、機動力の欠如が課題として指摘されることがあります」という声があります。
また、年功序列的な要素が残っていることへの不満も一定数見られます。「日本の大企業らしく、年功が上がるにつれて器用でバランス感覚の良い人が生き残るために活躍する印象がある。年功序列で、上司、先輩からの引き上げが無いと、表舞台に立つことはできないので、そこで活躍できる人とできない人に分かれる」という指摘もあります。
キャリアの観点では「従来の社内カンパニー制度の名残りのか事業部によって違う会社レベルで雰囲気が違うという前置きのもと、形骸化した社内規定やエンジニアといった顧客に価値を付与しない仕事に多くの工数が投入されており、モチベーションが上がらなかった。実際の手を動かす部分はグループ会社が行い、社内の業務プロセスを維持するために親会社の人間が投入されている」という声もあります (*12)。
残業時間・有給取得率
OpenWorkに表示された数値では、残業時間(月間)の平均は31.7時間、有給休暇消化率は64.0%となっています (*12)。
部門・プロジェクトによって実態は大きく異なり、「研究所では平均残業時間は月平均20h/月くらいだが、40〜50h/月の人もいれば、プロジェクトによりまれに60h以上になった場合もあるようだ」、また「フロントSEと呼ばれる客先常駐でのシステム開発がメインとなる部署の場合は、プライベートは無いに等しい。客からの要望やクレーム、協力会社からの情報を一手に引き受けてPJを推進しつつ、社内向けの資料作成に追われる日々。プロジェクトが炎上したら土日返上、微妙作業が当然のように発生する」という声もあり、配属先によって残業の実態には大きなばらつきがあります (*12)。
評判・口コミからわかる日立製作所の特徴
OpenWorkの総合評価は5点満点中3.67(2026年6月現在)です (*12)。
「法令遵守意識」の評価が高い一方で、「20代成長環境」の評価が相対的に低い傾向があります。
総じて、「大規模な社会インフラ案件に携われるやりがい」「福利厚生と待遇の充実」がポジティブな評価の柱となっており、「組織の大きさゆえの意思決定の遅さ」「部門・ポジションによるキャリア形成の差」がネガティブな評価の柱となっています。
自身が配属される部門の特性を事前によく確認することが、入社後のミスマッチを防ぐうえで重要です。
日立製作所へ転職するメリット
日立製作所への転職がもたらす主なメリットについて解説します。
社会インフラを支える大規模事業に携われる
日立製作所が手がける事業は、鉄道・エネルギー・医療・金融・水・環境・公共といった、現代社会の基盤を支える社会インフラ領域に広くまたがっています。
2025年3月期の売上収益は約1兆7,742億円、連結従業員数は28万人を超える規模であり (*10)、個人が一企業の中で経験できる事業・プロジェクトの幅は国内でも最大クラスです。
「公共、産業、ITなど幅広い分野で大規模案件に携わることができ、社会を支えているという実感が強い」という社員の声が口コミに多く見られる通り (*12)、自分の仕事が社会の動きと直結している実感を持てる点は、日立製作所で働く大きな魅力です。
IT×OT×プロダクトを活かした社会イノベーション事業に関われる
日立製作所の競合優位性のひとつは、IT(情報技術)・OT(制御・運用技術)・プロダクト(製品・設備)の3つをすべて自社内に保有し、組み合わせることができる点です。
これにより他社には真似の難しい複雑で大規模な社会インフラシステムを構築できます。
デジタルソリューションブランド「Lumada」を通じて、現場のデータとデジタル技術を融合させた社会課題の解決に取り組んでおり (*7)、転職者にとっては「電機メーカーの技術力」と「ITサービス企業の先端性」を同時に経験できる希少な環境です (*14)。
安定性と成長性を両立できる
日立製作所は1910年創業の100年以上の歴史を持ちながら、近年はグローバル事業の拡大とデジタル化への戦略的な転換を加速させています (*10)。
離職率は2024年度が2.0%と非常に低く (*2)、平均勤続年数は18.7年(2025年3月期)という数字が示す通り、長期にわたって安定して働ける基盤が整っています (*10)。
一方で、中途採用比率が52%に達するなど (*2)、組織の活性化と外部知見の取り込みに積極的であり、「安定しているだけでなく変化に挑戦している大企業」という側面も持ちます。
「マンモス企業ながらリーマン後の変身を機に、近年はAIにシフトし、柔軟に変身できる組織」(産業・SE・在籍3年未満・中途入社・男性)という口コミが示すように、大企業でありながら変革への意志を持っている点は転職先としての大きな魅力です (*12)。
幅広い職種・事業領域でキャリアを築ける
日立製作所は研究開発から営業・コーポレートまで多様な職種を抱え、事業領域もデジタル・エナジー・モビリティ・インダストリーと幅広く展開されています (*6)。
キャリアの途中で異なる部門・領域・職種に挑戦できる可能性があり、入社後のキャリアの選択肢が広い点も転職先としての魅力です。
また、LinkedInラーニング・英会話スクール費用補助・資格取得支援など能力開発の支援制度も整備されており、入社後の継続的な学びを後押しする環境が用意されています (*15)。
(*14) 参照:社会イノベーション事業|日立製作所(2026年6月現在)
(*15) 参照:能力開発|日立製作所(2026年6月現在)
日立製作所へ転職するデメリット・注意点
転職を検討する際に把握しておくべきデメリット・注意点を解説します。
人気企業のため選考難易度が高い
日立製作所は転職市場での人気が非常に高く、応募者が集中するため書類選考の時点から相応の競争にさらされます。
キャリア採用計画が1,100名(2026年度)と大規模ではあるものの (*2)、応募数に対して採用枠が限られる職種も多く、即戦力として活躍できる強いスキルセットと職務経歴の明確な提示が選考通過の前提条件となります。
職種ごとに求められる経験・専門性が異なる
日立製作所の中途採用はポジションごとの採用であるため、応募先の職種で求められる経験・スキルと自身の職歴の合致度が選考の鍵を握ります。
「日立製作所で働きたい」という意欲だけでは評価されにくく、「この職種でどのような貢献ができるか」という即戦力としての具体性が問われます。
複数の求人を比較しながら、自分のスキルセットと最も合致するポジションを見極めることが重要です。
大企業ならではの調整・合意形成が必要になる
連結28万人以上を抱えるグローバル企業として、組織の規模に比例した調整コスト・会議・稟議プロセスが存在します。
口コミでも「組織の体制はとても大きい組織のため誰が何をやるかわからないことも多いので、その辺が少し可視化されてくるともう少し仕事はしやすくなるかもしれない。組織変更はわりと頻繁に起こる」という声があります (*12)。
スタートアップや外資系でスピーディーな意思決定に慣れた方は、入社後に環境の変化を感じる可能性があります。
配属部門によって働き方やキャリアが異なる
同じ日立製作所の社員でも、配属される部門・ポジション・事業領域によって残業時間・在宅勤務の比率・キャリア形成の方向性は大きく異なります。
客先常駐型のシステムエンジニア職と研究所勤務では働き方が全く異なり (*12)、希望する働き方・キャリアと実際の配属先の実態が合致するかどうかを転職前に確認しておくことが重要です。
転職エージェントや採用担当者への確認、OB・OG面談の活用が有効です。
日立製作所への転職に向いている人
日立製作所は、単に技術力が高いだけでなく、社会への貢献意識や大規模プロジェクトを推進する力を持つ人材が求められています。
ここでは、日立製作所への転職に向いている人の特徴を紹介します。
社会インフラや社会課題の解決に興味がある人
日立製作所は、鉄道システムや電力インフラ、医療機器、公共システムなど、人々の生活を支える事業を数多く展開しています。
そのため、「社会に大きなインパクトを与える仕事がしたい」「人々の暮らしを支える事業に携わりたい」と考える人に向いています。
特に近年は、デジタル技術を活用して社会課題を解決する取り組みに力を入れているため、企業の利益だけでなく社会全体への貢献にやりがいを感じられる人は活躍しやすいでしょう。
大規模プロジェクトに携わりたい人
日立製作所では、官公庁や大手企業向けの大型案件が数多く存在します。プロジェクトの規模が大きく、数年単位で進行するケースも珍しくありません。
そのため、複数の関係者と連携しながらプロジェクトを推進した経験がある人や、大規模案件に挑戦したいという意欲を持つ人に適しています。
難易度の高い案件に取り組みながら、自身のプロジェクトマネジメント力を高めたい人にとって魅力的な環境といえるでしょう。
専門性を高めながら長期的なキャリアを築きたい人
日立製作所では、IT(情報技術)とOT(制御・運用技術)、さらにはプロダクト技術を組み合わせた独自の事業展開を行っています。
そのため、エンジニアやコンサルタント、研究開発職など、各分野で高い専門性を身につけることが可能です。
短期間で幅広い経験を積むよりも、特定領域の知識やスキルを深めながら長期的にキャリアを形成したい人には適した環境といえるでしょう。
チームワークを重視して働ける人
日立製作所では、多くの部署やグループ会社が連携しながらプロジェクトを進めます。
そのため、個人プレーよりもチームで成果を生み出す姿勢が重要です。
関係者との調整や合意形成を丁寧に行える人、異なる立場のメンバーと協力しながら仕事を進められる人は高く評価される傾向があります。
協調性やコミュニケーション力に自信がある人は活躍しやすいでしょう。
安定した環境で着実に成長したい人
日立製作所は国内有数の大企業であり、経営基盤が安定しています。
教育制度や研修制度も充実しており、長期的な視点でキャリア形成を行いやすい環境が整っています。
ベンチャー企業のような急激な変化やスピード感を求める人よりも、安定した環境の中で着実にスキルを高め、キャリアアップを目指したい人に向いている企業といえるでしょう。
sincereedを使って日立製作所に転職
sincereedは、大企業への転職支援に特化したハイクラス転職エージェントです。
各業界に精通したコンサルタントが企業・求職者の両面を担当し、深い理解に基づくマッチングを実現。
企業との強固な信頼関係を活かし、非公開求人や選考対策など、質の高い情報提供で納得感のある転職を支援します。
日立製作所の求人(非公開を含む)も多数保有しているため、ご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
日立製作所の選考フロー
日立製作所の中途採用では、複数の選考ステップが設けられています。
基本的な選考フローは以下のとおり(*2)ですが、職種やポジションによって内容や回数が異なる場合があります。
エントリー
↓
書類選考
↓
面接(複数回実施)
↓
内定
日立製作所の面接対策
日立製作所の選考を突破するための面接対策について、特に重要な4つのポイントを解説します。
転職理由を明確にする
「なぜ今の職場を離れ転職するのか」は、必ず問われる質問です。
ネガティブな動機(職場への不満・人間関係など)は可能な限り表に出さず、「これまでの経験をより大きな社会課題の解決に活かしたい」「日立製作所の事業規模でこそ実現できるキャリアがある」という前向きな動機として整理することが重要です。
なぜ日立製作所なのかを言語化する
「なぜ他社ではなく日立製作所なのか」という問いに対して、表面的な回答(知名度・安定性など)は評価されにくい傾向があります。
日立製作所が展開する「社会イノベーション事業」の具体的な内容 (*14)、IT×OT×プロダクトの融合という競合優位性、Lumadaを軸にしたデジタル変革の方向性 (*7) などを理解したうえで、「自分のスキルや志向がどのように貢献できるか」を結びつけた志望動機を準備することが求められます。
応募職種で活かせる経験・専門性を整理する
即戦力採用であるため、前職での業務経験・担当したプロジェクトの規模・自身の役割・具体的な成果(定量的に表現できるもの)を明確に言語化しておくことが不可欠です。
「どのような課題を」「どのような手法で解決し」「結果として何をもたらしたか」というストーリーを職務経歴書および面接で具体的に伝えられる準備をしておきましょう。
社会イノベーション事業への理解を深める
日立製作所は「地球環境・人々の幸福・経済成長の3つが調和するハーモナイズドソサエティの実現」をビジョンとして掲げ (*14)、社会インフラのデジタル化や脱炭素化といった大きな社会課題の解決を事業の中核に据えています。
応募する職種・部門が「どの社会課題の解決に貢献しているのか」を深く理解し、自身のキャリアビジョンと繋がっているかどうかが、最終面接での評価を大きく左右します。
採用サイトの事業紹介ページや統合報告書を事前に読み込んでおくことを強くお勧めします。
よくある質問
日立製作所へ中途採用を考える方に多い質問とその回答を紹介します。
Q. 日立製作所は中途で何人採用予定ですか?
日立製作所は中途採用を積極的に拡大しており、採用人数も大規模な水準となっています。2026年度のキャリア採用計画は1,100名 (*2) とされており、日本の大企業の中でも比較的多い採用人数です。
Q. 日立製作所の中途採用比率は?
日立製作所では、中途採用(キャリア採用)の比率も年々高まっており、現在は採用の中核を担う存在となっています。労働施策総合推進法に基づく公表データによると、正規雇用労働者における中途採用比率は、2023年度が45%、2024年度が47%、そして2025年度には52% (*2) と、ついに過半数に達しています(公表日:2026年4月1日)。
Q. 日立製作所にはどのような職種がありますか?
研究開発、設計開発、生産技術、品質保証、システムエンジニア(SE)、営業技術、営業、経理財務、調達、人事総務、生産管理、法務、知的財産マネジメント、事業企画など (*2) があります。
Q. 日立製作所にリモートワークやフレックスタイム制はありますか?
日立製作所はリモートワークやフレックスタイム制を積極的に導入しています (*13)。日立製作所では、一般的なフレックス制度よりも自由度の高い「スーパーフレックス制度」が導入されています。特徴的なのはコアタイムが撤廃されている点で、始業・終業の時間はもちろん、休憩のタイミングも個人の裁量で調整することが可能です。
Q. 日立製作所はどのくらい休暇を取得できますか?
日立製作所では入社1年目から年間24日の年次有給休暇が付与 (*2) されます。一般的な企業では初年度10日程度からスタートするケースが多いため、初年度からこの日数が付与されるのはかなり手厚い水準です。一定の勤続年数を迎えた社員には、リフレッシュ休暇も用意されています。勤続満10年を迎えると、その後5年ごとに5日連続の休暇を取得することが可能です。この制度により、まとまった休みを取りづらい大企業であっても、節目ごとにしっかりとリフレッシュできる仕組みが整っています。
まとめ
日立製作所は、中途採用比率52%・採用計画1,100名(2026年度)という積極採用の姿勢と、平均年収961万円・充実した福利厚生という待遇水準の高さ、そして社会インフラを支える大規模事業への参画機会という3つの観点から、転職市場で非常に高い人気を誇っています。
選考難易度は高いものの、IT・DX・研究開発・生産技術・コーポレートなど幅広い職種で採用ニーズが存在しており、自身のスキルと志向が応募職種と合致していれば十分に狙える転職先です。
配属部門によって働き方やキャリア形成の方向性に差があるため、転職前の情報収集を徹底し、sincereedなどの転職エージェントを活用して非公開求人や選考対策を進めることが転職成功への近道となります。
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