花王の会社概要は?
2025/01/05

花王の会社概要は?

アタックなどの洗剤を中心に石鹸ホワイトや飲料ヘルシアなどコンシューマー向けに数多くヒット商品を生み出している花王。実際どのような事業を行っているのか気になっている方は多いのではないでしょうか。

一方で、そのような情報は実際に働いてみないと把握できない部分が多く、情報収集に苦労している転職希望者が多いのも事実です。

 

今回は、そんな花王の会社概要や企業文化、事業内容について詳しく解説していきます。花王の転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

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花王の会社概要

まず、花王の会社概要を紹介します。

 

会社概要:花王

社名 花王株式会社
英文社名 Kao Corporation
創業 1887年6月(明治20年)
資本金 854億円
従業員 8,199人(連結対象会社合計 34,257人)

2023年12月31日現在

代表者 代表取締役 社長執行役員 長谷部 佳宏
所在地 本社

〒103-8210 東京都中央区日本橋茅場町 1-14-10

 

花王株式会社は、東京日本橋に本社を置き、「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」の4つの事業分野で、生活者に向けたコンシューマープロダクツ事業を展開しています。「ケミカル」事業においては、産業界のニーズにきめ細かく対応した製品を幅広く展開しています。これらの事業活動を通じて、持続可能で豊かな共生世界の実現に貢献しています。

 

従業員数はグループ全体で約3.4万人以上の方が在籍されています。2023年度の営業利益は600億円と日本を代表する大企業の一つです。

 

また、花王グループは約120社の子会社・関連会社から構成されており、アジア、欧州、米州と幅広い地域に海外現地法人を構えています。

 

花王の企業文化

花王は、「豊かな共生世界の実現」をパーパスに掲げております。ここでは、代表のメッセージと行動指針から、その特徴を探っていきます。

代表メッセージ

Global Sharp Top

創造と革新で唯一無二をめざす

 

花王株式会社 代表取締役 社長執行役員 長谷部佳宏です。

花王グループは、「豊かな共生世界の実現」をパーパスに掲げ、創造と革新で、人と社会、地球の「きれい」に貢献し、すべてのいのちが調和するこころ豊かな未来をめざします。大切にしているのは、生活者に寄り添い、生活を豊かにするモノやサービスを創造する「よきモノづくり」です。これは、創業以来花王に深く根づく価値観であり、本質的な研究を追求したユニークな技術をもとに、お客さまのお困りごとを解決し、欠かすことのできない製品、すなわち価値を生み出してきました。

 

そして、2023年には新たに「グローバル・シャープトップ」という戦略を掲げました。市場を世界全体と捉え、モノやサービスの特徴をさらに極めてロイヤリティを追求します。私たちは、誰が使っても一定の満足を得られる価値づくりから、高い満足感をめざした特定の顧客に強くフォーカスした価値づくりへと、モノづくりを進化させていきます。世界中の生活者に「この商品があってほんとうによかった」と言っていただける唯一無二の存在になるために、モノやサービスの質を高め、生活者との絆を深めます。

 

地政学リスクの拡大に伴う国際社会の多軸化・分断化、及び原材料高騰に伴う物価高騰など厳しい外部環境の中、持続可能な社会をめざす脱炭素化、環境保全の世界的な動きは重要度をさらに増しています。花王はESG視点を重視し、サステナビリティ以外の退路を断ち、人と地球、人と社会、そしていきいきとした人と人のつながりを大切にする「未来のいのちを守る」企業として前進していきます。

 

これらを実現していくのは人の力です、今まで以上にスピード感をもち、社員の力を結集し、創造と革新でESG視点の「よきモノづくり」を進めます。今後花王は、量から質の経済への転換を、次の世界のあり方として示しながら、次なる発展の道を歩み、持続可能な社会に欠かせない企業となることをめざします。

 

ステークホルダーの皆さまと共に「豊かな共生世界の実現」をめざし、全社一丸となり絶えざる革新を続けてまいります。どうぞご支援賜りますようよろしくお願いいたします。

 

2024年7月

花王株式会社

代表取締役 社長執行役員

長谷部 佳宏

 

花王株式会社の代表取締役長谷部佳宏氏は、パーパス実現に向けて「グローバルシャープトップ」という戦略を打ち出しています。

 

市場を世界全体と捉え、モノやサービスの特徴をさらに極め、ロイヤリティを追求しています。また、誰が使っても一定の満足を得られる価値づくりから、高い満足感をめざした特定の顧客に強くフォーカスした価値づくりへと、モノづくりを進化させていきます。

世界中の生活者に「この商品があってほんとうによかった」と言っていただける唯一無二の存在になるために、モノやサービスの質を高め、生活者との絆を深めています。

 

これらの取り組みは、花王の企業文化の根幹を成しています。社員一人ひとりがお客様の明日をより良くすることを目指し、挑戦を続ける花王の姿勢は、長谷部氏のメッセージからも強く感じられます。

 

花王の企業理念

企業理念や価値観をご紹介していきます。ぜひ面接対策の企業研究として参照ください。

花王はパーパスと価値創造を掲げています。加えて、花王のすべての活動の根幹は、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」と「花王ウェイ(企業理念)」が支えています。

パーパス

豊かな共生世界の実現

To realize a Kirei World in which all life lives in harmony

創造と革新で、人と社会、

地球の「きれい」に貢献し、すべてのいのちが調和する

こころ豊かな未来をめざします。

一人ひとりのいのちを輝かせるきれい<生命>、皆が笑顔で暮らせるきれい<生活>、持続可能な生態のきれい<生態>。花王はこの3つの領域のきれいに貢献することで豊かな共生世界の実現をめざします。これは創業以来130年以上続く、花王の変わらぬ想いです。

 

花王の価値創造

社員活力を最大化することで、「よきモノづくり」を進化させ、

投資して強くなる事業へと変革します。このサイクルを回して企業価値を向上させ、

持続可能な社会に欠かせない企業をめざします。

花王は、社員の活力を最大化してよきモノづくりを行い、5つの事業を変革することで企業価値を向上させ、持続可能な社会に欠かすことのできない存在をめざします。

私たちのすべての活動の根幹は、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」と「花王ウェイ(企業理念)」が支えています。

 

未来への5つの約束

花王は、「環境問題」「高齢化」「パンデミック」「多様化の影響」の4つの社会問題を重視し、そのために既存事業の再生と新事業の創成を加速させるという方針を掲げています。2021年、特に事業活動と関係が深いテーマを、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の19の重点取り組みテーマに組み込んで再構成し、「未来への5つの約束」を策定。この約束を達成する活動を推進しています。

1、再生する暮らしへ。Regenerative Lifestyles

誰もが無理なく実践できる「清潔・美・健康・環境」の習慣づくりを通じて、人々がより安心して、よりこころ豊かに暮らせる世界をめざします。

2、CO2削減を超えて、再資源化へ。Toward Carbon Negative

活動や製品・サービスを通じてCO2をできる限り減らしています。さらに、空気中のCO2を資源へと還元する技術を開発し、カーボンネガティブをめざします。

3、何ひとつ、無駄にさせない。ZeroWaste

大事な資源を無駄なく使い、使ったあとは資源に戻していく。毎日の暮らしにおいても、活動や製品・サービスが、ごみを出さない世界をめざします。

4、違いに寄り添い、精確にケアする。Precision Life Care

生体・生活・環境の状態と原因を精確に把握することで、それぞれに対する最適なソリューションを適時・適切にお届けします。

5、誰ひとり取り残さない、着実な一歩。Leave No One Behind

加齢や病気などの深刻な悩みを抱える人々も日々安心して暮らせるように、花王の資産を最大限に活用し、着実な一歩を積み重ねていきます。

花王ウェイ(企業理念)

「花王ウェイ」は、花王のすべての企業活動の拠りどころとなる企業理念です。また一人ひとりの社員にとっては、会社の発展と個人の成長を重ね合わせ、働きがい、生きがいを得るうえで欠かすことのできない指針です。

使命:豊かな共生世界の実現

ビジョン:人を理解し期待の先にいく企業に

基本となる価値観:正道を歩む、よきモノづくり、絶えざる革新

行動原則:共生視点、現場起点、個の尊重と力の結集、果敢に挑む

 

花王の事業内容

花王は、洗剤や石鹸などの事業のイメージが強いですが、実は幅広い事業を展開しています。今回は、花王の事業内容、具体的な取り組み、そして未来を見据えた新規事業についてご紹介します。 

 

花王には、大きく分けて2つの事業があります。生活者向けの製品を扱う「コンシューマープロダクツ事業」と、産業界のニーズにきめ細かく対応した製品を扱う「ケミカル事業」です。コンシューマープロダクツ事業には、人々が毎日必要とする日用品を扱う「ハイジーン&リビングケア」、「ヘルス&ビューティケア」、「ライフケア」、「化粧品」があります。これらの事業活動を通じて、持続可能な社会における豊かな共生世界の実現に貢献しています。

以下それぞれ詳細を記載していきます。

ハイジーン&リビングケア事業

新価値提案で強いブランドを磨き上げる

衣類や住まいの清潔を保ち、家事負担を軽減することで、誰もが安心して暮らせる生活空間を実現する。

ライフステージに合ったサニタリー製品の提案により、誰もが自分らしく快適に過ごせる毎日に貢献する。

【ブランド一覧】

アタック、ハミング、ワイドハイター、ニュービーズ、キュキュット、マジックリン等

 

ヘルス&ビューティケア事業

世界の肌に届けるオンリーワンのUVソリューション

日々のお手入れや衛生習慣を通じて、人々が思いどおりに個性を表現できるすこやかな暮らしを実現する。

感染症や紫外線などの外的要因を防御・予防し、環境ストレスケアと安全・安心な暮らしづくりを推進する。

【ブランド一覧】

Biore、JERGENS、Essential、メリット、ピュオーラ、バブ、めぐりズム等

 

ヘアサロン向け事業

サロン顧客の“Making life beautiful”実現をめざす

世界中のヘアスタイリスト、サロンオーナー、サロン顧客の生活をより豊かにし、サロンと共に私たちのブランド・製品・サービスを通じ、“Making life beautiful”を実現する。

【ブランド一覧】

GOLDWIN、KMS、KERASILK、ORIBE、VARIS等

 

ライフケア事業

独自のソリューションで未来の健康と安全を支える

課題の本質を捉え、生活者に寄り添う独自のソリューションを通じて、一人ひとりの顕在・潜在ニーズに高精度でマッチするソリューションや、プロフェッショナルからの衛生ニーズに即したソリューションを提供し、人々の未来の健康と安全に貢献する。

【ブランド一覧】

ハンドスキッシュ、スマッシュ、アリエールニュースター等

 

化粧品事業

パーパスドリブンなブランド戦略でグローバル化を加速

個性ある尖ったブランド群を通じて、一人ひとり、その人ならではの美と個性に寄り添い、確かなサイエンスとあふれる感性で希望とKireiを提供する。

美、希望、Kireiを通じて、「よろこび」ある生活文化と世界中の人々が輝ける社会の実現に貢献する。

【ブランド一覧】

SENSAI、Curel、KATE、KANEBO等

ケミカル事業

エコイノベーションで社会課題を解決し、事業を成長させる

 

花王が持つさまざまな強みと、顧客・パートナーの強みを集積した共創を通じて、環境・社会課題の解決に努め、産業界の新たな価値と社会的インパクトの創出を図る。

サステナブル素材の深化や新たなエコソリューションの提案によって、顧客や産業界、社会の脱炭素と循環型経済への転換に向けた取り組みに貢献する。

 

取り組みの具体例

花王が特に力を入れている戦略として、下記の具体例が挙げられます。

 

・「グローバル・シャープトップ」事業の構築

・「グローバル・シャープトップ」な人財/組織運営

・資本効率/収益性の改善

・パートナーとの共創による事業構築

 

花王は、以下4つの戦略を掲げています。

 

「グローバル・シャープトップ」事業の構築

生活者・顧客に欠かせない事業・高収益事業へのグローバルシフトを進めています。2023年は、「ビオレ」UVケアの欧州・ブラジルでの販売、セルフタンニングや日やけ止め領域に強みを持つBondi Sands社の買収など、スキンプロテクション事業のグローバル拡大の道筋をつくりました。ファブリック&ホームケア事業ではグローバルの拡大ポテンシャルが高い新製品を投入し、ヘアサロン向け製品では「Oribe」を中心に欧米展開の強化を進めました。また、自社ECサイト「My Kao Mall」において各事業カテゴリーの展開が始動。今後、UVケア製品の海外展開をさらに加速するほか、高付加価値のシート型製品やヘアケア事業における新製品の投入、エコケミカルオンリーワン技術のグローバル展開の継続強化を進めていきます。

 

「グローバル・シャープトップ」な人財/組織運営

「グローバル・シャープトップ」事業を支える人財の育成・獲得、組織運営の改革を進めています。対話を軸としたアグレッシブな人財への投資を優先し、研鑽の場や自学共生機会の提供、権限委譲、透明性ある公正な評価・処遇、最適配置を行っていきます。また、部門に依存しないタスク型チーム編成により、スピード感のある推進体制に移行し、マトリックス運営から脱却していきます。

 

資本効率/収益性の改善

「アタック」、「ビオレ」といった高収益事業を拡大するほか、戦略的値上げや構造改革による収益改善、事業ポートフォリオの見直しを行い、経営資本の価値最大化を進めました。これらは当社の業績や財務パフォーマンスに持続的で長期的な影響をもたらす取り組みです。今後も引き続き、規律あるポートフォリオ管理、利益を重視した高付加価値化を推進し、さらなる稼ぐ力の改革を推進します。

 

パートナーとの共創による事業構築

パートナーとなる他社との共創による事業構築を進め、花王グループが有する技術資産の最大化を加速していきます。

 

これらの戦略を徹底的に実行し、確実に収益性を向上させ、過去最高益を目指しています。

 

花王の関連会社

花王は、多岐にわたる事業を展開するため、多くの関連会社を有しています。一例を挙げると、下記のとおりです。

 

・花王グループカスタマーマーケティング株式会社

・株式会社カネボウ化粧品

・株式会社エキップ

・花王コスメプロダクツ小田原株式会社

・ニベア花王株式会社

・花王サロンジャパン株式会社

・花王サニタリープロダクツ愛媛株式会社

・花王プロフェッショナル・サービス株式会社

・花王クエーカー株式会社

・Kao (China) Holding Co., Ltd.

・Kao Corporation Shanghai

・Kao Commercial (Shanghai) Co., Ltd.

・Pilipinas Kao, Incorporated

・Fatty Chemical (Malaysia) Sdn. Bhd.

・Kao Canada Inc.

・Kao USA Inc.

・Oribe Hair Care, LLC

・Kao Norway AS

・Kao Denmark A/S

 

国内だけでも数多くの会社やブランドを展開している企業があり、海外も中国を中心にアジア圏からアメリカ、カナダなどにも広がっています。

これらの関連会社は、花王グループとして連携し、それぞれの専門性を活かしながら、より良い製品やサービスの提供を目指しています。例えば、花王グループカスタマーマーケティング株式会社は、花王が生産した製品を、小売業と協力しながら消費者にお届けする役割を担っています。

 

カネボウ化粧品とは、販社部門を統合しています。両社が独立して行っている流通企業との店舗商談や売り場作りを一体化し、各ブランドの美容部員を管理する新会社も設立して、販社部門の傘下に置きました。すでに統合している生産や研究・開発機能に加え、販売機能についてもグループの融合を加速しました。

 

これらの関連会社を通じて、花王は世界中のお客様に、より良い暮らしを提供するための製品やサービスを届け続けています。

花王へのご転職をお考えの方へ

花王への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

花王への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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