マネーフォワードの福利厚生は?
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マネーフォワードは、日本国内で人気のあるフィンテック企業であり、個人および企業向けに様々な金融サービスを提供しています。経済産業省・特許庁が主催する令和5年度の知財功労賞において「特許庁長官表彰」を受賞、アイティクラウド株式会社主催「ITreview Grid Award 2023 Fall」の各部門にて最高位を受賞するなど注目を集めている企業です。
同社は2012年に創業され、2017年に東証マザーズ市場に上場しています。2022年には東証プライム市場に移行し、他の大手企業に肩を並べるような福利厚生や研修を社員に提供しています。本記事では、マネーフォワードの採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、マネーフォワードの福利厚生を解説していきます。
人材開発の考え方
マネーフォワードの福利厚生を考察するにあたって、会社が社員の人材開発をどう考えているか知ることは重要なポイントとなります。
マネーフォワードは、創業以来、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というMissionの実現に向けて、成長の原動力である人材の育成と活躍支援をしてきました。その取り組みのベースにある基本思想が「Talent Forward(社員の可能性をもっと前へ。)」です。
同社では「Talent Forward 戦略」として、5つのカテゴリーに分けて施策や制度構築を行っています。
1.安心して働ける環境・文化を創る
2.MVVCに共感する優秀で多様な人材を世界中から採用する
3.個人のポテンシャルを最大化できる仕組みを創る
4.メンバー一人ひとりが自律的に成長する
5.個人の成長を組織成長に繋げる
上記の戦略を様々な福利厚生や研修という形で実行し、安心して働ける環境の提供や社員の成長を支援しています。本取り組みが一助となり、より多くの社員が中長期的に同社へ貢献することで、創業から約10年で東証プライム市場への移行までの急成長を実現できたといえるかもしれません。同社は人材開発への考え方に確固たるビジョンを持っているため、次のキャリアを検討する方にとって「長期就業」×「自己成長」という観点では、今後とも魅力的な機会を提供してくれる会社と考えられます。
福利厚生
マネーフォワードの福利厚生は、社員が安心して健康的に働くための職場環境に関する制度と、社員自身の成長を後押しする制度の2種類に分かれます。代表的な福利厚生をそれぞれの制度に分けて紹介していきます。
<社員が安心して健康的に働ける職場環境を実現する福利厚生>
■近隣住宅手当・近隣引越し祝金
所属オフィス近隣に居住する際、最大2万円の近隣住宅手当を支給。また近隣住宅手当の範囲内に新たに転居した際、祝金10万円を支給。※詳細条件有
■特定サービス利用時の優待
①賃貸仲介②家事代行③ベビーシッター④ オンライン英会話スクールのサービスを受ける際、同社契約の事業者に限り、割引等の優待を受けることが可能。
■医療サポート
病気やケガに関する悩みや、救急医療機関について24時間365日電話で相談することができる『メディカルアシスト』、夜間や休日に往診やオンライン診療が受けられる『ファストドクター』を導入。
マネーフォワードでは、週2回のオフィス出社を原則としているため、転居に関連する複数の福利厚生を提供しています。フルリモート勤務の他の企業にて、新入社員がオンラインコミュニケーションのみで他の社員との関係構築に苦労する一方で、同社のような出社ハードルを下げる福利厚生の提供は、新入社員の人間関係構築や心理的安全性の高い職場の構築に一役を買っていることでしょう。
また、医療サポートに関する福利厚生は先進的な取り組みをしているのも特徴的です。同社は出社の機会はある一方で、リモートワーク中心の働き方をしている社員も多いようです。そのため、会社やマネージャーが社員の健康状態を常に把握することは難しく、『メディカルアシスト』、『ファストドクター』のようなオンラインや電話対応が可能な医療サービスを導入することで、社員の病気や怪我に関わる迅速な対応や健康的な就業を支援しています。
<社員自身の成長を後押しする福利厚生>
■開発環境構築支援
エンジニアはVP of EngineeringまたはCTOによる決裁で、最新のPC・必要なスペックのPCが利用可能。
■書籍購入補助
■テックカンファレンスコミュニティへの参加支援
国内外のテックカンファレンス・コミュニティへのスポンサー、出展をしており、参加費用を会社が負担。
■社員持株会
毎月の給与から一定の金額(拠出金)を控除し、マネーフォワードの株式を買付できる制度。拠出金に対して15%の奨励金も支給。
■譲渡制限株式制度
長期で会社に貢献いただきたいメンバーに対して譲渡制限株式制度を導入
最新の技術が目まぐるしく変化するIT業界では、エンジニアやビジネス職社員にとって、常に最新の技術やトレンドをキャッチアップすることが求められます。また、最新技術の活用において、高価格で高品質なPC等の機器がないと業務遂行が困難な場合もあります。その状況において、マネーフォワードは書籍購入補助や開発環境構築の制度が豊富にあり、社員の成長促進に寄与しています。
また、テックカンファレンス・コミュニティのイベント参加における経済的なサポートも特徴的です。本制度を通じて、最新技術への好奇心や向上心が高い社員がイベントに参加し、その学びを会社に持ち帰ることが可能です。その学びを他のメンバーに共有することは、チーム・組織全体の技術力の底上げやモチベーション向上に繋がっているでしょう。
社員持株会や譲渡制限株式制度は、ご自身の成長や会社の貢献意識をより一層促す制度といえるでしょう。ご自身の成長が事業成長や会社業績に繋がることで、同制度によって取得した株式の価値が増加するため、働くモチベーションの向上に繋がると考えられます。
研修制度
マネーフォワードでは、社員の成長を後押しするために、数多くの研修制度や異動制度を提供しています。ここからは、その中の代表的な取り組みについて解説していきます。
<教育研修制度>
・マネージャーのメンバー育成力を高める「目標設定研修」「1on1研修」
・経営陣によるリーダーシップ研修「Leadership Forward Program」
・自身のキャリアプランを言語化する「キャリア研修」
・無意識バイアス・異文化コミュニケーション研修「無意識バイアスワークショップ」
代表的な研修の一つに、次世代経営メンバーを育てる事業責任者向けリーダーシップ研修「Leadership Forward Program」があります。マネーフォワードの取締役自らが講師となり、参加者と密にコミュニケーションや実践的なアドバイスをします。本研修を通して、拡大していく組織のリーダーを育成する仕組みが整備されています。
また、同社の組織変革を象徴している研修が「無意識バイアスワークショップ」です。本研修では、他のメンバーと円滑なコミュニケーション、業務連携をできるように、概念理解からディスカッションを実施しています。
この研修の背景には、エンジニア組織を中心とした多国籍化(国籍の多様化)があります。 異なる文化・商習慣で育ったメンバーで構成される組織では、自分自身も気がついていない思い込み「無意識バイアス」がチームビルディングの障害になることが多いのです。
「マネージャー不足」「多国籍メンバーを巻き込んだ組織運営難」という組織課題を早期に見据え、社員個人単位の研修として仕組みに落とし込み、個人のスキル開発に取り組んでいる点は同社が他企業より一歩進んでいる点といえるでしょう。
<語学研修プログラム>
・非英語話者向け英語研修
・Non-Japaneseメンバー向け日本語研修「TERAKOYA」
同社のエンジニア組織は海外出身のエンジニアの受け入れが進んでおり、多くのエンジニアポジションで、ビジネス基礎レベルの英語力(TOEIC 700点以上)を求めています。そのため、英語力を伸ばしてもらうための英語研修を提供しています。また、社員が任意の講師として外国籍エンジニアに日本語を教える「TERAKOYA」というユニークな制度を設けています。上記のように、双方が言語的に歩み寄れる研修設計は、日本人メンバーと外国籍メンバーにとっても魅力的な部分ではないでしょうか。
<エンジニア向け研修>
・新卒エンジニア向け集合研修「Project Based Learning」
・プロダクトマネージャー向け研修「Project Manager Training」
・プロダクト責任者(PdM)向け研修「PdM成長支援プログラム」
<異動制度>
・メンバーの手挙げによる公募異動制度「MFチャレンジシステム」
同社では、事業成長に伴い、新しいチーム立ち上げや既存部門の増員が頻繁に行われています。その募集枠を活かし、公募異動制度「MFチャレンジシステム」が運営されています。社員一人ひとりのWill(今後やりたいことやキャリア志向)を尊重し、自主的な行動を促すことで、組織・個人の成長を創出しています。
■コミュニケーション活性化の取り組み
マネーフォワードでは、社員間の交流を促進するコミュニケーション施策を設けています。その具体的な事例を紹介します。
・Happy Hour(社内懇親会)
コミュニケーションの活性化を目的として、全社員が無料で参加できる懇親会を、実施しています。
・マネーフォワードグループが集まる SoukaiAll-Hands(半期総会)
・Family Day
社員の家族を招待し、マネーフォワードの仕事や職場を知っていただくための、オフィスツアーや懇親会を開催しています。
同社では、2023年に田町にオフィスを増床し、オフラインでメンバー同士がつながる場として「Connect Area」を開設しました。そのスペースを活用し、定期的に社内懇親会やイベントを開催し、組織を超えて交流する場を設けています。また、半期総会では、グループ会社・拠点紹介、メンバー同士で感謝を伝え合うイベントが設けられており、会社として一体感を感じてもらう取り組みがされているようです。このような取り組みを通じて、社員は会社への帰属意識を深めることができ、心理的安全性の高い職場環境に繋がっていくと考えられます。
最後に、社員の家族向けのイベントも開催されており、ご家族としても安心感を感じやすい職場環境といえるでしょう。ご家族が職場に訪問し会社理解が深まることで、ご家族の理解のもとマネーフォワードでの中長期的な就業を後押しいただけるのではないでしょうか。
マネーフォワードへの転職で押さえておくべき会社情報
最後に、マネーフォワードへの転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。
会社概要
会社名 | 株式会社マネーフォワード |
代表者 | 代表取締役社長CEO 辻 庸介 |
創立 | 2012年5月 |
本社所在地 | 東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F |
社員数 | 2130名(2023年11月時点) |
主な関係会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社
マネーフォワードホショウ株式会社 株式会社クラビス マネーフォワードファイン株式会社 マネーフォワードフィナンシャル株式会社 マネーフォワードi株式会社 株式会社ナレッジラボ Money Forward Vietnam Co., Ltd. マネーフォワードシンカ株式会社 スマートキャンプ株式会社 マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社 株式会社アール・アンド・エー・シー 株式会社Biz Forward 株式会社Next Solution 株式会社ビズヒント |
マネーフォワードの企業理念(MVVC)
マネーフォワードの企業理念は以下の通りです。
ミッション:「お金を前へ。人生をもっと前へ。」
このミッションのもと、マネーフォワードはお金を単なるツールと捉え、それを通じてユーザーの生活や人生を豊かにすることを目指しています。お金に対するポジティブなアプローチを促進し、ユーザーが夢を実現できるよう支援するサービスを提供しています・
ビジョン:「すべての人の、お金のプラットフォームになる。」
マネーフォワードは、個人や法人を問わず、すべての人のお金に関する課題を解決することを目指しています。オープンかつ公正なプラットフォームを構築し、本質的なサービスを提供することで、多くの人々の金融生活をサポートします。
企業文化と価値観
マネーフォワードは以下の価値観を大切にしています
User Focus: ユーザーの本質的な課題を理解し、期待を超える価値を提供すること。
Tech & Design: テクノロジーとデザインの力を最大限に活かし、社会を前進させること。
Fairness: すべてのステークホルダーに対してフェアで誠実に向き合うこと。
Speed: 迅速な意思決定と行動。
Professional: 常に成長し、最高の結果を出すためにプロ意識を持つこと。
Teamwork: チームワークを大切にし、一丸となって目標を達成すること。
Respect: 感謝と尊敬を忘れずに、誰に対しても誠実であり続けること。
Evolution: 自ら変わり続け、進化し続けること。
Fun: 仕事や成長、人生を楽しむこと。
マネーフォワードへの転職をお考えの方へ
マネーフォワードへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
マネーフォワードへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただけますと幸いです。
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