日本電気(NEC)の求める人材像は?
2024/08/04

日本電気(NEC)の求める人材像は?

日本電気株式会社(NEC)は、日本を代表する大手総合電機メーカーであり、情報技術(IT)インフラやネットワークソリューションを提供する企業としても知られています。創業から100年以上の歴史を持ち、国内外問わず官公庁や各業界での大規模システム構築〜運用保守など数多くのプロジェクトを手掛けてきました。新型コロナウイルスの流行以降、DXブームに乗り従来の事業に限らず領域を広げ、転職市場においても高い人気を誇っています。


日本電気株式会社(NEC)へのご転職をお考えの方にとっては、どんな人材が求められているのか、自身のどんなところをアピールすればいいのかを知りたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、日本電気(NEC)の採用コンサルティングも手掛ける弊社sincereedが、日本電気(NEC)はどのような人材を求めているのかを具体的にご紹介していきます。

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求める人材像

採用面接では、企業がどのような人材を求めているのかを理解し、それを自分の過去の経験や行動に照らし合わせてアピールしていくことがとても重要になってきます。

 

日本電気(NEC)のキャリア採用サイトでは、「その仕事の経験を持っているかも大切ですが、何よりもNEC Wayに共感し、体現いただける方かどうかを重視しています。」と記載があります。ここで記載されている「NEC Way」とはどういった考え方なのかを見ていきましょう。

 

「NEC Way」は、

NECグループが共通で持つ価値観であり行動の原点です。

企業としてふるまう姿を示した

「Purpose(存在意義)」「Principles(行動原則)」と、

一人ひとりの価値観・ふるまいを示した

「Code of Values(行動基準)」「Code of Conduct(行動規範)」

で構成されています。

私たちはNEC Wayの実践を通して社会価値を創造していきます。

 

同社の求める人材の根底には、「NEC Way」があり、「Purpose(存在意義)」「Principles(行動原則)」「Code of Values(行動基準)」「Code of Conduct(行動規範)」という4つの要素で構成されています。上記の表現は抽象度が高いため、各要素の定義を見ていきましょう。

 

■Purpose 存在意義

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、

誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。

 

本Purposeを掲げる背景に、日本電気(NEC)は様々な事業を通じて社会インフラを支えています。事業領域の詳細は日本電気(NEC)の会社概要は?をご覧ください。そのため、「安全・安心・公平・持続性」という観点が、候補者に求める考え方の重要な要素になるのではないでしょうか。

 

また、ダイバーシティー尊重や社会の変化が進む中で、多様な生活様式や働き方が求められるようになってきました。そのため、最低限のインフラを提供するのではなく、個人の人間性を十分に発揮できる社会インフラの実現が、同社の更なる社会的な価値といえるでしょう。社会インフラは生活する上での当たり前であるため、その恩恵・価値に気づくのは難しいですが、その当たり前の仕組みを振り返ってみることが志望動機の作成のヒントになるのではないでしょうか。

 

■Principles 行動原則

創業の精神「ベタープロダクツ・ベターサービス」

常にゆるぎないインテグリティと人権の尊重

あくなきイノベーションの追求

 

日本電気(NEC)の歴史は写真電送装置(国産第一号)から始まっており、その後、通信技術を中心に、「ベタープロダクツ・ベターサービス」を提供していくことで、大きく成長してきました。社会が発展する中で、社会・個人が求める良い製品やサービスは絶え間なく変化しています。そのため、現状に満足せず、常に次のイノベーションを考える姿勢が求められるでしょう。

 

■Code of Values 行動基準

視線は外向き、未来を見通すように

思考はシンプル、戦略を示せるように

心は情熱的、自らやり遂げるように

行動はスピード、チャンスを逃さぬように

組織はオープン、全員が成長できるように

 

日本電気(NEC)では模範となる行動基準として「Code of Values」を定めています。採用サイト記載の社員インタビューでも、Code of Valuesに沿った取り組みが紹介され、社員にとって本行動基準が浸透していることが伺えます。面接や書類作成においては、ご自身の取り組みがどのCode of Valuesを体現しているかを照らし合わせてみると、ご自身の考え方・行動特性が同社にフィットしているか見えてくるかもしれません。

 

■Code of Conduct 行動規範

1.基本姿勢

2.人権尊重

3.環境保全

4.誠実な事業活動

5.会社財産・情報の管理

コンプライアンスに関する疑問・懸念の相談、報告

 

日本電気(NEC)は日本を代表する企業であるため、行動規範に求められる水準は一般的な企業より高いかもしれません。NECグループは、全世界にグループ・子会社を保有し、様々な国・地域の方々とプロジェクトを推進する機会も増え、人権尊重もより重要になってくるでしょう。また、同社ではスマートシティの事業も手がけており、持続可能な社会を支えていくための環境に対する意識も今後一層重要になるかもしれません。

 

人材への考え方(HR方針)

日本電気(NEC)は、最大の経営資源を「人」と位置づけ、組織と人材の力を最大限に活かすための制度改革や環境整備を「人への投資」として進めてきました。2019年に「挑戦する人の、NEC。」というHR(Human Resources)方針を策定しています。本HR方針から求める人材を見ていきます。HR方針では、以下の内容を掲げています。

 

強い個人、強いチームを作るためのHR方針

■Right Time, Right Position, Right Person 多様な挑戦機会

基本理念は、適時・適所・適材。多様な挑戦の機会が提⽰され、それを掴むことで ⾃分らしいキャリアを柔軟に構築できる。

 

■Keep Growing with Code of Values 限りない成⻑機会

⾼みを⽬指す姿勢があれば、⾃分の能⼒をどこまでも伸ばし、成⻑し続けられる。

 

■Pay for Performance フェアな評価/次へ繋がるリワード

成果はフェアに評価され、正当な報酬、次への成⻑機会やポジションなどで報いられる。

 

■Workplace, Culture, Benefit for the Best Performance ベストを尽くせる環境/⽂化

働きやすい環境やカルチャー、QOLの充実をサポートする制度があり、全⼒で挑戦できる。

 

HR方針から、「挑戦」「成長」というキーワードが見えてくるのではないでしょうか。同社は社員に挑戦や成長の機会を提供してくれるため、その挑戦の機会を活用し、常に成長していくことが求められています。ひいては、社員ひとりひとりの成長が会社として提供できる社会的価値に繋がっていくと考えられます。

 

同社は他の企業と比較し、官公庁や業界大手とのプロジェクトが豊富であることが特徴です。その分顧客から求められる期待・水準も高いですが、その裏返しとして高い成長機会があるといえます。

 

また、同社では、個人の成長を促す豊富な研修プログラムを提供しています。業務やマーケットのニーズに合わせた研修を選択できるだけでなく、ご自身の興味に応じた研修を見つけることで、幅広く自己成長できる環境と言えるでしょう。専門性が高いAI、クラウド、セキュリティ等の分野の研修も活用することで、市場価値が高いDX人材を目指せます。

 

上記のように、挑戦・成長の機会を提供してくれるため、ご自身がどう成長したいのかを考え、ご自身の言葉で伝えることが選考において大事かもしれません。

 

各職種で求められる考え方、素養

日本電気(NEC)では、数多くのポジションを募集していますが、職種によって求められる内容も変わります。そのため、募集が多いポジションを中心に、求められる考え方・素養を紹介していきます。

 

■システムエンジニア職

システム設計や開発に必要な高度な知見を前提として、数多くの関係者を巻き込みプロジェクト推進が求められます。そのため、以下の3点は特に重要になるでしょう。

問題解決能力: 複雑な問題を分析し、効果的なソリューションを見つける力

コミュニケーション能力: 社内メンバーや顧客との円滑なコミュニケーションをリードする力

プロジェクト管理能力: タイムラインや予算を管理し、プロジェクトを成功に導くスキル

 

■営業職

所属部門によって異なる部分はありますが、日本電気(NEC)が扱うシステム開発〜保守運用契約は長期間で、金額規模が非常に大きいという点が特徴です。そのため、以下の3点は特に重要になるでしょう。

顧客志向: 顧客のニーズを理解し、最適なソリューションを提供する姿勢

提案力: 顧客の課題を解決するための具体的な提案を行う能力

交渉力: 有利な条件を引き出すための交渉力

 

■コンサルタント職

デジタル社会が発展し最適解が変わっていく中で、取り組んだことがない案件において最適な解を見つけ出していくことが求められます。そのため、以下の2点は特に重要になるでしょう。

戦略的・論理的思考:顧客の業界やビジネス・技術等を理解し先の展開を見据え、論理的に思考し、適切なアドバイスを提供する能力

リーダーシップ:他のコンサルタントや関連部署を牽引し、共同で目標を達成する力や重要な場面では言い切る、やり切る強い意志を持っていること

 

■開発職・R&D職

各事業で業界の先端を走ることが多く、まだ解がない問題において解決策・技術の種を見つけ出すことが求められます。そのため、以下の2点は特に重要になるでしょう。

問題解決能力:未経験あるいは困難な課題でも、これまでの経験や新たに獲得した知識等を駆使して解決する力

高い探究心・成長意欲:知的好奇心から新しい分野や技術を学び続け、成長していこうとする意識

 

■コーポレート職

グローバル展開や多事業展開をしているため、専門性・難易度の高いポジションが総じて多い印象です。そのため、以下の2点は特に重要になるでしょう。

高い専門性:保有している専門性を通じてチームやその他の部署を牽引する力

コミュニケーション能力: チームメンバーや他の部門との円滑なコミュニケーションをリードする力

 

上述したように、各職種によって求められる素養が異なります。そのため、選考を受ける職種や求められる組織の中での役割を紐解いていくことで、高い解像度で求められる素養を理解できるのではないでしょうか。

 

日本電気(NEC)への転職で押さえておくべき会社情報

最後に、日本電気(NEC)への転職で押さえておくべき会社情報として、会社概要を紹介します。企業研究に役立ちますので、ご参考になれると幸いです。

会社概要

会社名 日本電気株式会社
代表者 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 森田 隆之
創立 1899年(明治32年)7月17日
本社所在地 東京都港区芝五丁目7番1号
資本金 4,278億円 (2024年3月31日現在)
売上収益 単独 1兆8,380億円/連結 3兆4,773億円
従業員数 単独 22,210名/連結 105,246名
会社数 連結子会社 254社

 

日本電気(NEC)への転職をお考えの方へ

日本電気(NEC)への転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。また、応募される職種や部門によって求められる観点も変わってきます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

日本電気(NEC)への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

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