サントリーの人本主義とは?
2023/09/24

サントリーの人本主義とは?

監修者 藤井 俊介

監修者

sincereed株式会社 藤井 俊介

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてIT・インターネット領域の法人営業/営業マネジャー、営業領域・IT領域のキャリアアドバイザー組織のマネジャー/部長、東海エリアの部長・地方エリアの部長を歴任。
サントリーの採用コンサルティングを手掛けると共に、サントリーDX領域においてトップクラスの転職支援実績を持つ。

サントリーは、創業当初から「人」こそがもっとも重要な経営基盤であると考え、人材育成に対して長期的な目線で取り組む「人本主義」を掲げています。人が育つことで現場の意識が変わり、その結果業績の拡大に繋がるということを何度も実感してきた経験から、人本主義の考え方に至ったといいます。

では、人本主義のもとどのような人材育成の取り組みが行われているのか?またその取り組みの結果、どのような成果に至っているのか?という点について、具体的にご紹介していきます。サントリーへの転職をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

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人本主義の背景と創業時からの想い

サントリー123年の成長の源泉は、いつの時代も「人」でした。創業者・鳥井信治郎が赤玉ポートワインで日本の洋酒市場を切り拓くと、その赤玉ポートワインで得た利益をもとに周囲の誰もが反対し、無謀と言われた日本初の本格国産ウイスキーづくりに果敢に挑戦。日本に洋酒文化を広めました。1960年代には寡占状態にあったビール事業へ社運をかけて参入し、1990年代には食品事業やRTD・焼酎事業、サントリーウエルネスの前身である健康食品事業など、新たな事業を次々と創出していきます。2000年以降は大胆なグローバル化を推進し、人がやらないこと・新しいことに挑戦する、まさに社是に掲げている「価値のフロンティアへの挑戦」を続けることで、今日のグローバル食品酒類総合企業サントリーグループへと成長しました。

 

そんなサントリーグループは創業以来、「人」こそがもっとも重要な経営基盤であると考え人材育成を長期的な視点でとらえてきました。「人を育てるんはウイスキーの原酒と一緒や。原酒のなかには、最初は思ったように育たんもんがある。そういう時は栓をしてもう一度寝かしなおすんや。しばらくすると今度はまた最初には想像もせんかったような素晴らしい酒になっとる。人材は原酒と一緒。短期で決めつけたらあかん。原酒を大切に育てるように長い目で見てやらなあかん。」という2代目社長佐治敬三の言葉にも表れています。

ただ、サントリーとしては”人を育てる”という言い方ではおこがましいという考えで、”その人自身が自分を磨きたいと思うことが重要”と捉えています。目的意識をもって何かをやりたい、と思うようになるための環境や仕組みを作ることが経営の役割であると考え、様々な施策を行っています。会社から一方的に教育するのではなく、自発的に学びたくなるためにはどうしたら良いか、という目線で工夫した仕組みづくりになっています。

 

では、実際にどのような施策が行われているのか?具体的にご紹介していきます。

 

全社員型タレントマネジメント

「サントリーは人が命。一人ひとりが持てる力を最大限発揮し、活躍することが会社の成長につながる」という考えのもと、さまざまな働き方を想定したきめ細かい人材育成施策を展開し、個人に寄り添った運用を行っています。目指す姿は「全社員が自立したプロフェッショナルとして、自らのキャリアをデザインし、新たな価値を生み出し続けるグローバルカンパニー」です。

上司、人事とともに、社員が自らのキャリアを考える「キャリアビジョン」を軸に、会社・部門横断的なジョブローテーションや、「サントリーリーダーシップスピリッツ(マネジャー相当職対象)」「考動項目(メンバー相当職対象)」に基づいた現場での育成および適材適所の配置を推進、すべての社員がキャリアをポジティブに楽しみ、活躍できる場の実現に取り組んでいます。

 

社員・上司・人事が三位一体となった「キャリアビジョン」

サントリーの人材育成制度の中心にあるのは、社員・上司・人事が三位一体となった「キャリアビジョン」です。社員は自らの将来的なキャリアを見据え、10年後の姿を自らデザインし、そこから逆算して中期や直近でどんな経験を希望したいかを「キャリアビジョンシート」に申告。それをもとに上司と面談を実施し、長期的な「なりたい姿」とその実現に向けた取り組みについてプランを策定しています。

「人材は全社の財産。全社で個を育成する」と考え、本人の能力を最大限活かす視点で会社や事業・部門をまたがるジョブローテーションも積極的に行っています。イントラネット上の「キャリアビジョン情報サイト」では、多様なキャリアデザインを支援する情報が公開されています。

年1回の「キャリアビジョン」面談のほか、年3回、上司・部下で個々の業務や考課について話し合う面接を実施しています。メンバー層には、年初に上司と設定した業務計画の目標およびプロセスの達成度評価に加え、サントリー社員として求められる社員像を示した「考動項目」に照らした評価もフィードバックされます。評価基準を公開し、計画の立案から結果まで上司ととことん話し合い、明確にフィードバックされる仕組みにより、社員一人ひとりにとって公正かつ納得性の高い評価制度を目指しています。

 

全社DXを実現するためのデジタル領域の研修制度

現在サントリーが特に注力して取り組んでいるのがDX。DX人材を積極的に採用することはもちろんのこと、もともと在籍している社員に対してもデジタルスキルを強化するための取り組みを行っています。具体的な研修や制度は下記の通りです。

 

全従業員のデジタルスキル・リテラシーの底上げ

  • 年間を通した全従業員向けのデジタル研修 • 社内外の講師によるデジタル初学者から中・上級者向けまでの動画アーカイブ、外部のEラーニング

AI研修、アジャイル開発研修、UXプロセス研修、データ分析研修、プロジェクトマネジメント研修、SE研修(アプリケーション開発~要件定義~設計等)、セキュリティ研修、クラウド基盤研修、業務改革提案力研修 など

※随時ラインナップは増えています。

 

事業変革を推進できるデジタル人材の育成強化「デジタルチャレンジ」

  • 7か月間のタフなOff-JTプログラム • リアル課題解決プログラム

 

専門人材の採用と育成

  • 獲得競争が過熱するデジタル人材市場において、優位性のある制度設計 • 採用・育成・評価・処遇をデジタル人材に特化した「DXコース」の運用

 

グローバル事業を牽引する人材育成

サントリーの売上の約半分はグローバル事業によるもの。営業利益においては海外比率が約78%にも及びます。近年は積極的なM&Aを行いグローバル化を進めていますが、今後のさらなる海外進出のため、グローバル人材の育成には大きな力を入れています。

 

トレーニー制度

海外グループ会社で1年間の実地研修(OJT)を通じ、専門性・異文化対応力・グローバルリーダーシップ等の修得を目指す。毎月、日本側の専任メンターとも面談で達成度をレビュー。2021年から、派遣者数を倍増且つ、入社3年目から応募可能にし、グローバルキャリア早期形成を強化。

 

ビジネススクール留学

国内外のビジネススクールに留学し、MBA取得を目指す。2020・2021年留学実績:ハーバード・ビジネス・スクール、コロンビア大、シカゴ大等

 

グローバルチャレンジ制度

現部署での業務を継続しながら1年間のタフなOff-JTプログラムに参加し、グローバルリーダーとして自己変革を目指す。修了後は、将来的にグローバルリーダーとして活躍することを前提とした異動・業務変更の機会を得る。

 

グローバル学部

自律的・自発的にグローバルなマインドセット、スキル、知識を身に付けられるよう、英語学習、異文化理解、資格取得支援など、さまざまなコンテンツを提供。

 

サントリーのこれからを担う経営人材育成

グローバル経営人材を継続的に育成していくために、社外/国内外/異業種との接点を多彩に組み込んだ以下のプログラムを展開しています。

 

Suntory Harvard Program

国境を越えた真の”Global One Suntory”を実現し、世界マーケットで戦い抜く体制を強化するために、ハーバード・ビジネス・スクールと提携して開発したサントリーオリジナルのプログラム。経営トップとのディスカッションなどを通じて、世界的なビジネストレンドやイノベーションについて学び、グローバルなマインドセット、リーダーシップ、そして国境を超えたグループ経営層のネットワークを醸成しています。

 

Beyond Borders

事業の枠を超えてサントリーグループ全体を牽引するグローバルリーダーを育成することを目的とし、ウォートン・ビジネススクールと共同開発したプログラム。参加者は約8ヶ月にわたるプログラムの中で、自身のリーダーシップを強化し、革新的および戦略的な思考を深め、グローバルに活躍するシニアリーダーに求められる能力を身に付けます。また世界のサントリーグループで活躍するリーダー達のネットワークを築くことにより、国境・事業を超えたグローバルシナジーを醸成しています。

 

Global Leadership Development Program

サントリーグループ全体から選抜されたチームリーダー層を対象とし、将来のグローバル経営人材を継続的に輩出することを目的としたプログラム。約8ヶ月にわたるプログラムはケンブリッジ大学とパートナーシップを組んで設計されており、参加者は全3回の集合セッションやコーチング・アクションラーニングを経て、最終発表では経営層に直接プレゼンテーションを行います。マインドセットからサステナビリティなどの重要課題までサントリーリーダーシップ考動項目に紐付けながら学ぶことで、グローバル経営におけるリーダーシップのあり方について深く体得していきます。

 

次世代経営者研修

部長層・課長層を対象とした次世代のサントリーグループをつくる変革型経営層を育成するためのプログラム。社内外のトップリーダーによる講演から参加者自ら経営課題に取り組むアクションラーニングを実施し、最終的にはデジタルやサステナビリティ、グローバルマーケットなど2030年ビジョン実現のために具体的なテーマに沿った経営構想の提言を行います。

 

突撃!隣のマネジャー

マネジャー層の人材育成力を強化するための取り組みも行っています。「突撃!隣のマネジャー」は、その名の通り管理職以上の従業員同士が、人材育成についての悩みやナレッジを共有し、ベストプラクティスを学ぶことができる企画です。

「メンバー育成といっても何からはじめたら良いかわからない」「キャリアに悩むメンバーへの対処法がわからない」など、属人化しがちな人材育成に関するノウハウを共有するほか、スポーツ分野で活躍する名監督などを招き、マネジメントの極意についての講義を開講しています。今後は他企画・部門との連携も視野に入れ、全社の育成風土をさらに強化していきます。

 

サントリーの基本的な研修制度(新卒向け)

サントリーでは一人ひとりのキャリアの実現に向け、様々な研修制度を整えています。参考までに新卒向けの研修制度をご紹介いたします。

 

入社時(約3~4か月) 

  • サントリーグループ合同研修(社会人基礎、ビジネスマナー 等) 
  • デジタル基礎研修(IT基礎研修、デジタルマーケティング研修、データ分析・AI研修、Web開発実践研修 等)

 

配属時

各部門専門研修やOJT研修

 

配属6ヵ月後

フォローアップ研修 工場実習・営業実習(サントリーの各部門の基本的な業務知識習得) 森林整備体験研修(サントリーの理念を体感する機会)

 

従業員に浸透するキャリアオーナーシップ

サントリーグループでは、従業員全員が「自らの旗を立て、挑戦し、やりぬくことができる強い個」(=キャリアオーナー)になることが、競争力のある強い組織・会社をつくっていくと考え、継続的な自己成長・能力や成果の最大発揮を支援する、さまざまな取り組みを行っています。

 

多様な事業・リージョン・機能がキャリアの選択肢

サントリーグループは、創業以来の洋酒事業を起点に、ビール・清涼飲料・健康食品・外食・花など、さまざまな分野に事業を拡大してきました。今日では、米州・欧州・アジア・オセアニアにおいて、メーカーとして幅広いバリューチェーン・機能を有しています。グローバル食品酒類総合企業グループへ成長する中で、 4万人の従業員一人ひとりが多様な選択肢を持ち、挑戦・成長を続け、世界中のお客様に新しい価値をお届けしています。

 

一人ひとりがキャリアビジョンを描く

サントリーでは、一人ひとりが自身の成長に向け、マネジャーとキャリアについて考える機会として、年に1度「キャリアビジョン面談」を実施しています。中期視点を持った「キャリアビジョン」をマネジャーとの双方向のコミュニケーションでつくり上げることがポイントです。育児休業中の従業員に対しても、復職後のキャリアを考える場として面談実施を推奨しています。

自身のキャリアを考えるにあたっては、各社・各部署の業務内容や求める人材などの参考情報を集約したwebサイト、「キャリアビジョンサイト」を設けています。

「キャリアビジョン面談」実施のもう一つの目的は「従業員一人ひとりにあった育成および適材適所の配置につなげていくこと」です。サントリーの人事担当者は、全従業員の「キャリアビジョン」が頭に入っているといっても過言ではないほど、個人のビジョンを大切にしており、まさに、従業員一人ひとり・マネジャー・人事担当者が三位一体で、キャリア形成に取り組んでいます。

 

部署フォーラム BUSHOFO

サントリーでは毎年の「キャリアビジョン面談」の時期や社内公募の開催時期に合わせて、従業員同士が自部署を紹介する合同説明会、「部署フォーラム BUSHOFO」を開催しています。それぞれが他部署の業務への知識を広げ、自身のキャリアを深く考えるきっかけにしてもらうことを目指しています。

出展による自部署紹介のほかにも、役員のパネルディスカッションや外部講師の講話、グローバル・DX(デジタルトランスフォーメーション)などさまざまなテーマの説明会などを企画。2022年は75部署が出展、のべ5,256名が参加しました。参加者にとって新たな視野が拓かれるだけでなく、現在の業務に対するモチベーションのアップや所属部署の風土醸成といった効果にもつながっています。

 

自ら手をあげキャリアを切り拓く社内公募

サントリーでは、各部署の強化と従業員の成長を両立することを目的とした「社内公募」による部署異動を強化しています。最近では海外ポストやシニア層も対象としたさまざまな異動の募集に対し、200人を越える従業員が自ら手をあげ、新たなキャリアに向けてチャレンジしています。営業職から本社スタッフ職への転身、デジタル初心者がデジタル部門への挑戦など、まるで転職したかのような新たな挑戦の機会を後押しする、まさに「やってみなはれ精神」に基づく取り組みです。

 

世界中どこからでも学べるMy Suntory University

サントリーグループでは、学習プラットフォーム「MySU(My Suntory University)」を全世界に多言語で提供しています。

18,000以上の社内外のオンライン講座や動画・資料などから、いつでも自分に合ったものを選んで学ぶことが可能です。サントリーの創業精神・MVV・中長期ビジョン等、企業の理念に関するものから、ビジネスに役立つスキルに関するものまで、幅広く展開しています。各学習コンテンツは日本語、英語に加えフランス語、スペイン語、ベトナム語、タイ語、インドネシア後、中国語(簡体・繁体)など複数の言語に対応しており、グローバルに等しく学習機会を提供することを目指しています。

また、MySUを通じて研修参加履歴や学習情報を一元管理しており、研修参加者間のコミュニケーション活性化や継続学習支援に活用しています。

 

Suntory Self-Development Program

一人ひとりが自分らしく、イキイキと働き、自己成長していくためには、自らの仕事人生に自ら責任をもって前向きに努力し続けることが必要です。そのため、サントリーでは、自己啓発支援プログラム「SDP(Suntory Self-Development Program)」を導入しています。当プログラムはライブで学べる「応募型研修」、好きな時間に学べる「Eラーニング」、じっくり取り組める「通信教育」の3種類からなり、国内グループ会社の従業員が幅広くプログラムを受講できます。受講者が一堂に会する応募型研修は、講座自体からの学びに加え、グループ会社間におけるネットワーク形成にも有用な手段となっています。

 

従業員が主体的に学び合う「寺子屋」

自己啓発のプログラムに加え、もっとカジュアルに、より主体的に学ぶ風土を醸成するため、「学ぶ」「つながる」「教えあう」をコンセプトにした学びのプラットフォーム「寺子屋」を2017年に開設しました。サントリーグループ国内従業員をおもな対象に運営されており、業務に関することから一般教養までさまざまな内容で、講義を受講したり、反対に自らが講師として講義を開くことができます。

2020年以降はオンラインを中心に開講され、2021年の受講者数はのべ3万人以上に。従業員同士が自発的に交流し、知見を広げることができるカジュアルな学びの場として、大いに盛り上がっています。現在は国内のみで展開するプラットフォームですが、今後は世界中のサントリーグループでの展開を予定しています。

 

幅広い真の知性も身に付ける「リベラルアーツ」

サントリーでは一人ひとりが成長していくには、ビジネススキルや語学力に加え、幅広い「真の知性」を身に付けていくことが必要だと考えており、思考の幅の拡がりを目指して、日常業務では触れることの少ない知の世界との接点をつくっています。

サントリー文化財団、サントリー芸術財団と連携し、文化、芸術、スポーツなどさまざまな分野から講師を招聘。オンラインのライブ配信により全国どこからでも無料で参加でき、またアーカイブ動画も視聴できるプログラムを開催しています。講師の著書から事前に学べるほか、聴講のみに留まらず質疑応答の時間を設け、理解を深められる内容です。

 

キャリアサポート

サントリーでは、2007年に「キャリアサポート室(現在は「キャリア推進センター」へ組織名を変更)」を設置しました。専門のアドバイザーによる、キャリアに関する個別相談や人事異動後のキャリア面談、世代別ワークショップ、フォロー面談等を通して、従業員一人ひとりの自律的なキャリア形成を支援しています。このうち、世代別ワークショップは、入社3年目、10年目、43歳、58歳を対象に、それぞれ必須参加のプログラムを実施しています。ここでは、自身の強みや価値観を言語化することで自己理解を深めたうえで、今後のキャリアビジョンを描きます。更に、より深く考えたい40代、50代の従業員向けには、いつでも、何度でも受けられる応募型のワークショップを用意しています。こうした複層的な施策を通じて、「自分のキャリアに自ら責任を持って、前向きに主体的に努力し続ける」、いわゆるキャリアオーナーシップを持った従業員が、様々な仕事にチャレンジしつつ成長していく会社を目指しています。

 

コーチング・メンタリング

サントリーグループでは、事業内容や組織を深く理解し、プロのコーチとしても経験豊富なExecutive Coachを社内に保有し、世界中のシニアエグゼクティブの育成を支援しています。コーチングの中身は一人ひとりの目的に合わせて構成しており、質問や対話を通して、対象者の思考を引き出していきます。また、社内コーチは、リーダーシップポテンシャルを始めとした、多種多様なアセスメント資格も保有しており、客観的データに基づいたフィードバックによる成長も支援することができます。

プロのコーチだけでなく、従業員同士のメンタリングの仕組みも積極的に活用しています。例えば、将来の経営者候補と期待する人材において、サプライチェーンマネジメントに関しての知識や視点を強化してほしい場合に、サプライチェーン部門のエグゼクティブをメンターに起用するなど、社内のネットワーキングを活用して互いに成長し合う取り組みを行っています。

新卒の場合には、「コーチャー制度」と呼ばれる、配属後1年目の間はマンツーマンで専任の教育担当(コーチャー)がつく制度も導入しています。日々の業務のみならず、日常生活全般にわたって、新入社員の指導・育成を行っています。

 

「やってみなはれ」を促すさまざまな仕組み・制度

サントリーが創業以来大事にしている価値観「やってみなはれ」。多少の失敗には目を瞑り、常に挑戦を後押しする風土があります。そんな社風のもとで、従業員一人ひとりの「やってみなはれ」を促すさまざまな仕組み・制度を導入しています。

 

やってみなはれ大賞

2015年、サントリーグループ全従業員を対象とした「有言実行やってみなはれ大賞」を創設。これは、自ら旗を掲げ、従来のやり方にとらわれないまったく新しい発想に基づくチャレンジングな活動によって「やってみなはれ」を実践したチームを表彰するものです。第8回をむかえた2022年は、世界中から483チームがエントリー。今後もサントリーグループは、世界中で夢大きく切磋琢磨しながら新たな価値の創造に挑み続けていきます。

 

チャレンジ目標

サントリーでは、メンバー層を対象として、2013年より「チャレンジ目標」制度を導入しています。「チャレンジ目標」とは、通常業務に加えて、より難易度の高い、意欲的な目標を自らが設定し、その成果を人事考課において加点評価するものです。失敗を恐れずに、よりチャレンジングな目標を自ら掲げ、考動を起こすことを通じて、サントリーグループの価値観である「やってみなはれ」の風土をより強化していきます。

 

社内ベンチャープロジェクト「FRONTIER DOJO」

「FRONTIER DOJO (フロンティア道場) 」とは、イノベーションを生み、未来のサントリーをつくるために2021年から始まった社内ベンチャープロジェクトで、「新しい事業を自ら興したい」という志を持つ従業員は誰でもエントリー可能(「白帯」獲得)。各種育成・選抜プログラムをくぐり抜け、「茶帯」「黒帯」と昇段し、経営陣および社外投資家への最終プレゼンテーションを突破すると「免許皆伝」。正式に事業化に取り組む権利を得られます。

初年度である2021年は、294に及ぶビジネスプランのエントリーがあった中、4件が「免許皆伝」。起案者は社内起業家への道を歩んでいます。

 

サントリー大学

サントリー大学は企業理念や創業の精神といったサントリーイズムの浸透を目的に、2015年4月に設立されました。大学という名称ですが校舎などがあるわけではなく、人材育成プログラムの総称です。サントリーがグローバルに発展していくために、国内外にいる社員に数多くの人材育成プログラムを提供しています。

 

実はこのサントリー大学は、新浪剛史社長にとって人本主義の取り組みの中でも特に肝いりの施策となっています。国内外に社員を抱え、かつその人数も約4万人というかなりの規模であるサントリーにとって、グローバル化を進めるには大きなハードルがありました。例えばサントリーが大切にしている「やってみなはれ」の精神も、海外では「Go for it」と訳されていましたがその言葉だけではなかなか真意が伝わらず、買収した米ビーム社をはじめとする海外グループの社員には本社や現場を体感してもらう必要があると考えました。それに加えて国内・海外の社員が共に集い、議論し、双方で学ぶ仕組みづくりが必要であると考えた結果、サントリー大学の設立に至ります。

 

サントリー大学では「自ら学び、成長しつづける風土の醸成」「創業の精神の共有と実践」「リーダーシップ開発」「未来に向けた能力開発」の4つの視点からサントリーグループに属するすべての従業員にさまざまなプログラムを開発、提供しています。また海外グループ会社の従業員を対象にした「アンバサダープログラム」を実施し、参加者を日本に招いてサントリーグループのDNAを学んでもらう場を設けています。参加者はそこで学んだものを各社に持ち帰って、伝道師として広めてもらうという役割を担っています。

 

サントリー大学の取り組みを通して経営陣と現場との間での信頼が深まり、”メーカーとしていいものをつくって世界中に届ける”という意識が高まったそうです。その結果、北米や欧州に加えてインドやASEANなどでもビジネスが拡大し、グローバル化の促進に繋がっています。またサントリー大学の取り組みが高く評価され、米国BetterWork Media Groupが出版するChief Learning Office誌主催の従業員の学習・能力開発の取り組みに優れた企業を表彰する「2022Learning Elite」において、ブロンズを受賞しました。

 

また2023年4月には、”人生100年時代”に対応できるマインドセット・スキルセットを身につけ、自身のキャリアについて主体的に考えてもらうこと”を目的に、「100年キャリア学部」を新たに設立しました。人生100年時代においては、社員として働きつつも会社を離れた後のことも見据えてキャリアをデザインしていく必要性がある、という考えのもとに設立された100年キャリア学部では、マインドセット形成のサポートや学習機会の提供、活躍の場の開発などを通して全ての従業員が一生涯イキイキと働けることを目指します。このように、時代に合わせて会社を離れた後のキャリア形成まで学べる場を提供しているところからも、サントリーがいかに人材を大切にしているかが伺えますね。

 

サントリーへの転職をお考えの方へ

サントリーへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

sincereedでは、サントリーのデジタル本部発足当初から採用コンサルティングをしながらご支援させていただいております。現在もサントリー様と一緒にデジタル人材採用強化に取り組んでおり、デジタル(DX)領域において数多くの支援実績を誇っております。

弊社だからこそ知りえた選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

サントリーへの転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

 

従業員価値提案(EVP)

上記の通り、サントリーは創業当初から「人」を最も重要な経営基盤であると考え、様々な人材育成の取り組みを行ってきました。この考え方を、国内外で働くサントリーグループの従業員、そして対外的にも広く伝えるために、サントリーグループでは2021年にEVP(Employee Value Proposition – 従業員価値提案:以下EVP)「Unleash Your Spirit」を明文化しました。これは、会社としてどのような価値を従業員へ提供するのか、ということを言語化して示したものです。改めてEVPを明文化することで、サントリーという会社に興味を持っている方に対しては「こんな価値観をもっている会社に入社したい」と思ってもらう目的があります。そして従業員に対しては「自分が会社の何に価値を感じて働いているのか」を再認識してもらうことでOne Suntoryをさらに推進し、グローバル企業として存在感を高めていきたい。そんな想いから、海外グループ会社とともに明文化し、グループで統一したメッセージとして発信しています。

サントリーグループEVPの3つの柱

①We are Suntory/サントリーグループの企業理念

私達は「やってみなはれ」と「利益三分主義」という二つの価値観を大切に、私達のビジョン「Growing for Good」の達成に向け、「人と自然と響きあう」というミッションを胸に、社会とともに成長していきます。そして、私達はすべての人々をお客様と捉え、お客様満足を第一に考えます。徹底した現場主義によりお客様の声を日々の考動に反映し、お客様の信頼と期待に応えます。

②Make the change you want to see/従業員一人ひとりが変化を起こし、活躍ができるよう、従業員の成長を信じ支援する

夢大きく、常識の壁を破り、仲間の個性や多様性を強みとして活かす組織であること。失敗を恐れず、好奇心を抱き、決してあきらめることなく、私達全員が自分らしくイキイキと働くこと。それらを通じて、従業員一人ひとりが思い描く「やってみなはれ」を実現できるよう、サントリーグループは全従業員の挑戦を後押ししていきます。

③Crafting our future together/従業員の活躍がサントリーグループの、ひいては社会全体の明るい未来を作り、「人間の生命の輝き」に貢献する

人と人とのつながりや一瞬一瞬を大切にし、日々より良い選択をする。人間の生命の輝きを目指し、お客様志向を通じて新たな価値を社会にお届けする。そうしてより良い未来をつくることに貢献できるのは、サントリーグループで働くことの唯一無二の価値であると私達は考えます。

 

人本主義の取り組み成果は?

上記の通り、人本主義のもと数多くの施策を行っているサントリー。では、これらの取り組みの結果、どのような成果が表れているのか?具体的な実績をいくつかご紹介していきます。

 

エンゲージメント

サントリーでは、組織風土調査を毎年実施しています。調査内容は「従業員一人ひとりが日常業務の中で”企業理念”をどのように認識・理解しているのか」「それぞれの会社や職場の組織風土・施策・コンプライアンスについてどのような意識をもっているのか」というものです。海外グループも含めて調査を実施しており、最近の調査では社員の9割弱がサントリーで働くことに誇りをもっていると回答しています。特に、サントリー食品インターナショナル(ヨーロッパ)では100点満点中91点、ビームサントリーでは89点とかなりの高い数値となりました。この調査結果は経営層や各社、各部門とも共有して活用しています。

キャリア

各部署の強化と従業員の成長を両立することを目的とした「社内公募」。そのエントリー数は2021年には191名、2022年には249名にも上りました。また、従来のやり方にとらわれないまったく新しい発想に基づくチャレンジングな活動によって「やってみなはれ」を実践したチームを表彰する「有言実行やってみなはれ大賞」に関しても、2020年は301チームのエントリー、2022年には483チームのエントリーと年々増加しています。

これらのエントリー数の増加からも、自ら手を挙げて新しいキャリアに挑戦したり、「やってみなはれ」の精神でチャレンジングな活動を行っていたりする文化が従業員に浸透していることが分かります。

 

ラーニング

サントリーの自己啓発支援プログラム「SDP(Suntory Self-Development Program)」。ライブで学べる「応募型研修」の参加者数は2020年には664名、2021年には848名、2022年には3810名と飛躍的に数字を伸ばしています。応募型研修よりも好きな時間に学べる「Eラーニング」に関しても、2020年585名、2021年775名、2022年1015名と年々参加者が増加しており、自己成長について関心を持つ従業員が年々増加していることが分かります。

また、自律的・自発的にグローバルなマインドセット、スキル、知識を身に付けられるよう、英語学習、異文化理解、資格取得支援など、さまざまなコンテンツを提供しているサントリー大学グロバル学部に関しては、2022年の開講初年度から2313名と多くの従業員が利用しています。

 

海外社員の実例

サントリーは創業以来、「利益三分主義」を掲げてきました。これは、”事業で得た利益は自社への再投資にとどまらず、お客様や取引先へのサービス、社会貢献に役立てる”というものです。この利益三分主義の取り組みの一環として、サントリーでは行政や森林保有者と協力し、森林保全を行うために全国22ヶ所で「天然水の森」を展開しています。

ある海外の社員が天然水の森を訪れた際、その取り組みに感動し、帰国後すぐに地元のNPOなどと共に同じような活動を始めたそうです。こうした行動は決して会社から指示されたものではなく、サントリー大学を通じて現場を訪れ、サントリーの精神「やってみなはれ」と、「水と生きる」という社会との約束を体感した結果として自発的に行動してくれたものです。こうした海外社員の行動は、日本国内の社員にも良いプレッシャーを与えているそうです。サントリー大学を通じてサントリーの創業精神を海外社員に伝えるだけでなく、それを持ち帰った海外社員の行動が日本国内の社員にも良い影響を与える、という非常に好循環を生み出している実例ですね。

 

サントリーへの転職をお考えの方へ

サントリーへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。sincereedでは、サントリーのデジタル本部発足当初から採用コンサルティングをしながらご支援させていただいております。現在もサントリー様と一緒にデジタル人材採用強化に取り組んでおり、デジタル(DX)領域において数多くの支援実績を誇っております。弊社だからこそ知りえた選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。サントリーへの転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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