大林組の平均年収はどれくらい?
大林組の平均年収
大林組の平均年収は下表のとおりです。有価証券報告書に加え、社員の口コミサイト「OpenWork」の集計データも併せて紹介しますが、データソースによって算出基準や対象者の範囲が異なる点にご留意ください。
| データソース |
平均年収 |
平均年齢 |
補足 |
| 有価証券報告書
※第122期・2026年3月期 |
1,239万円 |
42歳 |
平均勤続年数15.9年(*1) |
| OpenWork
※2026年8月時点 |
804万円 |
35歳 |
回答者299人(*2) |
| 国税庁 民間給与実態統計調査
※令和6年分 |
478万円 |
– |
全業種・全雇用形態の
全国平均(*3) |
※データ出典:有価証券報告書・OpenWorkの集計データを元に作成
有報が全社員(勤続年数の長い層を含む)の平均である一方、OpenWorkの回答者層は比較的若手が多いことなどが影響していると考えられます。
国税庁の統計と比較しても、大林組の年収水準は全国平均を上回る水準にあります。
過去の平均年収推移
| 決算期 |
平均年収 |
平均年齢 |
平均勤続年数 |
| 第118期(2022年3月期) |
1,025万円 |
42.6歳 |
17.0年 |
| 第119期(2023年3月期) |
1,032万円 |
42.7歳 |
17.0年 |
| 第120期(2024年3月期) |
1,066万円 |
42.6歳 |
16.7年 |
| 第121期(2025年3月期) |
1,140万円 |
42.4歳 |
16.4年 |
| 第122期(2026年3月期) |
1,239万円 |
42.0歳 |
15.9年 |
※データ出典:有価証券報告書|株式会社大林組(2026年8月時点)
過去5期の推移を見ると、平均年収は右肩上がりで推移しており、直近の第122期には前期から約100万円伸びています。
特に直近2期の伸び幅が大きく、賃上げのペースが加速している状況です。
背景には、建設需要の底堅さに加え、人材確保・定着を目的とした処遇改善への注力があると考えられます。
なお、2026年4月には6%のベースアップが実施されており、2027年3月期以降の給与水準にも影響すると考えられます(*1)。
スーパーゼネコン5社の平均年収比較
| 企業 |
平均年収(2026年3月期) |
平均年齢 |
平均勤続年数 |
| 鹿島建設 |
1,245万円(*4) |
41.2歳 |
15.7年 |
| 大林組 |
1,239万円(*1) |
42.0歳 |
15.9年 |
| 大成建設 |
1,191万円(*5) |
42.3歳 |
17.0年 |
| 清水建設 |
1,043万円(*6) |
43.7歳 |
16.1年 |
| 竹中工務店 |
非公開(非上場) |
– |
– |
※データ出典:各社の有価証券報告書を元に作成
スーパーゼネコン5社のうち有価証券報告書で確認できる4社を比較すると、大林組は鹿島建設に次ぐ2位で、大成建設・清水建設を上回ります。
4社とも1,000万円を超え、業界全体の給与水準の高さがうかがえます。
非上場の竹中工務店は有報を開示しておらず、OpenWorkの集計では860万円とやや低めですが、あくまで口コミベースの参考値です(*7)。
(*1)参照元:有価証券報告書|株式会社大林組(2026年8月時点)
(*2)参照元:大林組の「年収・給与制度」|OpenWork(2026年8月時点)
(*3)参照元:民間給与実態統計調査|国税庁(令和6年分)
(*4)参照元:有価証券報告書・半期報告書|鹿島建設株式会社(2026年8月時点)
(*5)参照元:有価証券報告書・四半期報告書|大成建設株式会社(2026年8月時点)
(*6)参照元:有価証券報告書・四半期報告書|清水建設株式会社(2026年8月時点)
(*7)参照元:竹中工務店の「年収・給与制度」|OpenWork(2026年8月時点)
大林組の年齢別・役職別の年収
年齢別の年収目安
有価証券報告書には年代別の内訳までは開示されていないため、ここではOpenWorkの年齢別推定年収データをもとに目安を紹介します(*2)。
| 年齢 |
推定年収 |
推定範囲 |
| 25歳 |
611万円 |
465万円〜804万円 |
| 30歳 |
755万円 |
574万円〜993万円 |
| 35歳 |
890万円 |
677万円〜1,170万円 |
| 40歳 |
966万円 |
734万円〜1,270万円 |
| 45歳 |
980万円 |
745万円〜1,288万円 |
| 50歳 |
993万円 |
755万円〜1,305万円 |
※データ出典:大林組の「年収・給与制度」|OpenWork(2026年8月時点)
<20代>
基本給や賞与が徐々に積み上がっていく時期にあたります。
表の25歳時点の水準を見ると、新卒からの数年間で一定の年収水準が確保されている傾向がうかがえます。
<30代>
主任クラスへの昇格が進みやすい時期です。
表の30歳から35歳にかけての伸びを見ても、この時期の役職登用が年収を押し上げる要因になっていると考えられます。
<40代>
課長クラスへの昇格が進む時期にあたり、表の35歳から40歳にかけて大きく年収が伸びている点からも、管理職への昇進が年収に強く反映されることがわかります。
<50代以降>
年収は緩やかに伸び続けていますが、45歳から50歳にかけての伸び幅は40代までと比べてやや緩やかになっています。
役職や評価による個人差も大きくなる時期といえます。
役職別の年収目安
大林組の役職別の年収は公式には開示されていません。
ここでは、一般的なゼネコンの昇進年齢の目安とOpenWorkの推定年収データを組み合わせ、独自に目安を試算しました。
| 役職目安 |
対応年齢帯の目安 |
推定年収の目安 |
| 一般社員 |
20代 |
600万円前後 |
| 主任 |
30代前半 |
750万円前後 |
| 副課長 |
30代後半 |
900万円前後 |
| 課長 |
40代前半 |
950万円前後 |
| 副部長 |
40代後半 |
1,000万円前後 |
| 部長 |
50代 |
1,000万円〜 |
※OpenWorkの集計データと一般的な昇進年齢の目安を組み合わせて独自作成
大林組は口コミでも「年功序列の色合いが強い」といった声が多く見られ、勤続年数に応じて役職と年収が段階的に上がっていく傾向です(*2)。
ただし、上表はあくまで目安であり、実際の昇進スピードや年収は配属先や評価によって個人差があります。
新卒・初任給と年収推移
大林組の新卒採用における初任給は、学歴や勤務区分(全国型・拠点型)によって金額が異なります(*8)。
| 学歴 |
全国型 |
拠点型(東京・横浜・関東の例) |
| 大学院了(博士) |
350,000円 |
315,000円 |
| 大学院了(修士) |
320,000円 |
288,000円 |
| 大学卒 |
300,000円 |
270,000円 |
| 短大・高専卒 |
270,000円 |
243,000円 |
| 高卒 |
250,000円 |
225,000円 |
※データ出典:募集要項|大林組 新卒採用情報(2026年8月時点)
拠点型は勤務地を限定する分、全国型給与の80〜90%程度に設定されており、勤務エリアごとの地域差指数を勘案して決定されます。
昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(7月・12月)支給される仕組みで、入社後は着実な昇給を重ねながら年収が積み上がっていく設計になっています。
(*8)参照元:募集要項|大林組 新卒採用情報(2026年8月時点)
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大林組の給与・賞与・福利厚生
月給・基本給の仕組み
大林組の給与は賃金と賞与で構成されます。
非管理職の賃金は、職務遂行能力の伸長と経験を重視した職能資格制度に基づき安定的に昇給する仕組みで、年収に占める固定給与と変動給与の割合はおおよそ9対1です(*1)。
管理職については2026年度に給与制度を抜本的に再構築し、職能資格に基づく能力部分に加え、職務・職責に応じた職務部分を重視した構成に変更されました。固定給与と変動給与の割合はおおよそ4対6です(*1)。
賞与(ボーナス)の支給実績
有価証券報告書によると、非管理職の賞与は賃金に応じた基本部分に各期の職務遂行実績評価に基づく実績部分を加えた構成です。
管理職の賞与は職務部分に加え、個人の実績評価および会社業績に連動する実績部分で構成され、2026年度の制度再構築により実績部分の比率が高められました。
会社業績に連動する賞与は年収の約5%程度とされています(*1)。
残業代・各種手当
所定時間外労働があり、割増手当(残業代に相当)が支給されます。このほか、以下の諸手当が用意されています(*8)。
- 別居手当
- 住宅手当
- 宿日直手当
- 特殊作業手当
- 海外勤務手当
- 通勤費
- 資格手当 ほか
特に建設現場に勤務する社員には、現場インセンティブとして月額5万円の手当が加算される制度もあります(*9)。
福利厚生・各種制度
大林組では以下のような福利厚生が整備されています(*9)。
住宅手当・家賃補助
持ち家に家族と居住する場合は地域に応じた住宅手当が、賃貸物件の場合は会社が借り上げて家賃の一定割合を負担する家賃補助が用意されています。
単身寮
独身・単身者向けに社有寮や借上げ寮が用意されており、比較的低い自己負担額で入居できます。
リフレッシュ休暇
勤続10年で7日、20・30・40年で最大14日のリフレッシュ休暇が付与され、永年勤続表彰金も贈呈されます。
資格取得支援制度
技術士や一級建築士などの資格取得時には祝い金や資格手当が支給され、専門性の向上を後押しする仕組みが整っています。
(*9)参照元:福利厚生|大林組 経験者採用情報(2026年8月時点)
大林組の評価制度・昇給制度
評価制度の特徴
大林組は2026年度から新しい人事制度を全面的に運用開始しています。
管理職については、組織運営を担う「マネジメント人材」と専門性を発揮する「エキスパート人材」の役割を明確化し、それぞれの役割・責任に応じて評価・処遇する体系へ移行しました。
非管理職は、能力の伸長度合いを踏まえた段階的な評価に基づいて昇格・昇給が判断される仕組みです(*1)。
昇給のタイミング
昇給は年1回、4月に実施されます(*8)。
有価証券報告書によれば、2026年4月には6%のベースアップが実施されました。ベースアップは2022年4月から5年連続で実施されており、この間の累計は19.3%に上ります(*1)。
年収アップにつながるポイント
一般的に、大手ゼネコンでは資格取得(施工管理技士や技術士など)や役職への昇格が年収アップの大きな節目になりやすいといわれています。
大林組でも資格取得支援制度が整っており、こうした制度を積極的に活用しながらキャリアを重ねることが年収アップにつながると考えられます(*9)。
大林組の口コミからわかる年収・働き方
年収に関する口コミ
“同世代と比較するとやや良いと思われる。寮や社宅制度も充実しており可処分所得が多い”
(事務系総合職/在籍3〜5年/新卒入社/女性)
“年功序列の色合いが強く、安定して給与が上昇していく仕組みとなっている。今後も一定の昇給が見込まれる点は魅力的である”
(設備設計/在籍3〜5年/新卒入社/男性)
年収に関する口コミでは、同世代と比べて高水準との評価が目立ちます(*2)。
年功序列による安定した昇給を評価する声も多く、年収面での満足度は総じて高いといえます。
賞与・評価制度の口コミ
“新卒2年目で年収600万円ほど、3年目には年収1100万円だった”
(土木・施工管理/在籍3年未満/新卒入社/男性)
“S〜Eの5段階評価だが、評定内容のフィードバックがなく不透明”
(技術・主任/在籍5〜10年/新卒入社/男性)
上記のように、賞与と評価制度の満足度には差があるようです(*2)。
入社後の賞与の伸びを評価する声がある一方、評価プロセスの透明性には改善の余地を感じている社員もいます。
働き方・残業に関する口コミ
“内勤の場合、残業時間は比較的少ないが、現場勤務になると休日出勤も発生する”
(施工管理/在籍3〜5年/新卒入社/女性)
OpenWorkの集計では月間残業時間は47.3時間、有給休暇消化率は42.8%となっており、配属先によって忙しさに差がある実態がうかがえます(*10)。
転勤の有無や配属先によって働き方に差が大きく、給与水準の高さと引き換えに残業が発生しやすい傾向がうかがえます。
口コミからわかるメリット・デメリット
口コミ全体を踏まえると、年功序列による安定した昇給と、同世代と比べて高水準の年収を評価する声が多く、住宅関連の福利厚生を含めた可処分所得の高さもメリットとして挙げられます。
一方で、評価制度については評定内容のフィードバックが乏しく、プロセスの透明性が課題です。
働き方の面では、内勤か現場配属かによって残業や休日出勤の発生度合いに差が大きく、給与水準の高さと引き換えに、配属先によっては負荷が高くなりやすい傾向にあります。
(*10)参照元:大林組の「ワーク・ライフ・バランス」|OpenWork(2026年8月時点)
大林組へ転職した場合の年収は?
中途採用の年収レンジ
大林組の公式採用ページでは、経験者採用時の年収提示例が役職・勤務形態別に公開されています(*11)。
工事事務所勤務(現場)
| 役職 |
年収 |
| 工事課長 |
1,180万円〜1,300万円 |
| 工事係長 |
1,050万円〜1,130万円 |
| 主任 |
830万円〜920万円 |
| 職員 |
690万円〜760万円 |
常設部門勤務(内勤)
| 役職 |
年収 |
| 課長 |
1,150万円〜1,210万円 |
| 係長 |
990万円〜1,070万円 |
| 主任 |
770万円〜860万円 |
| 職員 |
630万円〜700万円 |
※データ出典:大林組の経験者採用|経験者採用情報(2026年8月時点)
現場勤務の職員クラスでも690万円からのスタートとなっており、役職が上がるにつれて年収レンジも大きく上昇する設計なのがうかがえます。
募集職種ごとの想定年収
実際の求人情報を確認すると、土木施工管理、建築施工管理、調達業務、設備設計、現場事務など、職種を問わず年収レンジは690万円〜1,300万円で共通しています(*11)。
具体的な年収は経験や年齢を考慮したうえで個別に決定される仕組みで、試用期間(6ヶ月)や昇給(年1回)、賞与(年2回)といった雇用条件も職種によらず同一です。
転職で年収アップは狙える?
前職の年収水準や保有資格、経験年数によっては、大林組への転職で年収アップが期待できるケースもあります。
特に施工管理の実務経験や1級資格を保有している場合、提示年収のレンジ上限に近い条件での採用も見込めると考えられます。
大林組へ転職するためのポイント
一般的に、大林組への転職では、これまでの実務経験を具体的な実績とともに整理し、志望動機に一貫性を持たせて伝える姿勢が重要とされています。
書類選考や面接の対策は、自分だけで進めるより、建設業界の転職事情に詳しいエージェントを活用したほうが有利に進めやすくなります。
以下の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
関連記事:建築業界への転職完全ガイド|sincereed(2025年10月更新)
(*11)参照元:大林組の経験者採用|経験者採用情報(2026年8月時点)
大林組はどんな会社?
会社概要
| 社名 |
株式会社大林組(OBAYASHI CORPORATION) |
| 創業 |
1892(明治25)年1月 |
| 設立 |
1936(昭和11)年12月 |
| 代表者 |
代表取締役社長 兼 CEO 佐藤俊美 |
| 本社 |
東京都港区港南2丁目15番2号 |
| 資本金 |
577.52億円 |
| 従業員数 |
9,472人(2026年3月末現在) |
※データ出典:会社概要|大林組(2026年8月時点)
事業内容
国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、及びこれらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業ほか(*12)
今後の成長性・将来性
海外事業では、2026年に豪州・英国・カナダで事業展開するMultiplex社を完全子会社化する方針を発表するなど、グローバル展開を積極化させています。
あわせて、国内建設事業を中核に据えつつも、それ以外の事業でも同等以上の業績を生み出すことを目指す方針を打ち出しており、事業ポートフォリオの拡大に力を入れている様子がうかがえます(*1)。
国内の建設需要の変動に左右されにくい収益基盤づくりを進めている点も、今後の方向性として注目されるところです。
(*12)参照元:会社概要|大林組(2026年8月時点)
大林組の年収に関するよくある質問
Q. 大林組の平均年収はいくらですか?
有価証券報告書(第122期、2026年3月期)によると、大林組の平均年間給与は1,239万円、平均年齢は42歳です。実際の年収は年齢や役職により異なります。
Q. 大林組の30代の年収はどれくらいですか?
OpenWorkの推定データでは、30歳で750万円、35歳で890万円程度とされています。役職登用が進む時期で、年収が伸びやすい年代です。
Q. 大林組のボーナスは何ヶ月分支給されますか?
賞与は年2回、7月と12月に支給されます。具体的な支給月数は公式には開示されておらず、業績や評価によって変動する仕組みです。
Q. 大林組はスーパーゼネコンの中でも年収が高いですか?
2026年3月期の有価証券報告書で比較できる4社の中では、鹿島建設に次ぐ2位の水準にあり、大成建設・清水建設を上回っています。
Q. 大林組へ転職すると年収アップは期待できますか?
公式の経験者採用ページでは役職別の年収提示例が公開されており、前職の経験や資格によっては年収アップも期待できます。
まとめ
大林組の平均年収は、有価証券報告書で確認できる範囲でも業界上位に位置し、国内平均を上回る水準にあります。
近年は右肩上がりの推移を続けており、給与面での安定した伸びが読み取れます。
年収は年齢や役職の上昇とともに段階的に伸びる一方、評価制度や配属先によって個人差が生じやすい点にも注意が必要です。
口コミからも、年功序列を軸にしつつ実績で差がつく制度だとうかがえます。
転職を検討する際は、最新の求人情報や口コミも合わせて確認しておきましょう。
大林組への転職を検討している方は、建設業界に精通したsincereedの無料転職相談をご活用ください。非公開求人の情報収集から書類作成・面接対策・年収交渉まで、専門コンサルタントが一貫してサポートします。