SCSKの年収は高い？国内平均・同業種との比較で見える実力派企業の実態

SCSKの年収は高い？データで徹底比較！

年収推移から見えるSCSKの安定性と成長性

以下は、SCSKの2017年〜2023年の平均年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数をまとめたデータです。

 

年度	平均年間給与（千円）	平均年齢（歳）	平均勤続年数（年）	従業員数（人）
2017年3月期	7,265	42.5	17.75	7,241
2018年3月期	7,261	43.0	18.08	7,273
2019年3月期	7,257	43.3	18.42	7,280
2020年3月期	7,359	43.6	18.5	7,384
2021年3月期	7,526	43.5	18.33	8,357
2022年3月期	7,522	43.7	18.42	8,462
2023年3月期	7,467	43.7	18.42	8,470

 

参照：株主・投資家情報：有価証券報告書 ｜ SCSK株式会社

 

SCSKの平均年収は、2017年時点の7,265千円から2023年には7,467千円へと、7年間で約20万円（+2.8％）の増加となっています。緩やかな上昇ではあるものの、景気変動や社会情勢の影響を受けやすいIT業界において安定した給与水準を保っていることは、堅実な経営と持続的な成長力の現れといえるでしょう。

また、平均年齢は常に43歳前後で推移しており、勤続年数もおおよそ18年台と安定。これは、同社が長期雇用を前提とした人材育成や働き方改革を実践している裏付けでもあります。

特に注目すべきは、2020年以降に従業員数が大幅に増加している点です。2020年には7,384人だった従業員数が、2023年には8,470人へと約1,100人増加しています。これは中途採用や事業拡大を積極的に進めている証であり、SCSKが「人材投資」を成長ドライバーとしていることがうかがえます。

 

国内平均給与との比較

まずは、国税庁が公表している「民間給与実態統計調査」より、直近の国内平均給与（全体平均および年齢別平均）を確認してみましょう。

 

	年収（万円）	SCSK差額（万円）	倍率
SCSK（2023年3月期）	746.7	―	―
全国平均（全年齢・男女計）	458.0	+288.7	約1.63倍
全国平均（40～44歳・男性）	598.1	+148.6	約1.25倍

※SCSKの平均年齢は「43歳8か月」であり、比較対象には最も近い「40～44歳・男性」のデータを使用しています。

SCSKの2023年度における平均年収は746.7万円。これは、国内の全年齢平均給与（458.0万円）と比較して約1.63倍と非常に高い水準です。

また、SCSKの平均年齢が43.7歳である点を踏まえ、同年代に最も近い「40〜44歳・男性」の平均給与（598.1万円）と比べても、約149万円の差、1.25倍となっています。

このことから、SCSKでは年齢相応以上の報酬が得られており、経験やスキルに見合った待遇を受けやすい企業であることが読み取れます。

参照：SCSK 有価証券報告書（2023）：https://www.scsk.jp/ir/library/valuable/pdf/scsk/yuho202303_4Q.pdf（2025年6月）

参照：民間給与実態統計調査（令和５年分）：https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2023/pdf/R05_000.pdf（2025年6月）

 

類似業種との年収比較

 

業種	平均年収（万円）	SCSKとの差額（万円）
SCSK（2023年3月期）	746.7	―
情報通信業	644.0	-102.7
学術研究・専門・技術サービス業	592.0	-154.7
製造業（全体）	532.0	-214.7
全業種平均（全年齢・男女計）	458.0	-288.7

 

参照：民間給与実態統計調査（令和５年分）：https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2023/pdf/R05_000.pdf（2025年6月）

 

SCSKの平均年収746.7万円は、同社が属する「情報通信業」の平均（644.0万円）を約103万円上回り、1.16倍にあたります。これは同業他社と比較しても頭一つ抜けた水準であることを示しています。

また、SCSKの技術系職種が関わることの多い「学術研究・専門・技術サービス業」の平均年収（592.0万円）と比べても、150万円以上の差があり、高度な専門性に対して十分な報酬が支払われていることが読み取れます。

さらに、製造業全体（532.0万円）や全業種平均（458.0万円）と比較すれば、その差は200万円〜290万円超と大きく開いており、給与面で見てもSCSKは魅力的な企業の一つであると言えるでしょう。

このような高水準の報酬は、SCSKがプライムベンダーとして顧客企業と直接関わる立場にあり、かつ社内でもフルスタック人材の育成やプロフェッショナル認定制度などを通じて、高付加価値なサービス提供に力を入れていることの表れといえます。

 

新卒給与と待遇から見える、SCSKの将来性

SCSKでは、新卒入社の初任給が大卒で月給32万円、院卒で月給34万円と、業界内でも高水準です。この月給には業務手当（20時間相当の固定残業代）に加え、学び手当（5,000円）やリモートワーク推進手当（5,000円）が含まれており、社員のスキルアップや柔軟な働き方を後押しする姿勢が明確に示されています。

 

さらに、通勤手当全額支給や時間外手当の全額支給など、初任給以外の金銭的な支援制度も充実。賞与は年2回（6月・12月）、昇給は年1回（7月）と、成長と成果がきちんと報われる仕組みが整っています。

幅広い職種と多様なキャリアパス

SCSKの新卒採用は、技術職、営業職、コーポレート職の3分類で展開されていますが、エントリー時に「応募時点で希望職種を指定するコース」、「入社後の研修後に適性に応じて職種が決まるオープンコース」、「勤務地を指定する勤務地選択コース（技術職のみ）」といった柔軟な制度も魅力です。

配属後も、SEやネットワークエンジニア、コンサルタント、研究開発など、さまざまな業務領域でキャリアを築くことができ、将来的な企画職・管理職へのステップアップも視野に入ります。

 

高待遇＝高い期待の裏返し

このような高待遇からは、SCSKが新卒人材に寄せる大きな期待が見て取れます。経営理念に共感し、自ら考え行動できる力を持った人材が、長期的に活躍し続けることを前提とした制度設計といえるでしょう。

待遇の手厚さは、裏を返せば「早い段階から責任ある業務を担い、成長していく意志のある人材」に対する投資です。

 

参照：2026年度新卒採用　募集要項：https://www.scsk.jp/recruit/saiyo/recruit/recruit-info.html（2025年6月）

 

年収だけじゃない！SCSKの充実した福利厚生

SCSKでは「心身ともに健康で、自分らしく、そして長く活躍してほしい」という考えのもと、年収だけでなく、働きやすさや生活の質を高めるための福利厚生制度が非常に充実しています。ここではその主な特徴を紹介します。

 

スマートに、柔軟に働ける環境

全社で「平均残業20時間以下」「有給休暇取得率100%」を目指すスマートワーク・チャレンジを展開。スーパーフレックス制（コアタイムなし）や、残業時間に応じて承認レベルが変わる認証ルールを導入し、効率的な働き方を実現しています。

また、「どこでもWORK」の仕組みとして、在宅勤務、サテライトオフィス勤務、モバイル勤務を常態化。オフィスには集中席やファミレス席など多様な執務空間を用意し、自分に合った働き方を選べます。

 

心と体の健康を支える取り組み

SCSKでは、健康増進にも注力。健康に良い生活習慣をポイント化し、インセンティブとして賞与に反映する「健康わくわくマイレージ」制度を導入しています。ウォーキングや睡眠、歯科検診など日々の積み重ねが評価される仕組みです。

さらに、ライフステージごとの課題に寄り添う「ワークライフバランス向上セミナー」も開催されており、快眠ワークショップや子育て・介護に関する講演など、業務時間内に受講可能な支援が整備されています。

 

育児・介護の両立支援も充実

仕事と育児の両立を支援する制度も豊富です。小学校入学前の子どもを対象にした育児休業（通算3年、最大6回分割取得）や、復職支援金、保活支援、両立支援休暇など、長期的な子育てをサポートします。

また、介護との両立支援にも力を入れており、リモート勤務や勤務時間短縮制度、介護休業・休暇の整備に加え、40歳以上や管理職を対象とした介護セミナーも実施。「介護離職ゼロ」を目標に、制度だけでなく知識面の支援も行っています。

 

生活と将来を支える各種制度

オフタイムの充実も重視されており、宿泊・レジャー・スポーツ・自己啓発などの利用補助が受けられる「メニュー型福利厚生制度」を提供。社員一人ひとりの好みに合わせて自由に選択できます。

また、将来に備える財産形成支援も手厚く、退職金制度（確定給付年金・確定拠出年金）、積立貯蓄、年金財形、従業員持株会などが整っています。ライフイベントに向けた資金計画をしっかりサポートする体制が整備されており、長く安心して働ける環境が魅力です。

 

参照：SCSK 働き方・福利厚生：https://www.scsk.jp/recruit/career/benefit/（2025年6月）

 

SCSKの働き方は？

SCSKはこんな人におすすめ！

SCSKは、年収の安定性だけでなく、働きやすさ・成長機会・ワークライフバランスを総合的に重視する方に強くおすすめできる企業です。特に以下のような志向を持つ方にとっては、最適なキャリアの選択肢となるでしょう。

 

長期的に安定したキャリアを築きたい方

SCSKは、東証プライム上場・住友商事グループという安定した経営基盤を持ちつつ、年平均約800万円前後の水準で安定した給与水準を誇ります。さらに、確定給付・確定拠出年金、財形制度、持株会など将来に向けた資産形成制度も整っており、キャリアを長期的に築くうえで安心できる環境です。

 

働きやすさや柔軟性を重視する方

「どこでもWORK」「スーパーフレックス」「平均残業20時間以下」「有給取得100％目標」など、SCSKは働き方改革を本気で推進しています。在宅勤務や多様なオフィス環境を活用できるなど、柔軟な働き方を大切にしたい方にとっては大きな魅力です。

 

ライフイベントとキャリアを両立したい方

育児・介護・通院・自己啓発といったライフイベントにも対応できる手厚い支援制度が整っており、両立に悩むことなくキャリアを継続できます。特に育児休業（最大3年）、復職支援金、介護セミナーや短時間勤務制度などは、他社と比較しても非常に充実しています。

 

自律的に成長していきたい方

SCSKは若手から裁量のある仕事に挑戦でき、職種横断でのキャリア形成も可能です。新卒採用においても「学び手当」や、コース選択制を通じた柔軟なキャリア設計が可能であり、年齢や職種に縛られずに成長していける風土があります。

 

どのような選考対策が必要か？

SCSKへの転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。

書類対策

一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」を思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。

 

例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。

 

面接対策

SCSKへの転職で面接対策を成功させるためには、以下のポイントを意識して準備しましょう。

 

SCSKの企業理念や事業内容について深く理解し自身の経験と繋げる

SCSKの企業理念や「顧客の課題解決」に関する方針をよく理解し、自分の経験とどのように結びつけられるかを考えておきましょう。たとえば、これまでのプロジェクトで「顧客のニーズを重視した経験」や「顧客視点での解決策を提案したエピソード」などを整理し、理念との共通点を語れるようにすると効果的です。

 

応募職種での専門性や実績について具体的に話せるようにする

SCSKの面接では、応募ポジションに必要なスキルや実績について具体的に説明できることが求められます。職務経歴に沿って、自身の強みや得意分野について詳細に説明できるよう、具体的なプロジェクトや成果をもとに準備しておきましょう。特に、「どのようにして課題を解決したのか」「何を改善し、どのような結果を得られたのか」など、問題解決のプロセスを重視する質問に備えることがポイントです。

 

上流工程や顧客対応経験に基づいたエピソード

SCSKは上流工程からプロジェクトに関わり、顧客の課題を解決することを重視しています。そのため、要件定義や顧客とのコミュニケーション経験を問われる可能性が高いです。これまでのキャリアで上流工程に関与したことがある場合、そのエピソードを具体的に用意しておきましょう。たとえば、顧客の要求に応じて要件を取りまとめた経験や、顧客のフィードバックを基にプロジェクトを改善した経験などがあれば、それらを活用して自分の強みをアピールしましょう。

 

SCSKでの貢献意欲を具体的に伝える

SCSKでは、成長意欲が高く、自らのキャリアビジョンをしっかり持つ人材が求められます。面接では、「SCSKでどのように成長したいか」「どのように会社や顧客に貢献したいか」を明確に伝えましょう。たとえば、「DX推進のプロジェクトで顧客のビジネス成功に貢献したい」「AIを活用した新しいビジネスソリューションを提供し、業務効率化に寄与したい」といった具体的な目標と、これまでの自身の業務経験をリンクさせてSCSKだからこそ実現できることだと伝えることがベターです。これによりSCSKで働きたい意欲が伝わりやすくなります。

 

さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか？」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。

 

ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバー出ない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね？いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。

 

転職エージェントに相談する

SCSKがどのような人材を求めているのか」を的確に把握することが転職成功のカギとなります。sincereedではSCSKへの転職支援数も多く、「どんな人材を求めているのか」このポイントを熟知しており、選考ノウハウはもちろん、入社事例やWebサイトには掲載されていないエクスクルーシブな情報も提供させていただきます。まずは一度ご相談頂ければ幸いです。

 

SCSKの中途採用・転職難易度、採用倍率は？トップエージェントが明かす対策方法

 

会社概要

 

会社名	SCSK株式会社
代表者	取締役会長 山埜 英樹、代表取締役 執行役員 社長 當麻 隆昭
創立	1969（昭和44）年10月25日
本社所在地	東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
資本金	21,420百万円
従業員数	16,296名（2024年3月31日現在・連結）

 

SCSKは、強固な顧客基盤と業界特化型のノウハウを武器に、安定性の高い事業運営を実現しています。製造・流通・金融・通信といった主要業界における約8,000社の取引先は、同社の収益基盤を支える要素であり、多様な業界にサービスを提供することで特定市場のリスクを分散しています。

 

また同社は毎年売上を伸ばし続けており、2024年3月期には連結売上額が48億円を超えるなど、堅調な成長が見られます。さらに、国内48拠点と海外9拠点を展開するグローバルな事業展開や、約1.6万人の従業員による高い技術力や提案力が同社の競争力を支え、今後とも安定した成長が期待できるといえるでしょう。

 

事業内容

SCSKの事業は、多角的に事業・サービスを展開しているため、同社のホームページの区分けに基づいて事業内容を紹介します。

 

■BPO（Business Process Outsourcing）

お客様の業務の一部を一括して委託いただき、長年培ったノウハウを活かし専門のスタッフがサポート。コンタクトセンターやECフルフィルメントサービスなどを提供しています。

 

 

■ITハード・ソフト販売

セキュリティ、ネットワーク、サーバー・ストレージ、ミドルウェア、CAD、解析・CAEなどプロダクトの販売、構築、サポートを提供しています。

 

 

■ITマネジメント

ITの安定稼働と継続性の実現に向け、オンプレミスからクラウドまで、さまざまなITシステムの保守運用と継続的改善を行うITサービスマネジメントを提供しています。

 

■ITインフラ構築

ITインフラ最適化に向けたアセスメントからITインフラの設計・構築および安定利用に向けた運用設計などを提供しています。

 

■コンサルティング

お客様の経営戦略に基づくIT戦略策定、業務領域ごとのIT企画の立案、IT戦略の実現までサポートします。

 

■システム開発

高品質が求められる SoR（System of Record）から迅速性が求められる SoE（System of Engagement）まで、幅広い開発ニーズに対応しています。

 

 

■検証サービス

長年培った経験、独自の検証理論、最新の技術を駆使し、客観的なテストケースに基づいたソフトウェアの評価・検証を行っています。

 

 

同社はITインフラの構築からシステム開発、ITマネジメント、セキュリティ対策、さらにハードウェア・ソフトウェアの販売まで、ITライフサイクル全体をカバーする多角的なサービスを展開しています。ワンストップで顧客企業のIT戦略構想の策定から実現までサポートできるため、多くの企業から頼られる存在であるといえるでしょう。

 

同社は上記のIT支援に加えて、顧客の業務効率化と品質向上を支えるBPOや検証サービスを提供しています。「BPO」では、コンタクトセンターやECフルフィルメントの業務を専門スタッフが同社のITサービスを活用して支援し、顧客の業務負担軽減と生産性向上に貢献しています。

 

また、「検証サービス」ではソフトウェア品質保証の分野で長年培った経験を活用し、客観的な評価・検証を実施しています。これにより、顧客システムや製品の信頼性を向上させるとともに、お客様にとってのリスク低減とコスト最適化を実現しています。

 

SCSKへの転職をお考えの方へ

SCSKへの転職は難易度が非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

SCSKへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。