
東芝の中途採用・転職難易度、採用倍率は?
東芝は、日本を代表する総合電機メーカーであり、エネルギー・インフラ・デジタル技術・半導体などの分野で事業を展開しています。近年は経営改革を進め、成長領域に投資を強化しており、特に、再生可能エネルギー、スマートインフラ、AI・IoTを活用したデジタルソリューションなどの分野で積極的に中途採用を行っています。
しかし、東芝への転職は決して簡単ではありません。選考難易度は高く、即戦力が求められるため、転職希望者は専門スキルや過去の実績を明確にアピールする必要があります。さらに、東芝の企業文化や経営戦略を理解し、自分がどのように貢献できるかを論理的に説明できるかが重要です。
東芝への転職を成功させるためには、企業文化、求められるスキル、選考ポイントを理解することが重要です。ここでは、東芝についての情報をご紹介していきます。
※記事の内容には弊社の見解を含みます
そもそも東芝の中途採用倍率はなぜ高いのか?
倍率が高い理由としては、
(1)応募数が多い
(2)高い「専門性」が求められる
(3)面接の通過率が低い
の3点が挙げられます。
(1)応募数が多い
東芝は、日本を代表する大手総合電機メーカーのひとつであり、エネルギー、インフラ、半導体、デジタル技術など幅広い事業を展開しています。近年は経営改革を進めており、経営基盤が安定しつつあるため「再成長のタイミングで入社したい」と考える転職希望者が増えています。特に 技術職やエンジニアにとっては最先端のプロジェクトに関われる魅力 があり、多くの応募が集まっています。
また、大規模な企業改革の一環として中途採用の枠を広げており、多様なバックグラウンドを持つ人材を求めています。特に即戦力となる経験者を求めるポジションが多く、他業界からの転職者もターゲットに含まれます。その結果、製造業やIT、コンサル業界などからの応募者が増加し、競争率が高まっています。
※東芝グループ会社全体で年々中途採用比率も高まっており、コンサル会社との合弁企業設立など積極的な事業展開が進んでいます。
参照:https://www.global.toshiba/jp/recruit/corporate/careers/faq.html
参照:https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2022/09/news-20220927-02.html
(2)高い「専門性」が求められる
東芝は、エネルギー・インフラ・半導体・デジタル技術などの先端分野を中心に事業を展開しており、それぞれの領域で専門的な知識やスキルが不可欠です。そのため単に業界経験があるだけではなく、各分野の最新技術トレンドを理解し、それを業務に活かせるスキルを持つ人材 でなければ、即戦力として採用されるのは難しいでしょう。
また、中途採用でポテンシャル採用(未経験職種へのチャレンジ枠)をあまり設けていない ため、「入社後に学びながら成長する」スタンスではなく、入社直後から戦力として成果を出せる人材 が求められます。求人としても転職希望者には「すでに一定の専門知識を持ち、業界・職種での実績があること」が前提条件となる場合が多いです。
参照:https://hrmos.co/pages/toshiba/jobs?_ga=2.147601079.1875925792.1738528469-329920273.1738528469
(3)面接の通過率が低い
上記2点の通り、人気企業であり、採用ポジションでの求めるスキルから、おのずと面接通過率も低くなっています。東芝で実現したいことはもちろん、挑戦を恐れずに新たな成長領域に取り組む姿勢や、積極的に新しい知識を吸収し自らの力で行動できる主体性についても書類選考、面接でも評価されるため、同社の具体的なニーズと自分の経験をマッチさせることが重要です。また面接でのこれらのアピールはもちろん論理的思考能力やコミュニケーション能力もポイントとなってきます。
さらになぜ東芝なのか、ポジションによっては同業他社の可能性もあるため、なぜ東芝でなければいけないのかを論理的に述べることがポイントとなっており、その通過率は低くなっています。
どのような対策が必要か?
東芝への転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」を思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
例えば、担当したプロジェクトの概要、目的、規模、期間、チーム構成などや、自分の役割や責任、具体的な成果や達成した目標、プロジェクトで使用した技術やスキル、ツールなども記載すると良いでしょう。また自分の強みや特長を具体的にアピールすることも必要です。
面接対策
東芝の面接では 専門スキル+カルチャーフィット+課題解決能力がポイントです。ただ経歴をアピールするだけでは不十分で、東芝の事業や価値観を理解し、「どう貢献できるか」を具体的に伝えることが重要です。
東芝の企業研究を徹底する
東芝は近年、事業再編を進めており「成長分野」と「課題のある分野」が明確になっています。最新の決算情報やニュースをチェックし、自分が応募する事業部の強み・課題を理解しておきましょう。
過去の経験を「東芝にどう活かせるか」明確にする
「なぜ東芝を志望するのか?」
「これまでの業務での成功事例と、そのプロセスを教えてください。」
「困難な課題に直面したとき、どのように対処しましたか?」
「東芝のどの部分に貢献できると考えますか?」
などの質問が面接では想定されます。これらに対して東芝の強みや事業課題を理解し、自分の経験と結びつけて答えるとともに、実体験や自分の具体的な成果をもとに論理的に答える必要があるでしょう。
東芝の求める人物像を理解する
採用サイトのインタビューでは 「誠実さ・変革・挑戦・協調性」といったキーワードが多く目に入ります。そのため、単なるスキルアピールではなく「どのように会社に溶け込めるか」も面接で問われます。こうしたインタビュー内容から、「チームワークを大切にする姿勢」「挑戦を恐れず新しいことに取り組む姿勢」「長期的な視点で成長できる人材」ということを示す必要があるでしょう。
さらに、面接の最後に必ず「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いので、企業のビジョンや具体的なプロジェクトに関する質問をいくつか準備しておきましょう。これにより、企業に対する関心と理解度をアピールできます。
ただあまりにも応募ポジションとかけ離れた質問は逆効果になります。例えば経営メンバー出ない方へ、「今の企業の経営課題と、これからの戦略について伺いたいです」といってもちょっと違いますよね?いわゆるネットから取ってきた質問ではなく、自分自身が面接準備などで疑問に思ったことなど「自分目線」での質問を用意するようにしましょう。
求める人材像
東芝の中途採用では「誠実で、変革への情熱を抱く多様性に富んだ自律的な人材」を求めています。スキル面では即戦力として活躍できる専門性の高い人材を求める傾向が強まっているため、以下のポイントを押さえ東芝の採用基準に合ったアピールをしましょう。
参照:https://www.global.toshiba/jp/sustainability/corporate/social/hrd.html
変革を推進できる人材
東芝は、近年の経営再建を経て「新しい成長戦略」を打ち出しています。そのため、従来のやり方に固執せず、新しい技術やビジネスモデルを取り入れながら、事業の変革を推進できる人 が求められています。
専門性と技術力を持ち、即戦力として活躍できる人材
多くの求人の募集要項では、各ポジション、エネルギー・インフラ・半導体・デジタル技術領域における何かしらの経験が必須となっています。また職種によっては経験5年以上必須や、40代以上を求める求人もあります。
グローバル視点を持ち、挑戦できる人材
東芝は海外市場にも積極的に展開しており、特に半導体やデジタルソリューション分野では グローバルな競争力 が求められています。そのため、英語力や海外経験、異文化理解がある人材も優遇される傾向にあります。
現在英語が出来なくとも、ポジションによっては業務上海外とのやり取りも発生してくるため、学んでいく意欲も重要視されています。
参照:https://hrmos.co/pages/toshiba/jobs?_ga=2.18829041.914047583.1738529937-1369320890.1738529937
東芝の選考フローは?
東芝の中途採用の選考フローは、書類選考 → 部門面接 → 最終面接→ 内定 という流れが一般的です。
東芝は、入社するまでのプロセスにおいて、厳選なる選考と密接なコミュニケーションを行うことで、両者が納得できる選考を常に心がけています。
書類選考
合格された方のみメールにて次回選考のご案内をします。
部門面接
募集部門による面接を行います。
最終面接
人事担当による面接を行います。
参照:https://www.global.toshiba/jp/recruit/corporate/careers.html#process
東芝 会社概要
社名 | 株式会社 東芝 (TOSHIBA CORPORATION) |
本社所在地 | 東京都港区芝浦1-1-1 |
代表者 | 島田 太郎(しまだ たろう) |
設立 | 1875年(明治8年)7月 |
資本金 | 2,014億4,900万円 |
従業員数 | 105,331名(連結) |
参照:https://www.global.toshiba/jp/outline/corporate/profile.html(2025年2月時点)
企業理念
東芝グループ理念体系は、「東芝グループ経営理念」、「私たちの存在意義」、「私たちの価値観」の3つの要素で構成されます。
東芝グループの変わらない信念である「東芝グループ経営理念」を踏まえ、
東芝グループが社会において果たすべき役割を表したものが
「私たちの存在意義」であり、その存在意義を実行するために
東芝グループが共有し大切にするものが、「私たちの価値観」です。
【東芝グループ 経営理念】
人と、地球の、明日のために。
東芝グループは、人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、世界の人々の生活・文化に貢献する企業集団をめざします。
私たちの存在意義
世界をよりよい場所にしたい。
それが私たちの変わらない想いです。
安全でよりクリーンな世界を。
持続可能でよりダイナミックな社会を。
快適でワクワクする生活を。
誰も知らない未来の姿。
その可能性を発見し、結果を描き、たどり着くための解を導き出す。
昨日まで想像できなかった未来を現実にする。
私たち東芝グループは培ってきた発想力と技術力を集結し、
あらゆる今と、その先にあるすべての未来に立ち向かい、
自分自身を、そしてお客様をも奮い立たせます。
新しい未来を始動させる。
それが私たちの存在意義です。
私たちの価値観
誠実であり続ける:日々の活動において、人や地球に対する責任を自覚し、 つねに誠実な心で行動する。
変革への情熱を抱く:世界をよりよく変えていく熱い情熱を持ち、そのために必要な変化を自ら起こす。
未来を思い描く:社会に与える価値や意義を考え、次の、さらにその先の世代のことまで見据える。
ともに生み出す:互いに協力し合い、信頼されるパートナーとしてともに成長し、新しい未来を創る。
参照:https://www.global.toshiba/jp/outline/corporate/philosophy.html
東芝の事業内容
東芝は、日本を代表する総合電機メーカーの1つであり、エネルギー、インフラ、デジタル技術、半導体などの分野でグローバルに事業を展開しています。
エネルギーシステムソリューション
原子力、火力などの大型発電設備に加え、水力・地熱・太陽光・風力などの再生可能エネルギー発電システムの事業を展開しています。また、作った電気を家庭や産業向け施設などに届ける送配電システムや、エネルギーの地産地消を可能にする自立型水素エネルギー供給システムなど、さまざまな事業を展開しています。
インフラシステムソリューション
社会の重要なライフラインを支える公共性の高いお客様に対して、長年にわたり製品・システム・サービスを提供してきました。さらにIoTやAIなどを取り入れ、より安全・安心で快適な社会インフラシステムを構築してお客様・社会に貢献してまいります。
デバイス&ストレージソリューション
今後も安定した市場成長が期待される車載・産業用半導体、データセンター向け大容量HDDに注力して事業拡大を目指します。高付加価値な製品の供給を通じて、ビッグデータ社会の進展や環境負荷の低減、安心安全な社会の実現に貢献します。
デジタルソリューション
お客さまやパートナーのみなさまと共に、新たな価値を創造するデジタルトランスフォーメーションを推進し、豊かな社会の実現を目指しています。
東芝グループが培ってきたさまざまな産業分野や社会インフラの現場での知見と、デジタル技術を融合し、グローバルな視点で持続可能な社会の実現に貢献していきます。
電池事業
安全性、長寿命、急速充電、低温性能等に優れたリチウムイオン二次電池「SCiB™」の開発・製造・販売を行っています。自動車をはじめ、鉄道、自動搬送機などの産業機器、再生可能エネルギーの周波数調整に対応する大規模定置用蓄電システムまで、幅広い分野で採用されています。
リテール&プリンティングソリューション
顧客現場の課題を解決するソリューションパートナーを目指し、店舗のPOSシステムやオフィスに設置されMFP(複合機)などの製品をプラットフォームとして、ソリューションの提供拡大を図っています。
ビルソリューション
人々の快適な暮らしを支える上で不可欠な、ビル・施設向け昇降機・照明事業において、高い省エネ性能で環境面に配慮した製品・サービスや、安全性・快適性を向上させるビルソリューションをグローバルに推進しています。
研究開発
コーポレートラボ
事業領域および新分野において、製品やサービスを支える基礎から応用研究に至る各種技術開発に取り組みます。また、未来の社会を変えるような先端技術や、イノベーションを支える基盤技術の開発を推進しています。
ワークスラボ
製品やサービスが社会へ提供する価値を向上するための先行技術や、共通基盤技術の研究開発に取り組みます。また、事業部門と連携し、開発した技術の事業展開を推進しています。
スタッフ
知的財産、生産企画・管理、情報システム、法律、財務管理、人事、総務、調達など、東芝グループのグローバルな事業展開に必要不可欠な役割を担っています。
専門的な知識やスキルを活かし、東芝グループ全体に関わる戦略・施策の立案、実行から、事業の前線である事業場のサポートまで、様々な業務に携わっています。
参照:https://www.global.toshiba/jp/recruit/corporate/newgraduates/business/business.html