

サイバーエージェントの年収は高い?給与推移と他社比較
株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告、メディア、ゲーム領域で広く知られる日本を代表するIT企業のひとつです。成長機会が多く、若手が活躍しやすい環境としても注目されていますが、転職希望者にとって特に気になるのが「給与水準」ではないでしょうか?
この記事では、サイバーエージェントの過去数年の年収推移や業界・国内平均との比較を通じて、その実態に迫ります。サイバーエージェントへの転職をお考えの方は参考にしてみてください。
※本記事は2025年6月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
平均年齢・平均年間給与
サイバーエージェントの有価証券報告書によると、以下のようなデータが開示されています。
年度 | 従業員数(人) | 平均年齢(歳) | 平均年間給与(万円) |
2019 | 1,589 | 32.6 | 681.7 |
2020 | 1,587 | 33.2 | 733.6 |
2021 | 1,702 | 34.1 | 771.1 |
2022 | 1,977 | 34.2 | 817.0 |
2023 | 2,225 | 33.3 | 806.4 |
2024 | 2,364 | 33.7 | 882.0(推定値) |
出典:https://www.cyberagent.co.jp/ir/library/securityreport/
一方、国税庁『民間給与実態統計調査』による国内全体の平均給与は以下の通りです。
年度 | 平均年齢(歳) | 平均年間給与(万円) |
2017 | 45.8 | 434 |
2018 | 46.1 | 439 |
2019 | 46.5 | 438 |
2020 | 46.5 | 435 |
2021 | 46.6 | 446 |
2022 | 47.0 | 458 |
2023 | 47.0 | 460 |
出典:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm
この差からもわかるように、サイバーエージェントは若い年齢層でありながら、全国平均の約1.9倍の給与水準を維持しており、非常に高い収益力を誇っています。
他のメガベンチャーと比較しても、新卒の年収が504万円などからわかるように、高水準にあることがわかりました。
出典:https://www.cyberagent.co.jp/careers/about/(2025年6月時点)
サイバーエージェントの働く環境
給与の高さだけでなく、働きやすさや自己成長を後押しする制度も充実している点が、同社の魅力です。
サイバーエージェントは、「働きやすさ」と「挑戦しやすさ」の両立を重視した職場環境づくりを進めており、個人のライフスタイルやキャリア志向に応じた柔軟な働き方が可能です。
柔軟な勤務制度
多くの職種でフレックスタイム制や裁量労働制が導入されており、始業・終業時間を自身のスケジュールに合わせて調整できます。開発職やクリエイティブ職では特に成果ベースの働き方が尊重されており、効率よく働く文化が根付いています。また、リモートワーク制度も継続しており、多くの部署で「週2〜3日出社+在宅」のハイブリッド型勤務が主流です。家庭やライフステージに合わせた勤務調整がしやすく、育児や介護との両立もしやすい点が魅力です。
成長を支える制度
「GEPPO」や「キャリアエージェント制度」など、社員の状態や希望を把握し、最適なキャリア支援を行う仕組みが整っています。1on1面談の文化も浸透しており、マネージャーとの定期的な対話を通じて成長課題や目標の確認ができます。また、社内には豊富な勉強会・ナレッジ共有会があり、広告・技術・事業開発など多様な専門分野でスキルアップを図ることが可能です。
福利厚生と制度の充実
独自の「2駅ルール」家賃補助制度(会社から2駅以内の居住で月3万円支給)や、女性特有の健康課題に配慮した「エフ休」、有給休暇とは別に取得できるリフレッシュ休暇など、社員が健康に長く働けるような制度も整備されています。カフェスペースやジムのあるオフィス環境も充実しており、業務外での交流も盛んです。
このように、サイバーエージェントの職場は、成果を出しやすい環境と安心して長く働ける制度の両立が特徴です。スピード感ある業界に身を置きながらも、無理なく働けるバランスが整っている点が、多くの社員に支持されています。
サイバーエージェントはどんな人におすすめ?
サイバーエージェントは、「若手にチャンスを与える」「挑戦を歓迎する」文化が強く根付いている企業です。成長意欲が高く、環境を活かして自ら動ける人に特に向いています。
1. 若いうちから裁量を持って働きたい人
サイバーエージェントでは、新卒数年以内で子会社の社長や事業責任者に抜擢される例も多く、年齢に関係なくチャレンジできる土壌があります。「ジギョつく(新規事業提案制度)」や「社内起業支援」など、社歴が浅くても自分のアイデアで会社を動かせる環境があり、指示待ちではなく自ら動きたい人にはぴったりです。上司に提案する文化もフラットで、役職に関係なく意見を伝えることが推奨されています。
2. デジタル領域や最先端テクノロジーに興味がある人
同社はインターネット広告やメディア、ゲームなど、常に変化の激しい最前線で戦っている企業です。AI広告、動画マーケティング、メタバースやライブ配信など、最新のデジタル技術や潮流に触れながら実務を積むことができるため、マーケティングや開発、プロダクト企画に関心のある人には非常に学びの多い環境です。データを活用した意思決定や仮説検証に興味がある人にも向いています。
3. 給与水準と成果評価を重視したい人
20代で600〜800万円、30代で1000万円以上を実現する社員も少なくなく、成果に応じた報酬・昇格が制度化されています。「実績で評価されたい」「昇給のスピードを早めたい」という人にとっては非常に魅力的な制度が整っています。また、評価基準も明確で、目標の達成状況や行動面での貢献が定量的・定性的に可視化されています。
4. 自立しながらもチームで働ける人
サイバーエージェントは個人の力を重視しつつも、プロジェクトベースでのチーム連携が基本です。広告では営業、プランナー、クリエイティブが密に連携し、ゲームでは開発、シナリオ、運営、マーケが一体となって動きます。自分の役割を理解し、他者と協力しながら成果を出せるタイプの人にはとてもフィットします。
5. 自分の市場価値を高めたい人
「どこでも活躍できる力を養いたい」「将来的に独立や社内起業を目指したい」と考えている人にも、サイバーエージェントは最適な環境です。事業開発・プロダクト立ち上げに関わるチャンスが豊富で、自分で意思決定をする力が自然と身につきます。卒業後に起業する人や他社で役員に抜擢される人も多く、キャリアの通過点としても価値が高い企業です。
サイバーエージェントの転職対策は何が必要か?
サイバーエージェントへの転職では面接対策が重要なポイントとなります。書類においても実際に不採用になっているケースもあるため、ここでは書類、面接と合わせて、どのような対策が必要なのかご紹介していきます。
書類対策
一般的な書き方で問題ありませんが、応募ポジションと親和性のある経験、スキルをアピールしましょう。専門職であればどんな業務内容を経験してきたのか、企画系であれば実績を記載するようにしましょう。転職エージェントに相談し、客観的な意見も交えてブラッシュアップしながら進めると良いかと思います。 応募書類の重要なポイントは人事担当者に「会ってみたい」を思ってもらうことです。どんなに人物面がよくてもこの書類選考で落ちてしまっては面接で何も伝えられません。
面接対策
サイバーエージェントでは一般的な、自己紹介から始まり、なぜサイバーエージェントなのか、ポジションによってはなぜメディアなのか、広告なのかという志望動機や転職理由から、これまでの経験で苦労したこと、それをどのように乗り越えてきたのか、などが聞かれますが、サイバーエージェントではリスクを恐れずチャレンジしていく社風もありますので、これまでの社会人経験だけでなく人生経験から挑戦してきたマインドを面接でアピールするといいでしょう。
またチームとしての意識も強調しているため、社外だけでなく社内でのコミュニケーション能力や活発で積極的な意見、発信も大切になってきますので、ここもポイントでしょう。
コミュニケーション能力=コミュ力、と捉えがちですが、自分の意見を相手の立場に立って正確に伝える能力、相手の意思や言いたいこと、要点を汲み取って理解する能力、そしてリーダーシップをとり周囲を巻き込んで推進していく能力、となっていますので、この辺りの経験も面接で伝えられると良いかと思います。
選考を受けた方の声
実際に過去にサイバーエージェントの選考を受けた方からは、
「気さくで、自分の考えを引き出してくれたり共感してくださったので話しやすかった」
「一問一答ではなく、会話形式で深堀りしてくださって好印象だった」
などとポジティブな印象を持つ方が多くいらっしゃいます。
一方で、
「論理的に詰められて、初っ端から萎縮してしまった」
「面接官がハキハキとした方だった一方で、自分自身は質問への回答を端的に話しきれなかった」
など、面接官のキャラクターによっては伝えたいことを伝えきれなかった方もいるようです。
事前に自分の経験をしっかり棚卸したうえで、リラックスして臨むようにしましょう。
エージェントからの選考対策アドバイス
面接で見られる重要ポイントは、何より素直さとやる気がかなり見られます。そのうえで以下ポイントにおける面接質問がされます。
・カルチャーマッチ
・ロジカルさ・思考力
・やり遂げる力・タフさ
・やりたいこと
の4つで、サイバーエージェントは大企業でありながら、創業当時と同じように成長と成果をどん欲に求めるカルチャーであり、いわゆる大企業にある安定さを求める方はNGとなる傾向にあります。ベンチャーマインドや当事者意識を持った方を求めています。
また正解のない課題に対しての論理的思考能力や、やり遂げるタフさや向き合っていける力も必要です。
さらにサイバーエージェントで何をやりたいのか、もちろん個々で違ってきますが、サイバーエージェントの事業や応募ポジションとの親和性が重要です。
サイバーエージェントの基本情報
会社概要
社名(商号) | 株式会社サイバーエージェント(CyberAgent, Inc.) |
設立年月日 | 1998年3月18日 |
代表者 | 代表取締役社長 藤田 晋(ふじた すすむ) |
資本金 | 7,440百万円(2024年9月末現在) |
従業員数 | 約6,500名(グループ全体) |
本社所在地住所 | 〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers |
代表電話番号 | 03-5459-0202(代表) |
出典:https://www.cyberagent.co.jp/corporate/overview/(2025年6月時点)
事業内容
サイバーエージェントの事業領域は非常に広範であり、急速に変化するインターネット市場に柔軟に対応しながら多角的に展開されています。中でも、以下の三つの事業領域が収益と成長の両面で中核を成しています。
インターネット広告事業
サイバーエージェントの創業事業であり、現在でも安定した収益基盤となっているのがインターネット広告事業です。広告代理業としてだけでなく、AIによる広告運用の自動化、効果測定、クリエイティブ制作など、フルファネルのマーケティング支援を行っています。特に「AI Lab」という研究開発組織を設置し、広告領域におけるAI活用を積極的に進めている点が特徴です。
メディア事業(Abema等)
サイバーエージェントのもう一つの代表的な事業が「メディア事業」です。その中でも注目すべきは、インターネットテレビ局「ABEMA(アベマ)」です。テレビとインターネットの融合を目指し、ニュース、バラエティ、ドラマ、アニメ、スポーツなど多彩な番組を無料で配信しています。
赤字覚悟で長期的な投資を続けている点に、同社の「メディアを自社で持つことの意義」への強い信念が表れています。
ゲーム事業(Cygames等)
ゲーム事業も同社の成長ドライバーの一つです。子会社であるCygames(サイゲームス)やQualiArts(クオリアーツ)などが手掛けるスマートフォンゲームは、国内外で高い人気を誇ります。代表作には「グランブルーファンタジー」「ウマ娘 プリティーダービー」「プリンセスコネクト!」などがあります。
出典:https://www.cyberagent.co.jp/service/(2025年6月時点)
サイバーエージェントへの転職をお考えの方へ
サイバーエージェントは、給与・成長・働き方の三拍子が揃った魅力的な企業です。自分の市場価値を見直したい方、スピード感ある環境で挑戦したい方にはぴったりの転職先です。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。サイバーエージェントへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。