ソニーはどんな会社?ソニーの会社概要
ソニーは、エレクトロニクス、ゲーム、エンターテインメント、金融と多岐にわたる事業を展開する日本を代表するグローバル企業です。「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす」という企業理念のもと、世界中に革新的な製品やサービスを提供し続けています。
ソニーの中途採用においては、専門性の高いスキルや経験が求められるポジションが多く、即戦力として活躍できる人材が優先される傾向にあります。さらに、面接プロセスでは厳しい選考基準が設けられており、高い倍率を突破する必要があるため、採用の難易度が非常に高いとされています。
ここでは、ソニーへの転職をお考えの方に、ソニーの全体像をご紹介していきます。企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。
ソニーの会社概要
エレクトロニクス、エンターテインメント、金融サービス、医療分野など多岐にわたる事業を展開するグローバル企業であるソニー。まずは会社概要をご紹介します。
商号 | ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation) |
本社所在地 | 〒108-0075 東京都港区港南1-7-1 |
代表者 | 会長 CEO 吉田 憲一郎(よしだ けんいちろう)
社長 COO 兼 CFO 十時 裕樹(ととき ひろき) |
設立 | 1946年(昭和21年)5月7日 |
資本金 | 8,814億円(2024年3月31日付) |
従業員数 | 113,000名(連結従業員数) |
主な関連会社
・ソニー株式会社
エレクトロニクス事業を中心に、カメラやオーディオ機器などの設計・製造・販売。
・ソニーインタラクティブエンタテインメント (SIE)
プレイステーションの開発・販売を中心としたゲーム事業
・ソニーミュージックエンタテインメント (SME)
音楽事業を中心にアーティストのプロデュース、レコード販売などを展開
・ソニーセミコンダクタソリューションズ (SSS)
高性能な半導体製品の設計・製造
・ソニーグループファイナンシャルサービス
保険、銀行、リース事業などを展開
ソニーの事業内容
ソニーグループは、6つの主要事業分野を中心にグローバルで多角的な活動を展開する企業です。以下に分野ごとの事業内容をご紹介します。
エレクトロニクス事業
テレビ、カメラ、オーディオ機器など、消費者向け製品を製造・販売する「エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)」セグメントが主力です。最新技術を活用した製品で市場をリードし続けています。
ゲーム&ネットワーク事業
「ソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)」が運営するプレイステーションを中心としたゲームプラットフォームの提供や、クラウドゲームなどのネットワークサービスを展開しています。この分野はソニーの収益源として大きな位置を占めています。
音楽事業
「ソニーミュージックエンタテインメント(SME)」を核とし、音楽制作、アーティストマネジメント、ライブイベントの企画運営など、多岐にわたるサービスを提供しています。また、デジタルストリーミングプラットフォームにも注力しています。
映画・テレビ事業
「ソニーピクチャーズエンタテインメント(SPE)」を通じ、映画製作・配給、テレビ番組の制作・配信、さらにストリーミングプラットフォームの運営を行っています。この分野では国際的なエンタメ市場で強みを持ちます。
半導体事業
ソニーは高性能なイメージセンサーで世界的なシェアを誇ります。主にスマートフォン、自動運転車、医療機器などの分野に供給しており、次世代技術の研究開発にも注力しています。
金融事業
「ソニーフィナンシャルグループ」を通じて、保険、銀行、資産運用などを提供しています。特に生命保険分野で高い信頼を築いています。
これらの事業は、それぞれ独自の専門性とイノベーションを活かしつつ、ソニーのブランド価値を高める相互補完的な役割を果たしています。
ソニーの経営理念
選考対策をするにあたり、必ず抑えておきたいのが経営理念です。バリューを体現できるかどうかは、選考基準や入社後の評価にも関わる重要なポイントです。面接において話す際も、「この話はバリューに即しているか?」を確認すると良いでしょう。
Purpose – 存在意義
クリエイティビティとテクノロジーの力で、
世界を感動で満たす。
Values – 価値観
夢と好奇心:夢と好奇心から、未来を拓く。
多様性:多様な人、異なる視点がより良いものをつくる。
高潔さと誠実さ:倫理的で責任ある行動により、ソニーブランドへの信頼に応える。
持続可能性:規律ある事業活動で、ステークホルダーへの責任を果たす。
Mission – 果たすべき使命
テクノロジーの力で
未来のエンタテインメントをクリエイターと共創する
Vision – 中長期的な目標
世界中の人に感動を提供し続ける
ソニーの求める人物像
ソニーが掲げるバリューから、求める人物像についてそれぞれ考えてみましょう。
夢と好奇心
夢や好奇心を原動力に、未来を切り拓く革新的な発想を持つ人物が求められます。ソニーは挑戦を歓迎する文化があるため、失敗を恐れずに新しいアイデアを試す姿勢が重要です。また、自身の夢を明確に持ち、それを実現するための行動力や、未来を創造するための強い意欲がある人が適していると言えるでしょう。
多様性
多様性を尊重し、異なる視点を受け入れ、協力しながら最適解を追求できる人物が求められます。異文化や他者の意見を理解し、そこから学ぶ姿勢が重要です。多様なチームの中でリーダーシップを発揮しながらも、他者と調和し、全体の成果を高める力が必要とされます。
高潔さと誠実さ
倫理的かつ責任ある行動を取れる人物が必要です。誠実さや透明性を持ち、正しい判断を下し続けることで、ソニーのブランド価値を守ることが期待されます。また、個人の利益よりも組織全体や社会への貢献を優先できる人物が適していると言えるでしょう。
持続可能性
環境や社会に配慮し、持続可能な活動を推進する意識の高い人物が求められます。資源やエネルギーの活用に責任を持ち、企業の持続可能な成長を支えるための行動ができることが重視されます。また、長期的な視野で事業や社会への影響を考えられる人物が適しているのではないでしょうか。
ソニーの人材に対する考え方
ソニーは、会社であるソニーとその中で会社を動かす⼈がPurpose(企業の存在意義)を中⼼に、相互成⻑作⽤を起こしていくという考えを持っています。
これをSonyʼs People Philosophy – Special You, Diverse Sonyと定義しており、社員と会社が対等な関係であるとしています。
高い能力・熱意・成長意欲を持つ「個」の成長が、会社の成長に繋がる。会社と個人が真剣に向き合い、個」を受け入れる「場」であるソニーも成長していく、という成長の相互作用が生まれると考えています。
ソニーの挑戦を後押しする制度
上記の人材の考えのもと、ソニーには「自分のキャリアは自分で築く」という考え方が根付いており、幅広いフィールドの中で社員が主体的なキャリア形成を実現できるよう様々な制度が用意されています。
社内募集制度
新しい挑戦をしたいという個人の意志により自ら手を挙げ、希望する部署やポストに応募できる制度です。所属部署に2年以上在籍している社員であれば、上司の許可なく自由に応募することが可能であり、社内で転職するようなイメージで自分のやりたいことにチャレンジができる、ソニーにとって主体的なキャリア形成の上で欠かすことができない制度です。
制度が生まれて57年の歴史があり、これまで利用し移動した人の合計は8,000名以上にもなります。
社内フリーエージェント(FA)制度
仕事を通じて高評価を獲得した社員に対して、プロ野球のFA権のようにフリーエージェント(FA)権が与えられるユニークな制度です。寄せられたポストや職種へのオファーに対して、FA権を行使することによって新しい職場へ異動することができます。2015年に制度開始し、制度開始以来FA権を付与された人数は3,500名以上になりました。
キャリアプラス制度
本来の担当業務を続けながら、業務時間の⼀部(20%)を別の仕事に充てることができる新しいキャリア開発・成⻑⽀援制度です。所属する部署から異動することなく新たな仕事やプロジェクトを経験し、キャリア展開の選択肢を広げたり、他部門で自分の専門性を活かすことが可能です。
Sony CAREER LINK
ソニーグループ内で新たな業務へのチャレンジを希望する社員と、⼈材を求めている部署をマッチングする制度です。上⻑と相談のうえ「Sony CAREER LINK」に登録すると、マッチングの可能性がある部署から⾯談の依頼が入り、その結果によって異動が決まります。
公募留学制度
ソニーでは早くから海外留学⽣派遣を始めています。年に⼀度、社費留学する社員を公募し、希望者は留学先・研究テーマ・留学後のプランを⾃ら考え、上司の推薦を得て⼿を挙げる仕組みです。選考に合格した社員は、海外⼤学の研究室を中⼼に1年間、最先端技術・知識に触れて⾼い専⾨性と⼈間⼒に磨きをかけます。これまで500名以上がこの制度を利用しています。
ソニーの研修・能力開発支援
ソニーでは社員の「人間力」「仕事力」「キャリア」を高めるために、業務に不可欠な知識や能力を習得するための「業務研修」と、自発的な能力開発のための「自己啓発研修」を用意しています。新人から管理職まで各々の役割に着眼した多くのプログラムがあり、必須研修に加え、学ぶ意欲のある社員が自らの意志で受講する選択研修も充実しています。さらに、社内技術イベントやリーダー育成プログラム、顕彰などを通じても、社員の能力開発を支援しています。ここでは一部の研修・能力開発支援をご紹介します。
新入社員研修~階層別研修
⼊社後1~2年の期間、ビジネスパーソンとしての基本的な姿勢・スキル・知識を習得するための研修を⾏います。この研修は学習の機会であると同時に、同期のネットワークを構築する場ともなっています。入社3年目以降も、組織における役割の変化に対応した各研修や、日々の業務における研鑽を補完するe-learning等を用意しています。
チューター制度
⼊社後1年間、配属先の先輩社員がチューターとしてキャリアのスタートをサポートします。それぞれの領域における実務習得の機会に伴走しながら、ビジネスパーソンとしての基礎づくりを⽀えます。職場や仕事に慣れるためのアドバイスだけでなく、会社⽣活やキャリアについての相談にも応えます。
新人テーマ研修
配属後の一定期間、⾃ら設定したテーマ(実務上の問題解決や改善提案、新しい技術・製品・サービス・⼿法の提案など)に取り組み、ポスターセッション形式でその成果を発表します。グループ各社からの見学者や先輩社員、時にはトップマネジメントからフィードバックを受け、さらなる実践や構想の実現につなげていきます。
語学研修
個々のレベルやニーズに合わせて学習に取り組めるよう、各種e-Learning、社内英語クラス、TOEICコースなど、様々なタイプのプログラムがあります。
赴任者向け/グローバル研修
海外赴任先で必要となる語学力のみならず、異文化への理解、国際ビジネスコミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどを身につけるための研修も用意されています。
基幹技術研修
各分野の第一線で活躍する約300名のエンジニアが社内講師として講義します。12の技術領域において約300科目の最新技術とノウハウを学べ、エンジニアとしての成長を力強くサポートしています。
ソニーへのご転職をお考えの方へ
ソニーへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
ソニーへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。