ベネッセコーポレーションの面接対策は?
2024/02/12

ベネッセコーポレーションの面接対策は?

監修者 井伊 美代子

監修者

sincereed株式会社 井伊 美代子

株式会社マイナビに入社し、求人広告の法人営業を経験。その後株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社。関西エリア、首都圏エリア大手企業の法人営業に従事。
大手企業からスタートアップ・ベンチャーまで幅広い業界・成長フェーズの企業様を担当。

「こどもちゃれんじ」「進研ゼミ」などの通信教育サービスで有名なベネッセコーポレーションは、教育業界における国内首位の売上を誇るトップランナーです。国内だけでなく、海外・グローバル市場においても事業を拡大しており、その知名度は広く知られています。

ベネッセコーポレーションに中途採用で転職する際、面接ではどのようなことが聞かれるのか。この記事でご紹介します。

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ベネッセコーポレーションの選考フローは基本的に3STEP

 

ベネッセコーポレーションの多くの求人において、

書類選考 → Webテスト+1次面接→最終面接

という3STEPの選考フローが基本になります。

 

Webテストは適性検査として、基礎学力・論理的思考力・発想力を測るためのテストを実施します。

一次面接は現場管理者もしくは人事担当者、最終面接は現場の統括責任者が行います。

 

ベネッセコーポレーションの各種求人票に選考フローも記載されているのでチェックしましょう。ご自身の受けたいポジションについては、転職エージェントにどんな対策をしたほうが良いのか確認しながら進めていくとベストです。

 

ベネッセコーポレーション面接のポイントはこの5つ

ベネッセコーポレーションは、特に面接ではどんな点を評価項目として見ているのでしょうか?ポイントはこの5つです。

①論理的思考力・構造化力

②素直さ(受容性、謙虚さ)  

③当事者意識 

④行動力(泥臭さ) 

⑤教育領域に関する社会課題への共感や問題意識 

各項目について詳しく紹介します。

 

①論理的思考力・構造化力 

  • 転職理由や志望動機において論理展開か、納得性があるか
  • これまで実績を出したエピソードにおいて、背景や課題を筋道立てて整理されており、わかりやすく説明ができるか

論理的思考とは、物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考法のことを言います。ビジネスを行う上で欠かせない力ともいえますが、とくに問題の解決策を考える場面で力を発揮します。

ベネッセに限らずですが、日々の業務では問題や課題を見つけて原因を分析し、解決策を考え実行するという流れが日々発生します。その時、物事を体系的に整理できなかったり因果関係を正しく把握できないと、間違った解を出してしまい、うまく仕事が進められない、周囲の人間を巻き込んで円滑にプロジェクトが進んでいかないといったことが起きてしまします。またもう少し大きくビジネスを見ていった時、中長期で手掛ける事業そのものの成長が鈍化していく可能性もあります。そのため論理的思考力があるかどうかが重要になってくるのです。

 

②素直さ(受容性、謙虚さ、かわいげ) 

人物面の定性的な印象となりますが、以下のような点を確認しています。

  • 素直に指摘や状況を受け止められる人材か
  • 謙虚さを持ち合わせているか

仕事は誰しもが最初から完璧に業務を遂行できるわけではありません。

改善点がある時に、同僚や先輩、上司から助言や指摘、フィードバックを受けたときに、素直に受け止めて次の行動に活かせる人であれば、これからますます成長できるポテンシャルがある人だと思われるでしょう。特に中途採用の場合にはこれまでの仕事の実績から、やり方に固執してしまい、うまくいかないときに周囲からのアドバイスに耳を傾けることが出来ないといったマイナスな面がないのかを見られています。プライドを持って仕事に臨むことは重要ですが、どんな人からでも吸収していくというスタンスが大切になります。

 

③当事者意識 

  • 事業において関わることを多面的に自分ごとと捉え、能動的に活動・発信しているか
  • 一段上の視座で物事を見ているか(経営陣やマネジメント、事業、社会の視点)

主に、実績を出したエピソードの中で、「当事者意識を発揮して物事に取り組んできた人材か?」という点をチェックしています。

仕事では一筋縄ではいかないことも多くあります。特に教育業界であれば、ステークホルダーも多く、すぐには物事が動かない…ということもあるでしょう。

いま自分ができることをいろんな視点から考え、責任感を持って実践してきた人であれば、困難を乗り越え結果を残せる人であると企業側も推察できます。

また、日頃高い視座で物事を考えている人であれば、仕事を依頼する上司の意図や、その背景を押さえて、意思決定者の判断材料となるようなアウトプットを出すことができると企業側も期待します。

各エピソードで上記のような点があれば、ぜひ話せるようにまとめてみましょう。 

 

④行動力(泥臭さ) 

  • これまでの経験の中で愚直に行動した経験はあるか
  • ”机上の空論”にならずに、現場を見に行き泥臭く動いてきたか

考えるだけではなく、実際に動ける人なのか・実績をつくれる人なのかを確認しています。

自分の仕事ではないから、と人任せにすることなく、いま考えていることは事実として合っているのか、自身の考えた仮説は合っているのかを見つけに行くスタンスが重要です。 

現地現物で情報を取りにいったエピソードや、現場の方々に納得・信頼を得るために、自ら巻き込んでいった動きなどは高評価となりやすい傾向にあります。

 

⑤教育領域に関する社会課題への共感や問題意識 

  • 教育領域に関する社会課題をどのように考えているか
  • それをどのように解決したらいいと思っているか

ベネッセコーポレーションの社員の特徴として、多くの社員が、自身の実体験や周囲の方の経験から「教育格差」や「受験・学歴偏重社会」などといった教育分野にまつわる何らかの問題意識を持っています。

 

ベネッセコーポレーションに興味があるのなら、きっと何かしら教育等の領域に興味や関心があってのことだと思います。ぜひ志望動機と織り交ぜながら話してみましょう。

これまでの過去の実体験をベースに整理して伝えられると、評価に繋がりやすいです。

 

ベネッセコーポレーションでは面接でどんなことを質問される?

基本的には、オーソドックスな質問が中心です。 

  • なぜ転職を行うのか?
  • なぜ本ポジションにエントリーしたのか?
  • 自身の過去成果をあげたことについて、なぜそれ(成果を上げた施策・企画・行動)をやろうと思ったのか? 
  • 自身の過去成果をあげたことについて、成果を上げられた理由はなぜと捉えているか?
  • なぜベネッセコーポレーションなのか?
  • 自身のこれまでの経験がベネッセコーポレーションでどう活きるのか?(今までの仕事経験を交えながら、どのように会社に貢献できそうか)
  • 自身の強み・弱みは?
  • なぜ他企業ではなくベネッセコーポレーションなのか?(ベネッセコーポレーションで何がしたいのか) 

 

上記のような質問は代表的なものです。

「成果を上げられた理由はなぜと捉えているか? 」など、職務経歴書等に記載した強みの深掘りもある可能性があります。

課題設定をうまく捉えられているか、当事者意識を発揮して、役割を全うしたのかを確認しています。

 

「なぜそれ(成果を上げた施策・企画・行動)をやろうと思ったのか? 」などの質問もあるでしょう。仕事へのスタンス、熱量的な部分を見られているので、気持ちの部分も言語化できるように準備しましょう。

特に教育業界については他社競合企業もあります。ベネッセは教育業界においてトップシェアを誇る企業ですが、具体的になぜベネッセなのか、を掘り下げて考えていくことが大切です。

 

ベネッセコーポレーションへの転職理由・志望動機はどう話す? 

転職理由はできる限りポジティブに

転職理由については、できる限りポジティブな形に変換し、決して他責性が出ないように表現を工夫してみてください。

現職での待遇や、仕事内容への不満のみはNGです。この場合、「ウチに入社しても同じことをいうのでは?」「それが改善するのではあればウチでなくてもいいのでは?」と面接官に思われてしまいます。

現職では○○をしたいがどうしても叶わない→ベネッセでは実現できる→だから転職する、といったマイナス面を話したとしても、論理的に転職理由を話せることがベターです。

 

志望動機に教育領域に関する問題意識を入れる

なぜベネッセコーポレーションなのか?ベネッセコーポレーションで何がしたいのか?を話す際には、教育という領域に関する社会課題への共感や、問題意識の強さを話されるといいでしょう。熱意をもって取り組みたい思いが伝わります。

特に、ベネッセだから実現できる、というところがポイントです。

もしエントリーするポジションが、教育ではなくライフスタイル領域など別領域の事業であれば、その業界に関するテーマを折り込みましょう。

 

転職理由・志望動機、共に、自分のこれまでやってきた業務経験や、何がしたいのか、の棚卸しと、ベネッセはどんな事業を行っていて、応募ポジションはどんな仕事をするのかといった企業研究から得た情報を結び付けるのがポイントでしょう。

ここが甘い場合には面接官からの深堀にうまく答えられなくなってしまったり、キャリアの一貫性がなく論理的に答えられなくなってしまいますので、しっかりと考えておくべきでしょう。

 

経験・スキルは、異業種の人にもわかるように具体的に話す

現職のご経験と成果を上げたエピソードについては、 以下のような流れで具体的に説明することを意識してください。

▼(取組前の)背景/状況

▼ご自身なりの課題設定

▼行ったこと・施策

▼結果

エピソードにおいては「背景・どういった事をミッションとする組織でどういう役割を担っており、こういう課題があったので、 こういった施策を実行し、こういった結果が出た」という形で補足をしながら説明してみましょう。

 

説明する時、異業種やその会社を経験したことがない人にも伝わるよう、業界特有の表現にならないように気をつけましょう。補足や言い換えが大事です。特に普段意識せず使っている業界用語は相手には分からない可能性もあります。無理に嚙み砕いて話す必要はありませんが、これは相手に伝わるのか、を考えながら答えていくといいでしょう。

 

ベネッセコーポレーションの面接のNGポイントは?

職務経歴書や、これまでの面接と一貫性がない

例えば職務経歴書やこれまでの面接と内容が一貫していない、その場しのぎの答えが出てしまった、前回の面接より深堀された質問にうまく答えられなかった、など最終面接で不合格となってしまうケースも多くあります。

 

どの企業でも当てはまってしまうような回答をしない

論理的に回答することはもちろんですが、ベネッセコーポレーションでの企業風土や特徴などは事前にインプットし、どの企業でも当てはまってしまうような内容にならないようにすることがポイントです。

 

「それはなぜか?」に詰まってしまう

ひとつひとつの質問について、「それはなぜか?」ということをかなり掘り下げることが特徴的です。答えられないと、考えが浅いのではと思われることがあります。

あらかじめご自身でも自問自答で、それはなぜか?ということを繰り返し整理してみてください。

 

入社した社員は面接をどう振り返る?

 

入社面接の際に、社員がどの企業よりも明確に人を幸せにしたいというビジョンを持っていた。受け答えがロジカルだったので、自分を試してみたいと感じた。

(教材編集/男性/入社15年)

 

「日本の教育についてどう思うか」「あなたならどのようにその日本の教育を解決していきたいか」などの質問が印象に残っています

(法人営業/男性/入社3年)

 

面接で社員と話すことで、自分自身が企業と合うかどうかの親和性も再確認できそうです。

ぜひ面接でアピールするだけではなく、自分がベネッセコーポレーションと合うかどうかも判断していきましょう。

 

内定後・入社前の注意点

現職への退職意思を伝えるタイミングは、内定通知書をもらってから

転職活動中は現職にて就業している方がほとんどですが、退職を伝えるタイミングも重要です。

最終面接に進んだから、内定と口頭で伝えられたから、と少し急いでしまうのは要注意。退職交渉は、オファーレター・内定通知書が出てからがベストです。

企業側も何かしらの理由で選考をストップする可能性もあります。しっかりと書面にて内定の証明が取れた段階で、現職に退職意思を伝えましょう。

 

退職日までのスケジュールは?

退職から入社日までの日程は、人それぞれかと思います。

法律上は退職日の2週間前となっていますが、プロジェクトに参画している場合や、自身の仕事の引継ぎなどを考えるとどうしても1カ月~2カ月とかかる方もいるでしょう。

一方で、転職先企業も早く入社してほしい意向がある場合もあります。入社日はしっかり相談して、双方の都合を調整して決めましょう。

有休消化日なども加味すると、退職を伝えた日から約1~3カ月後が転職先への入社日となるケースが多いです。

 

転職後の企業名は言わなくても良い!

現職で退職を伝えた際に「どの会社に転職するの?」と聞かれる場合がありますが、答えるのは義務ではありません。

聞かれた場合には、例えば「教育系の事業会社」「現職とは異なるサービスを提供している会社」くらいに留めて伝えると良いでしょう。

なぜなら、企業名やポジション名を伝えた際に、現職企業から「それなら同じようなポジションや、サービス提供している部署への異動を考えるから辞めないでほしい」と現職に留まるよう説得されることがあるからです。

普段お世話になっている上司からの依頼だからと従ってしまう、もしくは会社や組織に申し訳ないといった思いから、現職への残留に心が揺らいでしまう可能性があります。

しかし、自身のキャリアアップやスキルアップのため、もしくは社内では叶えられない自身がやりたいことのための転職活動だったのですから、異動が叶うのであれば、最初から異動願いを出していたはずです。

加えて、一旦退職を考えた従業員に責任あるポジションを任せるケースは基本的に少ないです。なるべく転職先企業について詳細に伝えることはおすすめしません。

 

ベネッセコーポレーションへご転職をお考えの方へ

ベネッセコーポレーションへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっています。

ベネッセコーポレーションへの転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談ください。

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