
ミズノはどんな会社?ミズノの会社概要
ミズノは1906年に創業し、100年以上の歴史を持つスポーツメーカーです。スポーツの発展とともに成長し、国内外で高いブランド力を誇ります。事業領域としては、競技用スポーツ用品(野球、ゴルフ、陸上、水泳など)、一般スポーツウエア(ランニング、フィットネス、アウトドア用品など)、学校や企業向けのスポーツ施設事業(体育館やトレーニング施設の整備)、ヘルスケア事業(リハビリ機器、ウォーキングシューズなど健康増進製品)などが多岐にわたります。日本国内だけでなくアメリカやヨーロッパ、アジア市場にも進出していて、海外のプロスポーツチームや選手との提携も進めています。
日本を代表するスポーツメーカーであり、長い歴史と高い信頼を誇るミズノに興味を持たれる方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、ミズノへの転職をお考えの方に、ミズノの全体像をご紹介していきます。会社概要や企業文化、グループ会社などについて解説しますので、企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。
ミズノの会社概要
企業研究の第一歩として、まずは会社概要をご紹介します。
会社名 | 美津濃株式会社 |
英文社名 | Mizuno Corporation |
本社 | ■大阪本社
〒559-8510 大阪府大阪市住之江区南港北1-12-35 ■東京本社 〒101-8477 東京都千代田区神田小川町3-22 |
代表取締役社長 | 水野 明人 |
従業員数(連結) | 3,584人(2024年3月31日現在) |
創業 | 1906年4月1日 |
資本金 | 261億3,700万円(2024年3月31日現在) |
ミズノの経営方針
≪パーパス・ビジョン・バリューズ≫
◆Purpose
より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する
◆Vision
“ええもん”を世界に届け続ける
◆Values
・Fair Play
創業以来、「利益の利より道理の理」の精神を大事にしてきた
短期的と中長期的な事業の成功を両立させるため、勇気あるリーダーシップを発揮し、より良い世界を作っていく
・Friendship
馴れ合いではなく、規律のある中でのフレンドシップ、リスペクト
自身を高め、チームを高める行動を賞賛する
・Fighting Spirit
ミズノは フロンティア精神でええもんを作り続けてきた
絶えず変革を志し、結果にコミットする姿勢を堅持し成長を続ける
≪健康経営≫
ミズノグループでは、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、ワーク・ライフ・バランスを実現することが、社業発展と経営理念の実現につながるものと考えています。 そこで、従業員の健康増進への取り組みを推進するために、社長が「健康経営宣言」を行いました。
この健康経営宣言に基づき、「生活習慣病予備軍の比率低減」、「重大疾病の早期発見」、「メンタルヘルス休業者の人数減」、「喫煙比率の低減」の4つの課題に対して目標値を定め、スポーツの奨励を中心とした様々な健康増進施策に取り組んでいます。
◆外部表彰実績
・健康経営優良法人2024(大規模法人部門(通称「ホワイト500」)※2018年から7年連続、7回目の認定
・スポーツエールカンパニー2024(スポーツ庁から従業員が行うスポーツ活動の支援や促進に向けた取り組みを実施している企業として、スポーツ庁より認定)※認定回数7回を超えたことで「シルバー」の認定も取得
ミズノのグループ会社・国内スポーツ品製造会社
◆ミズノテクニクス株式会社
スポーツ用品等の製造・管理
◆ミズノスポーツサービス株式会社
施設管理運営事業、スクール事業、運動プログラムやスポーツイベントの企画・開発・販売、スポーツ施設等の土地活用事業
◆セノー株式会社
体育施設器具製造・施工・販売(競技スポーツ・フィットネス・福祉)
◆シャープ産業株式会社
スポーツ関連オフィシャルグッズの企画・販売
ミズノの強み
ミズノの強みはどこにあるのか、具体的にご紹介します。
◆高品質な製品開発
「”ええもん”を世界に届け続ける」というビジョンを掲げるミズノにとって、品質の追求や研究開発は根幹となっています。例えば、シューズ開発におけるオリジナルの技術として代表的なものが「ミズノウェーブ」です。運動時の着地衝撃を緩和するための「クッション性」と、足元のぐらつきを抑え次の動きに繋げるための「安定性」の両立を実現する、ミズノ独自のソールの根幹テクノロジーです。「ミズノウェーブ」は1997年の登場以来、ミズノのランニングシューズ、ウォーキングシューズ、バレーボールシューズ、その他のスポーツシューズへと搭載されるモデルが増えており、歴史と共に進化を遂げてきました。
ミズノはこのような研究開発を非常に重視していて、常に新しい技術を取り入れる姿勢です。2022年には新たな研究開発拠点「MIZUNO ENGINE」も誕生しています。野球グローブやゴルフクラブといったミズノの製品が、トップアスリートに愛用されているのも納得ですね。
◆スポーツへの貢献
ミズノはオリンピックをはじめ、多くの国内外のスポーツ大会公式サプライヤーとして協賛してきました。また、100年以上続くものづくりの歴史から生まれた体験型プログラムや環境に対応したリモート体験型プログラムの企画・提供を行っています。そのプログラムの対象は全世代に及び、子供向けとしては走り方教室、運動会必勝塾、ミズノ流忍者学校、ヘキサスロンなどがあります。一方大人向けには、社会人にむけてミズノジムなどの運営、プログラム提供やミズノアクティブブリーダーライセンスなどシニア向けの健康つくりサポートなど意欲的に提供を続けています。
また運動スポーツ管理にも活用できるワイヤレス脈拍計のMiKuHaの開発や毎日のウォーキングを楽しく促進できるスマホアプリ、aruku&(アルクト)の提供なども行い、スポーツの普及を推進しながら日本を元気にする活動を続けています。
◆持続可能な経営(SDGsへの取り組み)
SDGsの17項目の達成に向けた課題に取り組む重要なツールとして、スポーツがその役割を果たすことは国連からも期待されている背景もあり、ミズノはSDGsへの取り組みも積極的です。取り組みの一例をご紹介します。
・グラブなどの野球品を修理するワークショップ活動を1970年代から米国・日本で実施
・水鳥の羽を使った天然素材に置き換わる人工羽根バドミントンシャトルを開発
・使用済みペットボトルでエコユニフォームを製造
・ゴルフバックにリサイクルポリエステル材の採用、シューズにリサイクル人工皮革の採用
・健康寿命の延伸のためのゴルフ提案
このようにミズノは、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、スポーツを通じたSDGs達成への貢献を目指しています。