サントリーには学歴フィルターがあるのか?
2025/05/07

サントリーには学歴フィルターがあるのか?

100年以上の歴史を持つ日本でもトップクラスの大企業であるサントリー。実際の数字は公開されていませんが、一般的な事業会社と比較すると、サントリーの中途採用倍率は高く、選考通過の難易度も非常に高くなっています。

 

 それでも、新卒採用時に比べると内定を獲得するチャンスは十分にあります。このチャンスを最大化するために、サントリーの事業や採用背景、選考を熟知した転職エージェントとの対策が必要です。sincereedでは、サントリーの採用コンサルティングも手掛けており、特にデジタル(DX)領域において数多くの転職支援実績を誇っております。

 

本記事では、いわゆる“学歴フィルター”がサントリーには存在するのか否かについて考察していきます。また、直近サントリーが特に力を入れているDX領域を中心に、求める人材像や各選考のポイントなどもご紹介していきます。

 

※サントリーでは多くのグループ企業が存在していますが、本記事はサントリーホールディングス株式会社(採用後出向のポジション含む)への転職にフォーカスしてご紹介しています。

 

※本記事は2025年4月に掲載されました。

※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。

※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。

 

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サントリーに学歴フィルターはあるのか?

新卒生の就活人気ランキングでは常に上位に君臨しているサントリー。そんなイメージを持っている方も多いと思いますが、だからこそ「どうせ学歴フィルターが存在してるでしょ」と思われている方が多いのではないでしょうか。

 

結論として、実はサントリーでは学歴に関する選考基準は設けていません。

 

サントリーは「やってみなはれ」という企業理念のもと、多様性を重視し、個性やポテンシャルを大切にする企業文化を持っています。​そのため、学歴や専攻にとらわれず、自分の強みや個性を活かせる環境が整っています。​ただ、サントリーの新卒採用は非常に競争が激しく、エントリー数に対しての採用予定数はもちろん限られているため、選考倍率は高くなっています。​そのため、学歴だけでなく、自己分析や企業研究、志望動機の明確化など、選考対策をしっかりと行うことが重要と言えます。​

 

サントリーの採用大学は?

 

では、参考までに新卒生の直近の採用実績のある大学を見てみましょう。

※尚、こちらのデータはサントリー食品インターナショナル株式会社との合同採用のものです。

 

■文系(大卒):

東大、神戸大、上智大、中大、学習院大、ICU、阪大、明大、大阪市大、東京外大、法政大、お茶女大、一橋大、関西外大、京都外大、京大、金沢大、九大、熊本大、國學院大、国際教養大、桃山学大、奈良教大、日女大、日大、武蔵野美大、福岡大、名古屋外大、明学大、立命館APU、イリノイ大、ユタ大、パリ・シテ大、ルイビル大

 

■文系(院卒):

阪大、慶大、筑波大、都立大、ハルトインターナショナルビジネススクール、クインメアリー大

 

■理系(大卒):

横国大、広島大、上智大、神戸大、早大、筑波大、東京海洋大、同大、法政大

 

■理系(院卒):

筑波大、東工大、東北大、上智大、神戸大、大阪公大、東京農工大、東理大、明大、宇都宮大、関西学大、岩手大、九州工大、新潟大、早大、東京海洋大、同大、北陸先端科技院大、名工大、UCL

 

参考:就職四季報(総合版)2025年版 

 

国公立と私大で幅広く採用されていることがお分かりいただけると思います。もちろん偏差値上位の大学も名を連ねていますが、幅広い特徴を持った大学からも採用を行っています。ただ、学歴フィルターが存在しないと言っても、一斉に就活がスタートする新卒生の採用倍率は非常に高く、偏差値の高い大学出身の学生が必然的に多くなっているというのは事実です。

 

中途採用では、一斉に採用が告知されスタートされることは稀です。そのため、新卒ほどの倍率の高さになることはなく、サントリーの採用情報をしっかりキャッチし、経験やスキルがマッチすれば学歴に関係なく、平等にチャンスはあります。

 

DX人材のニーズ

学歴フィルターが存在しないサントリーですが、特に現在力を入れているのはDX領域。デジタル人材育成や強化のため、全社向けに研修を行ったり、サントリーとしては初めてとなる通年採用も始めたりしています。優秀な人材を求めているので、この領域はなおさら学歴は関係なく、スキルや経験のマッチ度が重要なポイントとなるでしょう。

サントリーのDX、具体的には?

サントリーにとってDXはお客様にとっての新たな価値を生み出す目的のための”手段”と置かれています。では、具体的にはどのようなDX推進に取り組んでいるのか?ここからは、その取り組み内容について解説していきます。

 

 

 

まずDXの大枠として、サントリーは自社の強いアセットとデジタル活用を組み合わせることを重視しています。サントリーがこれまで築いてきたアセットとは、お客様理解にもとづく最高品質のものづくりの力、店頭や飲食店などの幅広い顧客接点、創業以来のDNA「やってみなはれ」の精神。この「やってみなはれ」はサントリーを代表する言葉であり、失敗を恐れることなく、新しい価値の創造をめざし、あきらめずに挑み続けることを意味しています。これらのアセットをデジタルの力でエンパワーメントしていくことで、新しい価値や驚きを生み出し、それらを提供し続けていくことを目指しています。

 

 

 

DXの取り組み範囲については、プロセス×プロダクトの両領域です。プロセス面においては革新的な業務オペレーションのため、生産・営業プロセス、マーケティング手法の効率化や高度化、社内プロセスの効率化、システム基盤の刷新、情報セキュリティの強化に加えて、これらを通した既存業務の再設計や合理化に取り組んでいます。プロダクトについては革新的な商品・サービスの提供に向けて新規事業やサービス開発、顧客体験や価値提供の変革、そしてこれらを通した新たな市場創出や価値提供を目指しています。DXの目的はあくまでも顧客への新たな価値提供ですが、そのためにはプロセス面の見直しも欠かせない点ですね。

 

 

 

次に具体的なDXの取り組み事例をいくつかご紹介していきます。まずは生活習慣病の改善を目指し、健康飲料を扱う自動販売機と健康アプリを連動させた「SUNTORY+(サントリープラス)」。利用者はアプリがおススメする健康行動をするとポイントがたまり、ポイントは会社の自販機でサントリーの飲み物と交換することができます。このサービスでは、「ユーザーへの健康習慣の促進」が利用者への価値提供ということになりますね。その他にも、就活生の悩みに対してサントリーの先輩社員が相談に乗る「サントリー先輩」など、社会課題への取り組みから生まれたサービスも次々と立ち上げています。

 

 

 

また、ものづくりのDXにおいて象徴的な取り組みとしては、次世代ファクトリーモデル「サントリー天然水北アルプス信濃の森工場」があげられます。2021年5月に稼働した同工場は、データの収集から統合・集約や活用、業務変革までをシームレスにつなぐスマートファクトリーです。これまではお客様から商品に関する問い合わせを受けた際、担当者の経験・ノウハウに基づいて分析していたので、多大な時間を必要としていました。しかし同工場では生産設備・機器のエラーを即座に特定し、商品の品質への影響を確認するとともに、蓄積したデータを分析することで、恒常的な品質改善が図れるようになったのです。情報分析アプリによって、人手に頼っていた手順書作成もデジタル化・自動化され、業務の効率化を実現し、リモートワークも可能にしました。これまで工程・ライン単位で行っていたデータの取得も、全体データの収集と統合が可能になり、全体最適な改善とより高度な工場経営が実現しています。

 

 

 

このように、お客様の課題解決につながる重要な業務に人の時間を割り当てて価値提供を進化させつつ、働き方も改革していくことで、目指すものづくりのDXが着々と実現しています。

 

サントリーデジタル人材に必要な要素

 

サントリーのDX責任者に就任しているのは、サントリーホールディングスにて常務執行役員・デジタル本部長を務める室元隆志氏。室元氏は、デジタル人材を育成するために必要な要素を3つ挙げています。1点目は”成長意欲の喚起と意識の変革(Why)”、2点目は”目指す姿/目標設定(What)”、3点目は”目標に達する手段(How)”です。

 

 

室元氏が考える一番大切な要素は成長意欲の喚起。5年ほど前に室元氏が上海に視察に出向いた際、中国都市部では自転車シェアリングが急成長しており、自転車を買う消費者は大きく減少していました。その結果自転車メーカーはシェアリングサービスに自転車を供給するだけの存在になっていたそうです。メーカーの存在意義が脅かされる時代が来たと危機感を感じ、今でもこの危機感を共有すべく毎年社員を中国視察に連れて行っています。この現状を目の当たりにした社員は、それなりの成長ではダメだと感じることで成長意欲が上昇。そこからは自分のあるべき姿を設定し、そのギャップを埋めるための行動を起こすことで、成長サイクルを回しています。

 

 

またサントリーでは、デジタル人材を3種類に分けて考えています。顧客起点でデジタルマーケティングができる”デジタルマーケ人材”、システムやアプリの構築運用ができる”IT人材”、そして、データ分析を価値に変えられる”データ人材”です。ただ今後の課題に置いているのは、イノベーション人材の育成。ビジネスを分かっていて、その変革のためにデジタルの力をつけていくという考え方を持ったイノベーション人材の育成を目指しています。

 

 

■全社DXを実現するためのデジタル領域の研修制度

 

サントリーがDXを成し遂げるためには、特定の専門性を持った人材を採用していくだけではなく、全ての社員のデジタルスキル・リテラシーの底上げが必要だと考えています。そのため社内ではデジタルスキル強化のため、以下のように様々な研修や制度が用意されています。

 

 

■全従業員のデジタルスキル・リテラシーの底上げ

 

年間を通した全従業員向けのデジタル研修 • 社内外の講師によるデジタル初学者から中・上級者向けまでの動画アーカイブ、外部のEラーニング

AI研修、アジャイル開発研修、UXプロセス研修、データ分析研修、プロジェクトマネジメント研修、SE研修(アプリケーション開発~要 件定義~設計等)、セキュリティ研修、クラウド基盤研修、業務改革提案力研修など

 

※随時ラインナップは増えています。

 

 

 

■事業変革を推進できるデジタル人材の育成強化「デジタルチャレンジ」

 

7か月間のタフなOff-JTプログラム • リアル課題解決プログラム

 

 

■専門人材の採用と育成

 

獲得競争が過熱するデジタル人材市場において、優位性のある制度設計 • 採用・育成・評価・処遇をデジタル人材に特化した「DXコース」の運用

 

参考:https://www.suntory.co.jp/recruit/dx/

https://www.suntory.co.jp/recruit/strategies/degital/

 

サントリーの平均年収推移

サントリーホールディングスの2015年からの平均年収と勤続年数、年齢になります。

 

平均年収 平均勤続年数 平均年齢
2022年 1140万円 19.7年 45.0歳
2021年 1140万円 19.4年 45.1歳
2020年 1185万円 18.9年 44.5歳
2019年 1149万円 18.9年 44.5歳
2018年 1146万円 18.8年 44.4歳
2017年 1125万円 18.2年 43.4歳
2016年 1065万円 17.9年 43.0歳
2015年 1040万円 17.6年 42.8歳

 

有価証券報告書によるとサントリーホールディングスの平均年収は1140万円となっており、ここ数年は横ばいですが、2015年と比べると約1割増の年収推移となっています。また勤続年数や平均年齢から推測すると離職率も少なく、順調にキャリアアップと共に年収が上がっていること、そして業績から見ても売上増加から安定した企業だということが分かります。

 

年収が高い理由

 

日本の平均年収約450万円と比べてもかなり高い水準であるサントリーですが、年収が高い理由としては2022年の売上が2兆9701億円と同業他社と比べても、日本国内の企業群の中でもトップクラスであり、年収の高さにつながっているかと思います。

 

サントリーの競合他社との年収比較

サントリーと同じ、飲料メーカーとして有名なアサヒ、キリン、サッポロの3社と比較してみましょう。各社の有価証券報告書から抜粋しました。

 

社名 平均給与 平均勤続年数 平均年齢 売上
サントリーホールディングス 1140万円 19.7年 45.0歳 2兆9701億円
アサヒグループホールディングス 1229万円 11.9年 41.3歳 2兆1203億円
キリンホールディングス 942万円 15.0年 42.4歳 1兆9895億円
サッポロ 867万円 20.6年 46.8歳 4784億円

 

同業ではアサヒの1229万円が高いですが、サントリーも高水準だということがわかります。また売り上げについてもトップクラスであり、高い売上=高年収ということもわかります。

 

会社概要

 

会社名 サントリーホールディングス株式会社
代表取締役会長・取締役会議長 佐治 信忠
代表取締役会長 新浪 剛史
代表取締役社長 鳥井 信宏
所在地 本社(大阪オフィス)

〒530-8203 大阪市北区堂島浜2-1-40

06-6346-1131(代表)

サントリーワールドヘッドクォーターズ

〒135-8631 東京都港区台場2-3-3

03-5579-1000(代表)

創業 1899年
設立 2009年2月16日
資本金 700億円
グループ会社 265社(2024年12月31日現在)
従業員数 41,357人(2024年12月31日現在)
連結売上収益(酒税控除後) 30,797億円(2024年12月期)
連結売上収益(酒税込み) 34,179億円(2024年12月期)
連結営業利益 3,289億円(2024年12月期)

 

事業内容

サントリーは、酒類・食品・健康食品など、多様な事業を展開しています。

 

【酒類事業】

サントリーの基幹事業である酒類事業では、ウィスキー、ビール、スピリッツ、ワイン、RTD(Ready to Drink)など幅広い商品を展開。

 

主なブランドとしては、ウィスキーの「サントリー響」「角瓶」「山崎」、ビール「ザ・プレミアムモルツ」「モルツ」、スピリッツの「ジムビーム」「角」、ワイン「サントリーワイン」、RTDの「BOSS」「伊右衛門」などがあります。

 

 

【食品事業】

食品事業では、飲料、食品、菓子、アイスクリームなど幅広い商品を展開しています。

 

主なブランドとしては、飲料の「天然水 サントリー」「ペプシコーラ」「オランジーナ」、食品の「伊右衛門」「バードストーリー」「カルピス」、菓子の「キットカット」「ポッキー」、アイスクリームの「PARM」「パルム」などがあります。

 

 

【健康食品事業】

健康食品事業では、サプリメントや健康飲料など、健康に役立つ商品を展開しています。

 

主なブランドとしては、サプリメントの「ビタミンC1000」「DHA&EPA」「カルシウム」、健康飲料の「伊右衛門プラス」「からだを想う おいしいたんぱく質」などがあります。

 

 

【その他の事業】

その他の事業では、ホテル事業や外食事業など、幅広い事業を展開しています。

 

主なブランドとしては、ホテルの「ザ・リッツ・カールトン」「リーガロイヤルホテル」、外食の「ジョナサン」「ビアレストラン ジョニーウォーカー」などがあります。

 

サントリーは、これらの事業を通じて、お客様に「豊かで健やかな生活を送る喜び」を提供することを目指しています。

 

参考:https://www.suntory.co.jp/company/overview/

 

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サントリーへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。

 

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