

楽天グループが求める人材像とは?
楽天グループ株式会社(以後楽天と記載)は、1997年に創業された日本の情報通信企業で、東京都世田谷区玉川一丁目14番1号に本社を構えています。 代表取締役会長兼社長は三木谷浩史氏です。 同社は、Eコマース、フィンテック、モバイル、デジタルコンテンツ、スポーツ・エンターテインメントなど、70以上の多岐にわたるサービスを展開しています。 これらのサービスは、共通IDと「楽天ポイント」を軸にした「楽天エコシステム(経済圏)」を形成し、19億人のユーザーに利用されています。
楽天は、創業時から「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というミッションを掲げ、データとAI技術を活用したサービスの提供を進めています。 また、社内公用語を英語とし、多様な人材が集まる環境を整備することで、グローバルなイノベーションを推進しています。 さらに、ドローンや自動配送ロボットなどの先進技術を活用した新サービスの提供にも積極的に取り組んでいます。社会に新しい価値を生み出す企業として、今後もイノベーションを通じて人々と社会を豊かっswにしていくことを目指しています。
安定した経営や海外勤務や国際的なプロジェクトにも参加するチャンスがあることなどから就職・転職において人気が高い企業といえるでしょう。そんな楽天ですが、中途採用において業界未経験者の方も歓迎しており非常に力を入れています。
そんな同社が求めている人材像とは一体どのようなものなのでしょうか。楽天への転職をお考えの方はぜひお役立てください。
※本記事は2025年5月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
具体的に求める人物像とは?
楽天は企業として、人材に対してどのような価値観を持っている組織なのでしょうか。代表取締役会長兼社長の三木谷氏のメッセージから紐解いてみましょう。
三木谷氏の発言などより楽天が求める具体的な人物像は下記3点です。
- アントレプレナーシップを大切にしている人材
三木谷氏のメッセージの中に以下の記載がありました。
引用元:https://corp.rakuten.co.jp/careers/message/
私の就職活動時代は、バブル絶頂期。当時は大企業志向で、起業家を目指すという意識はありませんでした。ただ「世界を股にかけるような仕事をしたい」という漠然とした憧れを持って、大手銀行に就職しました。
しかし、銀行時代にアメリカのハーバード・ビジネス・スクールに留学した経験が、私の価値観を大きく変えることになりました。それまでは、大企業で出世することこそがビジネスマンのゴールと考えていた私が、起業こそがビジネスにおける究極の贅沢だ、と知ったのです。アメリカでは、小さな会社でも起業する人が称賛されます。ビジネスマンにとって、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる場所で働くことが幸せだと悟ったわけです。そして30歳で銀行を退職し、会社を興しました。
楽天で働く人にも、こうした醍醐味を味わってもらいたいと思い、楽天では創業当時からアントレプレナーシップの醸成・活性化を大切にしています。企業内においても、一から新しい事業を立ち上げるという風土を作っていくことが従業員の成長につながり、企業の競争力を高めていくものと考えています。なお、私はアントレプレナーシップの日本語訳を「起業家精神」ではなく「実業家精神」としています。単に事業を立ち上げて終わりではなく、その事業をいかに持続的(サステナブル)に成長させていくかが社会的にも意義があることだと考えているからです。
上記のように、アントレプレナーシップを実業家精神として捉えておりそのような素養をもった方々を採用したいと考えていることが分かります。
- ビジネスは最高のエンターテインメント、その価値観を共有できる人材
三木谷氏のメッセージにはその他にも以下の記載がありました。
私にとってビジネスは、スポーツの感覚に近いものです。たとえばイチロー選手にとっての野球が仕事であって仕事でないように、ビジネスは最高のエンターテインメントだと思っています。
ただ、僕らはあくまで「プロビジネス選手」でなければいけません。だから楽しくやったほうがいい一方で、勝たなくては意味がない。ビジネスに対しても、その意識が重要だと思います。こうした価値観を共有できる人と一緒に仕事がしたい、と考えています。
大切なことは、プロフェッショナルとして「やり抜く」こと。“Get Things Done”、つまり様々な手段を凝らして、何が何でも物事を達成するという強い決意です。目標をクリアできなかった時に「ここまでやったから」と自分に言い訳するのではなく、「どうすれば達成できるか」を考え、そしてまた挑戦する。そこに、ビジネスの面白さがあるのではないでしょうか。
会社は、ビジネスという「フィールド」で一緒に勝負するチームのようなもの。私たちは、そこで働く一人ひとりがいきいきと活躍し、成長できる後押しをしていきたいと思っています。
上記のように楽天は、ビジネスを楽しみながらプロフェッショナルとしてやり抜ける人材を求めています。
- 多様性を認め、その壁を乗り越えていこうとする意欲・姿勢をもった人材
代表取締役 副社長執行役員である百野氏のメッセージに以下記載がありました。
世界で勝負するために、海外各地から優秀な人材を採用していることも、楽天の特長のひとつです。事実、従業員の出身国は100カ国以上にまで広がっています。国籍や文化、性別などダイバーシティに配慮した職場環境の整備も進めており、グローバル基準の会社として、進化し続けています。
社内公用語を英語にしていることもあり、従業員間で国籍を超えてダイレクトに関わり合う風土が定着しました。
こうしたダイバーシティは、楽天の強みになっています。互いの相違点、つまり多様性を認め、その壁を乗り越えてこそ、触発と波及が起こり、新しい価値が生まれます。世界中から様々なバックグラウンドを持った従業員が集結し、ともに成長しながら、新しい価値の創出に挑んでいるのです。
楽天は、皆がひとつのチームとして、本気で世界に挑んでいる会社です。ともに志を持って目標を踏破する仲間を求めています。
上記のように世界で勝負していくために常に成長し続けていけるよう向上心をもった方は当然として、様々な多様性や互いの相違点を理解しあいながら新しい価値を生み出し続ける姿勢を大事にされていることが分かります。
楽天が求める価値観とは?社員インタビュー編
人材を大切にしている楽天ですが、楽天の社員の方のインタビューを基に求められる価値観をより深く紐解いていきましょう。
Tatsu
コマース&マーケティングカンパニー
地域創生事業 事業推進課
事業企画
ヴァイスマネージャー
楽天で働く魅力や醍醐味
楽天のスケールの大きさ、スピード感のある社風を常に感じられることが大きな魅力です。たとえば、グループ全体の「ASAKAI」では経営に関する情報を上層部から直接受け取ることができる貴重な機会があります。楽天には、一人ひとりの可能性を引き出し、社員のキャリアや成長を支えてくれる環境が整っています。自ら手を挙げれば挑戦できる企業風土がありますし、楽天が持つ膨大なデータを活用することができるため、仕事をより良い方向へ導いていきたいと考える方には最大の魅力だと思います。また、特に私が所属する事業で面白いと感じる点は、他部署との関わりが多いところです。様々なサービス部門やバックオフィス部門の方との連携により幅広い領域に関わることができます。たとえば、自治体向けのデータ利活用プログラム開発プロジェクトを進める時も、事業内のコンサルタントとの連携だけでなく、開発、法務、経理、コンプライアンスチーム、セキュリティチームなど以外にも、実際にサービスのデータオーナーである他部署と連携していくことが多々あります。
Masa
ECコンサルティング部
ファッション事業課
ヴァイスマネージャー
スキルアップについて
自分の提案で店舗様の売上が大きく変動するため、日々競合他社の動向をチェックしたりデータを用いながら、この商品がなぜ売れているのか、反対になぜ売れないのか掘り下げて分析しています。そして、店舗様の強みを更に伸ばす施策や、弱みを補う施策など、状況に応じた提案を行います。結果として分析力が格段に向上し、それが提案力にも繋がっている実感があります。
実施当日まで、もし売れなかったらどうしようと心配になることもありますが、店舗様の大幅な売上成長に立ち会えた時は、心からやりがいを感じます。店舗様と密に関わっているからこそ、スキルアップのモチベーションも自然と湧いてきます。
キャリアについて
マネジメント力を養い、より多くのメンバーに、更に頼ってもらえる人間になりたいと思います。現在、7人のメンバーと共に仕事をしていますが、メンバー一人ひとりに個性があり、1つの内容について同じ伝え方をしても、理解の仕方は人それぞれです。それぞれが持つ個性を引き出しながらも、全員が一致団結し同じ目的に向かって迅速に進んでいけるようなマネジメントを行いたいです。
また、生活必需品や食品関係に比べると、ファッションジャンルはまだまだ認知や利用促進の余地があると思っています。より多くの方に興味を持ってもらえるような機会の創出・拡大に取り組みたいと考えています。
Saya
マーケティングディビジョン
クリエイティブデザイン戦略部
UX戦略企画課
クリエイティブプランナー
楽天だからこそできることは?
楽天には、従業員の積極的な姿勢を受け入れ、サポートする風土があります。楽天に入社してからは、様々な部署を巻き込み大きなプロジェクトにしていくことを経験し、上流の戦略設計から企画、アウトプットまでのすべてに携わることができました。プロジェクトの一員として、世の中を良くしている手ごたえを感じながら業務に取り組むことには大きなやりがいがあります。
東日本大震災発生から10年の節目である2021年に実施した「TOGETHER東北」プロジェクトでは、楽天市場の店舗さんと楽天イーグルスをつなげたり、楽天モバイルを通して全国のみなさんから東北にメッセージを送ってもらったりなど、今の東北に触れて復興を感じてもらう機会創出としてチームメンバーと一緒に進めました。このような大きなプロジェクトに最初から関わり、コンセプト企画や設計をできたのは、楽天だからこそのことであり、醍醐味だと思います。
引用元:https://corp.rakuten.co.jp/careers/interview/
様々なポジションの方のインタビューを抜粋しておりますが、「自ら手を上げれば挑戦できる風土」、「それぞれが持つ個性を引き出しながらも、全員が一致団結し同じ目的に向かっていく」、「世の中を良くしている手ごたえを感じながら業務に取り組むことができる」などなど社員のインタビューからも三木谷氏や百野氏が大切にしている価値観と似たような発言があり社内に浸透していることを伺うことができます。
面接の準備をする際にもこれまでの経験と楽天が大切にする価値観を紐づけながら話せるように準備をしていきましょう。
会社概要
(2025年6月時点)
社名 | 楽天グループ株式会社 (英文社名: Rakuten Group, Inc.) |
本社所在地 | 〒158-0094 東京都世田谷区玉川一丁目14番1号
楽天クリムゾンハウス |
代表者 | 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史 |
設立 | 1997年2月7日 |
資本金 | 452,646百万円(2024年12月31日現在) |
従業員数 | 単体:9,885名
連結:29,334名(2024年12月31日現在) |
楽天への転職をお考えの方へ
楽天が求める人材像を見てきましたが、会社としての理念や社風とも直結してくる話なので、そちらも合わせて探ってみるとより理解が深まるでしょう。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートも可能となっております。
楽天への転職にご興味のある方は、まずは一度ご相談いただければ幸いです。