三井物産はどんな会社?三井物産の会社概要
2025/01/27

三井物産はどんな会社?三井物産の会社概要

三井物産株式会社(Mitsui & Co., Ltd.)は、1947年に設立された日本を代表する総合商社であり、世界61カ国・地域に125の拠点を持つグローバル企業です。 三井物産は、金属資源、エネルギー、機械・インフラ、化学品、鉄鋼製品、生活産業など多岐にわたる分野で事業を展開し、世界中の人々や情報、技術を結びつけ、新たなビジネスの創造に取り組んでいます。

三井物産の中途採用においては、専門性の高いスキルや経験が求められるポジションが多く、即戦力として活躍できる人材が優先される傾向にあります。さらに、面接プロセスでは厳しい選考基準が設けられており、高い倍率を突破する必要があるため、採用の難易度が非常に高いとされています。

ここでは、三井物産への転職をお考えの方に、三井物産の全体像をご紹介していきます。企業理解の一つとして参考にしていただければ幸いです。

 

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三井物産の会社概要

多岐にわたる事業領域とグローバルなネットワークを持つ、日本を代表する総合商社の一つである三井物産。まずは会社概要をご紹介します。

 

商号 三井物産株式会社

(英文名 MITSUI & CO., LTD.)

本社所在地 〒100-8631

東京都千代田区大手町一丁目2番1号

代表者 代表取締役社長 堀 健一
設立 1947年(昭和22年)7月25日
資本金 343,441,628,595円 (2024年9月30日現在)
従業員数 5,419名 (連結従業員数53,602名)

(2024年3月31日現在)

事業所数 事業所数: 125拠点 / 61カ国・地域

国内: 11 (本店: 1 支社: 8 支店: 2)

海外: 114 (海外店: 23 現地法人: 91 (現地法人本店35))

(2024年10月1日現在)

関係会社 連結子会社: 国内84社 海外212社

持分法適用会社: 国内36社 海外159社

合計: 491社

(2024年9月30日現在)

 

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/outline/profile/index.html(2025年1月時点)

 

三井物産の事業内容

三井物産のビジネスモデルと機能

三井物産のビジネスモデルは、世界中の人々、情報、アイデア、技術、国・地域をつなぎ、新たなビジネスを創造することにあり、以下の主要な機能によって支えられています。

 

・マーケティング

グローバルなネットワークを通じた、情報収集と分析力で、需要の創出と安定供給を実現

 

・ロジスティクス

国際情勢・通商ルールに精通し、環境や多様なニーズに対応した最適な物流ソリューションを提供

 

・ファイナンス

資金調達・ファイナンス組成から貿易金融まで、さまざまな金融機能を提供

 

・リスクマネジメント

事業リスクを的確に把握し、影響を最小化する手法を提案・実行

 

・コーポレートマネジメント

経営体制、事業競争力の強化を通じたグループ全体の企業価値向上を実現

 

・デジタルトランスフォーメーション

AIやIoTを活用し、ビジネスプロセスの最適化とビジネスモデルの変革を実現

 

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/business/function/index.html(2025年1月時点)

 

三井物産が扱うセグメント

三井物産は、以下の7つのオペレーティングセグメントと16の事業本部を通じて、多様な産業分野で事業を展開しています。

 

・金属資源セグメント

金属資源の領域で事業投資・開発やトレーディングを通じて、産業・社会に不可欠な資源、素材、製品の確保と安定供給を実現するとともに、環境問題の産業的解決に向け、資源リサイクルにも取り組んでいます。(金属資源本部)

・エネルギーセグメント

天然ガス・LNGや石油等の事業投資や物流取引を通じ、産業・社会に不可欠なエネルギー資源の確保と安定した供給体制の確立を目指しています。また、脱炭素社会の実現に向け、電力(分散太陽光・EV・蓄電池・エネルギーマネジメント・地熱発電等)、次世代燃料(水素・アンモニア・バイオ燃料等)、低炭素ソリューション(CCS/CCUS*等)をはじめとするクリーンで持続可能な事業の創出を目指します。(エネルギー第一本部/エネルギー第二本部/エネルギーソリューション本部)

 

*CCS:Carbon dioxide Capture and Storage(二酸化炭素回収・貯留)

 CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)

 

・機械・インフラセグメント

発電事業、ガス・水の供給、鉄道、物流インフラ等、生活に欠かせない社会インフラの長期安定的な提供により、よりよい暮らしづくりや国創りに貢献しています。大型プラント、オフショア資源開発、船舶、航空、宇宙、鉄道、自動車、鉱山・建設・産業機械等幅広い分野で、販売、金融・リース、輸送・物流、事業投資等を行っています。(プロジェクト本部/モビリティ第一本部/モビリティ第二本部)

 

・化学品セグメント

基礎化学品、無機原料等の川上領域から機能性素材、電子材料、スペシャリティケミカル、住生活資材、農業資材、栄養・健康事業等の川中・川下領域、さらにはタンクターミナルを含む物流インフラ事業まで幅広くビジネスを展開しています。また、持続可能な社会の実現に向けて、プラスチックリサイクル事業や水素・アンモニア等の次世代燃料やメタノール等既存製品の低炭素化、森林資源事業・バイオマテリアル関連事業等のグローバルな取組みを進めています。(ベーシックマテリアルズ本部/パフォーマンスマテリアルズ本部/ニュートリション・アグリカルチャ一本部)

 

・鉄鋼製品セグメント

製鋼・鋼材販売から加工・部品製造・メンテナンス・リサイクルまで、幅広くビジネスを展開しています。マーケット・産業への多様な接点を基盤に、脱炭素社会、循環型社会に資するバリューチェーンの構築を通じて、持続可能な社会づくりを実現します。(鉄鋼製品本部)

 

・生活産業セグメント

食料、食品開発・製造・流通、ファッション・繊維、ウェルネス、ヘルスケア、医薬、ホスピタリティ、人材紹介・派遣等の事業分野において、消費構造やライフスタイルの変化に対応し、さまざまな暮らしのニーズに応えることで、付加価値のある商品・サービスの提供、事業開発、投資等を行っています。(食料本部/流通事業本部/ウェルネス事業本部)

 

・次世代・機能推進セグメント

次世代を担うビジネスの創造に向け、ICT、金融、不動産、物流等、多様な領域で事業を展開しています。また、技術の変化を捉えてDXにも取り組み、先進的機能のグループ横断的な提供を通じて当社全体の事業拡大にも貢献していきます。(ICT事業本部/コーポレートディベロップメント本部)

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/business/area/index.html(2025年1月時点)

 

三井物産の経営理念と基軸

三井物産株式会社は、2020年5月1日に経営理念(Mission、Vision、Values)を改定し、現代の社会課題やビジネス環境の変化に対応する姿勢を明確にしました。果たすべき企業使命と目指す姿、日々の判断や行動の基準とする価値観になっているため、しっかり抑えておきましょう。

 

Mission

世界中の未来をつくる

大切な地球と人びとの、豊かで夢あふれる明日を実現します。

 

Vision

360° business innovators

一人ひとりの「挑戦と創造」で事業を生み育て、社会課題を解決し、成長を続ける企業グループ。

 

Values

「挑戦と創造」を支える価値観

 

・変革を行動で

私たちは、自ら動き、自ら挑み、

常に変化を生む主体であり続けます。

 

・多様性を力に

私たちは、自由闊達な場を築き、

互いの力を掛け合わせ最高の成果を生みます。

 

・個から成長を

私たちは、常にプロとして自己を高め続け、

個の成長を全体の成長につなげます。

 

・真摯に誠実に

私たちは、高い志とフェアで謙虚な心を持ち、

未来に対して誇れる仕事をします。

 

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/outline/idea/index.html(2025年1月時点)

 

三井物産のマテリアリティ

三井物産では、持続可能な社会の発展と、地球規模の課題の解決の双方に、幅広い事業活動を通じて貢献するための重要課題として5つのマテリアリティを特定しています。

 

・安定供給の基盤をつくる

社会の発展に不可欠な資源、素材、食料、製品等の持続可能な安定供給を実現。

 

・豊かな暮らしをつくる

人々の生活向上や地域産業の発展に貢献し、グローバルに持続可能な社会づくりを実現。

 

・環境と調和する社会をつくる

気候変動や水資源問題、資源循環への対応を促進。

 

・新たな価値を生む人をつくる

多様な個を尊重し、主体性を持って新たな価値やイノベーションを生む人材を育成。

 

・インテグリティのある組織をつくる

社会から信頼される企業としてガバナンス・コンプライアンスの強化。

 

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/brochure/__icsFiles/afieldfile/2024/10/22/mitsui_CB20241001_JP1021-2.pdf(2025年1月時点)

 

三井物産が求める人物像

三井が掲げるバリューや、経営の基軸から、求める人物像についてそれぞれ考えてみましょう。

 変革への挑戦心

三井物産は、社会課題を解決するための変革と価値創造を推進しています。そのため、自ら積極的に行動し、変化を生み出す主体であり続ける人材を求めています。具体的には、新たなビジネスチャンスを見出し、挑戦する意欲を持つことが重要です。また、逆境に立ち向かい、粘り強く成果を追求するレジリエンスも求められます。このような姿勢は、同社の「変革を行動で」という価値観に直結しています。 

 

多様性を活かす協働力

三井物産は、多様な思考やアイデアを引き出し、組織の成果を最大化することを重視しています。そのため、異なるバックグラウンドや意見を尊重し、自由闊達な環境を築く能力が求められます。具体的には、チームメンバーと協力し、共創することで、より良い成果を生み出す力が重要です。この姿勢は、「多様性を力に」という価値観に対応しています。 

 

自律的な成長意欲

三井物産では、社員一人ひとりがプロフェッショナルとして自己を高め続けることが期待されています。自らのキャリアビジョンを明確にし、必要なスキルや経験を主体的に積み上げる姿勢が求められます。また、周囲を活気づけ、成果につなげるエナジャイズの能力も重要です。このような自己研鑽の意欲は、「個から成長を」という価値観に通じます。 

 

高い志と誠実さ

三井物産は、高い志を持ち、未来に対して誇れる仕事をすることを重視しています。そのため、フェアで謙虚な心を持ち、真摯に人と接する姿勢が求められます。具体的には、倫理観を持ち、誠実に行動することで、信頼を築くことが重要です。この姿勢は、「真摯に誠実に」という価値観に対応しています。 

 

グローバルな視野と適応力

三井物産は、世界中で事業を展開しているため、グローバルな視野と多様な文化や環境に適応する能力が求められます。具体的には、異なる文化や価値観を理解し、柔軟に対応できることが重要です。また、海外のステークホルダーと円滑にコミュニケーションを図る力も必要です。このような適応力は、同社のグローバルな事業展開において不可欠な要素です。 

 

三井物産の目指す未来

 

三井物産では『Creating Sustainable Futures』をテーマに掲げる中期経営計画2026を発表しています。サステナビリティを経営の中核に据え、グローバル・サステナビリティの視点からあらゆる産業の社会課題を掘り起こし、そこから新しいビジネスイノベーションを生み出すことで、強い事業群、新しい産業の創出を目指していきます。

 

この目標を実現のために5つのCorporate Strategyと、経営資源を重点的に配分する3つの攻め筋を設定しています。

 

5つのCorporate Strategy

 

・グローバル・産業横断的な提案力の高度化

複雑化する世界の課題に向け、当社の強みをより一層融合させ、提案力を高度化

 

・「創る・育てる・展げる」の推進

Own Field(当社が知見を有する領域)での事業強化と事業群形成

 

・サステナビリティ経営の更なる深化

当社事業への影響や社会からの要請が高まる社会課題に対し、サプライチェーン全体を通じた対応を牽引

 

・グループ経営力の強化

グループ全体のアセットを最大活用し新たな価値創造を追求

 

・グローバルでの多様な個の活躍促進

自律的なキャリア形成 (挑戦・経験・学び挑戦・経験・学び)を後押しする施策・環境整備に向けた人材への投資を更に加速する

 

3つの攻め筋(Key Strategic Initiatives)

・Industrial Business Solutions

グローバルに展開する事業ポートフォリオを通じ、安定供給のための高度な仕組みを構築

 

・Global Energy Transition

エネルギー安定供給と気候変動対応の双方の観点から事業を通じた現実解を提供

 

・Wellness Ecosystem Creation

健康・医療に加え、健康・医療に加え、健康に通じる食等、人々のライフスタイルの質向上に繋がる価値を提供

 

出典:https://career.mitsui.com/company/about/(2025年1月時点)

 

三井物産でのキャリア形成

三井物産は、「人材主義」を掲げ、社員の成長支援を重要視しています。同社の人材育成制度は、多様な経験と学びの機会を提供し、社員一人ひとりのキャリア形成を支援することを目的としています。ここでは概要をご紹介します。

 キャリア形成の考え方

・自律的キャリア形成の促進

 社員が自らの強みを主体的に築き、具体的なロードマップを描き、必要な経験やスキルを積み上げることを推奨しています。 

 

・強い「個」の育成

幅広い事業領域や地域に精通し、協働することで新たな価値を創造できる人材を「強い『個』」と定義し、その育成に注力しています。 

 

OJT(On-the-Job Training)

社員一人ひとりが日々の業務を通じて成長することを重視し、先輩や上司による丁寧な指導を行っています。 

 

 OFF-JT(Off-the-Job Training)

・研修プログラムの充実

業務外での研修(OFF-JT)を通じて、ビジネススキルやリーダーシップなど、多様な研修プログラムを提供しています。 

 

・海外研修制度

グローバルな視野を養うため、海外での研修制度も整備されています。 

戦略的適材配置

社員が特定の領域で経験を積んだ後、異なる事業領域や国・地域での経験を積むことを推奨し、組織の枠を超えた人材登用・配属を行っています。

 

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/outline/human_resource_management/career_development/development_system/index.html(2025年1月時点)

 

三井物産の挑戦を後押しする制度

 

三井物産では経営理念(MVV)の中で“360° Business Innovators”というVisionを掲げています。そんな三井物産は、社員の挑戦意欲を支援し、成長を促進するために多様な制度を整備しています。以下に主な取り組みを紹介します。

 

キャリアチャレンジ制度

この制度は、社員が年齢や経験年数に関係なく、自身の能力と適性に応じて早期に重要なポジションに挑戦できる仕組みです。所属組織の育成支援のもと、次世代リーダーの早期育成を目指しています。 

 

グローバルタレントマネジメントシステム (Bloom)

社員一人ひとりの経験、能力、知識、キャリア志向などの人材データを活用し、適材適所の配置と自律的なキャリア形成を支援するデータプラットフォームです。2022年10月からアジア・太平洋州本部などで順次導入が開始されました。 

 

人事ブリテンボード制度

社員が自らのキャリア志向や能力に応じて、社内のさまざまなポジションに応募できる制度です。これにより、社員の主体的なキャリア形成と組織の活性化を図っています。 

 

海外研修制度

三井物産では、社員のグローバルな視野とスキルを養うため、さまざまな海外研修プログラムを提供しています。例えば、「海外修業生」制度では、特定の語学習得と異文化理解を目的に、2年間の海外派遣を行っています。1年間の語学研修と1年間の実務研修を通じて、国際的なビジネスパーソンの育成を目指しています。 

 

出典:https://www.mitsui.com/jp/ja/company/outline/human_resource_management/career_development/development_system/index.html(2025年1月時点)

 

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三井物産をはじめとする大手企業への転職は難易度が高く、十分な面接対策なしでは内定獲得が難しいと言われています。 弊社 sincereed では、転職市場の動向や選考対策、さらには入社後の早期活躍についてもアドバイスが可能です。 三井物産への転職にご興味がある方は、関連業界の情報提供やキャリアの選択肢についてお話しできますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

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