リクルートのWebテスト・適性検査はSPI
リクルートの選考で実施されるWebテスト・適性検査は、SPIです。
SPIは、リクルートグループ企業である「リクルートマネジメントソリューションズ」が開発しています。
SPIには全部で5つの検査項目がありますが、リクルートの中途採用では主に「言語」「非言語」「性格検査」の3つが課されるケースが一般的です。
- 言語(基礎能力)
- 非言語(基礎能力)
- 性格検査
- 英語能力
- 構造的把握力
なお、リクルートのSPIは、大卒採用応募者向けの「SPI-U」、キャリア採用応募者向けの「SPI-G」が用意されています。
同じ中途採用であっても、「SPI-U」が用いられるか、「SPI-G」が用いられるかは、入社年度・領域・社員グレード(GE職・SE職・KS職など)・部署によって異なる可能性があります。
リクルートは分社化や組織変更が比較的頻繁に行われる企業であり、それに伴って採用基準や選考プロセスが変更されるケースも少なくありません。
そのため、SPIの形式や出題範囲が気になる場合は、応募先企業(または採用担当)へ事前に問い合わせるのが最も確実です。
リクルートの適性検査(SPI)の例題
リクルートの適性検査(SPI)の例題(*1)を紹介します。
言語の例題
例①
下線部のことばの意味を考え、意味が最もよく合致するものを1つ選びなさい
火を消すこと
- 火事
B. 火気
C. 消火
D. 発火
E. 放火
答え:C
例②
つぎの文を読んで各問いに答えなさい
豊かな森林土壌は、小動物や微生物によって粉砕され分解された枯葉や枯枝が堆(タイ)積しており、隙間が多くスポンジ状である。このスポンジ状の土壌は、一時的に雨水をその中にため込むことができる。雨が降ると、土壌表面の枯葉・枯枝が上から落ちてくる雨の勢いを止めるクッションの役割を果たし、水はどんどん土壌に吸収されてゆく。雨がやむと、森林土壌は吸収した水をゆっくりと放出し、その水はやがて河川に供給される。森林がしばしば「緑のダム」と呼ばれるのは、雨水を一時的に貯える機能が、河川の流量の平準化に役立っているからである。
樹木が水を消費するので、流域に森林があると利用できる水資源が少なくなる、と考える人もいるだろう。確かに、森林が失われると河川の総流量自体は増加する。しかし、大雨のときには洪水になりやすく、雨が降らなければ渇水になりやすく、安定的に水を利用していくことが困難になるのである。
(1)森林が多量の雨水をためることができるのはなぜか。
- 森林には小動物や微生物が多いから
B. 森林土壌がスポンジ状であるから
C. 森林の樹木が水を消費するから
D. 森林から雨水が徐々に河川に流れるから
(2)森林が失われるとどうなるか。
- 河川の総流量が減少する
B. 大洪水がおこりにくくなる
C. 渇水になりにくくなる
D. 安定的な水利用が困難になる
答え:(1)B (2)D
非言語の例題
例①
つぎの文を読んで各問いに答えなさい
ある書店で、Pさんは400円の文庫本を4冊と300円の雑誌を1冊、Qさんは600円の文庫本2冊と400円の雑誌2冊を購入しました。
(1)Pさんが購入した文庫本はQさんが購入した文庫本より何冊多かったか。
- 1冊
B. 2冊
C. 3冊
D. 4冊
E. 5冊
(2)Pさんが文庫本の代金として書店に支払った金額はいくらか。
- 300円
B. 400円
C. 600円
D. 900円
E. 1000円
F. 1200円
G. 1600円
H. 2000円
I. AからHのいずれでもない
(3)Qさんが書店に支払った代金は総額いくらか。
- 600円
B. 800円
C. 1000円
D. 1200円
E. 1400円
F. 1600円
G. 1800円
H. 2000円
I. 2200円
J. AからIのいずれでもない
答え:(1)B (2)G (3)H
例②
つぎの説明を読んで、各問いに答えなさい。
P、Q、R、S、Tの5人が順番に並んでいる。
I. Rは一番前に並んでいる
II. Rの4人後ろにSが並んでいる
III. PはQのすぐ後ろに並んでいる
(1)Pの位置として考えられるのはどこか。あてはまるものをすべて選びなさい。

(2)Tの位置として考えられるのはどこか。あてはまるものをすべて選びなさい。

答え:(1)前から3番目と4番目 (2)前から2番目と4番目
性格検査の例題
SPI性格検査の例題を紹介します。
例①
以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。
1 A. 一人で旅行するのが好きだ
B. 皆で旅行するのが好きだ
2 A. 買い物ではよいと思ったらすぐ買ってしまう
B. 気に入っても一度店を出て考え直す
3 A. 勝負は時の運だ
B.勝負は努力の結果だ
4 A. 気が合うのは想像力のある人だ
B. 気が合うのは実行力のある人だ
5 A. うそも方便である
B. うそはついてはいけない
〔選択肢〕
Aに近い
どちらかといえばAに近い
どちらかといえばBに近い
Bに近い
例②
以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。
1 いろいろなところに出かけるのが好きだ
2 何ごとも継続が大切だ
3 あまり欲がないほうだ
4 立ち直りは早いほうだ
5 新しいものは何でも試してみたい
〔選択肢〕
あてはまる
どちらかといえばあてはまる
どちらかといえばあてはまらない
あてはまらない
(*1)参照:SPIとは?能力検査(言語・非言語・英語)・性格検査のSPI問題例を紹介|リクナビ(2026年2月現在)
リクルートSPIの対策
SPIは「時間制限」と「出題パターンへの慣れ」がスコアに直結するため、対策の有無が結果を大きく左右します。
言語・非言語それぞれの対策ポイントを整理し、短期間で点数を伸ばすための具体的な進め方を解説します。
問題集を1冊使い倒す
SPI対策で最も多い失敗は、複数の問題集に手を出してしまい、どれも中途半端に終わることです。
SPIは出題パターンがある程度決まっているため、何冊も広く浅く解くより、評価の高い問題集を1冊に絞り、繰り返し解く方が点数に直結します。
おすすめは、同じ問題集を最低でも3周することです。
- 1周目:解き方を理解する(解説を読みながらでOK)
- 2周目:時間を意識して解く
- 3周目:反射的に解法が浮かぶレベルまで仕上げる
この状態まで到達すると、本番でも「考え込んで止まる」時間が減り、失点を防げます。
言語:二語の関係・語の意味・熟語はスマホアプリを活用
語彙はスキマ時間の学習に向いています。SPI対策のアプリで、毎日クイズ形式で解くのが効果的です。
例えば、以下のような問題です。
二語の関係: 「対立(生↔死)」「包含(リンゴ⊂果物)」「原料(麦→ビール)」など、2つの単語がどういう関係にあるかを瞬時に分類できるようにします。
語の成り立ち: 「意味が重なる(河川)」「反対の意味(売買)」「下の字が上の字を修飾(読書)」といったパターンを整理しておきましょう。
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言語:長文読解は設問を先に読む
SPIの長文は、センター試験や一般の入試に比べて「時間は短く、問題は素直」という特徴があります。
本文を読み始める前に、設問を読み、何が問われているかを確認します。
特定のキーワード(例:筆者の主張、具体的な理由など)を探しながら読むことで、精読すべき箇所が明確になります。
「本文の趣旨に合致するものを選べ」といった典型的な設問形式に慣れ、本文のどのあたりに答えが隠されているかの感覚を養います。
非言語:公式当てはめ問題は確実に得点源にする
公式に当てはめれば解ける問題は、公式を覚え、反射的に手が動くようにします。
- 順列・組合せ・確率:
- 並べるならP 、選ぶだけならC。
- 「少なくとも〜」というキーワードを見たら「1 -(そうならない確率)」という余事象の考え方を使います。
- 損益算・料金割引:
- 「原価・定価・売価」の関係を整理します。
- 「3割引」と言われたら「×0.7」と即座に変換できるスピードが必要です。
- 速度・距離・時間(はじき):
- 追いかけっこ(旅人算)や、通過算(電車の長さを含む計算)のパターンを復習しましょう。
非言語:表の読み取りは概算で
「2024年度の売上は前年比何%か?」といった計算は、概算(およその数字)で解く練習をします。
または、一の位だけ計算して選択肢を絞るなど、真面目に計算しすぎない「ズルい解き方」も有効です。
リクルートの中途向けSPIで落ちる人
リクルートの中途採用では、SPI(Webテスト)が「書類選考と並ぶ最初の関門」になりやすく、一定の基準を下回ると面接に進めない可能性があります。
ここでは、SPIで落ちてしまう人に共通しやすい特徴や傾向を整理します。
SPIを軽視し「ノー勉」で受けてしまう
SPIで落ちる人の最も典型的なパターンは、対策をほとんどせずに受けてしまうケースです。
中途採用では職務経歴書の作成、面接対策、企業研究など、やることが多く、SPI対策が後回しになりがちです。
しかしSPIは、面接のように「経験や話し方でカバーする」ことができません。
特に非言語は、慣れがないと時間内に解ききれず、点数が伸びないまま終わってしまう可能性があります。
SPIは、短期間でも対策すれば点数が上がりやすいテストです。
逆に言えば、最低限の対策すらしていない状態で受けると、落ちる確率が一気に上がります。
「中途はSPIをあまり見られていない」と誤解している
中途採用では、当然ながら職務経験やスキルが重視されます。
ただし、リクルートのように多くの応募者が集まる企業の場合、一定数を効率よくふるいにかける必要があり、SPIがその役割を担っている可能性があります。
つまり「経験が良ければSPIは多少悪くても通る」という期待は、必ずしも当てはまりません。
特に人気職種や倍率が高いポジションほど、SPIでの足切りが発生しやすいと考える方が自然です。
非言語(計算・推論)で手が止まる
SPIで落ちる人に最も多いのが、非言語で手が止まるパターンです。
非言語は、計算スピードと論理的処理が求められるため、社会人になってから久しぶりに触れると想像以上に難しく感じます。
特に以下に当てはまる人は要注意です。
- 学生時代から数学に触れていない
- 暗算が遅い
分数や割合の計算が苦手
- 文章題を読むのが遅い
- 問題の意図を理解するのに時間がかかる
SPIは「解けるかどうか」以上に「時間内に処理できるか」が問われる試験です。 考え込んでしまうと、点数が大きく落ちる可能性があります。
IRT方式を知らず、序盤でつまずく
SPI(Webテスト)の能力検査は、IRT(項目反応理論)方式が採用されています。
これは、受検者の回答状況に応じて問題の難易度が変わる仕組みです。
- 正解が続くほど、より難しい問題が出題される
- 不正解が続くと、比較的簡単な問題が出題される
この仕組みにより、短時間でも受検者の能力をより正確に測定できるようになっています。
この方式の厄介な点は、序盤のミスが響きやすいことです。
最初の数問で不正解が続くと、その後の問題が簡単な方向に寄り、スコアが伸びにくくなる可能性があります。
つまり、序盤で焦って雑に解く人ほど不利になりやすいです。 落ちる人の中には、最初から飛ばしてしまい、取り返しがつかないまま終わっているケースもあります。
言語を「国語だから大丈夫」と油断している
SPIの言語は、いわゆる国語に近い内容ですが、SPI独特の出題形式に慣れていないと失点しやすい領域です。
特に中途採用の場合、日常業務で「文章を読む」機会は多くても、「短時間で大量の文章を処理する」機会はそこまで多くありません。
そのため、長文読解で時間が足りず、点数が伸びないケースがあります。
時間配分に失敗する
SPIで落ちる人ほど、真面目に全問解こうとして時間が足りなくなります。
SPIは、難問に時間をかけるよりも、取れる問題を確実に拾うことが重要です。
非言語でよくある失敗は、1問に時間を使いすぎて、後半の問題がほぼ手つかずになるケースです。
結果として、正答率以前に「回答数」が不足してスコアが伸びないことがあります。
SPIは、テストというよりタイムアタックに近い側面があります。
落ちる人は、問題の難易度よりも、時間戦略で負けてしまうのです。
性格検査で「正解を作ろう」として回答が不自然になる
性格検査は能力検査ほど分かりやすいものではありませんが、落ちる要因になり得るのも事実です。
特に注意したいのは、良く見せようとして回答を作り込みすぎるケースです。
例えば以下のような状態になってしまうと、評価が下がる可能性があります。
- 回答に一貫性がない
- 極端な回答(常にそう思う、全くそう思わない)ばかりになる
- 企業が求める人物像を意識しすぎて、現実の自分と乖離する
- 面接で話す内容とズレる
性格検査は「合っている/合っていない」を測る側面が強いため、作為的に答えるほどズレが生まれやすいのが特徴です。
入社後のギャップにもつながるため、基本は正直に、ただし矛盾が出ないように回答するのが重要です。
受検環境が悪い
SPIは集中力と処理スピードが求められるため、受検環境が結果に直結します。
落ちる人の中には、能力や対策以前に「受け方」で損をしているケースもあります。
具体的には以下です。
- スマホや小さい画面で受ける
- Wi-Fiが不安定で画面が固まる
- 周囲がうるさく集中できない
- 仕事終わりの疲れた状態で受ける
- 子どもの対応などで中断が入る
- 時間ギリギリで受けて焦る
SPIは一発勝負の側面が強いため、「環境要因で失敗する」のは非常にもったいないです。
落ちる人ほど、準備不足と合わせて、受検当日のコンディションも悪い傾向があります。
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よくある質問
ここで、リクルートのSPIを受ける方々が気になるであろうご質問にいくつか回答していきます。
Q1. リクルートのSPI通過率は?
リクルートのSPI通過率は公式には非公開ですが、SPIの正答率の目安としては、GE職は7割以上、SE職は6割以上、KS職は5割以上取れるように対策することをおすすめします。
Q2. リクルートのSPIの内容は何ですか?
リクルートのSPIの内容として、「言語」「非言語」「性格検査」の3つが課されるケースが一般的です。
Q3. リクルートの中途採用のSPIの難易度は?
リクルートの中途採用のSPIは、問題自体は一般的なSPIと変わらず、難易度も変わりません。
Q4. リクルートの中途採用のSPIの所要時間は?
リクルートの中途採用のSPIの所要時間は、65分です。早く解けば、これより短くなることもあります。
Q5. リクルートのSPI3(Webテスト方式)とは?
リクルートのSPI3(Webテスト方式)は、受検者の都合の良い時間・都合のよい場所にて、パソコンで受検する適性検査です。インターネット環境さえあれば、どこでも受検できます。サーバーメンテナンス時間(日本時間で月〜土曜の朝5〜8時、 日曜の朝4〜8時)を除き、 受検可能です。
Q6. リクルートのwebテストは監視されていますか?
リクルートのwebテストは、基本的にカメラ監視はありません。ただし、リクルート以外の一部企業は、Excertなどの監視ツールを導入し、カメラ・マイク・画面共有で常時監視する方式を採用しているケースもあります。
まとめ
リクルートの中途採用では、Webテスト(SPI)・適性検査が選考序盤の重要な関門になりやすく、一定の基準を下回ると面接に進めない可能性があります。
リクルートのSPIは、リクルートグループ企業であるリクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査で、検査項目は「言語」「非言語」「性格検査」です。
また、SPI-U・SPI-Gなどの種類や実施範囲は、入社年度・領域・職種・社員グレード・部署によって変わる可能性があるため、気になる場合は企業へ確認するのが最も確実です。
SPI対策のポイントは、何冊も問題集に手を出すのではなく、評価の高い問題集を1冊に絞って3周し、解法を反射的に出せる状態まで仕上げることです。
あわせて、長文読解は設問を先に読むなど、時間内に処理しきるための戦い方を身につけることが重要になります。
リクルートの選考を確実に突破したい方は、SPI対策だけでなく「職務経歴書の勝ち筋」や「面接で評価される伝え方」まで一気通貫で整えることが重要です。
元リクルートのコンサルタントも多数在籍するsincereedでは、リクルートを含む大手・人気企業の選考を見据えた転職支援を行っていますので、少しでも不安がある方はぜひご相談ください。