

三菱地所の年収は?
三菱地所は、デベロッパー業界の中でも屈指の高年収企業として知られています。実際に平均年収は1,200万円台と、全国平均の約2.8倍。単なる高待遇にとどまらず、その背景には都市を創り、未来をデザインするという高い使命感と専門性が存在します。本記事では、三菱地所の年収水準を公的データと比較しながら、その理由や働き方、福利厚生、そしてキャリア形成の実態までを徹底解説。年収の「額面」だけでなく、「質」や「将来性」にも注目し、同社で働く魅力を多角的に掘り下げていきます。三菱地所への転職をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
※本記事は2025年6月に掲載されました。
※記事中の情報は掲載時点でのWeb情報の公開情報を元に弊社が編集・掲載したものであり、企業の公式見解ではありません。
※組織の詳細や制度等は大きく変更になる可能性があります。ご転職を検討の際は、公式HP等で最新の情報をご確認ください。
三菱地所へのご転職をお考えの方へ
三菱地所と日本の平均年収を比較
転職を考える際、「どのくらいの年収が見込めるか」は誰もが気になるポイント。とくにデベロッパー業界の中でもトップクラスの待遇が噂される三菱地所は、実際にどれほどの水準なのか。公的な平均データとともに、年収の「質」と「背景」にも迫ります。
国内平均給与
まずは全国の平均年齢、勤続年数、年間給与から見ていきましょう。
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
平均年齢
(歳) |
45.8 | 46.1 | 46.5 | 46.5 | 46.6 | 47.0 | 47.0 |
平均勤続年数
(年) |
11.9 | 12.1 | 12.2 | 12.3 | 12.5 | 12.7 | 12.5 |
平均年間給与
(万円) |
434 | 439 | 438 | 435 | 446 | 458 | 460 |
三菱地所の平均給与
次に三菱地所の従業員数、平均年齢、勤続年数、年間給与を見ていきましょう。
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
従業員数(人) | 806 | 899 | 903 | 953 | 1,053 | 1,091 | 1,184 |
平均年齢
(歳) |
40歳10か月 | 41 歳 2 か月 | 41 歳 3 か月 | 40 歳 9 か月 | 42歳 8か月 | 40歳 2か月 | 40歳 3か月 |
平均勤続年数 | 17年1か月 | 16 年 3 か月 | 16 年 2 か月 | 15 年 3 か月 | 17年 4か月 | 14年 0か月 | 13年 9か月 |
平均年間給与
(千円) |
12,290 | 12,476 | 12,735 | 12,676 | 12,648 | 12,463 | 12,732 |
三菱地所の年収は全国平均の約2.8倍
上記の表からも明らかなように、三菱地所の平均年収は常に1,200万円台で推移しており、2023年の全国平均年収(460万円)のおよそ2.8倍にあたります。これはデベロッパー業界全体を見渡しても、非常に高水準です。
特に注目すべきは、この高年収が一部の管理職だけでなく、全社的に平均化されているという点。30代〜40代の中堅社員でも、1,000万円を超えるケースが珍しくありません。
高年収の背景には「都市を創る使命感」
この報酬水準は、単に企業の利益によるものではありません。三菱地所が掲げる企業理念には、次のような一節があります。
「私たちは、人を、街を、そして未来を想う。
都市に生きるすべての人のために、より豊かで心地よい時間と空間を創りつづける。」
このビジョンの実現のためには、都市開発、まちづくり、再生プロジェクトなどに携わる高度な専門性と責任が求められます。したがって、高年収はその専門性と社会的責任に見合った正当な対価であるともいえるでしょう。
長期雇用と専門性を重視する人にとって理想的な環境
三菱地所の平均勤続年数は13年〜17年台で安定しており、長期にわたるキャリア形成が可能な環境であることも魅力です。プロジェクトの規模が大きく、開発から運用・再開発まで時間軸が長いため、ひとつの街づくりに腰を据えて関われるという特徴もあります。
三菱地所の福利厚生:多様な価値観を尊重した働きやすさの実現
三菱地所では、「社員一人ひとりがいきいきと働ける職場」を実現するために、制度面・環境面の両面から福利厚生を充実させています。ワークライフバランスの支援、多様なライフステージに対応した柔軟な制度、さらには社員の挑戦を後押しする仕組みまで、幅広いサポート体制が整っています。
ワークライフバランスを支える柔軟な勤務制度
社員の個性やライフスタイルに寄り添った働き方を実現するため、以下のような制度が整備されています。
- フレックスタイム制度
コアタイム(10時〜15時)以外の時間帯で出退勤時間を調整可能。
フレキシブルタイムは6時〜10時(始業)および15時〜20時(終業)に設定。 - 育児・介護支援制度
- 子の看護休暇:小学校3年生まで利用可能。有給の特別休暇として取得可能。
- 短時間勤務制度(育児・介護):最大2.5時間まで15分単位で短縮可能。
※フレックスタイム制度との併用可。 - 介護休業制度:最長3年間の取得が可能。
- 家族の介護休暇:有給の特別休暇として取得可能。
- リフレッシュ休暇制度
- 勤続5年以降、5年ごとに特別有給休暇を付与。
- 勤続25年時には、旅行費用を会社が一部負担(上限あり)。
- 積立休暇制度
- 失効した有給休暇を最大90日まで積み立て可能。
- 本人・家族の傷病、配偶者の出産、ボランティア参加、子の看護、介護などの際に使用可能。
- 副業制度
- 一定条件のもとで副業を許可(新卒入社2年目以降が対象)。
- 働きがいの向上やイノベーション創出を目的とする制度。
- 配偶者の転勤に伴う休職制度
- 勤続3年以上の社員は、最大3年間の休職が可能。
社員の挑戦を後押しする「新事業提案制度」
社員のアイデアから新規ビジネスを創出する「新事業提案制度」も、三菱地所の魅力のひとつです。これまでに120件を超える応募があり、以下のような新規事業が実現しています。
- ジム都度利用サービス「GYYM」
- 歩き旅アプリ「膝栗毛」
- リユース家具販売「エコファニ」
- エレベーター内コンテンツ「spacemotion」
- ワークスペースマッチング「NINJA SPACE」
また、社内講座「新規事業開発セミナー」などを通じて、挑戦したい社員を後押しする環境づくりも進められています。
働きやすさを支える社内環境と住宅制度
三菱地所では、働く環境づくりにも力を入れています。
- 「SPARKLE(スパークル)」
社内外の人々が集うオープンなコミュニケーションスペース兼社員食堂。社外の家族やグループ会社社員も利用可能で、部門を越えたつながりや創造性の促進を目指しています。 - 独身寮・社宅制度
- 若手社員が自主的に交流・成長できるよう整備された独身寮。
- 転勤時の負担を軽減するための社宅制度も完備。
三菱地所の報酬制度は、業界内でも競争力が高く、ライフステージの変化にも柔軟に対応できる仕組みが整っています。このことが分かりやすい代表的な例は、新卒採用時の条件です。
- 初任給実績(参考)
学部卒:月給305,000円/院卒:月給340,000円
※キャリア採用者は職務経験・スキルに応じて個別に設定されるため、これを上回ることも一般的です。 - 賞与:年2回(6月・12月)
- 昇給:年1回(4月)
- 諸手当:住宅補助費、家族手当、通勤費全額支給など
これらの制度により、安定した生活基盤を築きながら、長期的なキャリアを描くことが可能です。
このように、三菱地所では、社員一人ひとりのライフステージやキャリア志向に寄り添った福利厚生制度を整備しています。長期的に安心して働ける環境を求める方にとって、非常に魅力的な企業といえるでしょう。
どんな人におすすめ?三菱地所のキャリアパターン
ケース①:総合商社からの転身、まちづくりで地域に深く関わるプロジェクトマネージャー
約10年間、総合商社で鉄道ビジネスに携わってきたキャリアを持つ人物。もともとは海外志向で商社に入社したが、大学時代に学んでいた空間・都市設計への興味が根底にあり、海外駐在を経験した後、キャリアの軸足を「まちづくり」へと大きくシフトさせた。
転職先として選んだのが三菱地所。各社を訪問する中で、腰を据えて地域と共に歩む姿勢に強く共感したという。現在は横浜市のプロジェクト「海岸通り地区」において、行政や投資家、設計事務所、施工会社など多岐にわたる関係者と連携しながら、大規模再開発に携わっている。
仕事の多くは地道な調整業務や契約書作成などの“泥臭い”作業だが、それでも最終的に人々が集う空間が出来上がっていく様子には深い達成感を感じているという。また、プライベートでは地元横浜の青年会議所に参画し、会社を超えて地域との関係構築にも努めている。
三菱地所では、単にスキルだけでなく「人間力」が成果と評価に直結する。彼は異業種からの転職にもかかわらず、不動産系の資格取得に努め、個人としての信頼を高めることに注力。結果として、プロジェクトの中心人物として多くの信頼と役割を得ており、着実にキャリアと報酬の両立を実現している。
成功の要因:
- 異業種で培った調整力と国際感覚を武器に、再開発案件で成果
- 地域活動を通じた信頼獲得
- 自己研鑽による早期キャッチアップと価値向上
ケース②:外資系メーカーでのデータ活用経験を武器に、不動産DXの最前線で活躍するマネージャー
かつては大手ハウスメーカーの営業としてキャリアをスタート。そこから外資系ヘルスケア企業に転職し、社内公募でデータサイエンスの世界へ。5年間にわたりKPI改善やデータ基盤構築に取り組んだことで、データを通じた業務改善の可能性に強く魅せられるようになった。
キャリアの次の一歩として選んだのが三菱地所。「三菱地所デジタルビジョン」という未来志向の構想と、自身がもともと興味を持っていた建築・まちづくり領域が交差する環境に惹かれ、転職を決意した。現在はDX推進部のマネージャーとして、丸の内エリアに眠る未活用のデータの価値を掘り起こす仕事に従事している。
不動産業界は、Webや小売のような「型」がまだ存在しない未開拓領域。だからこそ、彼のように他業界で先進的なデータ活用を経験してきた人材には、大きな裁量と成長機会が与えられている。実際、KPI設計やOMO(Online Merges with Offline)の文脈での分析支援など、全社に横串を通したDXプロジェクトにおいて中心的な役割を担っている。
充実した仕事をしている彼の姿は、今後のキャリア転換を考えるDX人材にとっても良いロールモデルとなりうる。
成功の要因:
- 異業界のデータ活用経験を独自の武器として活用
- 不動産業界のDX未開拓領域における“先駆者”として活躍
三菱地所で働く人の共通点とは?
- 異業種経験を活かし、独自のバリューを発揮していること
――商社・外資・ヘルスケアなど多様なバックグラウンドが、プロジェクトの“新しい視点”として評価されている。 - 地道な努力と自己研鑽を惜しまないこと
――資格取得や、膨大なデータ処理、関係各所との調整など、目立たない仕事こそ丁寧にこなす姿勢が評価につながる。 - 「人間力」で信頼を得ることを重視していること
――チームや地域と“共創”する姿勢が、結果的にプロジェクト成功や高評価、そして高収入へとつながっている。
こうしたキャリアパターンは、単なるスキル転職ではなく、「自身の軸」と「企業の理念」が噛み合う転職によって、高収入とやりがいを両立できる可能性を示しています。
三菱地所の会社概要
転職活動でおさえておきたい情報として、まずは会社概要をご紹介します。
会社名 | 三菱地所株式会社
MITSUBISHI ESTATE CO., LTD. |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビル(〒100-8133) |
設立年月日 | 1937年5月7日 |
代表者 | 執行役社長 中島 篤 |
資本金 | 142,414,266,891円 |
従業員数 | 単体:1,158名 連結:11,412名 |
三菱地所へのご転職をお考えの方へ
三菱地所への転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。
弊社sincereedだからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
三菱地所への転職にご興味のある方は一度ご相談いただければ幸いです。