リクルートへの志望動機【これだけは押さえておきたい採用ポイント】
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監修者
sincereed株式会社南雲 亮
株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてキャリアアドバイザー、マーケティング企画、事業企画/プロダクト/DX推進マネジャーを経験。
その後、新規事業開発に携わり、HRテクノロジーSaaS「リクナビHRTech」の新規事業開発/エージェントサービス企画部長を歴任。
中途採用の最終面接官としても数百名の候補者とも面接した経験を持つ。
リクルートへの転職の際、応募書類時には特に志望動機書は必要ありませんが、面接においては「なぜリクルートなのか?」という志望動機は確認されます。
その際にどんなことを気を付ければいいのか、どんなポイントを押さえておくべきかをご紹介していきます。
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応募ポジションに合った具体的な志望動機
まず絶対に押さえておきたいのは「応募ポジションに合った志望動機」です。
リクルートだけでなく他企業においても同様のことが言えますが、応募する職種では叶わない内容や異なる内容を話してしまうと、ちゃんと自社やポジションについて理解しているのか不明瞭になってしまい、面接官の評価は低くなります。
リクルートへの転職でよくある志望動機は
・人に関わる仕事、人材領域の仕事がしたいから
・自身も将来のキャリアで悩んでいたこともあり同じような悩みを持った人たちの力になりたい
・大きな社会的にインパクトのあるサービスに携わりたい
などがあります。
例えば、応募ポジションが営業職で「人に関わる仕事がしたい」という志望動機の場合ですが、リクルートの営業ポジションに関わらず、世の中の多くの仕事は何らか人に関わる仕事と言えると思います。そのため、この説明だけでは志望動機として不十分だと言えます。この回答のみでは、「応募ポジションについて理解しているのか?本当に志望度があるのか」という疑問を面接官が持つことになります。
「応募ポジションの理解」は志望動機に直結しますので、しっかりとWebサイトや転職エージェントなどからインプットすると共に、そのポジションに合った志望動機を用意しましょう。
そして、もう一つ重要な点は「なぜリクルートなのか?」という点です。
なぜリクルートなのか?
前述の例にある「人に関わる仕事」ですが、こうした仕事はリクルートだけでなく他社競合や、接客業、サービス業など多くの他企業でも叶います。
「なぜリクルートなのか?」
これを明瞭にする必要があります。
リクルートの面接対策でも触れていますが、「リクルートが求めている5つの人材像」の中に
・一貫したキャリアに関する価値観を語れること
・構造的・論理的思考能力
というポイントがあります。
これまでの経歴と自身の志向から論理的に他企業ではなくなぜリクルートなのか。これを面接で言えなくてはいけません。そのためには、これまでのキャリアの棚卸しからご自身の振り返りと、応募先ポジション、さらにはリクルートという企業自体の研究・インプットも重要でしょう。
箇条書きでいいので、それらを羅列しながら点と点を結び付けて一つのストーリーにしていきます。また自ら「なぜ?なぜ?」と深堀しながら考えて用意していくといいでしょう。
リクルート志望動機のポイント
①自己分析
志望動機は、自己紹介のうちの一つと考えておくと良いでしょう。誰でも言えるような表面的な志望動機にならないよう、自分ならではの内容を伝えることが大切です。
「自分は〇〇を叶えたいと考えており御社の〇〇という点が自分の希望と一致するので、ぜひ入社したい」といったように、自己理解をしたうえでなぜ自分がその会社に入りたいのか、自分と会社を結び付けて伝える必要があります。そのために、自己分析はしっかりと行いましょう。
特にリクルートの面接は人物重視のスタイルなので、内面についてかなり深堀される傾向があります。自分自身の考えや価値観を客観的に理解して、相手に伝えられるように言語化しておくことはとても重要です。
過去の経験をもとに自分の強みや弱みを明らかにし、どんな時にやりがいを感じるか、逆につらいと感じるのか、といったこれまでの仕事内容を振り返ることで自分の特徴や価値観が見えてきます。
このような自己分析は、自分で内省することも大切ですが第三者からの意見も非常に有効です。家族や友人に頼ったり、エージェントを利用してみたりすることもおすすめです。
②企業理解
志望動機は、自分を採用するメリットが伝わるように話す必要があります。そのためには、自分の叶えたいことと会社の方向性が一致していることや、自分が社風にマッチした人材であることなどを伝えることが大切です。相手側のこともしっかりと理解しましょう。
リクルートはこれまで人材・教育・住宅・旅行・結婚など、人の人生の転機となる分野において幅広く事業を展開し、顧客や社会の不を解消することに一貫して取り組んできました。実際にリクルートのサービスは世の中に大きな影響を与えています。そうしたリクルートの幅広い事業内容や取り組み、理念などをしっかりと理解しておくことが重要です。そのうえで、自分が今後やっていきたいことや方向性と一致する部分があれば、ぜひ志望動機でアピールしましょう。
またリクルートの社風は成果主義であり、年齢や社歴を問わず実績を出せばどんどん昇格することができます。社員の関係もフラットなので、自分の考えや意見も遠慮なく発信していけます。こうした社風に合うかどうかも面接で見られるポイントです。
③競合他社分析
競合他社についての分析も非常に重要です。競合他社とリクルートの違いを分析することで、「リクルートでないとできないこと」や「なぜリクルートでないといけないのか」といったことも伝えられるようになります。実際に、面接でも「なぜリクルートか」ということは聞かれることが多い傾向にあるようです。
この質問を通して面接官が知りたいのは、「この人が何を叶えたくて、それがリクルートで叶うのか」「この人の経験がリクルートで活きるのか」ということはもちろん、「リクルートのことを本当に理解しているのか」といった意図もあるようです。
④上記を一貫したストーリーとして伝えること
①~③で考えた通り、自分の価値観、前職での経験、これからやりたいこと、企業のことなどを想定しながら面接準備・対策を行うと思いますが、これらを別々に考えてしまうと、論理的ではなくなってしまったり、志望動機とやりたいことがリンクしなかったりと面接全体で整合性が合わない内容になってしまうことがあります。
志望動機は面接の一番最初に聞かれることが多い質問です。ですので例えば志望動機の内容をキーに、想定問答を組み立てていくこともありかと思いますし、ご自身のやりたいことから志望動機を組み立て繋げていくというスタイルでも良いかとも思います。
重要なことは、志望動機を考える際にそのあとに続く面接内容のことも考えながら一貫したストーリーに仕立てていくことです。
志望動機で何を評価しているのか?
転職であれ就職であれ、リクルートだけでなくどの企業でもよく志望動機を聞かれますが、企業側が何を評価しているのかを知っておくとさらに準備しやすくなるかと思います。
企業ごとに多々理由はあれど、大きく分けて2点あり、
・論理的に物事を組み立てられるのか
・転職ということで長く働いてくれるのか
になります。
論理的に物事を組み立てられるのか
志望動機は過去の自分とこれから自分がやりたいことを点と点で結び、さらにその延長上に応募企業・ポジションを繋げます。さらにそれぞれにおいて深堀した具体的な内容であることが望まれます。
ちょっと志望動機とは関係ありませんが、
例えば、「昨日の夜はカレーを食べたから、今日の夕飯はピザにして、明日はラーメンにします。」
これは論理的でしょうか?
論理的ではないですね。普段の会話では成り立っていますが「論理的に」というキーワードで考えると、雰囲気で食べるものを決めている印象です。
好きなものを食べればいいと思いますが、敢えて論理的に考えてみましょう。
私は、昨日カレーライスを食べたので、飽きがこないために今日の夕食は主食を米ではなく違うものにしたいと思います。米以外だとパン、麺と多様にありますが、今回はパンを選択し、飽きがこないという点にフォーカスすると単にパンではなく、同じ小麦粉を使い、栄養バランスも考え様々な肉野菜類を摂取できるピザにしたいと考えました。これにより明日以降の選択肢も広がると考えます。また明日については、米、パンを2日間で選択したので、麺にしたいと思っており、ラーメンにしようと思います。ラーメンにする理由は、違う主食を選択したという以外に、学生時代にラーメン屋でアルバイトをしていた経緯もあり、私の好物であること、さらには仕事も忙しいため一人で手軽に外食で済ませられるという点で選びました。
という感じでしょうか。(普段の会話で話されたら嫌われそうですね。笑)
さらに内容を深堀し、簡潔に答えられればベターかと思いますが、過去、現在、未来と自分の軸を持ちながら説明することが大切です。
転職ということで長く働いてくれるのか
転職ということで、現職(前職)を退職するわけですが、やはり辞めるにも理由があるはずです。
大抵前向きな退職でないことは、応募企業や面接官は分かっていることですが、特に短期離職の場合や、第二新卒の方の場合には、また辞めてしまうのでは?と企業側は気にしています。
企業としては折角入社するのであれば長く働いて、会社に利益をもたらしてくれる人材になって欲しいと思っており、その人材に値するのか見極めているのです。
また志望動機=大義名分になってしまいますが、例えば前職はやりたいことができなかったから、上司と馬が合わないから、給与が上がらないから、会社の方針が嫌だったから、というネガティブな話をすると応募企業もウチに入っても結局同じことを言って辞めていくのでは、、、と思ってしまうのです。
そのためネガティブな理由であれ、ポジティブな内容に変換し、それを具体的に説明することで面接官を納得させる必要があります。
給与が上がらないから、ではなく、会社貢献しても評価されないからです。私は○○の仕事で○○の実績・成果を出し、会社利益にも貢献してきました。また社内コミュニケーションにおいてもチーム及び上司とも積極的に関わり、さらに上席の方とも自身の改善点について面談の機会を設けて頂けるようお願いしましたが叶わず、会社からの評価も変わりませんでした。そのため、正当に評価して頂ける、また自身にとってのフィードバックもして頂ける会社に転職したいと考えています。
とすれば、それだけの実績をあげているなら、と面接官も分かりますし、求職者の置かれている状況につても理解しておらえます。
このように、志望動機は上辺だけの「なぜ?ウチの企業?」というだけでなく、受ける側の中身も見られているため、しっかりと準備する必要があります。
リクルートの面接では志望動機を聞かれないケースも
リクルートの面接は人物重視の傾向なので、志望動機を聞かれないケースもあるようです。よくある質問としては「なぜ今のタイミングで転職を希望するのか」「転職先の企業を選ぶ基準は何か」といった、転職希望者の考えや価値観に触れるものが多く見受けられます。
また過去の経験をもとに「なぜその行動を取ろうと思ったのか?」というような”なぜ?”の質問を繰り返しながらその人の判断基準を探っていき、リクルートで活躍できる人材かどうかを見極めているようです。
そのため、自分の過去の経験の中でも人生のターニングポイントとなる出来事(学校選び、部活やサークル選び、就職活動など)を洗い出し、なぜその判断に至ったのか?という自分の考えを言語化できるようにしておくと良いでしょう。
またリクルートが求める人物像としては、上記の「一貫したキャリアに関する価値観を語れること」「構造的・論理的思考能力」以外に「成長意欲のある人」「当事者意識のある人」「行動力のある人」があります。これらの人物像に合致する経験があれば、面接で話せるように整理しておくと良いと思います。
リクルートの面接回数や選考フローはこちらでもご紹介しています。
“リクルートに強い”転職エージェントを利用する
これまでのキャリアの棚卸、そして論理的に「なぜリクルートなのか」を結び付ける作業を一人でやるには難しいかと思います。
なぜなら自身が考えた志望動機が、本当にそれでいいのか、論理的に一貫性をもって答えられているのか、不明確な部分が多いからです。
こうした転職活動においてアドバイスをもらえる転職エージェントにまずは相談することが一番の近道かと思います。さらにリクルートへの転職をお考えの方は「リクルートに強い転職エージェント」に相談するべきでしょう。
sincereedではリクルートの選考対策として何が重要で、どんなポイントが見られるのか、志望動機だけではなく選考におけるすべてをサポートしています。またリクルート出身者が転職エージェントのため、このポイントを熟知しており数多くの支援実績数を誇っております。選考ノウハウはもちろん、入社事例やWebサイトには掲載されていないエクスクルーシブな情報も提供させていただきます。まずは一度ご相談頂ければ幸いです。
志望動機の例文
ご参考までに職種別に志望動機の文章をご紹介していきます。志望動機は個々に経験されたことを踏まえ、なぜ転職なのか、転職先で何をしたいのか、過去→現在→未来と論理的に繋がる内容でなくてはいけません。そのため下記例文はあくまでも参考とし、現在志望動機をお考えの方は、ぜひご自身の経歴の棚卸から考えてみてください。
sincereedではご経歴の棚卸の部分から一緒に「なぜリクルートなのか」の志望動機から面接対策まで転職のすべてをサポートしております。リクルートへのご転職をお考えの方はぜひ一度度相談頂ければ幸いです。
営業職の場合(前職:営業)
私が貴社を志望する理由は、人の人生をあらゆる場面から支援できる環境で、既存の考えにとらわれることなく新たなことに挑戦しながら働きたいと考えたからです。 私はこれまでブライダルの分野で人の人生を支えてきましたが、ブライダルに限らずもっと幅広い分野から人の人生を支えられる環境で働きたいと考えました。貴社のサービスは人生の多くの場面で求められるものが多く、支援できる分野が多岐にわたる点に魅力を感じております。 また私は既存にとらわれないことを大切にしており、前職では今までにない新しい結婚式を創ることに挑戦してきました。貴社も創業以来、経営方針やサービスを変えながら進化していたり、新しい価値を創造していたりと、自身の価値観と一致する点が多くあると考えました。 今までの営業経験で培った課題解決力を活かし、貴社で新たなアイデアを発信しながら、人の人生を支えていきたいです。
企画職の場合(前職:企画)
私がリクルートを志望した理由はDX推進からの企画職に携わり、主体的にサービスに関わっていきたいからです。これまで○○社の商品企画として、商品の企画立案や改善案の企画、さらには商品ターゲットに合わせた販売エリアや価格設定などに従事して参りました。現職において自身のアイデアの発信や新しいことにチャレンジできる風土である一方で、デジタル・DXが思うように推進されない現状が課題となっております。
貴社ではデジタルを活用したサービスが多く、新しいことにチャレンジする風土でもあるため、私のこれまで企画職経験で培ってきた課題解決や企画立案を活かし貴社の売上拡大に貢献できればと考えております。
企画職の場合(前職:コンサルタント)
貴社を志望した理由は、自分が新しい事業やサービスを展開していく立場で働きたいと考えたからです。現在のコンサルタントとしての仕事は、クライアント企業様の事業拡大や大きな局面に携われることにやりがいを感じていますが、企業の一部分のフェースのみしか関わることが出来ず、その後の成長戦略や課題解決、さらには一歩踏み込んだところまで主体的に関わっていきたいと思い転職を考えています。貴社では海外事業展開をさらに進めているフェーズであり、これまでコンサルタントとしてグローバルプロジェクトに関わってきた経験を活かし貢献できると考えています。
志望動機は面接の中の一部分
最後に少し補足させていただくと、志望動機は面接の中で聞かれる一部分のことです。面接全体を俯瞰して考えておくことが重要です。
志望動機、前職での経験、これからやりたいこと、などを想定しながら面接準備・対策を行うと思いますが、これらを別々に考えてしまうと、論理的ではなくなってしまったり、志望動機とやりたいことがリンクしなかったりと面接全体で整合性が合わない内容になってしまうことがあります。
志望動機は面接の一番最初に聞かれることが多い質問です。ですので例えば志望動機の内容をキーに、想定問答を組み立てていくこともありかと思いますし、ご自身のやりたいことから志望動機を組み立て繋げていくというスタイルでも良いかとも思います。
重要なことは志望動機を考える際には、そのあとに続く面接内容のことも考えながら一貫したストーリーに仕立てていくことです。
リクルートへのご転職をお考えの方へ
リクルートが求める人材像では「当事者意識」「行動力」「成長意欲」を重要視しており、選考時だけでなくこれらを体現する企業風土となっています。
sincereedはリクルート出身者、リクルートでの最終面接官をはじめ、DX領域における転職支援経験や業務経験を有するエージェントです。リクルート出身者だからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。
リクルートでのキャリア、リクルートへの転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。
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