リクルートは激務・きつい?ブラック企業?元リクが徹底解説
2023/02/22

リクルートは激務・きつい?ブラック企業?元リクが徹底解説

監修者

sincereed株式会社南雲 亮

株式会社リクルートキャリア(現リクルート)にてキャリアアドバイザー、マーケティング企画、事業企画/プロダクト/DX推進マネジャーを経験。
その後、新規事業開発に携わり、HRテクノロジーSaaS「リクナビHRTech」の新規事業開発/エージェントサービス企画部長を歴任。
中途採用の最終面接官としても数百名の候補者とも面接した経験を持つ。

ネット上の口コミなどでリクルートは「激務」「ブラック企業」という話をよく見かけます。実態はどうなのか、なぜ激務や、きついといった噂があるのか、元リクルートの方の声も含め「本当のリクルート」を徹底解説していきます。

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忙しい時期もあるが、激務でもブラック企業でもない

「激務」や「ブラック企業」の定義は人それぞれですが、いわゆる36協定の定める範囲を超えているのか、そして休みも取れず薄給で、自分の意思もなく働かせるのか、というとそれは間違いです。

リクルートの平均残業時間は約40時間ほどで、一般企業と同等です。

2000年代初頭のころは終電まで働いて飲んで帰る、そしてまた朝から仕事をするといった文化もありましたが、現在は上場による働き方改革や、週休約3日(年間休日145日)といった制度改革、そしてコロナウイルスによるリモートや在宅勤務制度などもあり、リクルートの働きやすさは大幅に改善しています。

ネット上の口コミでは、年代や発信者の事実がわかりにくい部分もあり、見た人にとってはそれが事実なのかと思ってしまうこともしばしばあります。しかし、上記のように2000年代を知る人たちにとってはリクルート=長時間労働、といったイメージになってしまっているかもしれません。

激務・ブラック企業だと思われてしまう理由

過去の働き方のイメージに加えて、リクルートの社風からブラック企業だと思ってしまう方も少なくありません。

例えば、

・離職率

・目標達成の意識が強い

などが主な理由でしょうか。

リクルートの離職率

有価証券報告書から見るとリクルートの勤続年数は約6年。確かに大手日系企業の中では短いように見えるかもしれませんが、基本的に退職していく方は

・リクルートで得られた経験・スキルを基にキャリアアップしたい

・起業するためにリクルートを卒業する

・社風に合わない、成果が出ない

のいずれかに該当します。

 

1点目と2点目はリクルートでよくある事例です。リクルート出身者を見ていただくとわかるように、日本を代表する大手企業や注目されているベンチャー企業の起業家たちの多くはリクルート出身です。(大手人材紹介会社と言われているほとんどが実はリクルート出身!)リクルートでビジネスの最前線を学び、そして自分のやりたいことを叶えるためにリクルートを卒業していくことは、社内ではむしろ奨励されています。

 

リクルート出身者、起業家や経営者一覧 – あの人も元リク?

 

3点目については、どの企業でもあり得ることでしょう。リクルートの面接では、徹底的に社風や入社後活躍できるのか、リクルートの求める人材像に合致しているのかを確かめます。国内人材ビジネスの創始者として、とりあえず採用しよう、というスタンスはあり得ません。

また3年限定の契約社員も、この離職率を高めている原因にもなっていますが、契約社員を経て、正社員登用の道や、リクルートで得られた営業スキルからキャリアアップ図る方もいらっしゃるため、一概に離職率が高い=ブラック企業とは言えないでしょう。

 

リクルート契約社員(3年限定)とは?その後のキャリアは?

目標達成の意識が高い

「将来の目標のためにリクルートに入った」「リクルートに入って成長したい」といった目的意識をもってリクルートに入社する方が多く、その夢の実現のために自主的に人より多く働いたり、成果を出すために必死になって仕事をしている方もいます。

 

人によってはブラック企業だと感じる方もいるかもしれませんが、会社がやらせているわけではなく、自分自身で取り組みたいからという意思で働いている方が多い印象です。○○企業には絶対に負けたくないから、自分の作ったサービスを日本一にしたいから、などそのマインドや意識の高さから、激務やブラック企業に見えているのかもしれません。

 

”残業せず目標を達成できなかったら会社から責められるのか”、”必死にやるしかないのでは”と不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、これについてはリクルートの評価制度である「Will-Can-Mustシート」で管理されています。

 

一人ひとりの個性を活かすために半期に一度、本人が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、業務目標や能力開発につながるミッション(Must)の項目を決めます。

これは会社側から指示されるものではなく自分から主体的にも決めていく目標で、この達成度やプロセス評価により給与や職位などの昇格が決まってきます。

そのため「自分自身がどうなりたいのか」といった軸で目標を決めていくことがリクルートの社風であり、リクルートブランドが他業界でも通用する所以となっています。

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仕事にノルマはあるのか?

リクルートでは営業ポジションに限らず、企画職もエンジニア職も数字をもって働いていますが、気になるのがノルマ。リクルートではノルマは存在せず、目標という言葉で表されます。前述の「Will-Can-Mustシート」で自分自身が決める目標です。たとえ達成しなくとも上司から厳しい𠮟責はなく、なぜ出来なかったのか、どうすればよかったのか、自分自身での気づきや行動を促されます。仕事をやらされている、というわけではなく自分で仕事を作っていくという文化だからです。もちろん目標達成が出来れば給与もアップし、昇格もしていきます。

実際にリクルートで働いている社員の声・口コミ

それでは、実際に働いている社員はどう思っているのか、現役・元リクルートの方々の口コミをご紹介します。

 

●年間休日145日、基本企画部署はリモートワーク。昔はかなり働くイメージの強い会社だったが、今は労働時間もPCのログモニタリングベースで管理しており、月間約220〜240時間くらいが上限となっている。

 

●とにかく休みが多い。絶対に取らなければいけないので週5日勤務があまりないイメージ。ワークライフバランスがとれる環境が強制的に出来上がっている。過去のリクルートのハードワークのイメージは無くなっている。

 

●仕事と休みのオンオフ、メリハリがはっきりしている。ただライフのみを優先したい人には向かないと思う。しっかりと仕事をして思い切り遊ぶ、こういう姿勢の人が向いている会社だと思う。実際休みはしっかり取れるし仕事のやりくりは個人裁量に任されているので自由度が高い。

 

●仕事もプライベートも大事だと思っている人が多い。子供や家族の体調不良で急用の早退についても寛容。休日はしっかり休むように言われているので、休日に仕事の連絡もほとんどない。

 

●部署ごとにタイミングにより忙しくなってしまう時もある。顧客企業とのやりとりで入稿締め切りの時はどうしても残業する必要はあるが、突発的なものではなくある程度予想できるので許容範囲。有休を4日連続取得するとアニバーサリー手当として5万円をもらえる魅力的な休暇制度もあるので、長期休暇がとりやすい文化。

リクルートの社風

激務で忙しそうというリクルートのイメージが先行しがちですが、実際にどんな会社なのか見ていきましょう。

・自主的に行動する

・若手でも大きな裁量権

・様々な表彰制度

自主的に行動する人が多い

「圧倒的当事者意識」。リクルートを代表する言葉の一つです。他人ではなく自分がやる、自主的に向かっていく姿勢から当事者意識が生まれ、社内でも顧客企業ともコミュニケーションの中から自分の考えを伝え、意思決定をしていく文化となっています。なので、社内では「あなたはどうしたい?」という言葉をよく聞きます。個を尊重する企業でもあり、自分自身の行動からビジネスを作っていくというスタイルです。

若手でも大きな裁量権

リクルートでは年功序列という概念はなく、新卒入社2、3年目でも大きな仕事を任されます。そのため年齢や在籍年数などで評価はされず、ミッショングレード制という実績・成果による評価制度を導入しています。半期ごとに、個人が担う職務の価値(期待成果)にグレードを設ける制度で、そのグレードは個人の能力見立てに期待値を上乗せして設定します。担う職務の価値(期待成果)でグレードが決まるため、年次や経験に関わらず、高い価値の職務を担う個人には高いミッショングレードが設定されます。

年功序列や年齢ではなく決められたミッション(目標)を明確にして給与を決める制度のため、20代でも高いミッションを任せられれば、給与も上がる可能性が高くなります。

様々な表彰制度

リクルートでは、多くの部署でアワードと呼ばれる表彰の仕組みが整えられています。これらは、一般的に見られる社長賞のような会社としての賞ではなく、各従業員が審査するという特殊な構造となっています。参加者は原則として全社員であり、管理職が多く票数を持つ場合もありますが、基本的には多数決で選出し、審査を通じて全員がフィードバックをもらえ、参加者も満足度の高いものとなっています。

また新規事業提案制度「Ring」もリクルートのカルチャーを表す制度の一つです。結婚情報プラットフォームの「ゼクシィ」や、オンライン学習サービスの「スタディサプリ」などはこの制度から生まれたプロダクトになります。

リクルートの年収は?

ブラック企業の代名詞は、激務で薄給というイメージですがリクルートではどうでしょうか。

リクルートホールディングスが公表している有価証券報告書によると、平均約950万円(2021年実績)になります。この年収は、一般職も含めての年収ですので日本の平均年収約450万円と比べてもかなり高い水準にあるかと思います。またリクルート社の競合でもあるパーソルキャリア、マイナビ、JAC、パソナなどの各社と比べてもリクルートが最も年収が高く、社員数1000名を超える大手企業における平均年収約700万円の水準も大きく超えています。

またopenworkなどの口コミサイトでも以下のような給与となっています。

25歳 554万円(383~800万円)
30歳 676万円(468~977万円)
35歳 790万円(547~1141万円)
40歳 886万円(613~1280万円)
45歳 972万円(673~1405万円)
50歳 1080万円(747~1560万円)

リクルートへの転職をお考えの方へ

リクルートへの転職は難易度は非常に高く、十分な面接対策なしでは内定獲得は難しいと言えます。これはどの職種でも同じであり、企画職でもエンジニア職でも難易度は変わりません。面接ではリクルートが求める人材像や企業風土を理解し、ポイントとなる点を押さえていかなければいけません。

sincereedはリクルート出身者、最終面接官をはじめ、DX領域における転職支援経験や業務経験を有するエージェントです。リクルート出身だからこそわかる選考対策、さらには入社後の早期活躍方法についても多くのアドバイス、サポートが可能となっております。

リクルートでのキャリア、リクルートへの転職にご興味のある方はまずは一度ご相談いただければ幸いです。

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